MOMASのとびら これまでの報告
わくわく鑑賞ツアー
今日のツアーでは、MOMASコレクションに展示中の瑛九《手》とポール・シニャック《アニエールの河岸》、そして吹き抜け周りにあるグッドデザインの椅子を見てまわりました。《手》は、画面の真ん中に手が描かれています。その手を見て、「太陽をつかもうとしている」「誰かを呼んでいる」「自分を包み込んでいる」など、様々な物語が生まれました。《アニエールの河岸》は、今年度当館のコレクションに仲間入りをした作品です!描かれた場所が画家にとってどんな場所だったのか聞くと、「落ち着く」「ほっこりする」「大好きな場所」という返答がありました。実は、絵になった場所は、作者のシニャックが暮らしていたところです。作者もこの河岸の道をのんびりと歩いていたのかもしれないと、さらに想像が膨らみました。MOMASコレクションの新しい作品も古株の作品も、グッドデザインの椅子も、たっぷり楽しみに来てくださいね♪
◆「わくわくしてくる色!」「後ろの方はちょっとさみしい感じ。」
◆「ひんやりした風がふいていそう。」「水がゆれてキラキラしているんだよ!」
工房「思い出ストップモーション!!」
今回は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです!最初に、創作室に並んだ5枚の写真が何に見えるか話し合いました。「花?」「船?」「森の奥?」どれも不思議な写真ですが、実は、カメラを近づけて撮ったり、動いている人や物を撮ったりしたものでした。写真はその日の出来事や気持ちを思い出させてくれます。参加者のみんなとの話し合いで、新しい見方も見つかりました。そこで今日は、北浦和公園の中で撮った写真を使って作品をつくりました。まず、チェキを使い、気になるものや一瞬の動きを撮影します。「きれいな色発見!」「カメラを逆さにしたらかっこよく映ったよ!」見慣れた公園の風景が素敵な写真になりました。その後、お気に入りの写真を選び、その時の気持ちや写真の雰囲気に合った飾りと一緒に、透明ケースの中に大切に入れました。今日の思い出がつまった作品、違う日に見たら、また新しい発見があるかもしれませんね♪
◆「え?これ写真なの?」「閻魔大王じゃないかな?」
◆「すごく近くで撮ってみよう!」
◆「葉っぱをゆらして撮ったらどうなるかな?」
◆撮ってきた写真を見て話し合います。
「かげの形がお気に入りなんだ!」
◆「写真を全部並べたいな。」「キラキラした感じにしよう!」
<参加者の声>
・今日しかとれない写真ができて楽しかったです。(小3)
・同じ日にとったのに、いろんな写真があっておもしろかった。(小3)親子クルーズ企画展物語「発見!自分だけの形の世界☆」
企画展「辰野登恵子 ON PAPERS」の一室には、大きな油絵が並んでいます。そのひとつ、《Aug-2-2003》は2つの形が重なっているように見えます。「赤いところは触ったら、ぐにゃぐにゃしていて、押したらとび出してきそう」と、触り心地を想像したり、「雲みたいにふわふわ広がっていきそう」など、絵の中の空間を想像したりしました。辰野作品に描かれた、複雑に重なり合って組まれた形や空間の面白さを味わった鑑賞の後は、立体で表現することに挑戦しました。スチレンボードを2つに切って、その隙間の形の間から見える世界を想像して、絵を描いたり、色画用紙やお花紙を使って表現したりしました。平面の絵を立体にしてみると新しい形や違う空間を発見することがあります。絵の見方も変わりそうですね。
◆「黄色い形は、やわらかいところと硬いところがありそう。」
◆「お花紙で、やさしい感じの世界を作ろうかな。」
◆「展示室で見た絵みたいに、とび出しているところもあるよ。」
◆親子で交換。
<参加者の声>
・自分のせかいのふんいきを出すにはどうしたらいいか、考えるのが楽しかったです。(小2)
「アート★ビンゴ」
今日は冷たい雨がしとしと降り、北浦和公園は寂しい様子でしたが、美術館の中は「アート★ビンゴ」で盛り上がりました!「小茂田青樹《樹上猿》に描かれている猿は何を見ていると思う?」という問題では、「夕焼けを見てしんみりしている」「バナナの山を見てうれしい気持ち」「遠くの景色を見ながら友達が来るのを待っている」など、みんな猿になりきって想像してくれました。他にも、吹き抜け周りにあるグッドデザインの椅子の背もたれが何に見えるか考えたり、彫刻の気持ちを想像したりしました。最後にスタッフとお話をすると、親子や兄弟、友達で、全く違う答えが出てきて、楽しいイメージが広がっていきます。次回は3月2日です。ぜひ、遊びに来てくださいね!
