MOMASのとびら これまでの報告
わくわく鑑賞ツアー
今日は現在展示中のMOMASコレクションから小茂田青樹《鳴鶏》と屋外展示室にある重村三雄《階段》、吹き抜け周りにある椅子をスタッフと一緒に巡りました。小茂田さんが描いた大きな屏風では、鶏のポーズや表情から「どんな関係?」「どんなお話をしているのかな?」と関係性を考えたり、鳴き声を想像してみたり、「背景はなぜ描いていないのかな~、どうなっていると思う?」と背景を想像して話が盛り上がりました。重村三雄さんの人物をかたどった彫刻は「あれ?おかしい!」と思う部分をみんなで探しました。小さなお子様連れ親子が多かったのですが、「もっとみた~い!」「30分飽きずに見られた」と好評でした。毎回内容も変わりますのでお子様の美術館デビューにぜひ遊びに来てください。
◆何で背景は描いてないのかな?」 ◆グループごとにじっくりと作品を
「きっと鶏を目立たせるためだよ!」 みられます。「同じ人の作品かぁ」
◆「何か変わったところある?」 ◆座った時に少し動いたのはコの形に
「あ!ひじが…!!」 秘密があるんだね。
企画展物語みる+つくる「ココロレントゲン」
美術館に展示されている作品の中には、作者の想いや気づき、世界に密かに存在する美しさなど、いつもは眼に見えないものが映し出されています。まずは、現在開催中の「竹岡雄二展 台座から空間へ」へ出発。台座やショーケース、大きなガラス張りの部屋のような作品をみんなで見て、話し合いながら、「見えないものを見えるようにする」仕組みについて考えます。竹岡さんは、いつもは見えない、美術館の壁の中まで見えるようにしてしまっています。そこで、参加者のみんなも、自分の心の中を見えるようにしちゃいましょう!気になるチラシを集めたら、切ったり貼ったりして、自分の心の中に潜む、「いいな」「すごいな」「素敵だな」という気持ちを、見えるようにしていきます。出来上がったら、心臓の大きさのセロファンを貼って、ちょうど心臓の上にピンで留めます。心の中が見えるようになったら、なんだか恥ずかしい気もしてきた…心の中の豊かさ、面白さが見えるようになった時間でした。
◆竹岡雄二展に出発! ◆何も見えないと思っていたけど、
竹岡さんの心の中にお邪魔します。 よ~く見るといろいろ見えてくる…。
◆気に入ったチラシを集めました。 ◆どこを使おうかなあ。真剣です。
どこが気になったのかな。
◆私が気に入ったものを集めた上に、 ◆みんなの心の中が見えちゃう。
心臓の大きさのフィルムをぺたり! なんだか緊張するね。
<参加者の声>
・自分が思ったことをやれて楽しかった。(小2男子)
・しんぞうをみせるのがはずかしかった。(小1女子)
・自分の心の中を作るなんてすごいと思いました。(小4女子)
サマー・アドベンチャー「変身!野菜の大冒険」
今日は美術家の増田拓史さんをお招きし、『野菜』をテーマに親子で1日ワークショップを開催! 午前中は、各家庭で手作りしてきたお弁当を眺め、どんな野菜が使われているか調べました。「トウモロコシってどうやって生っているのかな?」「ジャガイモはどんな花が咲くのかな?」など、野菜にまつわるクイズをしたり、お弁当を食べながらじっくりと考えました。午後は野菜の特徴を活かして超軽量粘土でキャラクター作りに挑戦です! 芯を入れる方法や、粘土の表面をきれいにする方法など、増田先生が丁寧に教えてくれました。「どの野菜にする? 何をしているキャラクターにする?」親子で仲良く相談し、制作時間があっという間に過ぎました。「みると幸せになれる野菜の鳥」「子供を楽しませるアスパラのピエロ」など色も形も可愛いユニークな作品たちが完成! 素敵な作品をチェキで撮影し、参加者全員分の作品を図鑑にして今日の思い出を持ち帰りました。
◆本物の野菜に触って観察! ◆このお野菜はどうやって作ろうかな?
