MOMASのとびら これまでの報告

2024/3/2、3/9 工房「自分だけのNo.1チェアー」

企画展「アブソリュート・チェアーズ」では、椅子とは何なのかを考えたアーティストの椅子作品が展示されています。「空気が入った椅子があったよ」「人が寝ていたソファ?があった」「ビー玉みたいな椅子がある」。今までは座るだけだった椅子をいろいろな角度からよーくみました。よくみた後はアーティストのように自分だけの椅子つくりに挑戦します。素材は、7種類の中から1~3種類に限定して選びます。グルーガンを使ってくっつけていきますが、途中にカラーグルーも登場して、自分らしさを足しました。鑑賞では、みんなの作ったものがもっと作品みたいになるようにスポットライトをオン!選んだ素材の影もみえて雰囲気がかわりました。「海に沈んだ椅子を作ったよ」「乗ったり滑ったりできるアトラクションの椅子にしたよ」。展示室で鑑賞した椅子に負けないアイデアでたくさんの椅子ができました♪

 

◆展示室では心を働かせてみましょう。

 

◆「透明な石で座るところを飾っていくよ」

 

◆「どんどんつなげて大きな作品にする!」

 

◆「透明な部分にさわると音が鳴る椅子だよ」

 

◆展示室のようなしつらえで、作品を鑑賞しました。

 

 

(参加者の声)

・氷のつもりで立ててみたスプーンがたおれてしまって、あれ、と思ったけど、だんだん水やわかめのようにみせたらうまくいってよかったです。(小2)

・グルーガンで透明石をつけました。つけるのが少し難しかったけどうまくいって楽しかったです。(小4)

2024/2/3,2/10親子クルーズ「身近なものでつくろう魅惑のウェア!」

MOMASコレクション「魅惑のリアリズム」コーナーの作品、上田薫《ジェリーにスプーンC》の鑑賞では「スプーンに何か写っているよ!」「和室かな?」「桃味のゼリーかな?」じっくり作品をみていきます。このコーナーで描かれていたのは身近なものや身近な風景でした。制作する部屋ではまず親子で材料準備です。両手を広げたほどの大きな紙を1人1枚クシャクシャにしていきます。全身を使って紙が柔らかくなるまで続けていきます。準備ができたら鑑賞した作品のように身近なものをつくります。身近といえば…身に着けている服!先ほど柔らかくした紙で、自分だけのオリジナルな服を作っていきます。服の型は、親子で協力して線を引きました。「かっこいいワンピース型にするの」「ふわふわ素材で雲みたいになるかな」。出来た服はハンガーにかけてみんなで鑑賞会。最後に親子で着てみたら魅惑のウェアの完成です★

 

◆「ゼリーはぶどう味かもしれないなあ」

 

◆全身で力をこめてクシャクシャに!

 

◆親子で協力して型をとります。「あんまり小さくしないしないでね」

 

◆「何をイメージしているの?」「色が鮮やかだね」。親子でお互いの作品をみながら進めます。

 

◆「浴衣っぽくしたよ」「アイススケートの衣装みたい」「お花をたくさんつけました」。三者三様ですね。

 

 

 

(参加者の声)

・毛糸や紙などを重ねたり、ねじれさせたりするのがむずかしかったけれど、とっても楽しかったです。(小4)

・視点やアイデアの発見、体験がいつも楽しめます。(保護者)

2024/1/20、1/27 工房「絵画の中から飛び出して!」

MOMASコレクションの絵画作品をさまざまな角度から見ながら、展示室を進んでいきます。描かれた作品の数々…作品にはどんな思いが込められているのでしょうか。今回は思いを込めた作品作りに挑戦します。メイン素材は「描かれたキャンバス」です。平面のキャンバスの中に描かれているものを取り出すように自分で好きなだけ切り取って、鑑賞した作品や自身の気持ちを思い描き立体に仕立てていきます。「黄色で優しいものにしたい」「ジグザグの形でかっこよくする」。さまざまな形に変形したキャンバス。「心の中を表したよ」「よく見る夕焼けをイメージしたよ」。切り取った形が新しい作品として誕生しました。

 

◆作品の中にどんな気持ちが隠れているだろう?