◆壁にも絵があります!2頭のサイはどんな話をしているのかな?
◆「あんなところに箱がある!」
「きっと宝物がたくさん詰まっているんだよ!」
◆どんな靴を履いていると思う?
「今日の天気に合わせて長靴かな。」「日本らしく下駄かも!」
みる+つくるMOMASコレクション「やすって!磨いて!彫刻を知ろう!」
◆「ドリルで削ったのかな?」「固いからハンマーを使っていると思う!」
◆スタッフによる石を割るデモンストレーション!
「割った跡があるよ!」「枢機卿にもあったね!」
◆「ピカピカにするぞ!」「削れると気持ちいい!」
◆「ツルツルすべすべになってきたよ!」
「大きい石を磨くのは大変だったろうなぁ。」
<参加者の声>
・ザラザラの石からツルツルの石になって楽しかった。(小3)
工房「MOMASに宇宙人がやってきた!?」
埼玉県立近代美術館には、展示室以外にも作品があります。今日はその一つ、田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を鑑賞しました。美術館に突き刺さっている箱のような形を見て、子供たちから「遠い惑星から飛んできたんだよ。」「ブラックホールから来たのかな?」という声があがりました。美術館好きの宇宙人がやってきたのかもしれない!という話に広がり、参加者全員が「MOMAS探検隊」となって、美術館の中で宇宙人が潜んでいそうなところを探しました。探検後は、創作室に戻って作品づくりです。スチレンボードに宇宙人の形を描いて切り抜きます。宇宙人の姿を想像しながら、模様を描いたりカラーセロファンなどの材料を貼ったりしました。次に、「宇宙人は、どんな星から来たのかな?」とイメージして、星に見立てた発砲スチロールの球に絵を描きました。最後に、宇宙人と星を合体させて完成です!宇宙人も気になる?美術館の作品や場所、ぜひ見つけてみてくださいね。
◆隊員の皆さん、宇宙人が潜んでいるところを探してきてください!
◆「椅子の形になって隠れているかも!」「扉の模様の中にもいそうだよ。」
◆宇宙人の形をスチロールカッターを使って丁寧に切り抜きます!
◆「宇宙人の星はカラフルにしよう♪」
◆美術館大好き宇宙人、現る!
◆彫刻の中に潜んだり、椅子に変身したり、ユニークな宇宙人が揃いました☆
<参加者の声>
・身の回りにあるもので、もっと宇宙人を探してみたいです。(小4)
・自分だけの星と宇宙人を作れてよかったです。(小3)
みる+つくる「うつして かさねて オン・ペーパーズ!」
企画展「辰野登恵子ON PAPERS」の一角に、水玉模様の版画が9点展示してあります。その一つ、《D74-4》は、画面の上下で、版の重なり方が違います。参加者全員で鑑賞すると、丸がたくさん重なっているところは、「網目」「平仮名の く の形」「いも虫」などに見えるという声があがりました。作者は、水玉模様や原稿用紙のマス目など、きちんと並んでいるものに何かを加えたりずらしたりすると、違うものに変身する面白さに気付いて制作をしたそうです。そこで今日は、規則的な模様の版を重ねて作品をつくりました。プチプチシートや段ボールに、ローラーで絵の具をつけて画用紙に刷ります。版のずれや重なりから、きれいな形が現れたり、模様が変化したりしました。最後に、表紙をつけて作品をまとめ、みんなのすてきな作品集ができました。
◆「もこもこした形!」「三つ編みしている髪の毛だ!」
◆「上と下で重ね方を変えてみよう。」
◆「形も色もいっぱい重なってきたよ♪」
◆「水玉が浮かんで見える!」
◆みんなで鑑賞会♪
「りんごの形に見えるよ。」「階段みたいになったよ。」
◆わたしのON PAPERSが完成!
