企画展等 2024-25

アブソリュート・チェアーズ

2024年2月17日(土) - 5月12日(日)
一般1300円(1040円)、大高生1040円(830円)

「椅子の美術館」が挑む、現代美術における椅子なるもの

美術の中の椅子は、権威の象徴として、記憶の依り代として、あるいは拡張された身体として、さまざまな意味や象徴性をまとっています。アーティストたちは椅子の背景にある多様な意味をとらえ、作品を通じて社会の中の不和や矛盾、個人的な記憶や他者との関係性などを浮かび上がらせてきました。この展覧会では、主に戦後から現代までの美術作品におけるさまざまな椅子の表現に着目し、椅子という身近な存在から社会や人間の在り様を考察します。

宮永愛子《waiting for awakening -chair-》2017年
©️MIYANAGA Aiko Courtesy of Mizuma Art Gallery
撮影:木奥恵三

第72回埼玉県美術展覧会(県展)

5月29日(水) - 6月20日(木)
無料

多くの出品点数を誇る県内最大の公募展です。審査によって選ばれた入選作品等、約2000点を展示します。

部門│日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真


問合せ先:埼玉県教育局生涯学習推進課 tel: 048-830-6925

※県展開催中はMOMASコレクション観覧料が半額になります。

吉田克朗展 -ものに、風景に、世界に触れる

7月13日(土) - 9月23日(月・祝)
一般1100円(880円)、大高生880円(710円)

 

吉田克朗(1943-1999)は、1960年代末に登場したもの派の中心的な作家として知られています。その一方、最初期から写真を素材にした版画を制作し、70年代半ばから風景の断片を描くドローイング、物体の転写などを通して絵画を模索します。80年代には風景や身体を抽象化した絵画の連作「かげろう」を手がけ、その後、黒鉛を手でこすりつけて描く「触」のシリーズを精力的に制作していましたが、惜しくも55歳で逝去しました。この展覧会は、埼玉県深谷市出身の吉田克朗を初めて回顧する機会になります。遺された作品や資料を辿り、その全貌に迫ります。

吉田克朗《かげろう 4013》1984年 宇都宮美術館蔵
©️The Estate of Katsuro Yoshida, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

没後30年 木下佳通代

10月12日(土) - 2025年1月13日(月・祝)
一般1000円(800円)、大高生800円(640円)

「存在」を追求した女性作家、国内初の美術館個展

木下佳通代(1939-1994)は兵庫を拠点に活動した、関西の戦後美術を代表する作家のひとりです。60年代半ばより、神戸で結成された前衛美術集団「グループ<位>」Group “i”と行動をともにしながら、存在、認識、空間などをテーマに、三次元と二次元像のズレを、写真を用いて表現しました。1981年にはドイツで個展を開催、その後絵画へと軸足を移していきますが、1994年に亡くなるまで、一貫して「存在とは何か」という哲学的な問いに向き合い続けました。この展覧会では、作家の没後30年を機に、初期から晩年までの代表作を一挙に展示し、国内初となる美術館での個展として、作家の全貌を紹介します。

木下佳通代《'93-CA799》1993年 名古屋市美術館蔵

メキシコへのまなざし

2025年2月1日(土) - 5月11日(日)
一般900円(720円)、大高生720円(580円)

メキシコ美術とコレクションとの関係性

1950年代の日本では、メキシコ美術が展覧会や雑誌を通じて盛んに紹介され、多くの美術家がその鮮やかな色彩、古代文明や革命の歴史と結びついた力強い造形表現に魅了されました。当館では、開館以来メキシコの近現代美術を収集してきましたが、その出発点には、50年代のメキシコ美術に対する熱いまなざしがあったと考えられます。この展覧会では、メキシコに憧れた日本の美術家たちの足跡と、当館のコレクションの双方から、戦後日本がメキシコ美術をどのように捉えたのかを考察します。