 

◆キャンバスを切り取って作品にします。

 

◆「ピンクのキャンバスで包んでいく!」

 

◆「いろいろなキャンバスを使って変な木を作ったよ」「ひとつも同じ葉がないね」

 

(参加者の声)

・作品から作品をつくるのははじめてだったので、たのしかったです。(小2)

・材料を使ってにぎやかな作品になったのでよかったです。(小2)

2024/01/13 「アート★ビンゴ」

約4年ぶりに開催の「アート★ビンゴ」では、作品や美術館に関するクイズに挑戦します。当館には展示室以外にもたくさんの作品があります。地下1階から3階までの空間を移動して、いつもは当たり前にとおっていたスペースにも目をやると新たな形で作品に出会えるかもしれません。企画展「イン・ビトウィーン」のポスターの中からどんな声や音が聞こえてくるか考えたり、アリスティド・マイヨール《イル・ド・フランス》の彫刻と同じポーズをして作品の気持ちになってみたり、グッドデザインの椅子が何かの食べ物にみえるか考えたりしました。最後はスタッフさんとビンゴシートをみながら、考えたことや気持ちをお話ししました♪フリープログラムはどなたでもご参加いただけます☆

 

◆「座ってみたらやわらかい!」

 

◆じーっくり見つめて、作品がどんな色やかたちをしているか観察します。

 

 

◆大人だって、作品と同じポーズで作品の気持ちに寄り添います!

 

◆「あんな高いところに…!」

2023/12/9、12/16 みる+つくる「みえる?みえない? 感じて!『間の世界』」

企画展「イン・ビトウィーン」の早瀬龍江の展示作品の鑑賞で、何が描いてあるか聞いていくと「はちどり」「バッタ」「ジャングルのようなうねうね」…たくさんのものが見つかります。この作品実は、ブラックライトを当てるとへビ座の姿が浮かび上がるそうです。(作品が傷むのでライトは当てられませんが。)今回は鑑賞した作品のように「見える、見えない」を表現した作品つくりに挑戦です。まずは特別な絵の具で動物を描きます。「こわいサメにしたよ」「かっこいいかまきり」動物の絵を乾かしている間は、見えない世界をつくります。透明な素材を使って、自分が思い描く想像の世界を作っていきます。最後に2つを重ねたら完成です。見えない想像の世界では、「野原をイメージしたよ」「とびらが開くみたいな感じ」と、自分なりの世界を発表しましたが、何だか動物が見えにくい…「そろそろ動物に出てきてもらいましょう!」合図とともに部屋が暗くなると、動物が浮かび上がりました。「世界が逆になったね」「動物が住んでいるよ」見えたり、見えなかったり…正解のない作品の間をゆらゆらと鑑賞してみるのも楽しいかもしれませんね♪

 

◆気づいたことを教えてね。

 

◆「強いライオンを描くよ」

 

◆「線をのばして描こうかな~」

 

◆自分の思うようなかたちに切ったりはったりしていきます♪

 

◆奥に動物、手前に想像した世界が。重なるとまた別の見え方ができました!

 

(参加者の声)

・中の世界と外の世界でいろいろなちがいがみつかりました。(小2)

・自分が作った作品の中に入ってみたいです!(小2)

2023/11/25,12/2 み~っけ!「MOMASで紙の上の運動会!」

MOMASのとびら「み~っけ!」では、美術館に親しみを持ってもらうために、まずはかたちや線を見つけに美術館を探検しました。グッドデザインの椅子をいろいろな角度から見ると、ぐにゃぐにゃの線がみつかったり、つるつるした面がみつかったりしました。美術館の建物にはまっすぐな線や四角、ゆるりとした線などたくさんの発見がありました。探検が終わったら、かたちや線を思い描きながらボールを転がしてみます。「優しく優しく…」「そーっと」心と体の準備体操が整ったら、絵を描いていきます。今日はクレヨンや鉛筆は使いません。ボールを転がすようにカラフルなひもやテープで描きます。「赤の長い線を描くよ」「くるくるの線に挑戦だ」最後はみんなで描いた線を壁に飾ります。「ハートができたよ」「重なったオレンジがきれいだよ」素敵をたくさん見つけることができました!