<参加者の声>
・形をそろえたりずらしたりして楽しかったです。(小3)
・いろいろなやり方ではんがができてよかったです。(小2)「こんばんは!」真夜中の出来事
今日は、MOMASコレクションの因藤壽《こんばんは》を親子で鑑賞しました。子供たちの言葉で表すと、「鹿のようなオレンジの顔の化物」と「体はぷよぷよした無表情なカエルの化身」が暗闇に浮いているインパクトのある絵です。2体は、ラッパか妖怪一反もめんのようなモノをはさみ、向かい合っています。「こんばんは」と言葉を交わす仲良しなのか、それとも真っ赤な目をした化物が相手を威嚇しているのかな?実は、作者は実在した学校の先生をイメージして描いたそうです。人が化けた姿だと思うと、どんな出来事があったのか余計気になったり、最初の絵の印象が変わったりしますね。創作室に戻り、「真夜中の出来事」をテーマに、家族や身近なものを別の姿に変えてみました。画用紙を切って貼って大きな作品を仕上げました。今日は、人の2面性を想像して楽しみましたが、みんなよく相手のことを知っているからでしょうか、身近な人の心の中がとってもよく表現されていました♪
◆親子で鑑賞中~。「こんばんは」と、言ってみる。
◆真っ赤な顔とオレンジの顔は同じ人なんだって。
◆可愛い化け物がいっぱい!
◆ぼーっとしていたり、のんびりしていたり、家族の性格を表現。
◆とーっても優しいパパと夜も働き者のドクター 時々、悲しくなるんです。
◆パンジーもメダカも真夜中は巨大になっちゃうかも!!
<参加者の声>
・いろんなさくひんがあっておもしろかった。お母さんと考えられるのも楽しかった。(小4)
・大きな作品を自由に作ることができて楽しかったです。親子でお話をつくりあげていくのも楽しかった。(保護者)
もますまつり「洗濯ばさみで絵を描こう!」「リキシャカメラ再登場!」
県民の日、『もますまつり』を開催し、どなたでも参加できるフリープログラムを2つ行いました。人気の「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、地下1階センターホールの床がカラフルな洗濯ばさみの絵でいっぱいになりました。「リキシャカメラ再登場!」は、佐藤時啓《走る単眼―バングラディッシュのリキシャカメラ(行動のための器)》に乗ることができます!リキシャに乗ってカーテンを閉め真っ暗になると、渡された白いボードに外の様子が映し出されます。「木やお花が映っている!」「バスも見えたよ!」「上下反対になって不思議な感じ!」リキシャカメラが登場した際は、ぜひ体験してくださいね!
◆何が映るのかワクワク♪
◆ただいま体験中!「あ!お母さんだ!」
◆「ちょっと早いクリスマスツリーだよ。」
◆「足から模様が広がるんだ!」
み~っけ!「リズムにのって絵を描こう♪」
今日は、初めて美術館に来るお子様の多いプログラム『み~っけ!』です。子供たちの緊張をほぐせるように、最初にスタッフの手拍子を真似るリズム遊びをしました。みんなが笑顔に変わったところで、子供たちと堀越陽子《太陽の歌》を鑑賞しました。輪が5つ並んだ彫刻は、まるで音符のように見えました。そこで、今日はリズムをテーマに作品づくり!キャップ、紙コップ、しゅろ縄などを叩いて、いろいろな音やリズムを作って楽しんだ後、今度はそれに絵の具をつけて画用紙を叩くときれいな模様が現れました。リズムに乗って模様を描き、旗のようなパーツをつけると、丸い画用紙が音符に変身します!最後は床に作られた五線譜に、みんなの音符を並べて鑑賞会です。みんなでリズムを感じて楽しみました。
◆「太鼓の形!」「音がしそう!」
◆「カパカパ」「シュッシュッ」「音が変わって楽しいな!」
◆「トントントーン♪」「トトトトト♪」
「もっと色をつけてみよう。」
◆「いっぱい模様ができたよ!」
◆リズムにのって歩こう♪
(参加者の声)
・リズムと色と、あとストーリーもできて、子供たちとめいっぱい楽しみました。(保護者)
・道具だけでなく、体全体を使って作品を作り上げていて、とても楽しそうでした。(保護者)
・おとがたのしかったよ。(5才)
フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」
清々しい秋晴れとなった文化の日、近代美術館の地下1階センターホールでは、どなたでも参加できるフリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」を行いました。洗濯ばさみがどんどんつながって楽しい絵が広がります。「お花畑ができたからちょうちょも作ろうかな。」「海にくじらが泳いでいるんだよ!」と、作りながら想像が膨らみ、センターホールはカラフルなアートでいっぱいになりました。
11月14日(水)県民の日には、「もますまつり」を開催します。フリープログラムを複数用意してお待ちしておりますので、ぜひ遊びに来てくださいね♪
◆「恐竜の大群だ~!!」
◆「洗濯ばさみに囲まれちゃった!」
◆上の階からも見られる、この日だけの特別作品です!
