MOMASのとびら これまでの報告

2023/05/06 フリープログラム「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 5月のMOMASのとびらフリープログラムは、北浦和公園の緑が生い茂る中「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」を実施しました。「風を描こう!」では、肌で感じた風のイメージやアクリル板に映った風景を描いていきます。活動中には、強い風やそよそよとした風が吹き、全身で風を楽しんでいました。「カクカクつなげて遊ぼう!」は、まず松本薫《Cycle90°》を鑑賞します。「どこにあるか知っている?」実はこの作品、美術館の正面入り口付近にあるのです。作品が何にみえたか、どんな感じがするかなどを考えながら、ストローを使った作品作りに挑戦です。MOMASのとびらフリープログラムは、どなたでも参加できるプログラムです。MOMASのとびらチラシをチェックして家族で美術館へ遊びに来てくださいね☆

 

2023/4/29 彫刻あらいぐま

 4月29日の彫刻あらいぐまでは田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を洗いました。「美術館にくっついている作品をどうやって…?」この作品を知っている人は、えっ!と驚くでしょう。実は美術館に刺さっているような目立つ1つの直方体だけではなく、地下まで広がる場所や空間も含めて作品なのです。今回はその空間に入り込んで作品を洗います。初めての場所に緊張しましたが、普段は見ることのできない角度から作品をみて洗いました。「空間全体が作品だから全部きれいにしないと!」参加者の熱は最高潮です!デッキブラシや歯ブラシを使って洗い、作品にも触れ、素材や工夫を知ることができました。残念なことに5月13日のプログラムは雨天のため中止…。また秋に彫刻あらいぐまプログラムを予定しています。今度は何を洗うのか楽しみにしていてくださいね。

 

 

◆「土やよごれがたくさん…土の下に穴がある!」「水を流し出す穴だね。」

 

◆全身を使って端からタイルをこすります。

 

◆1階公園からみた地下空間。広い!

 

 

(参加者の声)

・ふだんなかなか入れないところにはいって、洗えてうれしかった!(小学4年)

・貴重な体験ができました。すがすがしい気持ちになりました。後日もう一度見に行きたいと思います。(保護者)

2023/04/22フリープログラム「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」

お天気に恵まれたMOMASのとびら。フリープログラム!「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを実施しました。「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」では、当館収蔵作品である上田薫《ジェリーにスプーンC》を鑑賞します。絵の中にはスプーンがあり、そのスプーンの中をよーくみると…何か写っています!皆さんも本物のスプーンをのぞき込んだり、組み合わせたりして好きなかたちを作りましょう。「街ができた~」「自分が写っているよ」たくさん並べたスプーンが知っているものにみえたり、スプーンに写り込んだ自分を楽しんだりしました。「わくわく鑑賞ツアー」では、柳原義達《道標 鳩》《風の中の鴉》を鑑賞し、風がどちらから吹いているか聞くと、「足を踏ん張らせているから向かい風!」「毛がふさふさしているから追い風だよ!」作品の様子やかたちからたくさんのことを想像しました。フリープログラムはどなたでも参加できます!美術館でお待ちしています☆

 

2023/4/8フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」

新年度最初のMOMASのとびらでは、「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、カラフルな洗濯ばさみを床に並べたり、つなぎ合わせてかたちを作ったりします。「お城みたい」「ドラゴンだ」さまざまな模様やかたちができました。「わくわく鑑賞ツアー」は、約3年ぶりに屋外彫刻で復活です。1回30分のツアーでは、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》から、「友達に会いたそうな顔をしている」「からだが大きい」など、作品をじっくりみて作品の気持ちになったり、作品が持つかたちに気付いたりすることができました。あいにくの雨で、3回目のツアーは中止となりましたが、久しぶりにお話ししながら作品をみることができました☆フリープログラムはどなたでも参加できます!ぜひ美術館へ遊びに来てくださいね♪