アーティスト・プロジェクト

アーティスト・プロジェクト#2.08 松平莉奈

2025年2月1日(土) - 5月11日(日)
無料

京都を拠点に活動する松平莉奈(1989-)は、日本画や東洋の絵画の画材や技法をベースに、日本近世の史実や物語、歴史上の人物などを題材にした具象画を制作しています。「他者について想像すること」をテーマとした松平が描く人物像は、時にユーモラスに、時に迫力をもって、けして完全にはわかりあえない他者への理解、共感を促します。本展では新作を中心に紹介します。

MOMASコレクション 2024-25

2024年6月8日(土)-8月25日(日)

セレクション

ピカソほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。

シュルレアリスム宣言 100周年

夢や無意識といったキーワードをもとに、シュルレアリスムの世界へ誘います。

ジャン・アルプ《バラを食べるもの》1963年

2024年8月31日(土)-11月24日(日)

セレクション

モネほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。

クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》1888-89年

旅路の画家

旅をテーマに、スケッチや版画、日本画などをご紹介します。

さいきんのたまもの

近年新たに美術館のコレクションに仲間入りした作品をご紹介します。

2024年11月30日(土)-2025年3月2日(日)

セレクション

シャガールほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。

特集:木村直道

廃品などを使ってユーモアあふれる作品を生み出した彫刻家・木村直道の世界をお楽しみください。

戦後日本美術の開拓者たち

企画展「没後30年 木下佳通代」の開催にあわせ、関西の作家を中心に、戦後日本美術の動向をご紹介します。

2025年3月8日(土)-6月1日(日)

セレクション

シニャックほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。

ポール・シニャック《アニエールの河岸》1885年

アメリカの美術家たち

移動や越境をキーワードに、新天地あるいは故郷としてのアメリカ、芸術の実験場としての都市などの視点から、アメリカで活動した作家の作品を紹介します。

MOMASコレクション関連事業

作品ガイド

展示作品について、14:00から美術館サポーター(ガイド・ボランティア)がご案内します。

実施日はこちらのページをご確認ください。

コレクション・トーク

年に10回程度、展示中の作品について学芸員が解説します。

詳細は各展覧会のページをご確認ください。

企画展等 2023-24

戸谷成雄 彫刻

2023年2月25日(土) - 5月14日(日)
一般1200円(960円)、大高生960円(770円)

現代日本彫刻の転換点―彫刻をめぐる「彫刻」

戸谷成雄(1947-)は1970年代から彫刻家としてのキャリアをスタートさせ、戦後の日本美術における彫刻表現を牽引してきました。本展では初期作品のほか、「森」、「ミニマルバロック」シリーズを含む代表作を紹介し、その活動の全貌を振り返ります。

戸谷成雄《POMPEII‥79 Part1》1974/1987年
撮影:山本糾  ©Shigeo Toya  Courtesy of ShugoArts

第71回埼玉県美術展覧会(県展)

5月31日(水) - 6月22日(木)
無料

多くの出品点数を誇る県内最大の公募展です。審査によって選ばれた入選作品等、約2000点を展示します。

部門│日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真


問合せ先:埼玉県教育局文化資源課 tel: 048-830-6925

※県展開催中はMOMASコレクション観覧料が半額になります。

横尾龍彦 瞑想の彼方

7月15日(土) - 9月24日(日)
一般1000円(800円)、大高生800円(640円)

霊性の画家、当館初の回顧展

横尾龍彦(1928-2015)は、日本とドイツを往来しながら活躍した画家です。1960年代後半、神話や聖書を題材とした幻想画を描き、澁澤龍彦や種村季弘ら著名人に認められました。1980年以降には、禅やルドルフ・シュタイナーの思想に影響を受け、瞑想によって湧き上がるイメージを、絵具の激しい飛沫やダイナミックな描線によって抽象的に表現するようになります。晩年は埼玉県内のアトリエを拠点に、制作やワークショップに尽力しました。本展では、約90点の作品で活動の全貌を紹介します。