 

◆「うしろはどうなっているのかな?」

 

◆普段は入らないところもじっくり探検!

 

◆「いくよ~」「ゆっくりね~」やさしいキャッチボール!

 

◆「ぐぐっと、しっかりはるよ」

 

◆11月25日と12月2日の成果物。どんな線が見つかりますか。

 

(参加者の声)

・へびさんの作品、道路の作品を作って楽しかったです。(4才)

・日頃見ない目線でものを見ることができて楽しかったです。(保護者)

2023/10/28、11/4 みる+つくる「世界にひとつ!喜びの自分旗をつくろう!」

今回のMOMASのとびら「みる+つくる」は、モーリス・ユトリロ《旗で飾られたモンマルトルのサクレ=クール寺院》の鑑賞からスタートです。この絵の中はどんなところだろう?「白い建物が外国っぽい?」「暖かいところかも」と、作品をじっくりみて考えていきます。よくよくみると、絵の中には人が描かれていません。人はいないけれど、どんな音がしそうでしょうか?「旗があるからうれしい音!」「お祭りみたいな音!」想像する音はどれもにぎやかです。実はこの作品は、戦争が終わった喜びや解放の時の様子を描いたものです。つくる時間では、自分の気持ちを旗に込めた喜びの旗をつくっていきます。ふわふわの素材や固めの素材など、触り心地も表現の一部に入れていきます。出来上がった作品について聞くと、「友達ができた時の喜びにしたよ」「マラソンで賞を取った時の気持ちを詰め込んだよ」など、ひとりひとり違う思いが込められていました。自分だけでなく誰かも嬉しい気持ちにさせるような楽しい旗ができました♪

 

 

◆「夏の空みたい」「笑い声が聞こえてきそう」

 

◆最後の仕上げにどんな喜びを足すのかな?

 

◆「メダルをもらえた時の気持ちをかたちにしたよ」

 

◆プログラム後にはおうちの方にもみてもらいました。

 

(参加者の声)

・みんなとの違いがあっておもしろかったです。(小6)

・自分のよろこびを表現できてたのしかったです。(小5)

2023/10/07 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「お顔をトレース★肖像画!」

過ごしやすい秋の日、MOMASのとびらフリープログラムが開催しました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、地下1階センター・ホールで行われました。3つの彫刻が参加者を見守る中、色鮮やかな洗濯ばさみで思い思いのかたちをつくります。「高くて大きなタワーにしたいな~」「オレンジでハートをつくってみよう!」出来上がったら1階から地下をのぞいて…遠くからみるとまた違ったかたちにみえてきました。「お顔をトレース★肖像画!」では、ラミネートフィルムを使って相手の顔を写しとり、その人のイメージにあった色でお顔を塗っていきます。「よーくみながら写しとってね。」「優しい色は何色かな?」いつも近くで見ているお顔でも、じっくりみつめると今までは気づかなかった魅力に気づけたかもしれませんね♪

 

2023/9/16 彫刻あらいぐま

9月の彫刻あらいぐまでは、普段は入れない空間へ入り作品を洗いました。田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》は、美術館の2階から3階へ向かう踊り場に巨大な物体が突き刺さっているだけではありません。よくみると別の立方体がワイヤーで吊るされていたり、地下にも物体が刺さっていたり、空間も含めた作品になっています。「私たちが作品の中で作品を洗うっていうこと!?」参加者も初めての空間に戸惑いながら、地下から建物を見上げたり床のタイルを観察したりしながら、作品を洗っていきました。「水が反射しているね。」洗い終わったらすがすがしく、とても貴重な体験ができた彫刻あらいぐまでした☆

