2017年3月の記事一覧

わくわく鑑賞ツアー

 公園の桜がちらほら咲き始めた今日のツアーは、川合玉堂《山村春色》など桜が描かれた掛け軸4点と、彫刻3点を鑑賞しました。《山村春色》には、のどかな春の風景に牛を連れた子供が描かれています。「どこに行くのかな? 人や牛はどんな気持ちかな~」と想像して楽しんだ後、雰囲気の違う掛け軸の桜を見比べてお気に入りをみつけました。また、「MOMASの扉」ではお馴染みの彫刻、柳原義達《風の中の鴉》、ロダン《ウスタッシュ・ド・サンピエールの頭像》は色々な角度から観ると発見があり、とても会話が弾みます。彫刻と目を合わせると何だか話しかけてくる気がしませんか? スタッフとの会話が楽しい「わくわく鑑賞ツアー」に、ぜひお気軽にご参加ください。

 

掛け軸をみているところ
◆「牛を連れているのは大人かな?子供かな?」           

彫刻をみているところ
◆「この像はどんな仕事してそうかな?」 

          

カラスの彫刻をみているところ
◆「どこから見たら一番格好いい?」              

親子クルーズ(企画展)「動きのある絵を動かそう!」

 今日のプログラムは“親子クルーズ”です。企画展「カッサンドル・ポスター展」を見に行き、ポスターに描かれている人物が、この後どの様に動くのかを考えながら鑑賞しました。大きな斧を振りかざした人物が描かれている作品《オ・ビュシュロン》の前で実際にポーズをとり、斧を振り下ろす動きをしてみました。真似をしてみると、描かれた人物のダイナミックさが体感できるのです。創作室に戻って制作です。今日はポスターを描くのではありません。赤青アニメの原理で、自分で描いた絵を動かすのです。1コマ目は赤い蛍光ペンで描き、その上に重ねて2コマ目を青い蛍光ペンで描きます。赤と青のセロファン眼鏡で交互に見るとあら不思議、絵が動き出すのです。親子で動きを考えて、交互にモデルになりながら描きました。最後はできあがった絵を並べて物語をつくり、発表会をしました。絵の動きや物語に、親子の工夫がたくさん詰まっていました。


◆「さあ、斧で木を切り倒すぞ!」


DUBONNETワインを何杯も飲むぞ!


◆子どもの望みどおりにポーズをとります。


◆「目覚まし時計が鳴るところだけど分かる?」


◆グループごとの発表会は、大盛り上がり!


◆「跳ねていたウサギを見ていたら自分も跳ねたくなりました。」

<参加者の声>

・わたしね、おうちでもしてみます。どうゆうえだかたのしみにしていてね(小1女子)

・赤青アニメが面白いうえに、お話づくりができてとても楽しかったです。親子の作品を合わせるのがいい思い出になります。家で夫にも作ってほしいと思います!(保護者)

工房「壁サイを作ろう!」

 今日の工房は、階段の《ホコリ高き壁サイ、234ヶ月の歴史を駆け抜ける》を鑑賞しました。「どこに向かっているのかな?」と聞くと「山登り、獲物を捕りに、森を散歩、恋人と一緒、創作室へ向かってる」など想像が広がりました。さらにこのサイは美術館の歴史を刻んだ作品だと知り、みんなで壁や床をよく観てサイが潜んでいそうなところを探検しました。創作室に戻ったら制作です。スチレンボードをサイ形にくり抜き、片面は美術館で見つけた壁の色に、もう一方はオリジナルの模様で作ります。ミラマットを貼ってポスカで色を塗ると、カラフルになっていきます。「ところで、なぜサイがいるのでしょうか?」「埼玉、彩の国のサイ!」と子供達が答えてくれました。発泡スチロールの球に色を塗り、サイと合体させたら完成です!鑑賞会では工夫がいっぱいの素敵な<サイ玉>が並びました。こんな<サイ玉>に住んだら楽しそうですね。


階段で壁の絵を観ている。
◆「ほんとだ、こんなところにサイがいる!」


館内を子供たちが歩いている。
◆サイが隠れていたらいいな~

 

スチレンボードを切っている。
◆サイの形を描いたら、切るのはこの道具。


子供が制作しているところ。
◆サイ玉にはウサギが住んでいるのかな? 


作品が並んでいるところ。
◆世界に一つの☆サイ玉

作った作品を鑑賞しているところ。
◆ゴツゴツ・ジャリジャリ?サイの表面にこだわりました!    

 

 

<参加者の声>

・こんなところにサイがいたらいいなというのが探せて楽しかったです。(小6女子)

・色々な材料を使ってサイを作ったのが楽しかったです。(小5男子)

み~っけ! 「からだをつかって」

 今日の“み~っけ!”は、身体をいっぱい使って楽しみました。最初はモニターに映る作品を見て、ポーズや表情、人物以外も身体で真似してみます!「何になる?」と親子で相談しながら、抱っこやお相撲をとったり寝そべったりで大盛り上がり♪ 1番の難問、白髪一雄《青波》も見事に身体で再現!ところで、この作品は一体どうやって描かれたのでしょう? 実は、画家自らロープにつかまり足を筆にして力いっぱい描きました。今日は子供達も足や手を使って大きな段ボールに思い切り絵を描きました。保護者の人にしっかり掴まったら段ボールの上にジャンプ!「ぬるぬる気持ちいい~。」カラフルでダイナミックな作品が出来ました。そして、絵の具が乾いたら作品が大変身!切って組み立てると、子供が入れるお家になりました。「お家の中にも絵を描いて、あなただけの美術館にしてくださいね!」


モネの積みわらを体で三角形を作り真似している
◆ママは大きい三角!私は小さい三角!

 

白髪の作品を体で真似している親子
◆輪かな?亀かな? 線が重なってるよ!


親子で足に絵の具をつけてお絵かき
◆ぶら下がって「せ~の!」


絵の具の色を足で混ぜている 

◆「黄色が緑色になった!」なんで~???

 

色を塗った段ボールを組み立てているところ
◆簡単に組み立てられました。これは…!

 

たくさんの作品が並んだところ
◆みんなお気に入り♪「家に遊びに来て~」

 

<参加者の声>

・えのぐでペタペタするのが楽しかった。(6才)

・親子で絵の具や身体を使って作品を作ることができ、いい思い出になりました。(保護者)