親子クルーズ企画展物語「たまごからパカッ☆くねくねアートで発見!」
企画展『阿部展也―あくなき越境者』を見て、海外の描き方を取り入れ、作風がどんどん変わっていく作品を楽しみました。最初の頃に描かれたのは、詩画集『妖精の距離』の絵です。「何に見える?」と聞くと、「ダンスしている人、走っている馬」など想像が膨らみました。晩年の作品《R-9-ROMA》は、幼少期に卵から出てくるものに神秘や美しさを感じた経験から作られています。そこで今日は、卵が「パカッ」と開いて絵が飛び出す作品を作りました。絵はたこ糸を使って描きます!絵の具をつけた糸を二つ折りにした画用紙に好きな様に挟んで、画用紙を押さえながら色々な方向にひっぱります。開くと美しい曲線や複雑な模様ができました。卵の殻をかたどったパーツを両端につけて、間から海や山、地球外?の生き物が出てくる楽しい作品ができました。
◆「ねじに見えるよ!」「人の胃袋みたい。」
◆「模様が重なっておもしろい♪」
◆「模様の中に生き物を探してみよう!」
「鳥を発見!」「魚がいるよ!」「閻魔大王も!!」
◆みんなの卵の中から何が出てくるかワクワク☆
◆パカッ!くじら、クラゲ、エイ、ちょうちょ、ワニ
予想外の生き物が飛び出しました!
(参加者の声)
・いろいろな動物のそうぞうができてよかったです。(小3)
・たまごから「パカッ」ってできて楽しかった。(小2)
・鑑賞会の時、自分の作品に対していろいろな考えが聞けて、驚きがありました。(保護者)
「アート★ビンゴ」
「アート★ビンゴ」は、作品や美術館に関する9つの問題に挑戦します。今日は、ヴェナンツォ・クロチェッティ《マグダラのマリア》の後ろ姿をみて何をしているのか考えたり、橋本真之《果実の中の木もれ陽》の中には何が住んでいるのか想像したりしました。グッドデザインの椅子は形を見立てても楽しめます。「オリヴィエ・ムルグ《ジン》は何の形に見える?」という問題では、「犬の顔、馬に乗っている人、お相撲さん、口を開けたところ」などユニークな答えがいっぱい!近代美術館には、思わぬところに展示されている作品もあります。ビンゴを楽しみながら「こんなところにも作品がある!」と新たな発見をしてくださいね♪
◆「中に、小人がいそう。」「穴から外を覗いているのかな。」
◆この椅子に丸はいくつあるかな?
「座るところにも丸があるよ!」
◆「よく見ると、数字がいっぱい!」「あれ?速さも違うよ!」
◆「どんな発見があったかな?」スタッフも楽しい答え合わせです。
親子クルーズ「絵の具をポンポン!まる・マル・丸」
MOMASコレクションに展示中の、瑛九《青の中の黄色い丸》を鑑賞しました。題名の『黄色い丸』、絵に一番多く登場する形「丸」に注目しました。よく見ると、色が透けて重なり平らに見えたり、影が描かれ立体的に見えたり、「丸」の違いに気づきました。今度は『青の中』に注目しました。実は細かい線がたくさんあり、改めて作品全体を見ると、「洞窟の中、雨、宇宙」など様々に想像が広がりました。鑑賞後、題名にちなみ《○色の中の、△色の丸》色で2つの世界を表現しました。色画用紙に、クレヨンや丸い形にくり抜いた透明なシートと、絵の具をつけたスポンジを使って描きます。体験したこと、空想の世界、自分の気持ち、家族の様子、それぞれを表す色を重ねます。親と子で、絵の具やシートを交換したり、イメージを伝え合ったりすることで、親子クルーズならではの作品となりました。
◆どんな丸?手でつくってみよう!
