MOMASのとびら これまでの報告
サマー・アドベンチャー「折り鶴お椀を池に浮かべよう」
2015サマー・アドベンチャーの第2弾は、美術家の木村仁氏をお迎えして、ワークショップを行いました。日本で、必勝祈願や病気治癒祈願、平和の願い等を鶴に込めて折るようになったのはいつからでしょうか。この作品ができるまでの木村さんのお話を聞き、制作をしました。内側を朱色に塗られたお椀にそれぞれの願い事を描き、祈りを込めながら白い折り鶴を折ります。風に吹かれても沈まないように、鶴に重りをつけてバランスを取って完成です。「もでるさんになりたい」「サッカー選手になりたい」と、将来の夢を書く子や、子供の健康を願うお母さんなど、たくさんの願いがこもった作品が公園の徒渉池に浮かびます。中には「食べても食べてもなくならないカレーが食べたい」といった楽しいお願い事も! 風に吹かれて鶴が、すいすい進んだり、くるくると回ったり、たくさん集まってとってもキレイ! みんなの願い事が叶いますように!
◆初めての折り鶴、折れた~! ◆お願い何にしようかな~?
◆「お母さん、ツル教えて」 ◆願い事、叶いますように☆
◆みんなでそ~っと水に浮かべます ◆水上に広がる白い鶴に朱色のお椀、素敵な 光景です。
<参加者の声>
◆ねがいごとが叶うといいな…。おもしろかった。(5才女子)
◆願いが叶うようにていねいに鶴を折ることができた。戦争を忘れないようにしたい。(中3女子)
◆原爆投下の日に平和を願う気持ちを込めて、作成しました。素敵なイベントに参加できて良かったです。(40代女性)
サマー・アドベンチャー「からだとボールでアートしよう!」
2015サマー・アドベンチャーの第一弾は、スーパーリフティングパフォーマンスチーム球舞のMarco.氏と、Yoshio-kunお迎えして、からだとボールを使ったアートに挑戦しました。2人は登場するなり音楽に合わせてボールを巧みに操る超絶パフォーマンスを披露! 「おぉ!」と歓声があがります。からだとボールを自由自在に操り、まさに動く芸術です! 次はみんなの番、「すごく難しそぅ。」「やってみたい。」みんな最初はドキドキしながらボールを受け取りました。最初は、みんなで並んで波を表現したり、動きをビデオで録画して、見て楽しみました。次は、ヒールリフトやネックキャッチを伝授してもらいました。分かりやすく個別指導もしてもらい、どんどん上達しました。午後は発表会です。グループで技や構成を考えて元気いっぱいに表現しました。最後は球舞のスペシャルパフォーマンスで盛り上がりました!
◆みんなつながれ~ ◆ぜったいに成功させるぞ!
◆発表の打ち合わせ中。この技はどう? ◆みんな上手~
◆女子中学生も頑張りました。 ◆すごい・・・神業☆
<参加者の声>
◆あんなすごい技よくできるなと思いました。ボールの表現の発表がすごい楽しかった。(小3男子)
◆とっても楽しかったです。難しかったけど、球舞のみなさんや大きい人が教えてくれたので成功しまし
た。今日はほんとうに楽しかったです。(小4女子)
アート★ビンゴ【そら】
子供たちは待ちに待った夏休みに入りました。今日のアート★ビンゴ!には、暑さに負けない元気な子供たちがたくさん参加してくれました。企画展「動く、光る、目がまわる、キネティックアート」のポスターのしましま模様をみて何に見えるか想像したり、カラスの彫刻の足元をみて何をつかんでいるのか考えたり、グッドデザインの椅子にすてきな名前をつけたりして楽しみました。丸いクッションがついた《ガーデン:リトル・ツリー》という椅子では、「どんな人が座ったら似合うかな?」という質問に、「りす」「キノピオ」「赤ちゃん」「芸術家」など色々な答えがありました。この夏、1階~3階までたくさんの椅子が並んでいます。是非、お気に入りの椅子を見つけたり、椅子に名前をつけて楽しんでくださいね。
◆何か獲物をつかまえたのかな ◆7人連れでビンゴに挑戦!
◆「どんな人が座ったら似合うかな?」 ◆みんなで休憩?