◆どんどん成長中!? ◆『トマトくん』の冒険記。
みんなで協力して素敵☆ お家に住む妖怪をやっつけます!
◆カボチャとジャガイモとゴマのダンサーズ!楽しい感じが伝わりますね。
◆お野菜キャラクターが大集合!!
<参加者の声>
・野菜のことがわかって粘土の作品をつくれて楽しかった。(中1女子)
・もっとやさいのはなしをしりたい。(小1男子)
・一緒に工作して親子の会話の時間になりました。(保護者)
・野菜とアートの融合が斬新な体験でした。(保護者)
サマー・アドベンチャー
今日は、4回目を迎える『座れる段ボールの椅子グランプリ』入賞作品の鑑賞会を行いました!今回は大阪・奈良・東京からの応募があり、全部で42校71脚が美術館の1階と3階にずらりと勢ぞろいしました。その中で総合グランプリをとったのは中学校。制作者は模型をつくって形を研究したそうです。審査員からは「眺めても美しく、人が座っても美しい!」「軽くて段ボールの特性を上手くいかしている」と評価が高く今回の受賞となりました。観賞会は、お互いの作品制作のエピソードを楽しく聞きながらも、審査員のデザイナー高須賀昌志先生や美術館館長の話を真剣に聞く姿が印象的、すでに来年を見据えているのでしょうか…。28日まで展示します。ぜひ工夫を凝らした作品たちをご覧ください。
◆制作者の話がおもしろい! ◆白くまの愛らしい表情にうっとり。
デザインの専門家からのお話もいっぱい。 毛並一本一本まで頑張りました!!
◆奈良から駆けつけてくれました!!とても ◆やっぱり座ってみないとね☆
繊細な編み込みに女性かと…男性チームでした!
サマー・アドベンチャー
今日のフリープログラムは豪華2本立てです! 洗濯ばさみをつなげて遊ぶ『洗濯ばさみで絵を描こう!』では、カラフルな洗濯ばさみでオリンピックのマーク、くわがたなどの昆虫、花火など今の時期にぴったりな作品が出来あがりました☆ そして新しく加わった『キラキラ★カチカチスプーンワールド』では、上田薫さんの《ジェリーにスプーン C 》という作品を鑑賞した後、スプーンをマグネットでつなげて造形しました。何を作るかはみんなのアイディア次第なのですが、タワーやドームを作る子や、ウツボやジンベイザメがいる海の中を表現する子もいました。スプーンにキラキラ映る世界が、とてもきれいでした。今日は小さなお子様連れの方が多く、小学生以下のお子さんが参加できる美術館のワークショップについての問い合わせを多くいただきました。MOMASの扉の<み~っけ!>や<アート★ビンゴ>など開催していますのでぜひ遊びに来てくださいね。
◆ジャンボ カブトムシ!! ◆いつの間にか囲まれています!
「立派なツノが強そう~~」
◆いつみても鮮やかで美しい! ◆スプーンには、何が映っているのかな?
「顔が逆さまに見える!」
◆ど迫力!大きな口を開けたサメです。 ◆親子3人で、高さを競い合います。
お兄ちゃんのが1番高いぞ!