◆「黒い色は宇宙だよ。」「丸は家族をイメージしたよ。」
◆「イメージに合う丸はこんな感じかな。」
◆親子で作品について自然に会話がはじまります。
◆鑑賞会では、親子でお互いの作品の素敵なところも発見できました。
(参加者の声)
・丸に人それぞれいろんな考えがあってよかったです。(小4)
・丸のなかでいろいろな色がまぜられて楽しかった。(小3)
・説明していないのに、イメージしていたものが伝わるところがあって、うれしかったです。(保護者)
・想像力を働かせて、親子で素敵な作品ができました。(保護者)
わくわく鑑賞ツアー
わくわく鑑賞ツアーは、スタッフと一緒にMOMASコレクションや館内を巡るツアーです。30分位の短時間でどなたでも参加できます!今日巡った作品は、寺井力三郎《出発》と李禹煥《線より》、船越保武《ダミアン神父像》。中でも、2本の線だけで描かれた作品《線から》との出会いは、皆さんを驚かせていました。「何が描かれている?」と聞くと、「落書き?」「彗星!」「鳥かな?すごい速さの鳥を飛べない鳥が見上げている。」「空と海」それぞれに面白い返答がありました。さて、皆さんが注目しているのは絵の中の青い線です。「では、線以外のところは何?」と聞いてみました。ベージュの画面はしだいに、風景、霧や煙の中、はたまた無の空間へと変化して見えます。「これも作品なの!?」新しい発見、新しい感覚、新しい刺激を求めて、ぜひご参加くださいね。
◆「絵の右側、飛行機の続きはどうなってる?」
「お客さんが10人くらい乗っている」「荷物を積んでいるところじゃないかな。」
◆漢字の一部みたい。書いてみよう!
「真ん中にも線が入ったらつながりそうだな~」
◆彫刻のポーズ! 口が開いて体が傾いてダラ~っとしてる?
「いや、手の指が延びてるからしっかり立ってる」名推理
工房「かく かく しかくでランプを作ろう!」
埼玉県立近代美術館には、四角い形がいろいろなところに隠れています。扉の模様、展示室の看板のマーク、吹き抜けを見上げたところなど、「どこにあるかわかるかな?」クイズを楽しみました。「こんなところにも四角があるんだ!」「四角がつながっていておもしろいね!」と、たくさんの四角やその組み合わせを発見した後、今日は四角い形を使って作品づくりをしました。和紙を貼った木枠をホットボンドで接着してランプを組み立てます。見つけた四角をヒントに、試行錯誤しながら様々な形をつくりました。最後に出来上がった作品を並べて電気を消し、ランプから幻想的な、色とりどりの光があふれる鑑賞会をしました。美術館にある四角い形、皆さんはいくつ知っていますか?
◆「この四角、見たことある!」「美術館に突き刺さってるんだよね!」
(田中米吉《ドッキングNo.86-1985》)
◆「タワーみたいにしようかな。」
◆接着が終わったら、絵の具で模様を描きます。
「模様も四角にしようかな~♪」
◆美術館の形をイメージしたり、中に入れるライトの位置を変えられたり、
工夫がいっぱい!
◆「わぁ~!きれい!」「四角が光ってる!」
◆「ランプの町が朝から夜になったみたい!」
(参加者の声)
・四角を工夫してつなげて光らせたらきれいだった。(小4女子)
・美術館にはたくさんの四角があって、四角い作品が作れてよかったです。(小6女子)
わくわく鑑賞ツアー
今日は、MOMASコレクションに展示中のジョルジュ・ルオー《横向きのピエロ》と下村観山《巌に鳥》、そして1階ギャラリー(吹き抜け周り)にあるグッドデザインの椅子を巡りました。《横向きのピエロ》は、サーカスなどで見るピエロとは違ったイメージです。その佇まいや表情から「どんな気持ちかな?」と想像すると、参加者の発言が、描かれている人物の生活や人生の話にまで広がりました。《巌に鳥》は、横いっぱいに広がる大きな屏風です。どの位置で見ると一番かっこよく見えるか、作品の前を歩きながら探しました。「ここから見ると豪華に見える!」「鳥の動きがよくわかるからこの場所が好き」など、それぞれのベストスポットを見つけることができました。芸術の秋、ぜひ美術館の作品を楽しみに来てください。
◆今、ここで何をしているのだろう?
「走って疲れたから休んでるんだよ。」「座って編み物をしていそう。」
◆周りは金色だけど、どんな景色が広がっているのかな?