MOMASコレクションみる+つくる「わくわく☆額縁職人」
今回は、MOMASコレクション第Ⅱ期の中から、ドニ、ユトリロ、ピカソの絵画を3点鑑賞しました。絵に描かれているものや、絵から感じることを発表しながら、じっくりと鑑賞しました。次に注目したのは額縁です。「こっちは彫刻がしてある。」「この額縁はつるっとしている。」面白い発見がありました。絵に合わせて額縁も選んでいるのですね。もし、自分だったらこの絵にどんな額縁を付けようかな~と、 今日は額縁職人になって絵に合う額縁を作りました。枠の土台に木端やスチレンボードで飾りをつけていきます。いつもは接着に使うホットボンドを盛り上げて、模様を描きました。最後に黒・金・銀にスプレーして完成です。みんなの作った額縁に、今日鑑賞した絵を入れて壁にかけ、スポットライトで照らすと額縁も主役! まるでちがう作品のように見えました!
◆この作品に合う額はどれかな? ◆絵の中にあるのも額縁?テレビ?
◆どの絵にしようかな? ◆すごい!!立体的な額縁!
◆絵の中のレンガや波をつけたよ。 ◆楽しい感じの額縁にしました。
<参加者の声>
◆一人一人同じ絵なのに額縁だけで印象が変わったので面白かったです(小5女子)
◆絵をかくと思っていたけれど、がくをつくったのははじめてなのでおもしろかったです!!(小3女子)
企画展親子クルーズ「 くるくるきらきらキネティック 」
今回の企画展親子クルーズは、開催中の「キネティック・アート」のグラツィア・ヴァリスコの作品を4点鑑賞しました。動いて、光って、まわる作品を見ると、「どんな仕組みかな?」とみな興味津々です。近づいてよく観察すると「あ、わかった!」と声が上がりました。「2枚重なっている!」「後ろのボードが光って回っている。」など、作品の特徴や仕組みをしっかり理解して制作に入りました。「作品はこうなっていたね~。」「光を通すにはもっと切ろう!」とあちこちで会話が聞こえてきます。親子でそれぞれつくった円盤を重ねて箱にのせ、下から光を射すと「すご~い!きれい!」と大興奮! 観賞会で部屋の明かりを消すと、天井にも赤、青、黄色の光が反射してとっても幻想的! 親子で動く光と遊びました。
◆「どんな仕組みかな?」 ◆いろんな形を切ってみよう!
「2重になっていたよ」 お父さんの上手だな~
◆60年ぶりの工作♪ ◆思い思いの作品ができたね
◆高速で回すと下の絵が浮き出た! ◆超力作!予想以上になって感動~☆
<参加者の声>
◆父が初めてあんなに上手いとは知らなくて驚きました。父のすごさを知れてよかったです(小4男子)
◆まわして はなびみたいできれい(6才女子)
み~っけ!「 もます 音楽隊 」
今回のみ~っけ!のテーマは“音”です。色々な水の音を聴いた後、水の音が聞こえそうな作品を探しに行きました。《浜風》《あじさい》などの絵を見ていると、たくさんの音色が聞こえくるようです。鑑賞した後は、手作りの音を楽しみました。大きな筒をゆらすと「ごろごろごろ!」「ざ~~~」 中に入っていたのは木の実や小豆です。「大きな音がして楽しい!」「波の音みたい!」 音がなるものをみんなも作ってみたくなりました。木をはしごの様に並べてホットボンドでくっつけて、かわいい顔や手足をつけると、「♪けろけろ♪」カエルの鳴き声がする楽器のできあがり! そこへ、演奏会の招待状が届くと、色々な音の注文に合わせて楽器を作りを楽しみました。最後はみんなで大合奏。「♪やまのおんがくか♪」の曲に合わせて演奏すると、様々な音色が創作室に響きわたりました。「あ~、楽しかった!」
◆「どの絵が音がしそうかな?」 ◆「ぴちゃぴちゃ」雨が降ったら
「ざーざーって音が聞こえる」 「けろけろ」カエルも出てきそうだね
◆「ビー玉が転がる音がした!」 ◆カエル(の楽器)、上手に鳴くかな?