2023/3/4、3/11 工房「ザラザラ?つるつる?肌で感じて美術館!」

「埼玉県立近代美術館で1番大きな作品は何でしょう」。そんなクイズから「工房」は始まります。「地下にあったよ~」「美術館と合体している作品!」などさまざまな作品を思いつきました。「正解は、この埼玉県立近代美術館です!」ー実は美術館そのものが作品なのです。そして美術館を見渡すと四角がたくさんあることに気付きました。ただ、壁や扉、天井や床のどれも素材が異なります。「石かな、鉄かな…」。そこで今回は、素材の違う四角を使って自分だけの作品作りに挑戦です。素材によって触り心地や重さも違うので、素材をどんな風に使おうかアイデアも膨らみます。「鳥の巣みたいになったよ!」「四角が透けて別の四角ができた~」。最後はみんなで鑑賞会。自分の作ったものだけでなく他の人の作品の工夫やよさにも気付きました♪いろいろなものに目を向けることで美術館をもっと楽しむことができるかもしれませんね。

 

◆壁や床はどんな触り心地かな?

 

◆「このパネル素材を使おう」「段ボールも気になるなあ…」

 

◆「ゆっくりと立てるようにくっつけよう!」

 

◆みんなの作品を鑑賞します!

 

◆どれも違って素敵なかたちができました♪

 

 

(参加者の声)

・いろいろなそざいで作ってみると、より作品のよさがわかり、よかったです。(小2)

・色々な素材を使ってつくるのは楽しかったし、いい作品になりました。次は違う形を使った作品をつくりたいです。(小4)

2023/2/4,2/11 親子クルーズ「みえない気持ちをかたちにしたら」

親子クルーズは保護者の方も一緒に鑑賞、制作するプログラムです。小島喜八郎《九月の庭にて》、上田薫《ジェリーとスプーンC》を親子で鑑賞しました。小島の作品では「オレンジ色が金魚みたい」「ピンクは花かな~」と多くの色を見つけ、どんな作品なのかを考えました。上田の作品では、「ブドウ味のゼリー…いや、イチゴ味かも」「スプーンの中に畳がみえるよ」描かれているものをよく観察します。実はどちらの作品も身近な景色ですが、同じものをみてもひとり一人感じることは違います。今回は親子でその違い楽しむために、テーマを「楽しい時の気持ち!」として透明シートに表現します。いろいろな素材から自分の気持ちにふさわしいものを選んで接着しました。最後は親子2人で楽しい気持ちを合体させます。「サイクリングとスキーの楽しいが重なったね」「すき間から色がみえて違う楽しいができたよ」同じ気持ちでも色やかたちが違う作品の完成です!じっくり鑑賞して表現の違いを楽しんでくださいね♪

 

◆どんな色があるでしょう。

 

◆「赤いキラキラで楽しい!をつくるよ」

 

◆最後は親子で合体させて…

 

◆「ここからみると…」「逆からみたらどうだろう…」

 

◆楽しい時の気持ち!が2つ合体したら、どんな世界がみえますか。

 

参加者の感想

・合わせることでいろんな感じにみえて楽しかったです。(小2)

・「楽しい」を目に見えない表現をした娘、目に見える表現をした自分。その違いが面白かったです。(保護者)

2023/1/21、28 工房「板から椅子ができた!」

 埼玉大学の学生が進行する今回の「工房」は、3脚のグッドデザインの椅子鑑賞から始まります。「どんなものにみえるかな」「どんな人が座るのかな」学生に質問された参加者は、思い思いに答えていきます。「あひるのくちばしみたい」「偉い人とか社長が座るよ」椅子の特徴からさまざまな発見をします。最後にみた椅子は同じかたちがたくさんあります。実は、1枚の板を全部使ってできている椅子でした。鑑賞した椅子のように板を切って椅子作りに挑戦します。デコパネという素材を使って適当に切っていきます。切り出したパーツは全て使って完成!でも今回はもっと自分らしい椅子にするために、ビー玉やタイルなどから好きな素材を選んで接着します。「空を飛ぶよ!」「王様が座る!」出来上がったどの椅子も座ってみたいものでした☆

 

◆「この黄色はどんな黄色かな」「バナナ!」「滑り台みたい」

 

◆「この部分をよーくみると…」

 

◆次はどこをくっつけようか考え中。

 

◆「次はおはじきをつけるよ!」

 

◆ギザギザした形の椅子ができてきた!

