2016年9月の記事一覧

和紙と墨でぺたぺたにわとりを作ろう!

 今日の「み~っけ!」は、雄鶏・雌鶏・雛が大きな屏風に描かれた小茂田青樹《鳴鶏》をみて、表情やポーズから鶏の気持ちを想像して楽しみました。「どんなお話しているのかな?」と聞くと、「暑いなー!」「涼しくしてあげるわパタパタ(羽で扇いであげている)」会話が聞こえてきそうです。また、背景の余白をみて「どうなっていると思う?」「鶏がいっぱい、水車、柿の木、田舎の田んぼ」など描かれていない景色を想像しました。鑑賞の後は、色んなポーズの鶏を作ります! 筆で和紙に描くのではなく、和紙をちぎってしまいます。それを濃さの違う墨や水にピタピタ浸して段ボールの台紙にペタッと貼ると体の完成、筆ペンでくちばし、赤い絵の具でトサカをつけるとぐっと鶏らしくなりました!最後にみんなの作品を屏風のようにつなげて鑑賞しました。「遊んでいる、走っている、花の中にいる」素敵な鶏にうっとりしました。


◆「籠の中の鶏はどうしているのかな?」  ◆水にピタピタつけると段ボールにぺったり! 

 「卵を温めてる」「病気で休んでる」    うす墨、濃い墨、お水でペタペタ!



◆白と黒のきれいな羽ができていきます。  ◆とさかの赤でぐっと鶏に!

 


◆桜の花びら舞う中の羽を広げたにわとり♪  ◆歩いてみると違う鶏が顔を出します!



◆屏風になると迫力があってステキ!!

<参加者の声>

・かみでぺたぺたはるのがたのしかった(5才女子)

・最後にみんなで並べてみると一つの作品になって感動しました。(男性保護者)


 

子どもが大人★親が子どもに変身!

 今日は吹き抜け周りの彫刻3点を鑑賞しました。《ビアンキー二嬢》の年齢や性格を想像した後、「どんな仕事をしていると思う?」と聞くと、「音楽の先生、看護師、モデル、女王様」など、たくさんの答えが返ってきました。さて、今日集まった子ども達は、大きくなったらどんな姿をしているのでしょうか?今日は、保護者は子どもの成長した姿を、子どもは保護者が子どもの頃の姿を想像して、灰色の軽量紙粘土で頭像を作りました。まずはお互いにインタビュー!「ママは子どもの頃どんな子どもだった?」どの親子もちょっと照れながら自分のことを語っていました。完成した作品を並べると、ちょっと不思議な気分!私とママの年齢が逆転しています。でも、どこか僕が今のパパに似ていたり、やっぱり親子か兄弟のような作品たち。発表会で他の親子の話を聞く時も、楽しい中に心がジーンとなる感慨深い観賞会でした。

 


◆「どんな性格かな?」             ◆お父さんの小学校3年生の時 

 「優しそう!」                 



◆制作中 親子で見つめて触って寄り添って     ◆「お母さんは元気に外で遊んでたよ」

 とっても良い雰囲気


◆「俺の若いころにそっくり…。」        ◆「大きくなったら図工の先生になりたい!」

<参加者の声>

・じぶんのかおをつくるんじゃなくて、お父さんをつくってびっくりした。(小2女子)

・娘と将来のことを話す時、とても嬉しそうに笑っていたので私も嬉しくなりました。アートを通じてこういうコミュニケーションが生まれるのはいいなと思います。(保護者)

わくわく鑑賞ツアー

 今日は現在展示中のMOMASコレクションから小茂田青樹《鳴鶏》と屋外展示室にある重村三雄《階段》、吹き抜け周りにある椅子をスタッフと一緒に巡りました。小茂田さんが描いた大きな屏風では、鶏のポーズや表情から「どんな関係?」「どんなお話をしているのかな?」と関係性を考えたり、鳴き声を想像してみたり、「背景はなぜ描いていないのかな~、どうなっていると思う?」と背景を想像して話が盛り上がりました。重村三雄さんの人物をかたどった彫刻は「あれ?おかしい!」と思う部分をみんなで探しました。小さなお子様連れ親子が多かったのですが、「もっとみた~い!」「30分飽きずに見られた」と好評でした。毎回内容も変わりますのでお子様の美術館デビューにぜひ遊びに来てください。


何で背景は描いてないのかな?」      ◆グループごとにじっくりと作品を 

 「きっと鶏を目立たせるためだよ!」     みられます。「同じ人の作品かぁ」



◆「何か変わったところある?」        ◆座った時に少し動いたのはコの形に

 「あ!ひじが…!!」             秘密があるんだね。


 

企画展物語みる+つくる「ココロレントゲン」

 美術館に展示されている作品の中には、作者の想いや気づき、世界に密かに存在する美しさなど、いつもは眼に見えないものが映し出されています。まずは、現在開催中の「竹岡雄二展 台座から空間へ」へ出発。台座やショーケース、大きなガラス張りの部屋のような作品をみんなで見て、話し合いながら、「見えないものを見えるようにする」仕組みについて考えます。竹岡さんは、いつもは見えない、美術館の壁の中まで見えるようにしてしまっています。そこで、参加者のみんなも、自分の心の中を見えるようにしちゃいましょう!気になるチラシを集めたら、切ったり貼ったりして、自分の心の中に潜む、「いいな」「すごいな」「素敵だな」という気持ちを、見えるようにしていきます。出来上がったら、心臓の大きさのセロファンを貼って、ちょうど心臓の上にピンで留めます。心の中が見えるようになったら、なんだか恥ずかしい気もしてきた…心の中の豊かさ、面白さが見えるようになった時間でした。


◆竹岡雄二展に出発!           ◆何も見えないと思っていたけど、

 竹岡さんの心の中にお邪魔します。     よ~く見るといろいろ見えてくる…。


 

◆気に入ったチラシを集めました。     ◆どこを使おうかなあ。真剣です。

 どこが気になったのかな。     



◆私が気に入ったものを集めた上に、    ◆みんなの心の中が見えちゃう。

 心臓の大きさのフィルムをぺたり!     なんだか緊張するね。

<参加者の声>

・自分が思ったことをやれて楽しかった。(小2男子)

・しんぞうをみせるのがはずかしかった。(小1女子)

・自分の心の中を作るなんてすごいと思いました。(小4女子)