MOMASのとびら これまでの報告

1月18日 おしりでアートを楽しもう!(領家公民館)


領家公民館でMOMASの扉を行いました。今回はいつもより参加者が多めで、にぎやかな雰囲気の中でプログラムを進めることができました。
美術館にあるグッドデザインの椅子にすわり、その中にあるお気に入りの形から針金でモビール制作をしたり、夢の椅子制作をしたりしました。「ハートの椅子」や「恐竜椅子」など、個性的な作品が並びました。

とても華やかな椅子が完成しました!


暗闇で光る椅子がとても幻想的でした!

〈参加者の声〉
◆椅子が光ったので楽しかったです。(小1 男子)
◆今回のイベントに参加して、近代美術館へ行ってみたいと思いました。(保護者)

1月25日 おしりでアートを楽しもう!(針ヶ谷公民館)


今年度最後のMOMASの扉は針ヶ谷公民館でした。当館所蔵のグッドデザインの椅子に座り、椅子のなかにあるおもしろい形を見つけ、針金で表現しました。最後ということもあって、スタッフも余った材料で制作し、色とりどりの針金作品がずらりと並びました。夢の椅子制作では、参加者が全員女の子ということもあり、かわいらしいデザインの椅子が多かったです。親子で会話をしながら楽しく過ごせたのではないでしょうか。

美術館クイズから楽しくスタート!


ネコちゃんの椅子かわいいでしょ。

〈参加者の声〉
◆楽しかったしおもしろかったし、もう1回やりたいな~。椅子のかざりつけ。(6歳 女子)
◆親子で大いに楽しませてもらいました。(保護者)

6月15日 MOMASコレクション みる+つくる


今回のプログラムテーマは「会話」でした。いろいろな作品の鑑賞を深めながら、そこに描かれるモチーフがどんな会話をしているのかを想像して楽しみました。紙と割箸でふきだしをつくり、作品の前で自分たちの考えた会話を発表しました。

感じたことを積極的に話してくれました。


つくったふきだしを使って、会話の発表。

〈参加者の声〉
◆ふきだしの中に文字を入れて、人の気持ちを考えるのはおもしろかったです。(小4 女子)

5月18日 工房


今回の工房では、箱カメラをつくりました。写真の作品鑑賞をきっかけに、工作用紙と虫眼鏡で手づくりのカメラです。ある程度の部品は切り取っていたものの、組み立てにもずいぶん時間がかかってしまいました。とても天気の良い日で、感光させるには十分すぎる日差しでしたが、逆に強すぎて真っ白い写真になってしまうことも…。しかし、参加者は、苦労して作ったお手製のカメラに画像が写ることに喜び、楽しんでくれました。

常設展示室にも作品があります。


立体的な作品になりました!

〈参加者の声〉
◆作品を探している時の、子どもの楽しそうな様子を間近で見られて、とても貴重な体験ができました。(保護者)
◆ぼくが一番工夫したところは口です。また楽しくやりたいです。(小2 男子)

6月1日 アート★ビンゴ【やまぶき】


美術館に関する9つの問題を解いて回る「アート★ビンゴ」。いつもは、雨の日を想定して、館内の作品で問題をつくるのですが、初夏の気持ちよい公園の中を歩いてもらいたいと思い、外の彫刻作品を問題にしました。題して「北浦和公園スペシャル」です。参加者は家族連れが多く、親子で作品鑑賞を楽しんでくれました。毎回アート★ビンゴに通い、スタンプを40個集めて、賞品を手に入れた参加者が3人いました!
次回は6月29日「アート★ビンゴ【わかくさ】」です。

大人の参加者が多いのも嬉しいです。


作品と同じポーズ「キ・ツ・イ…。」

6月8日 MOMASコレクション 親子クルーズ


現在、MOMASコレクション[Ⅱ]では、「生誕100年記念 点描の詩情‐高田誠の世界」というタイトルで、さいたま市にゆかりのある高田誠の作品を展示しています。今回のプログラムでは、高田誠の特徴である点描に注目しながら親子で鑑賞しました。鑑賞の後は、点描で静物(キュウリやナス)を描きました。高田誠の作品には、四角い点がたっくさんあったことから、小さくカットした消しゴムを使って、スタンプのように点を打ちました。参加者は、できあがった作品を近くで見たり、遠くで見たりして楽しみました。

高田誠の作品をみんなで鑑賞しました。


クオリティの高い作品がズラリ!