「電車の音みたい!」
◆「ふーふー」猛練習中、えらい!! ◆もますの仲間で大合奏~♪
<参加者の声>
◆すごくたのしかった。かえるつくるのがたのしかった。(5才女子)
◆《あじさい》の絵から音が聞こえたことは『目からウロコ』、発泡スチロールをこする音
がバイオリンとは!『耳からウロコ』でした。(保護者)
MOMASコレクション親子クルーズ「一枚の板から椅子ができた!」
今回は、当館のコレクション「グッドデザインの椅子」を4脚鑑賞しました。最初に出てきたのは、自転車のサドルに長い棒がつき、下は丸くてグラグラする椅子です。「これ、本当に椅子なの?」「座れるの?」みんな不思議そうに見つめます。ずっと見ていると何かの形に似ていることに気づきます。「鳥」「フラミンゴ!」「キリン!」そう言われるとそう見えてきます。最後に《Bin.Chair》という椅子を鑑賞しました。この椅子の秘密は、一枚の板を無駄なく使って組み立てられていることです。みんなも一枚のパネルを全て使ってミニチュア椅子づくりに挑戦です! スチロールカッターを使ってスイスイ切って、ホットボンドでくっつけていきます。お家の人と部品を交換するのもOK! 作っているときも、出来上がった作品を見ているときも親子の会話がはずみます! 実際に、こんな椅子があったら楽しいですね。
◆「何に見えるかな?」 ◆座り心地はどうかな?
「人の口にみえる!」
◆お家の人と一緒ならスイスイ切れるね! ◆足の長いこの椅子は!
「タツノオトシゴ」
◆お母さんの黄色の部品、ここに ◆みんな工夫しているな~
着けたらカッコいいかなぁ。
<参加者の声>
◆思うがままに切ったのに、いい椅子ができたのでよかった。(小5女子)
◆リラックスできました。自分のひらめきの通りに何かを作るのは楽しいです。(保護者)
「気分は彫刻家!彫刻作品をつくってみよう!」
今回は石の彫刻《ゆっくりと起き上がる精神の集積》《流水の門》《NEGATIVE BALL》の3点を鑑賞しました。進行は、埼玉大学の学生さんです。「この彫刻にはどんな形が隠れているかな?」「触ったらどんな感じがすると思う?」と問いかけると、するどい意見を次々と答えてくれました。子ども達の発言には、いつも驚かされます。じっくりと作品を鑑賞した後は、石の代わりにお花を生ける時に使うオアシスを使って彫刻作りに挑戦! 簡単に穴を開けたり線を彫ったり、石のように割ることもできます。ゆったりと鑑賞したおかげで、抽象的で素敵な作品がたくさん出来上がりました。完成した作品を持って外に出ると、石の上や草むら、彫刻の横に自分の作品を置いて発表会をしました。風景にとけこんだ作品は、部屋の中で見るより更に素敵に見えました。
◆「穴がいっぱい並んでる~」 ◆「これは何だろう?」
「これは石を割るためにあけたよ。」 「Tシャツ!」「大きい穴あきチーズ!」
◆「何で穴があいてるのかな?」 ◆気分は彫刻家!「どんどん彫るぞ~!」
「中のボールが飛び出ちゃったんだ。」
◆彫刻に負けない素敵な作品たち ◆「鳥のイメージなんだね~」「ステキ!!」
<参加者の声>
◆くっつけんのがたのしかった!(1年男子)
◆指でおしたり、さしたり、色々な道具の色々なところを使って作品を作れることがわかりました。(6年女子)
アート★ビンゴ【わかくさ】
今回のMOMASの扉は、どなたでも参加して楽しむことができるアート★ビンゴ!です。開催中の県展を見に来た大人の方もグループで参加してくれました。展示室Aの前にある彫刻作品《イル・ド・フランス》を見ながら「何をしているところかな?」「今から温泉に入るところだよ。」「海水浴に来ているんだよ。」と会話を楽しんでいました。地下の彫刻作品《マグダラのマリア》では、「なぜ、こんなに泣いているのかな?」と彫刻の気持ちになって考えました。「きっとこの場所から離れたくないんだよ。」「みんなが服を引っ張るから泣いているの。」「寒くて泣いているのかな・・・」今回も子ども達が見て感じたことをたくさん教えてくれました。
◆水に入って気持ちいい~って言っているよ!
◆美術館を何色に塗ろうかな~
◆壁のサイはなんて言っていると思う?