ココロの中の地球のカタチ
サマー・アドベンチャー第1弾は、講師に美術館の収蔵作家でもある高田洋一氏をお招きし、みんなが住む地球を作っちゃおう!という、わくわくするプログラムを行いました。地球になるのは丸い発泡スチロール、真っ白な大地に「みんなならどんな世界を作るかな?」まるで神様になった気持ちで山や海を作ったり、住む家を建てたり、どんな生き物を誕生させるか、先生とじっくりじっくり考えます。「大切なもの」「好きなもの」「楽しいもの」自分の世界を再確認しながら、思い思いの地球ができていきます。中には、地球を覆う巨大な紙や雲が出現、「僕はソーラーパネル!」「私は空で暮らすの!」と地球を取り囲む空間や地底までみんなの手によって命が吹き込まれていきます。最後は、一人一人の天地創造の話を聞いて驚いたり感心したりと、素敵な観賞会になりました。
◆地球にはいろんな物があるね。 ◆今日はハンダゴテで溶かしながら川を彫り
ます!! しっかりスタッフがサポート
◆カラフルな地球に! ◆ビルやタワーがたくさん☆
◆動物もたくさん! ◆高田先生がひとりひとりにコメントを
くださいました♪
<参加者の声>
・いろいろなそうぞうあってすごいたのしかったです。(小2男子)
・いろいろな素材を使って制作するのは楽しかった。充実感があった。(保護者)
アート★ビンゴ 「うみ」
夏本番の暑さの中、本日のMOMASの扉はアート★ビンゴです。館内の作品や美術館に関わるクイズに答えて楽しむプログラムです。今日は、ロダンの頭像の彫刻を見て、容姿や表情から「この人物はどんな仕事をしていそうかな?」と考えたり、開催中の竹岡雄二展のポスターを見て「台座の上はどうなっていると思う?」と想像して楽しみました。この問題にみんなびっくり!! ポスターを見てから、展示室の入口に行ってみると、台座の上には何もないのです! 竹岡さんの作品は、作品がのったり、ケースの中に作品が飾られることはなく、台座やケースそのものが作品なのです。フリー参加のプログラムでは参加者にスタンプカードが配られます。今日も、スタンプが全部たまり【美術館博士】の認定証を受け取った友達がいました。問題は毎回変わりますので、ぜひ親子や友達と遊びに来てください。
◆たくさんのご参加ありがとうございます。 ◆鳩が空を見上げて何て言ってる?
「今日はどこまで飛ぼうかな~?」
◆表彰式「おめでとう!」
親子クルーズ「表わそう!キラキラバード」
今日は、彫刻をみて+つくるプログラムでした☆「ロダンはなぜこの頭像をつくったんだろう?」と聞くと「寂しいから!」「自分を格好よくつくった」などユニークな意見が出て盛り上がりました!また、柳原義達《風の中の鴉》と鳩の彫刻《道標》を観て「どんな会話をしていそうかな?」と想像して楽しみました。鑑賞の後は「キラキラバード」を親子で1羽ずつつくります。2羽がどんな場面でどんな話をしているかを考えて、鳥の気持ちを目線や羽の開き方などの動きで表現しました。材料は、芯になる発泡スチロールと割り箸に、新聞紙を巻きつけ上からアルミ箔で覆うとキラキラバードが完成☆ 首が長くなったり、ころんころんと丸くなったり色んなポーズが出来ました。親子で2羽を大事に公園へ運び、並べて鑑賞会です!仲良く寄り添っていたり、飛ぶ練習をしていたり、作品がとってもいきいきして見えました♪
◆彫刻にさわってみると… ◆アルミホイルで輝いてる~ピカピカ☆
「あ、トゲトゲしてる!」 「やってみた~い!」
◆新聞紙を丸めてどんな鳥にしようかな ◆「どんなお話してるの?」
「このおにぎり美味しいよ♪」
◆2羽並んで羽の見せ合いっこかな? ◆自然の中に置いて鑑賞しました!
<参加者の声>
◆アルミホイルでピカピカさせるのがすごくよかった。(小2女子)
◆彫刻に触った時の感触がおもしろくて、親子で物語を作る作業も楽しかったです。(保護者)工房「未来の建物をつくろう!」
突然ですが問題です!「美術館で一番大きな作品はなんでしょう??」たくさん答えが返ってきそうですが、建物に注目すると、柱やガラスがとてもオシャレですよね! 美術館自体、黒川紀章さんが建築した大きな作品なのです。今日は、美術館の建物を鑑賞したり、「なぜ四角い形がたくさんあるのかな?」と黒川さんのアイディアを学びました。そして、みんなもアイスクリームの棒を100本使い、未来の建物をデザインしました!「四角形や3角形を組み合わせよう。」「らせんをつくると植物みたいだ。」「部屋はいくつ必要かな?」と、どんどんアイディアがふくらみ、作品が大きくなります。観賞会は、作品に照明を当てると近未来感がアップ!「こんな建物があったらいいな」と未来に思いを巡らす楽しい観賞会でした。
◆見上げると空が見えるよ~ ◆屋根? はしご?
