MOMASのとびら これまでの報告
フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」
清々しい秋晴れとなった文化の日、近代美術館の地下1階センターホールでは、どなたでも参加できるフリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」を行いました。洗濯ばさみがどんどんつながって楽しい絵が広がります。「お花畑ができたからちょうちょも作ろうかな。」「海にくじらが泳いでいるんだよ!」と、作りながら想像が膨らみ、センターホールはカラフルなアートでいっぱいになりました。
11月14日(水)県民の日には、「もますまつり」を開催します。フリープログラムを複数用意してお待ちしておりますので、ぜひ遊びに来てくださいね♪
◆「恐竜の大群だ~!!」
◆「洗濯ばさみに囲まれちゃった!」
◆上の階からも見られる、この日だけの特別作品です!
親子クルーズ企画展物語「たまごからパカッ☆くねくねアートで発見!」
企画展『阿部展也―あくなき越境者』を見て、海外の描き方を取り入れ、作風がどんどん変わっていく作品を楽しみました。最初の頃に描かれたのは、詩画集『妖精の距離』の絵です。「何に見える?」と聞くと、「ダンスしている人、走っている馬」など想像が膨らみました。晩年の作品《R-9-ROMA》は、幼少期に卵から出てくるものに神秘や美しさを感じた経験から作られています。そこで今日は、卵が「パカッ」と開いて絵が飛び出す作品を作りました。絵はたこ糸を使って描きます!絵の具をつけた糸を二つ折りにした画用紙に好きな様に挟んで、画用紙を押さえながら色々な方向にひっぱります。開くと美しい曲線や複雑な模様ができました。卵の殻をかたどったパーツを両端につけて、間から海や山、地球外?の生き物が出てくる楽しい作品ができました。
◆「ねじに見えるよ!」「人の胃袋みたい。」
◆「模様が重なっておもしろい♪」
◆「模様の中に生き物を探してみよう!」
「鳥を発見!」「魚がいるよ!」「閻魔大王も!!」
◆みんなの卵の中から何が出てくるかワクワク☆
◆パカッ!くじら、クラゲ、エイ、ちょうちょ、ワニ
予想外の生き物が飛び出しました!
(参加者の声)
・いろいろな動物のそうぞうができてよかったです。(小3)
・たまごから「パカッ」ってできて楽しかった。(小2)
・鑑賞会の時、自分の作品に対していろいろな考えが聞けて、驚きがありました。(保護者)
「アート★ビンゴ」
「アート★ビンゴ」は、作品や美術館に関する9つの問題に挑戦します。今日は、ヴェナンツォ・クロチェッティ《マグダラのマリア》の後ろ姿をみて何をしているのか考えたり、橋本真之《果実の中の木もれ陽》の中には何が住んでいるのか想像したりしました。グッドデザインの椅子は形を見立てても楽しめます。「オリヴィエ・ムルグ《ジン》は何の形に見える?」という問題では、「犬の顔、馬に乗っている人、お相撲さん、口を開けたところ」などユニークな答えがいっぱい!近代美術館には、思わぬところに展示されている作品もあります。ビンゴを楽しみながら「こんなところにも作品がある!」と新たな発見をしてくださいね♪
◆「中に、小人がいそう。」「穴から外を覗いているのかな。」
◆この椅子に丸はいくつあるかな?
「座るところにも丸があるよ!」
◆「よく見ると、数字がいっぱい!」「あれ?速さも違うよ!」
◆「どんな発見があったかな?」スタッフも楽しい答え合わせです。
親子クルーズ「絵の具をポンポン!まる・マル・丸」
MOMASコレクションに展示中の、瑛九《青の中の黄色い丸》を鑑賞しました。題名の『黄色い丸』、絵に一番多く登場する形「丸」に注目しました。よく見ると、色が透けて重なり平らに見えたり、影が描かれ立体的に見えたり、「丸」の違いに気づきました。今度は『青の中』に注目しました。実は細かい線がたくさんあり、改めて作品全体を見ると、「洞窟の中、雨、宇宙」など様々に想像が広がりました。鑑賞後、題名にちなみ《○色の中の、△色の丸》色で2つの世界を表現しました。色画用紙に、クレヨンや丸い形にくり抜いた透明なシートと、絵の具をつけたスポンジを使って描きます。体験したこと、空想の世界、自分の気持ち、家族の様子、それぞれを表す色を重ねます。親と子で、絵の具やシートを交換したり、イメージを伝え合ったりすることで、親子クルーズならではの作品となりました。
◆どんな丸?手でつくってみよう!