「青空」「黄金の夕焼け」「ゆるやかな川が流れている」
◆大きな椅子には、お母さんも一緒に座れそうですね。
◆フリープログラムではスタンプカードを配付します。スタンプをたくさん集めてね♪
みる+つくるMOMASコレクション「風の中はどんな色?」
今日は風を感じるプログラムを行いました。まずは展示室で、小島喜八郎《9月の庭にて》を鑑賞しました。作者は風に吹かれる草むらを描きましたが、子供たちは想像力を働かせて「海の中の魚」「サンゴ礁」「飛んでいる虫」「すっきりした空」と、様々なものへとイメージを膨らませました。作者に気持ちを寄せて風を感じるところをみんなで探すと、ビューッと強い風が吹いていそうなところや、やさしい風が吹いていそうなところ、風が吹いて色が混ざっているところが見つかりました。その風から思いを巡らせて、柔らかい緩衝材や針金などを使い、絵からイメージしたものを基に作品をつくりました。出来上がった作品を風でゆらして、その瞬間をカメラでパチリ!画像をモニターで見ると残像が映り、色の重なりや軌跡を楽しみました。身の回りで吹いている風の中の色も見てみたいですね♪
◆「上の方はぐるぐるした風が吹いている!」
◆「カラフルな風が吹きそう!」
◆「さす場所を変えて、強い風と弱い風ができるようにするんだ!」
◆作品完成!みんなで鑑賞会です。
雲が飛んでいきそうな風や、お花がふわふわゆれる風。
それぞれの風をイメージした作品ができました。
◆鑑賞会パート2!風でゆらすとどうなったかな?
「混ざっている色、きれいだね!」
◆風でゆれた、その瞬間だけの素敵な色ですね。
◆作品をゆらす風は…小さな風の神様たちが起こしていました。
(参加者の声)
・いろんなかぜがみられて、つくれてよかったです。(1年生女子)
・風の中でいろいろな色がありました。(2年生男子)
・強い風のイメージをして作品ができました。(3年生男子)
みる+つくる企画展物語「旅する主人公」
開催中の「浦沢直樹-描いて描いて描きまくる!」をみて、『絵』と『ストーリー』の両方が重要なマンガの世界を子供たちと楽しみました。まずは、展示室でたくさんのキャラクターから表情の描き方などを学びました。次に、グループで話し合って1つのキャラクターを考えます。意見が割れることもありましたが、順番に描き加えて完成させたり、モンタージュのようにパーツを組み合わせてみたり、折衷案を出しながら個性的な『絵』=キャラクターを6つ完成させました。その後、そのキャラクターは隣のグループに旅をします!別グループが受け取ったキャラクターに『ストーリ―』をつけて、最後に発表会をしました。自分たちの考えたキャラクターが「意外!」なストーリーになっているのを楽しみました。
◆展示室で魅力的な顔を探します!
◆「この男の子の目描きたい!」
◆ロケットと動物のキャラクターが描きたい、小1チーム
さてどんな絵になるのかな?
◆小2チームの色にもこだわったキャラクター☆
小6が考えたストーリーでは『米粒サイズの石頭ヒーロー』に☆
◆どのグループも熱を帯びた話合い!
◆「この2匹は兄弟で月に行く!観測基地を置いたり、宇宙人に会ったり…」
素敵なストーリーだと思ったら意外なオチ!でひと笑い♪
◆やっぱり、自分でも描きたい!描いて描いて~
(参加者の声)
・みんなと考えたキャラがこんな絵と話になっておもしろかったです。(2年生女子)
・とてもむずかしかったけどかんがえるのがたのしかった。(1年生男子)
「フリープログラムDAY」
今日はどなたでも自由に参加できるワークショップを3つ、午前と午後の2回実施しました。『洗濯ばさみで絵を描こう!』では、親子で作った花火が床一面に広がったり、カラフルな恐竜ができたりしました。『キラキラカチカチ★スプーンワールド』は、上田薫《ジェリーにスプーンC》を鑑賞し、スプーンを並べたり重ねたりして、スプーンに映るピカピカの世界を楽しみました。『つなげて遊ぼう!』は、細長い袋をふくらませてつなげます。大きくなった作品の中に入ると、「秘密基地みたい!」と特別な空間を楽しみました。また美術館に遊びに来てくださいね。
◆「お父さんが作ったのと合体!」
◆色とりどりのお花が咲いています。
上の階からも「きれいだねー!」と声が聞こえました。
◆「どこまで上にくっつけられるかな?」
「スプーンのおばけみたいになってきたよ。」
◆「長~い電車にいっぱい窓ができたよ♪」
◆「ビニール袋をカラフルに!」「色が透けてきれい!」
◆「巨大迷路だ!!」「ゴールはもうすぐだよ!」