企画展等 2025-26
メキシコへのまなざし
2025年2月1日(土) - 5月11日(日)
一般900円(720円)、大高生720円(580円)
戦後日本とメキシコの美術交流
1950年代に多くの日本の美術家を惹きつけたメキシコ。なかでも1955年に東京国立博物館で開催された「メキシコ美術展」は、美術家たちに衝撃を与えました。この展覧会では、メキシコに魅了された美術家の中から、福沢一郎、岡本太郎、利根山光人、芥川(間所)紗織、河原温の5人に焦点を当てて、彼ら彼女らがどのようにメキシコを捉えたのかを考察します。またメキシコ美術の普及に努めた当館初代館長・本間正義の活動にも目を向け、当館のメキシコ美術コレクションの源を辿ります。
第73回埼玉県美術展覧会(県展)
2025年5月28日(水) - 6月19日(木)
無料
多くの出品点数を誇る県内最大の公募展です。審査によって選ばれた入選作品等、約2000点を展示します。
部門│日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真
問合せ先:埼玉県教育局生涯学習推進課 tel: 048-830-6925
※県展開催中はMOMASコレクション観覧料が半額になります。
Nerhol
2025年7月12日(土) - 10月13日(月・祝)
一般1400円(1120円)、大高生1120円(900円)
注目のアーティストデュオの現在地
Nerhol(ネルホル)は、グラフィックデザイナーの田中義久(1980–)と彫刻家の飯田竜太(1981–)により2007年に結成されたアーティストデュオです。連続写真や映像から抽出した画像の出力紙の束を彫り刻む独自の制作手法を基軸としつつ、その観測範囲を他者や他領域と接合し、時空間を超えた因果関係の複雑な絡み合いや、不可視化された物語までも語りうる豊かな表現へと深化させてきました。これまでの表現活動の歩みを振り返った千葉市美術館における個展(2024)を経て、新作・未発表作を中心に構成するこの展覧会は、彼らの多層的な探究の現在地と表現言語の新たな展開を目撃する機会となるでしょう。
野島康三と斎藤与里
2025年11月1日(土) - 2026年1月18日(日)
一般1400円(1120円)、大高生1120円(900円)
日本近代美術を支えた二人の作家の眼差し
野島康三(1889-1964)は浦和に生まれ、明治末期から大正期にかけて、絵画の影響を色濃く受けた写真作品を制作しました。後には新興写真の動向に身を置き、『光画』や国画会写真部などに発表しました。加須出身の斎藤与里(1885‒1959)は、京都で洋画を学んだのち渡仏。帰国後は西洋の新しい芸術思潮を広めながら、次第に南画等の影響も受け、晩年には独自の伸びやかな画風を追究しました。
野島と斎藤はそれぞれ、画廊経営者やコレクター、あるいは評論家や教育者として同時代の美術を支えたことでも知られています。この展覧会では、埼玉県ゆかりの二人の作家の足跡を辿るとともに、大正期における二人の交流にも着目しながら、関連作家の作品や資料を交え、両者が美術に注いだ眼差しにも迫ります。
コレクションの舞台裏
2026年2月7日(土) - 5月10日(日)
一般1000円(800円)、大高生800円(640円)
リサーチが描き出す作品の新たな輪郭
1982年に開館した埼玉県立近代美術館は、継続的な収集活動により、現在4,000点以上の作品を収蔵しています。この展覧会では、その中から学芸員が各々の視点で作品を選び、リサーチの成果をもとに展示します。複数の独立したテーマを設け、ともにコレクションを掘り下げていく、短編小説のアンソロジーのような展覧会です。学芸員の主要な仕事のひとつである「収蔵作品の調査研究」を通じて、作品や資料のさらなる解明を試み、コレクションの新たな見方や、通常はなかなかご覧いただけない側面をご紹介します。
アーティスト・プロジェクト
アーティスト・プロジェクト#2.08 松平莉奈 コードとモード
2025年2月1日(土) - 5月11日(日)
無料
松平莉奈(1989-)は日本画や東洋の絵画の画材や技法をベースに、具象画を制作しています。本展では、松平が過去の画家から得た学び(コード)と独自のスタイル(モード)をテーマに、新作10点を含めた16点を紹介します。
アーティスト・プロジェクト#2.09 江頭誠
2026年2月7日(土) - 5月10日(日)
無料
江頭誠(1986-)は戦後日本で普及した花柄の毛布を用いて、独自の立体作品や展示空間を創り出すアーティストです。古い家具や既製品を毛布で包み込むことで、有機的なフォルムを立ち上げるとともに、物や空間が持つ記憶をゆるやかに呼び起こしていきます。本展では新作を交えたインスタレーションを中心に紹介します。
MOMASコレクション 2025-26
2025年6月7日(土)-8月31日(日)
セレクション
ピカソほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。
特集:デビュー50周年記念 山本容子
山本容子の初めての個展から、今年で50年を迎えます。デビュー当時を振り返りつつ、1970年代後半から80年代半ばまでの初期作品をご紹介します。
2025年9月6日(土)-11月30日(日)
セレクション
フジタほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。
アーティストの絵本
元永定正やタイガー立石の版画作品と絵本をあわせて展示します。
MOMASの動物園
動物をモチーフにした作品が大集合!動物に向けた作家の眼差しや人間と動物の関係を読み解きます。
2025年12月6日(土)-2026年3月1日(日)
セレクション
大正期を中心とする日本近代美術の動向を、当時の作家たちに刺激を与えた西洋美術の作品を交えてご紹介します。
MOMASのゆるい絵・素朴な絵
日本の近代絵画に見られる微笑ましく可笑しい、「ゆるい」表現をテーマにコレクションをご紹介します。
2026年3月7日(土)-5月31日(日)
セレクション
シニャックほか、MOMASコレクションの名品を紹介します。
さいきんのたまもの
近年新たに美術館のコレクションに仲間入りした作品をご紹介します。
頭/体
美術を通して表現される肉体の神聖さや物質性、人間の理性と本能をテーマに、コレクションをご紹介します。
MOMASコレクション関連事業
作品ガイド
展示作品について、14:00から美術館サポーター(ガイド・ボランティア)がご案内します。
実施日はトップページのカレンダーをご確認ください。
コレクション・トーク
年に10回程度、展示中の作品について学芸員が解説します。
詳細は各展覧会のページをご確認ください。