(※9月9日は雨天のため中止となりました。)

 

 

◆「この作品を洗うよ!他にも探せるかな?」

 

◆じっくり素材に触れながら洗っていきます。

 

(参加者の声)

・きれいになると達成感があって楽しかったです。(小学5年)

・洗ってみて、美術品をながめる時はちがった角度から何度もながめてみたいと思った。(保護者)

2023/8/26 サマー・アドベンチャー みる+つくる「横尾龍彦さんになりきろう!-無意識から生まれる色とかたち‐」

8月最後のサマー・アドベンチャー第4弾は「みる+つくる」。企画展「横尾龍彦-瞑想の彼方」から《不可知の雲》を鑑賞しました。作品は2mあります。端から端までじっくりみると、「月がみえるよ」「砂嵐かも」「水の中かな」、ひとつの作品からさまざまな世界が浮かんできました。「横尾さんは、水や風、土に描いてもらおう!と無意識に描くことを目指したんだよ」。作品を描くのに無意識なんて…何だか難しいけど、楽しそう!今回は、横尾さんのように無意識の色やかたちの作品づくりに挑戦です。出てきたのは、大きなカンヴァス。グループで描き方を工夫します。「絵の具を流すよ~」『え~!』。「ながーい筆を使ってみよう」『思うようにいかないなあ』。道具や材料をわざと不便にして描きます。いろいろ試したら、ここからMOMAS式。カンヴァスを切って、ひとり一人の作品にしました。最後は少しだけ好みの描き方を付け足して…オリジナルカンヴァスの出来上がり☆横尾さんの作品のように展示室へ並べたら、『同じようにみえて、ひとつも同じじゃないね』。一緒につくってもみんな違う色やかたちが生まれた作品となりました♪

 

◆「どこがどこが?」みんなで作品をじっくり鑑賞。

 

◆大きなカンヴァスをゆらして~ゆらして~

 

◆”パテ”を使って描いてみると…

 

◆「カンヴァスを切ります!」「どうなるのかな~」

 

◆最後は、もう少し試したい絵の具や素材を付け足します。

 

◆「同じ赤も黄色も青もないね。」「宇宙みたい。」

 

(参加者の声)

・ナスカの地上絵みたいになったのがよかったです。(小4)

・遠くから自分たちの作品を見ているといろいろ浮かんできて楽しいです。(中2)

2023/8/19 サマー・アドベンチャー「王冠をつくろう!」 

2023年のサマー・アドベンチャー第3弾は、講師に平島鉄也さんをお招きして「王冠をつくろう!」を実施しました。「自分にご褒美をあげよう!」今回は自分へのご褒美となる王冠つくりに挑戦です。さまざまな王冠の画像を見てつくりたいものを想像したら、どんな王冠にしようかアイデアを描いていきます。「組み合わせてもいいから5つ描けたらいいな」。鉄也先生の声掛けに、参加者もたくさんアイデアを出していきます。おおよそ描けたら、元となる段ボールを頭の大きさに合わせて切っていきます。王冠は立体的になるので、どの部分がつながるのか、どこを前にしようか考えながら切りました。その後は、アイデアを元に思い思いの素材をつけていきます。「ピカピカにするよ」「お花が好きだからカラフルにするの」「黒でかっこよくするぞ」。作品に似合うものを選んだら午前の活動は終了です。午後は、王冠を360度さまざまな角度からみて付け足していきます。「これでいいかな…と思った後に、どれだけ頑張れるかが大切だよ」。鉄也先生の言葉を聞いた参加者は、新たなアイデアをプラスしていきます。完成した王冠をみんなで鑑賞すると、「海の中をイメージしたよ」「上と下が取り外せて形もかえた!」「キラキラがたくさん」。最後は被ったり、本物の作品のように展示台へ置いたりして自分へのご褒美王冠を満喫しました♪

 

◆鉄也先生とアシスタントの由香先生の王冠をみせてもらいました。

 

◆アイデアたくさん出せるかな?「星がいっぱいにしよう☆」

 

◆しっかり押さえて、かたちを決めます。

 

◆「最後の飾りはどこにしようかな~」

 

◆「工夫したところを教えてくれる?」「このカプセルの部分にこだわったよ。」

 

◆最後は鉄也先生とハイポーズ!