 

(参加者の声)

・自分りゅう のいすをつくるのがたのしかったです。(小2)

・どこを工夫すると立つかを考えるのがとても面白かったです。(小5)

2023/1/14 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 2023年初めてのフリープログラムは「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」の2つのプログラムを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、2年半ぶりに地下1階の吹き抜けで2万個の洗濯ばさみを使って模様を描いたり、たくさんつなげてかたちを作ったりしました。床に並んだ洗濯ばさみを1階から覗くと、お花にみえたり、恐竜にみえたり…色鮮やかな世界ができました。「カクカクつなげて遊ぼう!」では、松本薫《Cycle90°》を鑑賞し、どんな感じがするか、何かにみえるか考えます。今回はストローを使ってカクカクの作品づくりです。自分だけのかたちを考えて、ストローをカクカクさせたら、作者も驚くカクカク作品の出来上がりです♪

 

◆「どんどんつなげて…」何ができるのかな?

 

◆足元にはたくさんの作品が!

 

 

2022/12/10.17 みる+つくる「ガクガク?わくわく?額縁をつくろう!!」

 12月最後の「みる+つくる」は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです。まずは、展示室に作品をみに行き、お話をせずにじっくり作品をみて、活動する部屋に戻ってから考えたことや感じたことを話していきます。今回は、パブロ・ピカソ《静物》、クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》、マルク・シャガール《二つの花束》の3作品を取り上げました。「どんな色があるかな」「何時ころに描かれたのだろう」など、作品とじっくり向き合いました。すると、学生から「この3作品に共通するところがみつかるかな」という問いが。今回はどの作品にも「額縁」がついていることに気付きます。「なんで額縁が必要なのかな」「この額縁…作品に似合っているのかな」そんなことを考えながら、3作品から1つ選んで作品に似合う額縁を作ります。「青のテープで暗くする!」「ふわふわした感じ!」作品から感じたことを表現したら額縁の完成です。「モールで優しいイメージにしたよ」「絵の続きを額縁に作ったよ」作品も喜びそうなさまざまな額縁が並びました♪

 

◆「じっくりみてね。どんなことを感じるかな」

 

◆「何色が見つかったかな」「赤!」「むらさき!」「濃いみどり!」

 

◆作品をみながら材料を選んで額縁をイメージします。

 

 

◆「ここに作品と同じ色をつけよう!」

 

◆鑑賞では自分が作った額縁についてお話ししました。

 

(参加者の声)

・じぶんのすきなえ を、えらんでまわりのがくぶちを つくれてよかった!(小1)

・ほかの人のがくぶちをみることができてよかった。ひとりひとりがぜんぜん違ったけどそれがよかった。(小5)

2022/11/19,12/3 み~っけ!「カクカク カラフル かがやく四角!」

 埼玉県立近代美術館には、四角がたくさん隠されています。今日はみんなで「四角探しツアー」に出かけます。館内をよく見ると、床にも、扉にも、天井にも、数えきれないほど四角が見つかりました。その後は、四角を使った作品をつくっていきます。様々な大きさの四角に切り取られた型紙とスポンジを使って、大きな白い布を四角でいっぱいにします。スポンジに絵の具をつけて、優しくトントントン・・・型紙をはずすと、きれいな四角の出来上がりです。「次は何色の、どんな大きさの四角にしようかな。」白い布にどんどん四角を描いていると・・・あれ、停電だ!暗くなった部屋をブラックライトで照らすと、みんなが描いた四角が光り始めたではありませんか!光る絵の具でさらに四角を描いて完成です。美術館みたいに四角でいっぱいの素敵な作品ができあがりました♪

 

◆「あそこにも四角があったよ」

 

◆動かないようしっかり押さえて、優しくトントン

 

◆いろんな大きさの四角を組み合わせよう

 

◆「わっ!光った!」

 

◆美術館のように、四角でいっぱいになったね。

 

  

 

 (参加者の声)

・しかくをくみあわせて、ダイヤをつくったのが たのしかった。(6歳)

・子供がどんどん集中して、のめり込む姿があり、とても楽しく貴重な機会でした。(保護者)