ここは建物の中かな外かな? 空まで伸びていくのかな?
◆未来の建築家?真剣なまなざし☆ ◆「みんなの建物素敵だね~」
◆みんな未来的な建物が完成! ◆独創的な建物が勢ぞろい!
<参加者の声>
◆下の方ににわをつくって、1つ1つプールやはたけを工夫してつくって楽しかった。(小3女子)
◆クリエイティブな発想と手作業が頭の体操になりました。(一般男性)
「いろんなものがあつまって顔ができた!」
今日は創作室で、レコードジャケットの表面をデザインしたタイガー立石さんの《リッキー・ジアンコ アルチンボルド》を鑑賞しました。作品を拡大してモニターに映すと、「ほっぺたが馬とクジラ? 髪が炎に!目の中に浮き輪がある、歯が洗濯ものだ!」と奇想天外なものが描かれた顔にびっくり!!鑑賞の後は、みんなも顔になったら面白いものを色々想像して、紙皿の上に顔を作りました。材料は白い緩衝材です。不思議なことに水につけると少し溶けてくっつくので、半立体の顔が作れます。マジックで線を描いたり色を塗れば完成です。最後に、みんなの作品を鑑賞して楽しみました。「潜水艦、船やロケットが顔の一部になったよ!」「口がサッカーゴールで選手もいるよ!」みんなの想像力に驚き、楽しい観賞会になりました。
◆「マイクを握った手があるよ!」 ◆なにを顔にしようかな~?
「えっ?どこどこ??」
◆切ったらしっかり貼って、色塗り♪ ◆「僕は東京の街をイメージして作ろう!」
でも何でこれくっつくのかな? 「立ち並ぶビルや電車が上手~!」
◆何ともユニークな顔が完成☆ ◆「ここがね、果物の…」
「野菜と果物の顔だ~!」
<参加者の声>
◆くふうをして、逆さにしても顔!楽しかった~(3年男子)
◆いろいろなものでかおをつくるのがたのしかった(1年女子)
わくわく鑑賞ツアー
今日は『わくわく鑑賞ツアー』、新しいフリー参加プログラムです。MOMASの扉のチラシを見て約40人の家族連れが集まってくれました! 今日は、彫刻作品《果実の中の木もれ陽》や《ダミアン神父像》、シャガールの絵画《二つの花束》をみんなで楽しくお話ししながらみました。最後はグッドデザインの椅子に座って楽しみました。オレンジ色の《プリマーテ》という椅子には、大小の座れそうなところが二つあります。「どうやって座るのかな?」と聞くと、小さな方がハンドルになって「ゴーカートの運転手!」、小さいところに娘さん、大きな方にお父さんが座り「仲良く抱っこ椅子!」と色んな座り方ができました。美術館の作品が楽しめるツアーは1回45分位で内容は日によって変わります。次回は9月10日。ぜひお友達やご家族でお楽しみください♪
◆「これ何だろう~?」「じゃが芋!?」 ◆彫刻の穴をのぞくと…
「前から気になっていたのよね。」 「あ。プラネタリウムみたい☆」
◆「何が描いてあるかな?」 ◆あれ?旗を持ちたかったのね♪
「あ!こんなところに…!!」 「この像、優しそうな目だよ!」
◆「この椅子どうやって座ろうかな?」 ◆こんにちは~!