 

(参加者の声)

・おなじものをちがうつかいかたで みんなつくっていて びっくりしました。(小1)

・つくるのもたのしくて ともだちの作品をみるのもたのしかったです。(小2)

2023/8/12 サマー・アドベンチャー「フリープログラムDAY!」

サマー・アドベンチャー第2弾はどなたでも参加できるフリープログラムDAY!今年度からフリープログラムは人数制限がなくなり、多くの方とのびのび活動することができました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、カラフルな洗濯ばさみを使い、部屋一面を作品にしていきます。「恐竜を描いたよ」「ながくながくつないでいきたい」。手を動かしながら描いたりつくったりしました。午前、午後と一日開催したので部屋の中は素敵な作品でいっぱいになりました!「わくわく鑑賞ツアー」は久しぶりに展示室や1階吹きぬけ周りで開催です。案内は美術館ボランティアの皆さん!展示室の作品や館内に置いてあるグッドデザインの椅子について、どうしてこんなかたちなのかな?と考えたり、彫刻と同じポーズをして作品の気持ちになったりと普段はなかなか体験できない鑑賞となりました。サマー・アドベンチャーは来夏も実施予定!ぜひ遊びに来てくださいね♪

2023/7/15,7/22親子クルーズ「不思議な果実!君の中身はなんだろな?」

 黒い背景、赤いテーブルの上に乗ったいくつもの果実…キスリング《赤いテーブルの上の果実》を鑑賞すると「青りんごがある」「マンゴーかな」他にもさまざまな果実の名前が挙がります。「でも、ぶどうの部分は何だか蛇みたい…」。「腐ったじゃがいもにみえるものもある」と、おいしそうではない果実もみつけました。キスリングはユダヤ人で、この絵は戦争中に描かれました。その時の気持ちが果実に入っているかも…と思いを巡らせます。制作場所では、自分たちの思いを詰める作品づくりに挑戦です。親子で同じかたちの果実の元になるものを選んでいきます。外側は親子で同じでも違っていてもよいですが、中身は親子でも内緒のままつくります。最後の鑑賞では親子で中身をぱかーん!「鮫の口の中をイメージしたよ」「子どもと過ごす夏休みが楽しみだということを詰め込みました」。外側からは想像できない中身、同じかたちでもいろいろな中身の果実ができました♪

 

◆「どの果実がおいしそうかな~」「マスカット?」「梨もあるよ!」

 

◆「果実の元は縦に切ろう!」

 

◆「外側はどうするの?」「青の紙をつけるよ」

 

◆親子でぱかーん!

 

◆果実の外側に足がついた作品もありました!

  

(参加者の声)

・みんな自分のきもちがあり、とてもよいと思いました。自分もよくできたと思います。(小5)

・自分も子どもも楽しんでできました。周りの方々の作品を見るのも楽しくて、どれもすてきでした。(保護者)

2023/6/24、7/1 工房「まるまるあなだらけのランプシェードをつくろう!」

 埼玉県立近代美術館は北浦和公園の中にあります。工房は、屋外彫刻鑑賞からスタートです。目の前の作品はぐにゃぐにゃしていて、穴がたくさん開いています。「じゃがいもみたい!」「宇宙人かもしれない」。見え方もさまざまです。橋本真之《果実の中の木もれ陽》は、木が生い茂る場所に設置され、動き出しそうな有機的なかたちをしています。近づいて作品にある穴を覗いてみると、作品の中に太陽の光が入り、また違う見方ができました。今回は、この作品のような不思議なかたちのランプシェードを作ります。まずは、円形の白いポスターにどんなかたちにしたいか想像しながら展開図を描きます。かたちができたら、光が指すように穴あけパンチで穴をたくさん開けて、組み立てて中にライトを入れて完成です。最後は、暗いお部屋に移動してライトアップ!「たくさん集まると大きな作品みたい」「天井にも世界が広がったよ」。ずっと見ていたいような鑑賞の時間でした♪