2022/11/14 もますまつり「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 お天気にも恵まれた県民の日、午前には「風を描こう!」を実施しました。アクリルボード越しにみえる風景やそこから感じる空気感、自分が風になったつもりでボードに描いていきます。「黒くて強い風!」「やわらかい風は水色で~」。全身を使って思い思いに描いたらたくさんの風が混ざり合い、今日限定の作品ができたようでした。午後の「カクカクつなげて遊ぼう!」では、松本薫《Cycle90°》を鑑賞します。「首が長いきりんにみえるな」「横からみると魚みたいだよ」いろいろな角度から作品をみた後、ストローを使ってカクカクの作品づくりに挑戦しました。もますまつりは来年も実施予定です。来年は、感染症が拡大する前のように多くの人が参加できますように♪

 

感じたことやみえたものを描きます

◆「向こうに見える大きな木はかっこよく赤で!」

 

ボードにはさまざまな風が描かれました

◆いろいろな風が合わさりました~

 

作品鑑賞後、そのかたちを生かして活動します

◆よーく見て、ストローをとおします。

 

鑑賞した作品から形をめぐらせてつくります

◆「桃色と水色でやわらかい色のカクカク☆」

2022/10/08.10/22.11/5 みる+つくる「どんなところに行こうかな?夢みるトランク!」

 皆さんは今、どんなところを旅したいですか。MOMASコレクション第2期には、画家の森田恒友が愛用したトランクが展示されています。このトランクは作品ではありませんが、美術館では作品と同じように大切にしたいものです。このトランクは恒友が絵を描く際に各地を一緒に旅した相棒で、その土地のにおいや音、その時感じた気持ちを吸い込んでいることでしょう。今回は、どんなところに行きたいか、その場所を想像して「夢みるトランク」を作ります。まずは元となる段ボールを切ります。「ピアノのかたち」「野原のイメージ」など場所やものを想像しながら切った形を箱のように組み立てて、トランクを飾っていきます。「シールを重ねて夕日のようにしたよ」「針金で波を作ろう」。さまざまな素材を使ったら、トランクの持ち手をつけて完成です。最後は展示室のように展示台にトランクを乗せてライトアップします。「ボールがたくさんある国!ピンポン玉が入るよ!」「アイスがたくさん食べられるアイスの国!」行きたい場所にお供する最高の相棒トランクができました☆

 

展示室を鑑賞します

◆「中身はどうなっているかな~?」

 

段ボールを切ります

◆道具を使って段ボールを好きな形に切っていきます。

 

全身で作品をおさえます

◆グルーガンをつけて、ぐっと力を入れたら10秒数えてしっかりとめます!

 

スタッフと一緒に考えてつくります

◆スタッフと協力して「針金を丸くしよう」

 

どの角度からみたら素敵でしょうか

◆「宇宙に行けるトランクができたよ♪」

 

展示室のようにして鑑賞します

◆展示室のようにライトを当てたら、どんな風にみえるかな。

 

 

(参加者の声)

・材料がたくさんあって楽しかったです。がんばってつくりました。(小4)

・じぶんのトランクができて うれしかったです。(小2)

2022/10/1 フリープログラム「お気に入りの椅子をみつけよう!」「洗濯ばさみで絵を描こう!」

10月のフリープログラムは、「お気に入りの椅子をみつけよう!」「洗濯ばさみで絵を描こう!」の2つです。グッドデザインの椅子が用意された部屋では目でみて、お尻で楽しみ、お気に入りの椅子を見つけます。「茶色のちょうちょみたい」「青キノコの椅子もある」。色やかたちから、椅子を何かに見立てます。最後には座り心地も体感して、椅子のよさに気付きました。もうひとつの部屋には、カラフルな洗濯ばさみがたくさん!床に並べたり、洗濯ばさみ同士をつなげたりして自分だけのかたちを作ります。「恐竜みたい」「虹を作ったよ」。洗濯ばさみを自由に使ってカラフルな世界ができました♪次回のフリープログラムは年明けの1月を予定しています。ぜひご参加ください。

 

さまざまな角度から椅子を鑑賞します

◆「下からみると…くちばしみたい!」

 

直接椅子に触って鑑賞します

◆どーん!と全身で椅子を楽しみます。

 

洗濯ばさみで思い描いた形をつくります

◆「太陽みたいなかたちと色ができたよ」

 