〈参加者の声〉
◆初めての発見があり、作品づくりは親子ともども楽しめました。(保護者)
◆点描は、見るのと自分で描くのとでは全然違いました。のせていく色の違いで絵が変わっていくのが実感でき、とってもおもしろかったです。(保護者)

企画展物語 親子クルーズ


企画展「たまもの」を巡るワークショップです。
資料を入れると約1000点の作品が展示されていますので、今回は焦点を絞り、木村直道の作品だけを鑑賞しました。展示室だけでなく、館内のいたるところに作品が置かれていますので、参加者は、あらかじめ作品の印刷されたシートを持って作品探しを楽しみました。創作室では、日用品の部品や廃材を使って、親子でお互いの顔を制作しました。部品の形によって表情が変わりどの作品もおもしろいものになりました。


常設展示室にも作品があります。


立体的な作品になりました!

〈参加者の声〉
◆作品を探している時の、子どもの楽しそうな様子を間近で見られて、とても貴重な体験ができました。(保護者)
◆ぼくが一番工夫したところは口です。また楽しくやりたいです。(小2 男子)

アート★ビンゴ【そら】

ゴールデンウィークの土曜日、北浦和公園にはたくさんの人が訪れていました。おかげで「アート★ビンゴ」にもたくさんのお客様が参加してくれました。現在、企画展「たまもの」を開催しますが、展示室以外のあちこちにも作品が点在していますので、ビンゴに参加しただけのお客様も、いろいろな作品を見ることができ、楽しめたと思います。次回は6月1日に「アート★ビンゴ【やまぶき】」を予定しています。どうぞご参加ください。


多くの家族連れが参加してくれました。


お気に入りの椅子を見つけました!

MOMASコレクション 親子クルーズ

当館のコレクションである、ピカソの《静物》を鑑賞しました。
ピカソは、対象をいろいろな方向から見て、それらを組み合わせるキュビスムの手法で描いており、私たちが見慣れている物の形とは違って見えます。この描き方を取り入れて、親子でお互いの似顔絵を描いてみました。白紙からのスタートでは難しいので、輪郭、目、鼻だけはピカソの作品から取り入れ、そのほかの耳や髪形などは自分で描きました。目や鼻など、ピカソの表現は一部しか使っていないのに、出来上がった顔はどれもピカソが描いたような作品になりました。それだけピカソの表現は力強く強烈であるということですね。

実物とは違って見えるピカソの《静物》。


どことなくピカソのような作品になるから不思議です。

〈参加者の声〉
◆頭ではわかるのですが、自分でピカソのように描くのは難しかったです。次は、もっと思い切って描いてみたいです。(保護者)
◆ピカソになった気分。結構、頭を使いますね。(保護者)

企画展物語 みる+つくる

企画展「たまもの」は32のテーマで構成されています。今回は展示してある作品から「どんなテーマなのか?」を考えながら鑑賞しました。「世界は丸い」というテーマの部屋では、さまざまな球や丸い作品と出合い、中でもマルセル・デュシャンの《ロト・レリーフ》を鑑賞しました。中心のずれた大小の円が重なっている作品ですが、これが回ると奥行きがあるように見えてくるので不思議です。創作室ではこの《ロト・レリーフ》をまねてつくりました。


丸や球の作品がいっぱいです。


できた作品を並べて回してみました。

〈参加者の声〉
◆いろいろな色を混ぜるとどうなるのか予想がつかないところが楽しかった。(中1 女子)
◆回している時と回していない時の感じが全然違ってびっくりしました。(小4 女子)