 

◆触って、のぞいて…どんな感じがするかな。

 

◆真ん中を切らないようにゆっくりと。

 

◆「かぼちゃみたいになったよ!」

 

◆どんなかたちにしたか、お話を聞きました★

 

◆「宝石が光っているみたい!」

 

(参加者の声)

・作品をみるのがたのしかった。くらやみのなかでみるのがとてもきれいでおもしろかった。(小1)

・つくることだけでなく、彫刻をみてから制作に入ることができてよかったです。(大人)

2023/6/3,6/10 み~っけ!「MO“MAほうつかい”がMOMASをそめる!」

 初めての参加者が多い「み~っけ!」プログラム。今回はグッドデザインの椅子が用意された特別なお部屋からスタート!まずはグッドデザインの椅子に座り全身で鑑賞します。「座り心地はどうだろう?」「色やかたちは?気になったところはあった?」。さまざまな角度から椅子を楽しんだあと、もっと美術館を知るために美術館探検に出ました。探検を終えて戻ってきた参加者の顔を見るとたくさんの発見ができたようです。そして戻ってきたお部屋では、美術館をもっと素敵にするための魔法をかけていきます。まずは目に見えない四角を描く、四角の魔法です。透明な材料を使って描きました。最後には目に見える魔法として絵の具の魔法をかけていきます。美術館はグレーや灰色、ねずみ色っぽいけれど、今日は特別カラフルに!「色の中に透明な四角が姿を現してきたよ。」みんなで作ったものを鑑賞して、お気に入りの部分をお話ししました★ み~っけ!は、全身を使って活動します。お子様のミュージアム初体験にぜひ♪

 

◆「お気に入りのいすはみつかりましたか?」

 

◆みんなで目に見えない四角の魔法をかけます。

 

◆カラフルな色の魔法もかけてみよう!

 

 

◆「赤いところのかたちがゾウにみえるよ」「こっちはフラミンゴかな」

 

◆6月3日と10日の成果物。出来上がったものはどちらも違ってすてきです。

 

(参加者の声)

・描いたところがしっぽみたいになって楽しかった。(4才)

・家ではできないことがダイナミックにできました。(保護者)

2023/5/20 みる+つくる「作品をみつめて・・・額縁をつくろう!」

 皆さんは作品をみる時、どんなものが印象に残りますか。クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》では、「夕方でひんやりしていそう」、パブロ・ピカソ《静物》では、「家の中かな?お化けがいそう」、マルク・シャガール《二つの花束》では、「不思議な色のお空…動物もたくさんいるよ」。MOMASのとびら「みる+つくる」の参加者のさまざまな気持ちが聞けました。「3つの作品に同じところはあるかな?」探してみると作品の周りには額縁が!今回は鑑賞した作品に合うオリジナルの額縁を作ります。作品をよくみてどんな素材や色、かたちが似合うか考えました。出来上がった額縁のイメージを聞くと「作品が続いていくような色を選んだよ」「作品がもっとかっこよくみえるように黒くしたんだ」。オリジナルの額縁に入れて飾ったら、作品がまた違った世界にみえてきました★

 

◆「何色が見つかったかな?」「太陽のオレンジ」「水色が空みたい」

 

◆透明な額縁に作品に合う素材をくっつけていきます。

 

◆グルーガンを使って慎重に…

 

◆「カラフルなモールで作品の外側をつくるぞ!」

 

◆「カクカク曲げてかっこよくしたよ。」

 

(参加者の声)

