2019年11月の記事一覧

みる+つくる「大きくして‟みる”世界は粒でできている!?」

 今日は、秋岡美帆《ゆれるかげ》を鑑賞しました。みんなで作品をみると、「空と森!」「夕方の水たまり!」と自然のイメージが広がるだけでなく、「優しい気持ちになるなあ」「いや、ゾワゾワするよ!」と対照的な感じ方もでてきました。実はこの作品、作者が自分の体をゆらしながらゆっくりシャッターを押し、それを和紙に拡大印刷したものです。作品を近くでみると、印刷したインクの粒がみえてきます。創作室に行って、ちらしのインクの粒を特別な虫眼鏡でみてみました。「点がお花だ!」「黒なのに黄色が見える!」普段のみえ方との違いに驚きの声が上がります。色は、細かい色の粒でできていることを見つけました!その後、色の粒を使った作品づくりに挑戦!霧吹きに入った4色の色水で試した後、自分だけの作品を作ります。「虹みたいになったよ~」「雨が止んだ後の空にしたんだ!」粒が混ざり合って、いろんな世界が出来ました♪


この絵の中でやりたいことを考えます

◆「この中でかくれんぼがしたい!」「散歩がしたいかな~」


遠くからと近くからでは見え方が違います 

◆「インクの粒がみえる!」


身近なものにも発見があります 

◆特別な虫眼鏡を使うと…「つぶつぶいっぱい!」

 


みんなで色の重なりを体験します

4色の色水でやってみよう!

 

重ねる順番でイメージが変わります

◆「4色なのにいろんな色がみえてきたよ!」


みんなで他の人の作品を鑑賞します

◆「色が重なって、夢の世界ができたよ!」

(参加者の声)

・色が混ざって、わくわくする楽しい世界を作りました。(小4)

4色だけでいろんな色ができるんだ!というのがわかりました。(小2)

「洗濯ばさみで絵を描こう! 風を描こう! リキシャカメラ登場!」

 県民の日、天気に恵まれた「もますまつり」では、だれでも参加できる3つのフリープログラムを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、参加者の数だけ作品ができ、床一面、洗濯ばさみの絵になりました。「リキシャカメラ登場!」では、佐藤時啓《走る単眼―バングラディッシュのリキシャカメラ(行動のための器)》に乗ってカーテンを閉めると、中は真っ暗になります。すると、膝の上に置いた白いボードには外の様子が映し出されます!「上と下が逆さになってる!」「お母さんがいるよ!」「空がきれい!」不思議なカメラの世界を楽しみました。「風を描こう!」では、肌で感じる風のイメージなどをどんどん描いていきます。「春、夏、秋、冬、全部の風を混ぜたよ!」「強い風ピューーー!」透明なアクリルボードがカラフルな風でいっぱいになりました。来年もまた来てね♪

 洗濯ばさみを積み上げていきます

◆「もうすぐカラフルタワーが出来上がるよ!」

 

近くで見るのと印象が変わります

◆上からみるとこんな感じ!どんどん色鮮やかに!

 親子でリキシャ初体験です

◆「何が起きるのかな?どきどきするな~」

 外の世界と違う雰囲気を味わえます

◆外の世界が見えたかな?

 

体を使って描きます

◆「高いところまでふく強い風だ!」

細かい点から勢いが伝わります 

◆「雨をたくさんふらせたんだよ!」

親子クルーズ[窓の向こうに見える世界-重なる時間-」

 「毎日の生活の中では気にしないけれど、よく見るときれいだな」と感じるものに出会ってほしい…そういう思いが込められた作品、林範親《9:36A.M.(ブラインド)》を親子で鑑賞しました。この作品は、窓枠や紐全てが木でできています。「窓の向こう側の世界はどうなっていると思う?」と聞くと、「ビルがたくさん!」「緑の山があるかも。」「田舎の景色を思い出すなあ」想像が膨らんできました。作品を見た後は、木枠と透明のシートを使って、自分たちも窓の向こう側の世界を作ります!今回は、親子で何時の作品を作るか話し合ってからスタート。作品は親子で重ねてもOKです。「夕方の5時と夜の8時を重ねたら、リラックスしているようにみえたな。」「秋の夕方4時ころの色の重なりを表現したよ。」時間のイメージから、窓の向こう側の世界が広がっていきました♪


どんな光が入ってくるか考え中です

◆「光がさしこんできそう。」

真剣に話し合います 

◆何時の世界を作るか考え中!

制作開始です! 

◆「オレンジのひもは太陽の光だよ♪」


姉妹で作品を確認中! 

◆「重ねてみたよ~」「後ろの作品も見えていい感じ!」

 
出来上がった作品を見つめます

◆親子で重ねてくっつけて…最後はひもでかっこよく!


作品のこだわりをみんなに伝えます 

◆「朝6時と夜6時を重ねたよ」「朝6時は夢の中と現実世界で半分ずつなの!」

参加者の声)

・色のかさなりやかたちがきれいでした。窓にかざってきれいにみえるようにしました。(小5)

・だんだんと子供の発想に圧倒されるようになり、成長を感じます。(保護者)

「わくわく鑑賞ツアー」

 今日は、スタッフとお話ししながら作品をみていく「わくわく鑑賞ツアー」です。モーリス・ドニ《シャグマユリの聖母子》をみると、赤、青、緑、紫などたくさんの色が見つかりました。中でも赤色が特に印象的だという話から、「お花と服が同じ色だよ!子供を守る赤だ!」「暑そう!汗をかいて散歩してるんだよ!」と様々な物語ができました。丸山直文《garden3》に描かれている緑の部分をみて、「大きな木の影かな?」「ワニの口みたい!」「巨人の手かな」とイメージが広がりました。近代美術館には座れるグッドデザインの椅子がありますが、MOMASコレクション3期では、2つの椅子がみる作品として展示室にあります。「えらい人が座るのかな」「はしごみたい」と改めて椅子を見てすてきなところを探し、「どの椅子も大切な椅子」と優しく座ることに気づきました。わくわく鑑賞ツアーは1回30分のツアーです。次回もお楽しみに!

 

ドニの作品を鑑賞中

◆「空がみえるね!」「色がまざってるよ!」

 
大きな作品からいろいろ考えます

◆「追いかけっこしてる!」「かくれんぼしてるよ!」

角度を変えてみてみましょう

◆「あ!ここから見ると長ぐつにみえるよ!」

台に乗っている作品はどう見えるでしょう?

◆背もたれは何に見える?「階段!」「アップルパイ!」