2018年12月の記事一覧

「アート★ビンゴ」

 今日は冷たい雨がしとしと降り、北浦和公園は寂しい様子でしたが、美術館の中は「アート★ビンゴ」で盛り上がりました!「小茂田青樹《樹上猿》に描かれている猿は何を見ていると思う?」という問題では、「夕焼けを見てしんみりしている」「バナナの山を見てうれしい気持ち」「遠くの景色を見ながら友達が来るのを待っている」など、みんな猿になりきって想像してくれました。他にも、吹き抜け周りにあるグッドデザインの椅子の背もたれが何に見えるか考えたり、彫刻の気持ちを想像したりしました。最後にスタッフとお話をすると、親子や兄弟、友達で、全く違う答えが出てきて、楽しいイメージが広がっていきます。次回は3月2日です。ぜひ、遊びに来てくださいね!

 壁の絵を見て想像しているところ
◆壁にも絵があります!2頭のサイはどんな話をしているのかな?

 階段から作品を見ているところ

◆「あんなところに箱がある!」
 「きっと宝物がたくさん詰まっているんだよ!」

 彫刻の靴を想像しているところ

◆どんな靴を履いていると思う?

「今日の天気に合わせて長靴かな。」「日本らしく下駄かも!」

 好きな椅子を探しているところ

◆「この椅子、わたしにぴったり!」

みる+つくるMOMASコレクション「やすって!磨いて!彫刻を知ろう!」

 今回は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです!最初に、ジャコモ・マンズー《枢機卿》を鑑賞しました。よく見ると、枢機卿の服の裾と台がつながっていることや、石を削った跡があることを発見!作品が、ひとつの大きな石からできていることに気付きました。でも、ひとつの石なのに、ツルツルのところもあればザラザラしているところもあります。どうやって削ったのでしょう?そこで今日は、同じような材質の石をやすりで磨く体験をしました。粗さの違うやすりで順番に磨いていくと、ゴツゴツしていた石の角が丸くなり、触り心地もよくなっていきました。最後には、「いい形になってきた!」「もっと削りたい!」「おうちに飾りたい!」と声があがる程、愛着のわく石になりました。美術館にある彫刻作品の作者も、同じような気持ちで作っていたのかもしれませんね。

彫刻を鑑賞しているところ

◆「ドリルで削ったのかな?」「固いからハンマーを使っていると思う!」

 石を割っているところ
◆スタッフによる石を割るデモンストレーション!

 「割った跡があるよ!」「枢機卿にもあったね!」

 一生懸命磨いているところ
◆「ピカピカにするぞ!」「削れると気持ちいい!」

 みんなで競争しているところ

◆誰が、石の角をいちばん丸くできるかな?

 触り心地を楽しんでいるところ

◆「ツルツルすべすべになってきたよ!」

 鑑賞会をしているところ

◆みんなの作品を並べて鑑賞会♪
 「大きい石を磨くのは大変だったろうなぁ。」

<参加者の声>

・ザラザラの石からツルツルの石になって楽しかった。(小3)

・石をいろいろな形にできることがわかった。またやってみたい。(小4)

工房「MOMASに宇宙人がやってきた!?」

 埼玉県立近代美術館には、展示室以外にも作品があります。今日はその一つ、田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を鑑賞しました。美術館に突き刺さっている箱のような形を見て、子供たちから「遠い惑星から飛んできたんだよ。」「ブラックホールから来たのかな?」という声があがりました。美術館好きの宇宙人がやってきたのかもしれない!という話に広がり、参加者全員が「MOMAS探検隊」となって、美術館の中で宇宙人が潜んでいそうなところを探しました。探検後は、創作室に戻って作品づくりです。スチレンボードに宇宙人の形を描いて切り抜きます。宇宙人の姿を想像しながら、模様を描いたりカラーセロファンなどの材料を貼ったりしました。次に、「宇宙人は、どんな星から来たのかな?」とイメージして、星に見立てた発砲スチロールの球に絵を描きました。最後に、宇宙人と星を合体させて完成です!宇宙人も気になる?美術館の作品や場所、ぜひ見つけてみてくださいね。
 

作品鑑賞の後、探検に行くところ
◆隊員の皆さん、宇宙人が潜んでいるところを探してきてください!

探検ツアーをしているところ
◆「椅子の形になって隠れているかも!」「扉の模様の中にもいそうだよ。」
 

スチロールカッターを使って切っているところ
◆宇宙人の形をスチロールカッターを使って丁寧に切り抜きます!
 

宇宙人の星をイメージして作っているところ
◆「宇宙人の星はカラフルにしよう♪」

様々な宇宙人の完成!
◆美術館大好き宇宙人、現る!

鑑賞会で作品が並んだところ
◆彫刻の中に潜んだり、椅子に変身したり、ユニークな宇宙人が揃いました☆

<参加者の声>

・身の回りにあるもので、もっと宇宙人を探してみたいです。(小4)

・自分だけの星と宇宙人を作れてよかったです。(小3)

みる+つくる「うつして かさねて オン・ペーパーズ!」

 企画展「辰野登恵子ON PAPERS」の一角に、水玉模様の版画が9点展示してあります。その一つ、《D74-4》は、画面の上下で、版の重なり方が違います。参加者全員で鑑賞すると、丸がたくさん重なっているところは、「網目」「平仮名の く の形」「いも虫」などに見えるという声があがりました。作者は、水玉模様や原稿用紙のマス目など、きちんと並んでいるものに何かを加えたりずらしたりすると、違うものに変身する面白さに気付いて制作をしたそうです。そこで今日は、規則的な模様の版を重ねて作品をつくりました。プチプチシートや段ボールに、ローラーで絵の具をつけて画用紙に刷ります。版のずれや重なりから、きれいな形が現れたり、模様が変化したりしました。最後に、表紙をつけて作品をまとめ、みんなのすてきな作品集ができました。

企画展を鑑賞しているところ
◆「もこもこした形!」「三つ編みしている髪の毛だ!」
 

版の重ね方を工夫しているところ
◆「上と下で重ね方を変えてみよう。」

版を何度も重ねているところ
◆「形も色もいっぱい重なってきたよ♪」

版を重ねた作品
◆「水玉が浮かんで見える!」

鑑賞会をしているところ

◆みんなで鑑賞会♪

「りんごの形に見えるよ。」「階段みたいになったよ。」

作品集にしているところ
◆わたしのON PAPERSが完成!


<参加者の声>

・形をそろえたりずらしたりして楽しかったです。(小3)

・いろいろなやり方ではんがができてよかったです。(小2)