ひとりひとりできあがるかたちは違います 

◆家族ひとりひとり違うかたち作りに挑戦です。

 

2022/9/10.9/17 彫刻あらいぐま

9月の彫刻あらいぐまは、10日に、鹿間厚次郎《静の旋律No.31》、志水晴児《NEGATIVE BALL》を、17日に、橋本真之《果実の中の木もれ陽》を洗いました。ではなぜ屋外彫刻を洗うのでしょうか。「風が吹いてほこりがつくから」「雨が作品を汚すから」。汚れがついたままだと彫刻も傷んでしまいます。いつもきれいな状態の彫刻をみられるように、今回は、彫刻を洗うプロの方と一緒に彫刻を洗います。彫刻によって洗い方は異なり、使う道具も変わります。環境に優しい洗剤を使いスポンジで洗ったり、大きな作品には高圧洗浄機で手の届かないところに水をかけたりしていきます。屋外彫刻に近づいて洗うことで、「思ったよりもザラザラしている」「穴の中が光っているよ」など、いつもよりも彫刻を細かく観察し、新しい発見ができました。洗い終えた彫刻はますます素敵にみえたかもしれませんね!

 

作品を近くから観察します。

◆触ってみると…どんな感じがするかな。

 

細かいところまで洗浄します。

◆「力を入れて汚れを落とします!」

 

洗った後はもう一度作品を鑑賞します。

◆「洗ったら新しい色がみえたよ~」

 

作品の鑑賞をしています。

◆のぞいてみると何がみえるかな。

 

特別な道具で作品を洗浄します。 

◆高圧洗浄機でザーッと!上の方もきれいになります。

 

 

(参加者の声)

・いろいろなかたちがおもしろかった。カラダみたいなかたちをみつけた。(小1)

・作品を洗うことはなかなかできない経験なので、とても良い機会でした。(保護者)

2022/8/27 みる+つくる「どんな作品が似合うかな?~額縁の世界~」

 8月最後のサマー・アドベンチャー「みる+つくる」では、企画展「シアトル→パリ 田中保とその時代」の作品鑑賞からスタート。でも、今日は様子が違います。作品だけをみるのではなく、作品の周りの「額縁」もよーくみていきます。「豪華だ…」「色も違うな〜」いつもとは異なる視点で作品をみたら、額縁を作品として作ります!しかも、どどーん!と大きな額縁をみんなで手分けして作ります。いろいろな額縁がありましたが、今回は金色の額縁作りに挑戦です。金色になるので、素材の色は気にせず、感触を大切に選んでいきます。好きな素材を貼りつけ、金色のスプレーをかけ、みんなのパーツを合わせたら世界で1つの額縁の完成です。そして、出来上がった額縁は展示室のようにかっこよく展示します。額縁を「作品」として展示すると…「色に影がみえる」「神秘的」普段はあまり気にしないものも、見方を変えてみると世界が広がりますね♪

展示室で作品を鑑賞します。

◆展示室で、作品、そして額縁に注目しながら鑑賞します。

 

 どんな額縁にしようか考えます。

◆「こんな大きな額縁を作ります!」

 

さまざまな素材を接着します。

◆「ここにはスポンジをつけよう~」

 

スプレーをかけていきます。

◆スタッフさん、金のスプレーをお願いします!

 

パーツを合わせて完成です。

◆完成!「どんなものをつけたの?」「ビーズをまとめてたくさんつけたよ」

 

場所を変えて展示、鑑賞しました。

◆最後は展示室のように作品をじっくりみることができました。

 

(参加者の声)

・はじめてみんなでこんなに大きな作品をつくれてうれしかったです。(小1)

・額縁をつくるというのがなかなかないのでびっくりしました。(小2)

 

 