◆「黒い色は宇宙だよ。」「丸は家族をイメージしたよ。」
◆「イメージに合う丸はこんな感じかな。」
◆親子で作品について自然に会話がはじまります。
◆鑑賞会では、親子でお互いの作品の素敵なところも発見できました。
(参加者の声)
・丸に人それぞれいろんな考えがあってよかったです。(小4)
・丸のなかでいろいろな色がまぜられて楽しかった。(小3)
・説明していないのに、イメージしていたものが伝わるところがあって、うれしかったです。(保護者)
・想像力を働かせて、親子で素敵な作品ができました。(保護者)
わくわく鑑賞ツアー
わくわく鑑賞ツアーは、スタッフと一緒にMOMASコレクションや館内を巡るツアーです。30分位の短時間でどなたでも参加できます!今日巡った作品は、寺井力三郎《出発》と李禹煥《線より》、船越保武《ダミアン神父像》。中でも、2本の線だけで描かれた作品《線から》との出会いは、皆さんを驚かせていました。「何が描かれている?」と聞くと、「落書き?」「彗星!」「鳥かな?すごい速さの鳥を飛べない鳥が見上げている。」「空と海」それぞれに面白い返答がありました。さて、皆さんが注目しているのは絵の中の青い線です。「では、線以外のところは何?」と聞いてみました。ベージュの画面はしだいに、風景、霧や煙の中、はたまた無の空間へと変化して見えます。「これも作品なの!?」新しい発見、新しい感覚、新しい刺激を求めて、ぜひご参加くださいね。
◆「絵の右側、飛行機の続きはどうなってる?」
「お客さんが10人くらい乗っている」「荷物を積んでいるところじゃないかな。」
◆漢字の一部みたい。書いてみよう!
「真ん中にも線が入ったらつながりそうだな~」
◆彫刻のポーズ! 口が開いて体が傾いてダラ~っとしてる?
「いや、手の指が延びてるからしっかり立ってる」名推理
工房「かく かく しかくでランプを作ろう!」
埼玉県立近代美術館には、四角い形がいろいろなところに隠れています。扉の模様、展示室の看板のマーク、吹き抜けを見上げたところなど、「どこにあるかわかるかな?」クイズを楽しみました。「こんなところにも四角があるんだ!」「四角がつながっていておもしろいね!」と、たくさんの四角やその組み合わせを発見した後、今日は四角い形を使って作品づくりをしました。和紙を貼った木枠をホットボンドで接着してランプを組み立てます。見つけた四角をヒントに、試行錯誤しながら様々な形をつくりました。最後に出来上がった作品を並べて電気を消し、ランプから幻想的な、色とりどりの光があふれる鑑賞会をしました。美術館にある四角い形、皆さんはいくつ知っていますか?
◆「この四角、見たことある!」「美術館に突き刺さってるんだよね!」
(田中米吉《ドッキングNo.86-1985》)
◆「タワーみたいにしようかな。」
◆接着が終わったら、絵の具で模様を描きます。
「模様も四角にしようかな~♪」
◆美術館の形をイメージしたり、中に入れるライトの位置を変えられたり、
工夫がいっぱい!
◆「わぁ~!きれい!」「四角が光ってる!」
◆「ランプの町が朝から夜になったみたい!」
(参加者の声)
・四角を工夫してつなげて光らせたらきれいだった。(小4女子)
・美術館にはたくさんの四角があって、四角い作品が作れてよかったです。(小6女子)
わくわく鑑賞ツアー
今日は、MOMASコレクションに展示中のジョルジュ・ルオー《横向きのピエロ》と下村観山《巌に鳥》、そして1階ギャラリー(吹き抜け周り)にあるグッドデザインの椅子を巡りました。《横向きのピエロ》は、サーカスなどで見るピエロとは違ったイメージです。その佇まいや表情から「どんな気持ちかな?」と想像すると、参加者の発言が、描かれている人物の生活や人生の話にまで広がりました。《巌に鳥》は、横いっぱいに広がる大きな屏風です。どの位置で見ると一番かっこよく見えるか、作品の前を歩きながら探しました。「ここから見ると豪華に見える!」「鳥の動きがよくわかるからこの場所が好き」など、それぞれのベストスポットを見つけることができました。芸術の秋、ぜひ美術館の作品を楽しみに来てください。
◆今、ここで何をしているのだろう?