・じぶんのすきなようにつくれてうれしかった。(小2)

・金のほう石みたいなものをたくさんつけて高級感を出しました。(小4)v

2023/05/06 フリープログラム「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 5月のMOMASのとびらフリープログラムは、北浦和公園の緑が生い茂る中「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」を実施しました。「風を描こう!」では、肌で感じた風のイメージやアクリル板に映った風景を描いていきます。活動中には、強い風やそよそよとした風が吹き、全身で風を楽しんでいました。「カクカクつなげて遊ぼう!」は、まず松本薫《Cycle90°》を鑑賞します。「どこにあるか知っている?」実はこの作品、美術館の正面入り口付近にあるのです。作品が何にみえたか、どんな感じがするかなどを考えながら、ストローを使った作品作りに挑戦です。MOMASのとびらフリープログラムは、どなたでも参加できるプログラムです。MOMASのとびらチラシをチェックして家族で美術館へ遊びに来てくださいね☆

 

2023/4/29 彫刻あらいぐま

 4月29日の彫刻あらいぐまでは田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を洗いました。「美術館にくっついている作品をどうやって…?」この作品を知っている人は、えっ!と驚くでしょう。実は美術館に刺さっているような目立つ1つの直方体だけではなく、地下まで広がる場所や空間も含めて作品なのです。今回はその空間に入り込んで作品を洗います。初めての場所に緊張しましたが、普段は見ることのできない角度から作品をみて洗いました。「空間全体が作品だから全部きれいにしないと!」参加者の熱は最高潮です!デッキブラシや歯ブラシを使って洗い、作品にも触れ、素材や工夫を知ることができました。残念なことに5月13日のプログラムは雨天のため中止…。また秋に彫刻あらいぐまプログラムを予定しています。今度は何を洗うのか楽しみにしていてくださいね。

 

 

◆「土やよごれがたくさん…土の下に穴がある!」「水を流し出す穴だね。」

 

◆全身を使って端からタイルをこすります。

 

◆1階公園からみた地下空間。広い!

 

 

(参加者の声)

・ふだんなかなか入れないところにはいって、洗えてうれしかった!(小学4年)

・貴重な体験ができました。すがすがしい気持ちになりました。後日もう一度見に行きたいと思います。(保護者)

2023/04/22フリープログラム「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」

お天気に恵まれたMOMASのとびら。フリープログラム!「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを実施しました。「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」では、当館収蔵作品である上田薫《ジェリーにスプーンC》を鑑賞します。絵の中にはスプーンがあり、そのスプーンの中をよーくみると…何か写っています!皆さんも本物のスプーンをのぞき込んだり、組み合わせたりして好きなかたちを作りましょう。「街ができた~」「自分が写っているよ」たくさん並べたスプーンが知っているものにみえたり、スプーンに写り込んだ自分を楽しんだりしました。「わくわく鑑賞ツアー」では、柳原義達《道標 鳩》《風の中の鴉》を鑑賞し、風がどちらから吹いているか聞くと、「足を踏ん張らせているから向かい風!」「毛がふさふさしているから追い風だよ!」作品の様子やかたちからたくさんのことを想像しました。フリープログラムはどなたでも参加できます!美術館でお待ちしています☆

 

2023/4/8フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」

新年度最初のMOMASのとびらでは、「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、カラフルな洗濯ばさみを床に並べたり、つなぎ合わせてかたちを作ったりします。「お城みたい」「ドラゴンだ」さまざまな模様やかたちができました。「わくわく鑑賞ツアー」は、約3年ぶりに屋外彫刻で復活です。1回30分のツアーでは、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》から、「友達に会いたそうな顔をしている」「からだが大きい」など、作品をじっくりみて作品の気持ちになったり、作品が持つかたちに気付いたりすることができました。あいにくの雨で、3回目のツアーは中止となりましたが、久しぶりにお話ししながら作品をみることができました☆フリープログラムはどなたでも参加できます!ぜひ美術館へ遊びに来てくださいね♪