MOMASコレクション みる+つくる

北浦和公園内にはたくさんの彫刻作品があります。今回は、その中でも子どもたちに人気のある《果実の中の木もれ陽》という作品を鑑賞しました。作品に触れて感触を確かめるところから始め、「何に見えるかな?」と聞いてみました。「アリの巣」「野菜」「ウナギ」「人の横顔」と参加者の感じ方はさまざまでした。
創作室に戻ってからは、それぞれが感じた作品のイメージをもとにして、身近な物で作品をつくりました。作品がヘビに見えた子は、そのお友達をつくり、果物に見えた子はそれを入れるかごをつくるなどして、自分の感じたことをもとに制作を楽しみました。


「触ると冷たいね。」「意外とツルツルしている!」


制作した物を、作品の近くに飾りました。

〈参加者の声〉
◆身近な物でつくっておもしろかった。(小2 男子)
◆いん石が落ちたようにつくっていたけれど、だんだん違ってきてしまった。でも、楽しかった。(小5 女子)

アート★ビンゴ【さくら】

4月4日から企画展「たまもの」が始まっています。この展覧会は、当館所蔵の作品や関連資料を1000点近く展示している、いわば当館の大コレクション展です。展示室だけでなく館内のいたるところに作品が展示してあり、いつもよりにぎやかな雰囲気の館内です。今回は、「アート★ビンゴ」だったので、いろいろな作品をお客様に見てもらうことができました。特にふきぬけ周りには、グッド・デザインの椅子がたくさん置いてあります。親子連れが多く、楽しく座っている姿が微笑ましかったです。みなさんも、ぜひいらしてください。


「座り心地いいなぁ。」


どんな人が座るとピッタリかな?

工房

ドアなどに使われている蝶番(ちょうつがい)を知っていますか?実は、当館の屏風(びょうぶ)の作品にも使われているのです。私たちの身の回りでは金属性の蝶番が一般的ですが、屏風の作品には紙蝶番が使われているのです。しかも、一方向に開くのではなく手前にも後ろ側にも開くという仕組みです。先人の知恵って素晴らしいですね。
今回の工房は、この紙蝶番の原理を利用してパタパタ開く屏風をつくりました。開き続けると全部で八面あります。それぞれの面にあらかじめ切ってある色画用紙を組み合わせて作品をつくりました。原理はちょっと難しかったけれど、皆さん制作を楽しんでいました。


それぞれの面に色画用紙でコラージュしました。


最後にみなさんの作品を鑑賞しました!

〈参加者の声〉
◆何かをイメージして、貼ってつくるという楽しみがわかりました。(小2 男子)
◆想像することがとても楽しくて、自由にできた。イメージをふくらます力も使えて、すごく楽しかったです。(中1 女子)

MOMASコレクション 親子クルーズ

当館ではグッド・デザインの椅子を多数コレクションしています。
今回の親子クルーズでは、この椅子のなかにある「おもしろい線」をさがしました。椅子をいろいろな方向から見たり実際に座ったりして、お気に入りのラインを探します。その線をパネルを台にして紐で表現しました。親子でじっくり椅子を鑑賞して楽しそうに制作していました。


横から見たり下から見たりして鑑賞の段階から工夫をしていました。


この椅子は、足の形がおもしろいんです。

〈参加者の声〉
◆はじめてこういうことをやって楽しかったです。今度はイス以外のものでやってみたいです。(小4 女子)
◆普段見ない角度からいろいろな椅子の形を見て、新たな発見があった。(保護者)

み~っけ!

去年10月以来の「み~っけ!」。楽しみにしてくれている参加者も多いようです。
今回は、ビニール袋に絵を描きました。最初は細長い傘袋にクレヨンで描き、気持ちも乗ってきたところで、巨大ビニールに水性マジックで好きなものを描きました。イチゴやハート電車など、ちびっこたちの好きなものがたくさん詰まった夢の世界が出来上がりました。床に寝転がり、下から作品を見上げて鑑賞しました。いつもと違うシチュエーションに幼児たちは大興奮でした。


傘袋の作品は、上からつるして飾りました。


大きなビニール袋の作品をドームにして中から鑑賞しました。

〈参加者の声〉
◆身近にある素材で、こんなに楽しく遊べるなんて驚きでした。(保護者)
◆みんなで描いた大きなビニール袋の作品を下から寝転がって見たのが楽しかったです。(保護者)