「走って疲れたから休んでるんだよ。」「座って編み物をしていそう。」
◆周りは金色だけど、どんな景色が広がっているのかな?
「青空」「黄金の夕焼け」「ゆるやかな川が流れている」
◆大きな椅子には、お母さんも一緒に座れそうですね。
◆フリープログラムではスタンプカードを配付します。スタンプをたくさん集めてね♪
みる+つくるMOMASコレクション「風の中はどんな色?」
今日は風を感じるプログラムを行いました。まずは展示室で、小島喜八郎《9月の庭にて》を鑑賞しました。作者は風に吹かれる草むらを描きましたが、子供たちは想像力を働かせて「海の中の魚」「サンゴ礁」「飛んでいる虫」「すっきりした空」と、様々なものへとイメージを膨らませました。作者に気持ちを寄せて風を感じるところをみんなで探すと、ビューッと強い風が吹いていそうなところや、やさしい風が吹いていそうなところ、風が吹いて色が混ざっているところが見つかりました。その風から思いを巡らせて、柔らかい緩衝材や針金などを使い、絵からイメージしたものを基に作品をつくりました。出来上がった作品を風でゆらして、その瞬間をカメラでパチリ!画像をモニターで見ると残像が映り、色の重なりや軌跡を楽しみました。身の回りで吹いている風の中の色も見てみたいですね♪
◆「上の方はぐるぐるした風が吹いている!」
◆「カラフルな風が吹きそう!」
◆「さす場所を変えて、強い風と弱い風ができるようにするんだ!」
◆作品完成!みんなで鑑賞会です。
雲が飛んでいきそうな風や、お花がふわふわゆれる風。
それぞれの風をイメージした作品ができました。
◆鑑賞会パート2!風でゆらすとどうなったかな?
「混ざっている色、きれいだね!」
◆風でゆれた、その瞬間だけの素敵な色ですね。
◆作品をゆらす風は…小さな風の神様たちが起こしていました。
(参加者の声)
・いろんなかぜがみられて、つくれてよかったです。(1年生女子)
・風の中でいろいろな色がありました。(2年生男子)
・強い風のイメージをして作品ができました。(3年生男子)
みる+つくる企画展物語「旅する主人公」
開催中の「浦沢直樹-描いて描いて描きまくる!」をみて、『絵』と『ストーリー』の両方が重要なマンガの世界を子供たちと楽しみました。まずは、展示室でたくさんのキャラクターから表情の描き方などを学びました。次に、グループで話し合って1つのキャラクターを考えます。意見が割れることもありましたが、順番に描き加えて完成させたり、モンタージュのようにパーツを組み合わせてみたり、折衷案を出しながら個性的な『絵』=キャラクターを6つ完成させました。その後、そのキャラクターは隣のグループに旅をします!別グループが受け取ったキャラクターに『ストーリ―』をつけて、最後に発表会をしました。自分たちの考えたキャラクターが「意外!」なストーリーになっているのを楽しみました。
◆展示室で魅力的な顔を探します!
◆「この男の子の目描きたい!」
◆ロケットと動物のキャラクターが描きたい、小1チーム
さてどんな絵になるのかな?
◆小2チームの色にもこだわったキャラクター☆
小6が考えたストーリーでは『米粒サイズの石頭ヒーロー』に☆
◆どのグループも熱を帯びた話合い!