み~っけ!「おしゃれな枢機卿になろう!」
み~っけ!は未就学児と保護者対象のプログラムで、お子様の美術館デビューに最適です。今回は、みんなで彫刻家ジャコモ・マンズーの《枢機卿》を鑑賞しました。その後、枢機卿が着ているマントや帽子を身につけて神様にお祈りしてみると、すっかり気分は枢機卿です。「まっ白なマントと帽子をおしゃれにしよう!」と、絵の具を使って親子一緒にたくさん模様を描きました。完成が近付いてきた頃、突然電気が消えました。「停電かな?」心配していると、ブラックライトがつきました。「わぁ~きれい~!絵が光りだしたよ!」「光の線を描いているみたい!!」みんなのテンションは最高潮! 最後は、光るマントと光る帽子を身に付けて発表会です。音楽に乗ってファッションショー風に鑑賞を楽しみました。おしゃれな枢機卿が勢揃いしました。
◆「みんなで神様にお祈りしよう!」 ◆「ぐるぐる、くねくね・・・うん、いい感じ!」
◆「光る線路に電車が走るよ!」 ◆ファッショナブルだけど、崇高さが漂います。
<参加者の声>
◆ピカピカになってたのしかったです。おててもピカピカでたのしかったです。(4歳男児)
◆初めての絵の具を使ってとても楽しそうでした。美術館、好きになってくれるかなと思います。(4歳男児保護者)
工房「マリオネットで踊ろう!」ダンスパーティーへようこそ
今回の工房は、埼玉大学の学生達が企画し、進行をしてくれました! 音楽が流れる会場はいつもと違う雰囲気!「何を作るのかな?」と期待していると、おかしなマリオネットの「クモまる」達が登場! みんなの目がキラッと輝きます。「一緒にダンスパーティーをしてくれる友達を探しているよ!」ということで、今日はスポンジやたわし、ストローなどを使ってマリオネットをつくりました。木村直道さんの作品でも使われているように、身近な材料を体の一部分に見立てて組み合わせると、面白い生き物や人形ができます。糸を結び付けて操ると、手足をくねくねと動かすマリオネットの完成です。最後は班ごとに音楽に合わせてダンスを披露。ビデオ撮影したものをみんなで鑑賞しました。作ったマリオネットに命が吹き込まれて踊りだすと、観ていた大人も「お~」っと心躍りました。ダンスパーティーは大成功!
◆「銀色の束子をゾウの鼻に使おうかな~」 ◆「どんなダンスにしようかな~」
◆「ちゃんと踊っているように見える?」 ◆鑑賞会「みんなの動きが面白いね!」
<参加者の声>
◆じょうずにダンスをおどれてたのしかったです。(2年女子)
◆みぢかなもので作るというのが楽しかった。(4年男子)
企画展物語 みる+つくる「瑛九になろう!カリカリエッチンgood!」
今回の企画展物語 みる+つくる では、企画展「private,privateわたしをひらくコレクション展」関連作品の中から、瑛九の版画作品を鑑賞しました。版画といっても、学校でやったことがある木版画や紙版画ではありません。エッチングという銅版画の作品や、リトグラフの作品です。髪の毛のような細い線に注目してみると、風や動きを感じとることができました。鑑賞の後は制作です。透明の塩ビ板に鉄筆でカリカリ絵を描いたら、クレヨンで色を塗ります。タオルで余分なクレヨンを拭き取ると、鉄筆で描いた線の中にクレヨンの色がつくのです。カリカリ描いてはクレヨンで塗って拭き取る・・・を繰り返すこと1時間。塩ビ板の裏に和紙を貼ると、子供の思いが詰まった素敵な作品が完成しました。摺らなくても版画ってできるのです!
◆「風が吹いてるみたいで気に入りました。」◆「雷神竜を描くぞ!カリカリ!」
◆クレヨンを拭き取ります。馬楝(ばれん)で擦っているみたい!◆鑑賞会「素晴らしい作品ばかりだね!」
<参加者の声>
◆たのしくてしぬまでやりたかったです。(2年男子)
◆鉄筆でたくさん線を引いたり線の太さを変えたりして、とても楽しかったです。(4年女子)
アート★ビンゴ【やまぶき】
今年度初めてのアート★ビンゴ! ベビーカーを押しての親子連れや友達同士などたくさんの方が参加してくれました。動いて形を変える屋外彫刻を再発見して驚いたり、美術館入口扉の中が光っている佐藤時啓さんの写真を見て、この扉の中ではいったい何が起こっているのだろう・・・と想像したり、ヒト型の椅子『ブルム』に似合う洋服を考えたりしました。お話をしながら毎回ユニークな答えや豊かな発想が聞けるので、スタッフもとても楽しみにしています。常連の方がスタンプを40個ためて美術館博士となり、表彰状と記念品でお祝いしました。次回は6月13日(土)です。ふるってご参加ください。
◆美術館に何がドッキングしたらおもしろいかな?