工房

MOMASの扉の運営を手伝ってくれている研究員の蓜島さんは、普段は大学で版画の制作を行っています。そこで今回の工房では、蓜島さんが主担当になり、「リトグラフ」という版画に挑戦しました。アルミ板にアラビアゴムで絵を描き、薬品を刷り込むと…あら不思議、これで版の出来上がりです。学校で版画をやったことのある参加者もいましたが、インクの付け方も版画の摺り方も違い、びっくりしていました。


リトグラフの説明です。後ろは蓜島さんの作品です。


すてきな作品に仕上がったね。

〈参加者の声〉
◆リトグラフという言葉は聞いたことがありましたが、こんなに楽しいことだとは知りませんでした。(一般 男性)
◆子どもがいつも楽しみにしている理由がわかりました。とても楽しかったです。(一般 女性)

企画展物語 親子クルーズ

今回は、親子でデルヴォー展を楽しみました。デルヴォーの好きなものがたくさん詰まった夢のような世界をたっぷりと鑑賞した後は、《夜明け》という作品の一部分を北浦和公園の景色や噴水などに置き換え、写真に撮って作品にしました。親子で協力しながら構成を考えて写真を撮っている姿が、なんとも微笑ましかったです。出来上がった作品も秀作ぞろいでした。


「何か不思議なところはないかな?」


写真を撮り重ねるにつれて面白い工夫が見られました。

〈参加者の声〉
◆親子ならではの写真が撮れたのでとても楽しかったです。(小4 女子)
◆普段見落としていたものの見方、見え方の発見を不思議な世界を通してみることができました。他の人たちの作品を見ると、さまざまでさらに発見があり、楽しめました。(保護者)

アート★ビンゴ【きん】

美術館にかかわる9つのクイズが印刷されたビンゴシートを手に、参加者が館内をまわって楽しむアート★ビンゴ。今回は今年度最後のビンゴでした。風が強く日が差しても寒い日中でしたが、常連参加者の方や地下で行われていた「埼玉県小・中学校児童生徒美術展の中央展覧会」の出品者の方も参加してくださり、多くの参加者でにぎわいました。初めて参加した方が多く、美術館や作品の面白さを知っていただくよい機会になりました。
次回は、来年度の4月6日(土)13:30-15:30「アート★ビンゴ【さくら】」となります。ふるってご参加ください。


「フカフカしていい気持ち!」


この作品の中に描かれている遊び道具は?

企画展物語 みる+つくる

「ポール・デルヴォー展」の中に美しい女性が並んで歩いている絵画《行列》という作品があります。この作品を見て、参加者の子どもたちは「きれい」「お祈りに行くのかな?」などと感じてくれたようです。作品の鑑賞をもとに、参加者は女性のお面をかぶり、ランプを持って体に白い布を巻き、美術館の周りの小道で《行列》の作品の再現をしてみました。どの場所で、どんな速さで歩くとよいかを話し合い実際に歩いてみました。周囲には北浦和公園の木々が立ち、石造りの道を行列で歩くとすてきな雰囲気が漂いました。


みんなで《行列》の鑑賞をしました。


木の間から一人ずつ加わって行列になりました。

〈参加者の声〉
◆歩き方やランプの持ち方を工夫して歩いてみて、後でビデオの自分を見たら変だったけど楽しかった。(小4 女子)
◆いつもは経験できない“変”な世界に浸れて面白かったです。(小6 女子)

MOMASコレクション みる+つくる

MOMASコレクションの3室には郭徳俊の〈大統領と郭〉のシリーズ作品があります。これは、TIME誌の表紙を飾るアメリカの大統領と自分の顔を重ね合わせた作品です。この作品の鑑賞をもとにして、参加者は他人の顔画像と自分の顔を鏡を使って重ね一つの作品にしました。まったく自分と似ても似つかぬ顔の人物と自分を重ね合わせても、一つの顔になるところが面白く楽しく活動することができました。


なぜ、大統領と自分を重ね合わせたのかな?


輪郭や鼻の位置調整が意外と難しいのです。

〈参加者の声〉
◆変な顔ができて面白かった。(小3 女子)
◆いろいろな顔と組み合わせて、全然違う顔ができました。(小6 男子)