◆「この2匹は兄弟で月に行く!観測基地を置いたり、宇宙人に会ったり…」
素敵なストーリーだと思ったら意外なオチ!でひと笑い♪
◆やっぱり、自分でも描きたい!描いて描いて~
(参加者の声)
・みんなと考えたキャラがこんな絵と話になっておもしろかったです。(2年生女子)
・とてもむずかしかったけどかんがえるのがたのしかった。(1年生男子)
「フリープログラムDAY」
今日はどなたでも自由に参加できるワークショップを3つ、午前と午後の2回実施しました。『洗濯ばさみで絵を描こう!』では、親子で作った花火が床一面に広がったり、カラフルな恐竜ができたりしました。『キラキラカチカチ★スプーンワールド』は、上田薫《ジェリーにスプーンC》を鑑賞し、スプーンを並べたり重ねたりして、スプーンに映るピカピカの世界を楽しみました。『つなげて遊ぼう!』は、細長い袋をふくらませてつなげます。大きくなった作品の中に入ると、「秘密基地みたい!」と特別な空間を楽しみました。また美術館に遊びに来てくださいね。
◆「お父さんが作ったのと合体!」
◆色とりどりのお花が咲いています。
上の階からも「きれいだねー!」と声が聞こえました。
◆「どこまで上にくっつけられるかな?」
「スプーンのおばけみたいになってきたよ。」
◆「長~い電車にいっぱい窓ができたよ♪」
◆「ビニール袋をカラフルに!」「色が透けてきれい!」
◆「巨大迷路だ!!」「ゴールはもうすぐだよ!」
「ビュートレス~美術館から見える景色をなぞる~」
夏休み特別企画第2段!今日は美術館正面の曲面ガラスに絵を描くという大胆なプログラムでした★講師に、松田るみさんを招き、景色(view)をなぞる(trace)ことに挑戦しました。“なぞる”は簡単そうでいて、発見がいっぱい!「描いてたものが動いちゃった。」「頭が動くと線と景色がずれる!」「そのままなぞるって意外に難しい!」小さなお子様が多かった午前の部は、親子で自由に見えたものをなぞっていましたが、午後の部では“なぞる”の解釈を大人が広く考えて楽しんでいるようでした。「色も真似してみようかな」「風景の中に入ってみよう!」色の線が重なって、いつの間にか大きな曲面ガラスも絵でいっぱい。しかし、最後に自分の手で絵を消して、楽しい体験を持ち帰りました。ガラスに描けて、水で消えるクレヨン!初めての体験を楽しみました♪
◆「何からなぞろうかな?」
「ガラスに描いたことないよ。ドキドキする!」
◆景色と線が重なります!
久しぶりにクレヨンにさわる人もいました。
◆絵の中にお母さん登場!
◆たくさん描けました!みんな何をなぞったのかな??
◆元の景色に戻っていくね!「あ~たのしかった♪」
(参加者の声)
・たのしかった。おうちでもやりたい。(5才男子)
・いろいろなところからみて、物をなぞって、いろいろな発けんをしました。(小3女子)
・大きなガラスに絵を描く体験、大人もワクワク夢中になりました。(保護者)
「カラダで発見!絵具の世界」
サマー・アドベンチャー第1弾はたっぷりの絵具にふれて楽しむ体験プログラムを実施しました。講師に前沢知子さんを招き、小さなお子様と保護者13組が参加しました。創作室に入ると8m四方の布が床に敷かれていました。その上で「白い布が何に見えるかな?」「かき氷!雲!」と、お話をしたり、「動物の動きを真似してみよう!」と、カラダをほぐす体操をしました。それから青・赤・緑・黒…絵具をつけて、動物になりきって足跡をつけたり、お尻スタンプをしたり、想像力を働かせて絵具を広げていきました。最初は様子を見ていた子供たちも、途中から他の友達と交流し絵具の世界を楽しんでいました♪足や手の形がどんどん重なり、色も混じり合って偶然できた色や形をみて「ここ、きれい~~!」とつぶやきが聞こえました。カラダの絵具を落として服を着替え、最後にもう一度みんなで鑑賞すると「空から見おろした街、宇宙大爆発!、深海、花火、和紙、きれいなお洋服」という感想がありました。みんなのエネルギーがつまった素敵な作品ですね★ 8月14日から31日まで、1階ギャラリーで作品が展示されます。
◆動物や昆虫になって地面をニョロニョロ!
◆自ら絵具をカラダにつけております。
◆会話はなくともたくさんの子が加わります。「暗黒宇宙をつくるぞ~!」
ピンクも黄色も「まぜまぜまぜ~!!!」
◆「おや?」袋でポタポタ、スポンジフリフリ、妖精のように飛び回ると線が踊ります。
◆自分が描いたところはどこかな?