もますまつり「リキシャカメラ登場」「洗濯バサミで絵を描こう!」
ゴールデンウィーク5日、6日に、リニューアルオープン記念イベント“もますまつり”が行われました。MOMASの扉では、美術科 佐藤時啓さんがバングラデシュで制作したリキシャカメラに乗る体験と、「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。リキシャカメラに乗車してカーテンを閉めると、膝の上に置いた白い板に外の景色が映し出されます。佐藤さんはこの映し出された景色をもとに、12点のドローイング作品を制作したそうです。今回はスケッチブックを持って乗車して、実際にスケッチを描いた子もいました。洗濯バサミの方も新作が続々登場していました。子供の想像力は無限です。2日間でリキシャカメラを509人が体験し、洗濯バサミは372人が参加してくれました。
◆子ども達に大人気のコバトンとさいたまっち! ◆「リキシャカメラに乗って絵を描いてみましょう!
◆こんな風に逆さまに映って見えます! ◆絵も逆さまに! ジャグラーがいるのが分かりますか?
◆洗濯バサミを使って親子でアートします。 ◆カニさんパラダイス!がんばったね♥
もますまつり「オリジナル万華鏡箱カメラをつくろう!」
この春リニューアルオープンした埼玉近美。ゴールデンウィークも“もますまつり”で盛り上がりました。MOMASの扉では、箱に虫眼鏡とミラーとフィルムを貼って、万華鏡箱カメラづくりを楽しみました。これは、美術家 佐藤時啓さんの作品《リキシャカメラ》の原理と四面万華鏡を組み合わせた、埼玉近美オリジナルのものです。中を覗くと「あら、不思議!」外の景色が格子状に連続して映ります。黒川紀章さんが設計したこの美術館も、格子状のデザインが特徴的なのです(^_^)V。組み立てた万華鏡箱カメラに思い思いの飾りをつけて覗き込む子ども達は、とっても嬉しそうでした!
◆外箱には虫眼鏡、内箱にはミラーを付けます ◆「フィルムを貼って!」親子で協力して作ります。
◆外箱に内箱を差し込み、覗きながらピントを合わせます。◆絵を描いたり飾りをつけるのも楽しいな!
◆鯉のぼりの口から入った外の景色が尾から見えます! ◆デジカメに取り付けて彫刻広場を撮影
企画展物語 親子クルーズ「写真を撮ってアートしよう!」
今回の企画展 親子クルーズでは、「private,privateわたしをひらくコレクション展」のセクション「アナザー・ヴィジョン・サイタマ」を鑑賞し、自分のお気に入りの作品を選びました。これは埼玉にゆかりのある現代アートの作品コーナーです。写真や写真のように見える作品は、私たちの眼には映らない世界を浮かび上がらせています。作家さんの様々な表現をみると、やってみたくなるものです。鑑賞の次は、一人一枚風景写真を撮影し、障子紙にプリントしました。表にはクレヨンでぐにゃぐにゃした線を描き、裏側から透明水彩絵の具で色を塗りました。にじみを生かしたり、現実とは異なる色を塗ることで、写真がアートになりました。
◆「この作家さんの作品が気に入った人は?」 ◆「現実とは違う色を塗ってみよう!」
◆「美術館のこの曲面が好きなので、きれいな ◆噴水を眺める少年がアートに!
色に塗ってみました。」
<参加者の声>
◆絵が発表に出されてうれしかったです。(2年女子)
◆写真を撮って何をするのかとてもワクワクしました。色をつけて新しい作品ができて楽しかったです。(5年男子)
MOMASコレクションみる+つくる「えっ?《ドッキンgood》をつくろう」
今回のMOMASコレクションみる+つくるでは、埼玉県立近代美術館を外から眺めました。「あっ!四角い形が突き刺さっている!」「美術館を支えている大切な四角かな・・・」 みな、不思議そうに眺めます。何とこれは、彫刻家 田中米吉さんの《ドッキング (表面)No.86_1985》という作品なんです。美術館の中からも鑑賞を楽しんだ後、2つの形を合体させた作品をつくりました。まず、粘土に物を押し当ててくぼみをつくります。そこに角柱を押し当ててから石膏を流すとあら不思議!貝殻やドアノブなどの形と直方体が合体するのです。最後に粘土の型からそ~と石膏を取り出すと「わ~、できた!」ドッキンgoodな作品が完成しました。石膏が固まる45分間は、みんなで彫刻作品を鑑賞して回りました。これも楽しかった!
◆どうですか? 美術館にささているんです! ◆中に何が入っていると思う?
「お宝!」「綿」「星」
◆「どの形をドッキングさせようかな~ 」 ◆「ここに棒をさしてみよ~っと!」
「何が見えるかな?」
◆最後は鑑賞会。「私の作品はこれです!」 ◆いろんなドッキンgoodがあるね!