2022/8/20 サマー・アドベンチャー「カッコイイ緑をつくろう!」 

 サマー・アドベンチャー第3弾、「カッコイイ緑をつくろう!」では、講師に画家の内海聖史氏をお招きしました。「今日は自分が思う『カッコイイ!緑』を作ることに挑戦します!」絵の具は、緑以外の青、黄、赤、桃、橙…と、様々な色を用意しました。そして、スポンジや割り箸、緩衝材など、筆以外の道具も使い描いていきます。「秋のような緑だ~」「ざらざらしている緑!」自分なりに緑の表現を工夫して、時間いっぱい描けたら、内海さんと一緒にベランダで鑑賞会。「かすれているのもいいね」「強そうなのもいいね」そして、ベランダで後ろを振り返ると、そこには公園が。「みんなが作った緑に似ているね。公園の木々は色が合わさってできているね」最後は地下の展示室で、プロである内海さんの作品をみました。大きくて、色鮮やかな作品にドキドキ。様々な視点から描くことを考えたり、表現の仕方を考えたりする自分と向き合う時間を過ごせました♪

講師から色の作り方について聞きます。

◆内海さんが試しに色づくり…「どんな感じがするかな?」

道具を変えながら挑戦していきます。

◆「スポンジで描いたら葉っぱみたいになったよ」

何枚も描いていきます。

◆「どばーっ!」激しさを表現します!

いろいろな緑をみていきます。

◆みんなの「緑」が並びました。

講師の作品から感じたことをお話ししています。

◆プロの作品に圧巻☆どんな風に描いているのか聞けました。

 

(参加者の声)

・緑はあまり種類がないと思っていたけど、いろいろな緑があることを知りました。(小3)

・やったことがないかき方をして「こんなふうにかけるんだ」と楽しかったです。(小4)

 

★講師の内海聖史氏の作品です。

プログラムは、「自由でいいじゃん!」とおっしゃっていた内海氏の作品は、大きさや角度など『自由』に描かれています。

内海聖史《Coriolis・コリオリ》2022年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

内海聖史《moonwalk・ムーンウォーク》2015年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

内海聖史《是空(七芒星)》《ポラリス(4芒星)》2012年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

 

内海聖史《mimic painting(波型)》2017年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

©UCHIUMI SATOSHI、photo by:Ken KATO

 

 

 

 

2022/8/6 サマー・アドベンチャー「お面をつくろう!」 

 2022年のサマー・アドベンチャー第1弾は、「お面をつくろう!」です。講師には、造形作家の平島鉄也氏をお招きしました。「どんなお面を知っているかな…」鉄也先生と一緒に世界中にある様々なお面をみていきます。縦長だったり、目がたくさんあったり、自由なお面がたくさん!みんなの気持ちも高まってきたところで、お面作りに挑戦です。まずはどんなお面がいいか考えたアイデアを紙に描いていきます。作りたいもののイメージが決まったら、土台となる段ボールを好きな色から選んで、イメージに合うような素材を選びます。「カラフルなストロー」「四角い発泡スチロール」「ふわふわのリボン」色やかたち、触り心地などから、作品に似合うものを土台に貼ったら午前の活動は終了です。午後は、もっともっと自分らしいお面を追及します!「そこからもっと良くなるには…」という鉄也先生の言葉を合図に、絵の具やペンで模様も描き足します。「かくかくの模様」「蛇みたいな線」、完成したお面を壁に飾ったら「ダイナミック!」「キラキラしている!」いつまでも飾っておきたい自由で素敵なお面ができました♪

 

アイデアを描いていきます。

◆アイデアは5個以上!

 

段ボールカッターを使いました。

◆慣れない道具を使いながら段ボールを切っていきます。

 

様々な素材から合うものを選びます。

◆「ストローを切って、ひげを足そう!」

 

色にもこだわっていきます。

◆「もっともっと濃い赤にするぞ~」

 

作品が完成しました。

◆ズラッ!とみんなのお面が並びました☆

 

作った作品への思いを聞きます。

◆「工夫したところを教えてくれる?」最後は鉄也先生と頑張ったところをお話ししました。

 

 (参加者の声)

・さいしょにかいたアイデアよりもっとおもしろいものが思いついた。(小1)

・いろいろなお面ができて楽しかった。(小4)