◆前沢さんがカーテンの作品にしてくれたよ♪
ロダンの彫刻にも負けず、惹きたてています。
(参加者の声)
・あしはいつもだめだからやってたのしかった。(5才女子)
・手と足でペタペタするのがたのしかった。(4才男子)
・子供たちが全力で無邪気に楽しんでいる姿をみられてよかった。(保護者)
・もくもくと自分のペースでやっている姿を見てよかったです。
絵の具が冷たく、色々なのがまざり神秘的な空間が出来たと思います。(保護者)工房「自分だけの“たからもの”をつくろう!」
今日の工房は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです!! 最初に、大学生達が持ってきた“たからもの”と、全員にアイマスクが配られました。「一体何だろう?」目隠ししたまま、手で重さやさわり心地を感じたり、鼻で匂いを嗅いだりして考えました。「ザラザラ」「石かな?でも、ふんわり軽い?」目隠しを取ると、それは『木』でできた“たからもの”でした。握りしめると何とも言えない心地よさがあります。今日は、木片をやすりで磨く制作です。とてもシンプルだけど、自分で選んだ『木』を磨いていくうちに、だんだん愛着のわく『たからもの』に変わっていきます。「ツルツルになって楽しい」「スーッとしてよい香りがお気に入り」など、素材をたくさん味わうプログラムでした。「皆さんの“たからもの”は何ですか?それはどんなさわり心地?どんな匂いですか?」
◆「いい木の匂いがする」「僕にもかがせて~」
「どんなさわり心地?」「すべすべ」
◆順番にやすりがけ。
黙々と進める手仕事、どんなことを感じているのでしょうか。
◆大学生が進行しています。…内心はどきどき緊張~ハンパない!
◆「みてみて!」愛着がわいてきましたね。
◆今日は『宝物』について手紙にしたためて、大切に包み持ち帰りました。
時々子供に混ざって挑戦して下さる大人の方の作品、年輪にグッときますね。
(参加者の声)
・木がきれいにつるつるになって楽しかった。(1年生女子)
・初めてのことが楽しかった。こんどは木を削って形をかえてみたい。(3年生男子)
み~っけ!「キラキラ枢機卿に大変身!」
み~っけ!は、初めて美術館に来るお子さまにもぴったりなプログラムです。今回は、地下1階にある彫刻、ジャコモ・マンズーの《枢機卿》を鑑賞しました。その後、スタッフ手作りのマントや帽子が配られ、小さな枢機卿に大変身!「真っ白なマントと帽子をおしゃれにしよう!」と、絵の具やチョークを使って、ぐるぐる、てんてん、好きなマークなどみんな思い思いに模様を描きました。親子で楽しく描いている途中、部屋の電気が消えてしまいます。次の瞬間、ブラックライトがついて模様が光り出し「わぁー!」と歓声が上がりました。「キラキラ!」「魔法みたい!」「もっと描きたい!」とみんなの気持ちも高まります。最後は、光る模様のマントと帽子を身に着けて、幻想的なファッションショーです!枢機卿になりきってたくさん遊びました。
◆枢機卿に変身して、みんなでお祈り。
◆「お花のとなりにちょうちょを描こう。」
「ぐるぐるでつなげたら町みたいになったよ。」
◆「お星さまが光ってきれい!」
◆みんなキラキラ、ピカピカな枢機卿です。
(参加者の声)
・えのぐをぬるのがたのしかった。ひかるのにびっくりした。(5才男子)
・小さい子供でも楽しく芸術とふれあうことのできる貴重な会だと思いました。(保護者)
「アート★ビンゴ~夏~」
本日のMOMASのとびらは「アート★ビンゴ」です。作品や美術館に関する9つのクイズに挑戦します!今回は、本物の木そっくりな彫刻の重村三雄《風景の外側》を見て、「この木にはどんな実がなるかな?」と想像したり、丸山直文《puddle in the woods 6》を見て、自分ならどんなタイトルをつけるか考えたりしました。椅子のコレクションの中には、人型のオリヴィエ・ムルグ《ブルム》という椅子があります。「もし顔があったらどんな顔をしていると思う?」というクイズでは、座った人を思いやる優しい人の顔や、ちょっかいを出そうと企んでいるいたずらっこの顔など、いろいろな顔を考えてくれました。アート★ビンゴの正解は一つではなく、参加者の皆さんの数だけ答えがあります。親子で、友達で、ご夫婦で、ぜひ楽しんでください!
◆作品はどこにあるかな?
◆石の側面を見ると、いろいろな模様があるよ。
「オリジナルの模様も考えてみよう!」
◆椅子のお顔を想像「どんな顔にしよう?」
◆この彫刻はどんなことを言っていると思う?