<参加者の声>
◆貝殻と木をドッキングさせたのが楽しかったです。(2年女子)
◆中を取り出す時にドキドキしました。(5年男子)
もますまつり「リキシャカメラ登場」「洗濯バサミで絵を描こう!」
半年間に及ぶ改修工事をようやく終え、4月11日(土)に埼玉近美が再起動しました。11日、12日には リニューアルオープン記念イベント“もますまつり”が盛大に行われ、たくさんのお客様でにぎわいました。MOMASの扉では、美術家 佐藤時啓さんが1999年にバングラデシュで制作したリキシャカメラに乗る体験と、ワークショップ「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。リキシャカメラに乗車してカーテンを閉めると、膝の上に置いた白い板に外の景色が映し出されます。この不思議な体験に、子供も大人も思わず「お~!」と驚きの声をあげていました。洗濯バサミの方も、親子で夢中になって遊んでいました。2日間でリキシャカメラを637人が体験し、洗濯バサミは550人が参加してくれました。
◆コバトンとさいたまっちがお出迎え! ◆大人気!!! コバトンの優しいハグ!
◆「この白いボードに景色が映ります。」 ◆「あ~、面白かった! また乗りた~い!」
「何が見えるかな?」
◆センターコートに広がる洗濯バサミの ◆はみ出してしまってもそれがアート!
世界。「美しい。」
冬の特別プログラム「昆虫を作ってアートしよう」in自然の博物館
今年度最後のMOMASの扉は埼玉県立自然の博物館とコラボして「昆虫を作ってアートしよう―色の冒険ー」を行いました。企画展「カラフル昆虫記」を、博物館の曽根﨑先生の面白解説を聞きながら鑑賞した後、拡大鏡を使って昆虫を細部まで観察しました。「げっ!毛が生えてる。」 そうです!、昆虫ってよく見ると結構毛が生えているんです。科学体験の後はアート体験です。ミラマットの昆虫パーツを自由に組み立て、蛍光チョークの粉を振り掛けたり、メタリックなタミヤカラーで色を塗っていきます。そうすると世界に1っぴきだけのオリジナル昆虫の出来上がりです! 最後に部屋の明かりを消してブラックライトを点けると、たくさんの昆虫が蛍光色に光り輝きました。幻想的な虫たちの世界を思う存分堪能しました。
◆「モルフォ蝶の羽の表面はギザギザして ◆「わ~、絨毯みたい!」
いて、青い光だけ反射するんだよ。」
◆光の素の蛍光チョークを振りかけたり、 ◆何とも愛らしいせ虫たちです。(新種?)
蛍光アクリルで模様を描きます。
◆作者の想像力が光り輝きます!「ま~、きれい!!!」
<参加者の声>
◆チョークで羽に描くと光りました。びっくりしました。(小1男子)
◆人間が見た昆虫の色と昆虫が見た昆虫の色。この二面性の色があることをブラックライトで表現されていた。自分の昆虫を美しく見せてもらって、ARTがまた好きになった。(保護者女性)
冬の特別プログラム「粘土で作ろう!みんなの街」
前回と同じく、若手陶芸家の森一平さんに講師をお願いし、埼玉大学さんで《粘土で作ろう!みんなの街》を行いました。素足になってブルーシートの上に上がり、用意されたテラコッタ粘土の山を見ると子供達は「え~、こんなにあるの!!!」とビックリ!!! 掻き出しベラで粘土をたくさん掻き出したら、それを細いひも状にしていきます。森さんの「用~意、ドン!」の掛け声で競争すると、一生懸命伸ばしていきました。次に、森さんが制作したテラコッタ製近代美術館が登場すると、「すげ~っ!」と興味しんしんに見ていました。「みんなで近代美術館の周りを街にしよう!」と言うと、自分の家や学校、公園や噴水、新幹線やクリスマスツリーなどがどんどんでき上がり、ステキな街になりました。
◆小さい子も上手に伸ばしていきます。 ◆「学校に階段を取り付けるぞ!」
◆さすが大人! ハイクオリティーです。 ◆鑑賞会では自分が頑張って作った作品を紹介し
ました。
<参加者の声>
◆新幹線やジバニャンを作っていたら、「すごいね!」って来てくれて、いい1日でした。(小1男子)
◆夢中で粘土工作をしたのは久々で、楽しかったです。低い姿勢で作品を見ると、粘土の世界が広がって面白いですね。
(保護者女性)