横尾龍彦《青い風》2003年 個人蔵

イン・ビトウィーン

10月14日(土) - 2024年1月28日(日)
一般1000円(800円)、大高生800円(640円)

越境する身体、アーティストたちの軌跡をたどる

本展では、1930年代から50年代にかけてシュルレアリスムの表現を探究した画家・早瀬龍江(1905-1991)、「もの派」の理論形成に影響を与える一方、版画やドローイング、水墨による作品を手がけた林芳史(1943-2001)などの足跡を、当館のコレクションを中心にたどります。自身の身体的な感覚を拠りどころに、日常や歴史、国境などさまざまな境界の間に立ち、往還を試みるアーティストたちの眼差しを紹介します。

早瀬龍江《妖火》1954年 埼玉県立近代美術館蔵

アブソリュート・チェアーズ

2024年2月17日(土) - 5月12日(日)
一般1300円(1040円)、大高生1040円(830円)

「椅子の美術館」が発信するあらたな意味

美術の中の椅子は、権威の象徴として、記憶の依り代として、あるいは拡張された身体として、さまざまな機能や象徴性をまとっています。椅子という身近でありながら特異な造形物の背後には、どのような哲学や思想を見出せるでしょうか。デザインの文脈を離れ、現代のアーティストによる平面・立体・映像作品を通して、「究極・絶対」なるものとしての椅子に迫ります。

アーティスト・プロジェクト

アーティスト・プロジェクト#2.07 永井天陽

2023年10月14日(土) - 2024年1月28日(日)
無料

永井天陽(1991-)は、アクリル材や剥製、既製品など、異なる素材を重ね合わせることで、多重の境界をもつ彫刻作品を制作してきました。内と外が主張し合いながら一体化する作品群は、表層とかたち、輪郭の関係を揺らがせ、日常の認識を問いかけます。本展示では、永井の最新作を交えたインスタレーションを館内各所で行います。

永井天陽《metaraction#25 O-1》2021年
撮影:赤羽佑樹

MOMASコレクション 2023-24

2023年5月13日(土)-8月27日(日)

セレクション:企業の支援によるコレクション

埼玉りそな銀行(旧埼玉銀行)のご支援で開館当初に収蔵された主な作品を取り上げ、当館のコレクションの形成について振り返ります。埼玉りそな銀行発足20周年に関連した展示です。

MOMASノ海

埼玉に、潮の薫りを。海をテーマにした作品を紹介します。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《三人の浴女》1917-19年

2023年9月2日(土)-11月26日(日)

セレクション

モーリス・ドニ、瑛九ほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。

特集:須田剋太

埼玉出身の画家・須田剋太は、生命感あふれる力強い抽象画を数多く制作しました。当館の須田剋太コレクションが一堂に会します。

モーリス・ドニ《シャグマユリの聖母子》1925年
モーリス・ドニ《シャグマユリの聖母子》1925年

2023年12月2日(土)-2024年2月25日(日)

セレクション

モネほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。

魅惑のリアリズム

倉田弟次郎、上田薫など近現代の作家による「リアル」な表現に注目し、その多彩な魅力を紹介します。

クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》1888-89年

2024年3月2日(土)-6月2日(日)

セレクション

ピカソほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。

チェアーズ―椅子の美術館

当館が所蔵するデザイン椅子を一挙公開。「椅子の美術館」としての歩みをたどりながらお楽しみください。

さいきんのたまもの

田中保や正木隆など、近年新たに収蔵した作品を紹介します。

田中保《膝をつく裸婦》1920年頃

MOMASコレクション関連事業

作品ガイド

美術館サポーター(ガイド・ボランティア)が当館建築や彫刻作品などについてガイド(解説)を行います。

詳細はこちらのページをご確認ください。

サンデー・トーク

年に10回程度、日曜日に展示中の作品について学芸員が解説します。

詳細は各展覧会のページをご確認ください。