「今日は暑いなぁ。」「他の部屋にも行ってみたいな~。」
◆「どんな発見があったかな?」親子で回ると楽しいね♪
親子クルーズ「1枚の板から椅子が出来た!」
当館は、唇の形の椅子《マリリン》をはじめ、面白い形の椅子のコレクションがあり、みなさんに座って楽しんでいただいています。今日は展示されていない《セッラ》《Bin.Chair》を特別に鑑賞しました。「ぐらぐらしそう、どう使うのかな?」「穴がたくさん開いてるな」形から使い方や秘密を想像します。そして、鑑賞後は《Bin.Chair》をもとに、1枚の四角い板(デコパネ)をパズルのように切ったり、組み立てたりして椅子を作りました。目標は1枚の板を無駄なく全部使うことです。発泡スチロールカッターやホットボンドなど普段使わない道具を使って試行錯誤していると、世界に2つとない不思議な形の素敵な椅子が完成しました。「これは滑り台になっているよ!」「この椅子は歩くんだよ」「波の上で寝そべるイメージ椅子」などとっても楽しいアイディアに驚きました☆
◆マルがいくつあるかな??
「2つ? あ、そこにもある!」
◆親子で色とパーツの交換はOK!
相談しながら協力してつくっています。
◆どうやってくっつけようかな?親子で夢中です。
◆この椅子に座ると‘しあわせ’になれそう~♪誰と座る?
◆ウサギの椅子とピアノの椅子
◆みんなすごい!友達の作品みるのも楽しいね~☆
(参加者の声)
・きったりはったり楽しかった。パーツをぜんぶつけられてよかったです。(1年生男子)
・1つのいたでいろいろないすができあがったのはびっくりしました。(2年生女子)
・子供たちの自由な発想にビックリしました。危なそうな道具も使いこなしている姿にも驚きました。(保護者)
・大人にとっては色々な事を考えすぎて最初は難しかったけど、子供と一緒に相談しながら作品を作れたのはとてもいい経験でした。(保護者)
みる+つくる「うす暗い闇の中で感じた世界」
MOMASコレクションに展示中の、清水晃《漆黒から》を鑑賞しました。よく見ると釣針、はさみ、電球、チェーンなど、たくさんの素材が集まってできています。題名の通り「なぜ黒く塗ったのか」作家の故郷である富山の海岸の様子を想像し、黒い作品ができた理由を考えました。海のイメージは「水色ではなく黒いんじゃないかな」「砂や風もびょーっと吹いて近づくのが怖いくらい」、作家はそんな海を眺めてどんなことを感じていたのでしょう。作品の黒さが「カッコいい!」から「怖い」「痛そう」と変わって見えてきました。展示室から創作室に移動すると、今日は薄暗い部屋に変わり、木枯らしや雷の音が轟いていました。「もし、すごく寒い日で、こんな明るさで食事していたら」など想像を広げました。たくさん体験した後は、真っ黒に塗られた材料を使ってオブジェづくり。鑑賞した作品のように縦横に伸びていたり、四方八方にとげとげしていたり、釣り下がっていたり…みんな独創的、熱中していました★
◆たくさん魚がかかりそうな釣針がついてる!
◆「こわい?」「食事はこぼしそう。」
「でも、みんなでいると楽しいかも!」
◆吊り下げているのは何かな~
◆清水さんのように縦長なイメージでタワーになりました。
◆インスピレーションで作った清水さん風の大作!
「飛行機みたい」「宇宙ステーションみたい!」
◆スポットライトで黒い作品がきらり★素敵だね。
(参加者の声)
・しみずあきらさんのさくひんすごかったです(1年生女子)
・くろいさくひんなのでよるみたいでした。(1年生男子)
み~っけ!「びしょびしょアート」
今日の『み~っけ!』は、暑さを吹き飛ばすプログラムです!最初に、展示室で、丸山直文《puddle in the woods 6》とても爽やかな作品を見ました。「大きな絵に何が描いてあるのかな~?」「金魚、ヨット、帽子、恐竜の足と頭…」など、色々なモノが見つかりました!この絵は、森の中の水たまりをイメージして描いたり、水でつくる“にじみ”を活かしたりして制作をしています。今日のテーマは『水』。まずは、ビニール袋に入った水の中を覗いてみるとキラキラしてとってもキレイ★その感動を透明なシートに描きます「マジックですらすら描けて楽しい!」。続いて、白い紙に白いクレヨンで絵を描きます。「え?見えないよ~」2枚の絵が一体どうなるのでしょう…。最後の仕上げはベランダに移動。ここで何と白い絵にお水や色水をかけます!! 霧吹きや水鉄砲を使って全体を濡らすと2枚の絵が重なってとっても幻想的な作品になりました。「友達の絵も素敵だね♪」暑さも忘れ、うっとり見とれてしまいました★
◆じっくりみて親子でお話「みつけた!」
◆お水の中の世界を体験
◆片手だけでは足りず…。豪快に!