2022/7/16、7/23 工房「板から椅子ができた!」

 今回のMOMASのとびら「工房」のプログラムは、埼玉大学の学生が進行します!「今日はお部屋を変えて作品をみるよ!」変わった形の椅子が3つありました。「何かに似ているかな」「どんな形が見つかるかな」学生が質問すると「バナナ」「ひよこ」「ぐにゃぐにゃ」のような椅子、様々な見方が出てきました。1枚の板からできた椅子をみると、「同じ形があるよ」椅子の工夫に気付きました。みんなも板を切り出し、椅子作りに挑戦です。今回は板として、スチレンボードを使います。くねくね、ザクザク、スチロールカッターで自由に切って、そのパーツを全部使って椅子にします。パーツを組み合わせると「王様が座る椅子」「二人で背中を合わせる椅子」同じ板(スチレンボード)を使っても、それぞれ大きさや雰囲気の違う椅子ができました♪

 

かたちや色をみていきます。 

◆じっくり、じっくりみていきます。

 

様々な角度からみていきます。

◆「上にも下にも同じ形があるよ!」

 

道具を使って切っていきます。

◆「ぐにゃぐにゃに切ってみよう~」

 

思い描いているかたちを目指します。

◆そーっと慎重にくっつけます。

 

工夫したところを話します。

◆「どんな椅子をつくったのかな?」

 

(参加者の声)

・ななめにはるところがたのしかった。(小1)

・自分の好きなイスがたのしく作れました(小4)

2022/6/25,7/2 親子クルーズ「かく かく しかくでランプを作ろう!」

 今回の親子クルーズはクイズからスタート!「美術館に隠れている形」を探します。「窓が四角!」「天井も四角だったような…」そうなのです。埼玉県立近代美術館には四角がたくさんあります。美術館探検をすると、床や扉、柵や壁などいろいろなものが四角いことに気付きました。今回は、四角で作品づくりです。四角い木枠に障子紙が貼ってあるものを、好きな角度で貼りつけていきます。「上に高くするぞ」「ななめにつけてみようかな」ライトが入る場所も考えます。ランプができたら、障子紙の部分に、薄めた絵の具をにじませて、どんなふうに光るのか想像しながら、じわーっと広がる色を楽しみます。最後はライトを入れて、みんなの作品を鑑賞します。華やかになったり、涼しい感じになったり、同じ四角の素材からオリジナルのかくかくランプができました!

 

美術館を探検します。 

◆「こんなところにも四角が!」

 

親子で一つずつ作品づくりに挑戦です。

◆「どんなふうにくっつけようかな」

 

ベランダで色をつけます。

◆「ここは水色で海みたいにするよ」

 

全員の作品を鑑賞します。

◆どの作品も一つとして同じ形がないね。

 

どんな作品にしたか聞いていきます。

◆よーくみて、工夫して作ったところみんなに伝えます。

 

参加者の感想

・四角がひかってみえてすてきでした。(小2)

・普段見逃しがちな四角をとことん見つめる楽しい一時でした。(保護者)

2022/6/4,6/11 み~っけ!「キラキラ枢機卿に大変身!」

 地下1階センターホールから上を見上げると、ガラス張りの天井から優しい光が降り注いでいます。そんな空間にあるジャコモ・マンズー《枢機卿》を鑑賞し、「目をつむっているのかな」「髪を切っているのかも」「偉い人だ」作品から感じたことをお話ししました。でも、今日はお話しだけじゃなくて作品になりきります!作品とおそろいのマントと帽子を身につけたら、もっと作品の気持ちがわかりそう。その後は、お部屋を変えて、マントと帽子に好きな模様を描きます。てんてん、すーっ、ざあざあ、色々な模様を描いていると…あれ、停電だ!部屋が暗くなるとブラックライトで描いた模様が光りました。光る絵の具でどんどん描いて完成です。マントと帽子をまとってポーズを決めたら、作品もびっくりのキラキラ光る枢機卿の出来上がりです♪

 

作品を鑑賞します。

◆作品の裏側もみていきます。

 

作品になりきります。

◆枢機卿なりきりタイム!

 

絵の具を使って描きます。

◆「オレンジ色でながーーーーく描くよ」

 

ブラックライトで絵の具が光りました。

◆「わっ!光ったよ」

 

マントと帽子をかぶって作品のお披露目です。

◆カラフルな枢機卿がとおります。

 

(参加者の声)

・絵の具をつかってきれいな色ができました。(6歳)

・作品をきっかけに自由に楽しめてよかったです。(保護者)