◆荒波に水しぶきかな~?
◆水鉄砲は大人気☆
◆まなざしはアーティスト!
◆淡い色、カラフルな線、白い線のコラボレーション。
(参加者の声)
・ぜんぶたのしかった、もっとやりたかった。(4才男子)
・えをかくのがたのしかった。さいごにおみずをしゅっしゅするのがたのしかった。(5才女子)
・大きなシートや紙に思いっきり描くことができて楽しかったです。最後に色水をかけることで変化して
いく様子が興味深かったです。(保護者)
・この町に住んで45年…初めて地下と3階に入りました。こんな素敵な場所だと知りませんでした!!活動も子どもにちょうどよく、美術館という格式ばった場所への入門にぴったりでした。(保護者)工房『なりきりシャガール~思いを込めて花束を~』
今日の工房では、埼玉大学の学生と一緒にMOMASコレクションで展示中のマルク・シャガール《二つの花束》を鑑賞しました。じっと作品をみていると、いろいろなものが見つかります。その中でも特に花束に注目して、色や形から感じられることをみんなで話し合いました。実はこの花束は、シャガールが奥さんと娘さんを花にたとえて描いたものです。鑑賞後、参加者も大切な人を思い浮かべ、グループで「その人のどんなところが好き?」「その人の好きな色は…」など話しました。そして、シャガールのように、自分の大切な人を花束に表現しました。「やさしい感じはお花紙や綿で作ろう」「明るい感じはポンポンにしようかな」「毛糸でリボンをつけておしゃれにしよう」などイメージを形にしていきます。幸せそうな顔の花束が並び、大切な人にも見せてあげたい作品ができました。
◆「この花束をみてどんな気持ちになるかな?」
「あたたかい感じがするなぁ。」
◆「色はどうしようかな。楽しそうな感じにしたいな。」
「花瓶にさすと家族みんな一緒の感じがするね!」
◆家族をイメージして作った花束。
みんな表情がすてきですね。
◆材料の色や組み合わせ方もよく考えて作りました。
◆最後は、鑑賞会です。
相手への思いのこもった作品、鑑賞会もあたたかい雰囲気でした。
(参加者の声)
・自分だけの花を作れてうれしかったです。(小3男子)
・お父さんやお母さんに似せて作るのが楽しかったです。(小4女子)
「あらって見よう!彫刻作品」
今日は、親子で彫刻を洗って楽しむプログラム「彫刻あらいぐま」です。普段は作品に触れませんが、優しく洗いながら近くでじっくりみると「こんなに汚れているんだ!前より色が変わってる!」「あの作品揺れるんだ~」など様々な発見がありました。彫刻を洗うボランティアの皆さんに、素材の話を聞いて触り心地を確かめたり、硬さの違いを発見したり、ピカピカになった彫刻が「嬉しそう!」と感じたり、目で見て鑑賞するのとは一味違う鑑賞体験になりました。洗う前に「どうして彫刻を洗うのかな~」とみんなで考えました。洗ってみると「彫刻をもっと大切にしたいな~また洗いたい!」と愛着がわく人がたくさんいました。洗う目的は、“綺麗な状態を長持ちさせること”ではありますが、そうしたみんなの気持ちが美術館スタッフにとっても一番嬉しいです☆みんなで末永く大切にしましょうね。
◆優しくスポンジで洗います。
◆デッキブラシも使って、みんな一生懸命☆
◆高いところは高圧洗浄機!
◆この彫刻好き! 2度目の参加のお友達もいます。
(参加者の声)
・ちょうこくをあらえて、自分の心もきもちよくなりました。(小3男子)
・とても楽しかったです。シャワーをかけるのをまたやりたい。(小1女子)
・普段さっと通りすぎてしまうものをじっくりみて、さわれて楽しかったです。(保護者)
・前回もボテロさんを洗い、今回も洗い親しみがわいてきました。変色がみられ長持ちすると
いいなあと思いました。(保護者)