スタンプをたくさんためてね☆
みる+つくる(MOMASコレクション) 「絵にぴったりの額縁を作ろう!」
今日は、MOMASコレクションから4作品を、スタッフの埼玉大学の学生と一緒にじっくり鑑賞しました。モネの《ジヴェルニーの積みわら、夕日》をみて「どんな気持ちになるかな?」と聞くと、「きれいでやさしい気持ちになる」「誰もいなくて寂しい気持ちになる」など絵から感じた気持ちをたくさん話してくれました。今日は一番心に残った絵にぴったりの額縁を作ります。全員で見たシャガール《二つの花束》は、お花が咲いていたり、幻想的に描かれた空が素敵で大人気。白いパネルの額縁に、作品に登場するお花を折り紙で作って貼ったり、絵でも使われている紫や黄色をマジックで塗り、どんどん素敵な額になりました。観賞会では、絵の中で好きなところや額縁作りで工夫したところを発表しました。みんな笑顔で作品を持ち帰りました。きっとお家で家族に今日観た絵の話をするのかな…☆
◆どきどきの展示室! ◆「ここの家は暗いね。どうしてかな?」
みんなとお話し楽しいぞ♪ 「昔の家」「雨が降ってるから!」「人がいないから夜?」
◆初めてのお友達もみんな仲良く ◆ピカソの絵って不思議だったな!
さぁ、つくるぞ~!! カラフルな額縁が合うかも☆
◆「シャガールの絵から音楽が聞こえてきそう…」 ◆絵の魅力を紹介したり、「みんな
「額縁にピアノをつけたよ!」「素敵だ~♪」 工夫して作ったんだな~」感心感心!
<参加者の声>
◆えをみるのがたのしかった。(1年女子)
◆いろいろなげいじゅつかのさくひんを見られてよかった(3年男子)
み~っけ!「大きな彫刻を作ろう!」
今日のみ~っけ!は創作室を飛び出して、青空のもとで行いました。6月とは思えない暑さにもめげずに、屋外彫刻5点をお散歩しながら鑑賞しました。初めに参加した親子に渡されたのは傘袋☆ これを息で膨らましたものを2本つなぐと、風船のにょろにょろ動く棒ができます!正面玄関の横にある《Cycle90°》と見比べると何だか動きも形も似ている気がします。今日は傘袋のビニールでできた棒を使って、大きな彫刻を参加者全員でつくりました。最初2本だった棒を三角形になるように、セロテープでどんどんつなげると、あっという間にジャングルジムのような大きな立体になりました。お祭りの御神輿を担ぐようにして、みんなで動かしてみます。みんなもビニールのはっぴ姿で気分は最高調!《果実の中の木もれ陽》の前で記念撮影☆今日も楽しかった♪
◆「あ、あの彫刻動いてる!!!」 ◆「この像背が高いな~。」
◆すごいすごい!どんどん大きくなるよ! ◆「さぁ、運ぼう!!」
◆軽くて「わっしょい♪わっしょい♪」 ◆橋本さんの作品に大きさで近づいた☆
<参加者の声>
◆風船作るのが一番楽しかった。(5才男子)
◆身近な材料を使って、全員で1つのものを作れてとても楽しかったです。(保護者)
彫刻あらいぐま「あらって見よう!彫刻作品」
今日は今年からスタートした『彫刻あらいぐま』です。普段は触れない彫刻作品を洗いながら体全体で鑑賞した後、彫刻作品を親子で再現するプログラムです。こんなワークショップは日本で初めてかもしれません!! 特別に彫刻洗って十数年のプロの先生方をお招きし、「彫刻をずっと洗わないとどうなるのかな~?」と考えたり、緑青などの汚れについて学びました。洗う彫刻はボテロさんの《横たわる人物》と、橋本真之さんの《果実の中の木もれ陽》です。中性洗剤を付けてスポンジで優しく洗うと、彫刻の大きさや形、質感を感じることができました。心を込めて洗うと、彫刻を大切にする気持ちや、愛着も芽生えます♪ 洗った後は粘土で彫刻づくり☆ 彫刻の形を思い出しながら「ここはこうなっていた!くっつけよう!」「穴をあけよう!」と、親子で協力して再現しました。美術館の彫刻にも負けない力作が勢ぞろい!作品に込めた思いをみんなで発表して、とても楽しい観賞会になりました。
◆彫刻の素材について勉強中! ◆「ボテロさんは何を考えているのかな?」
「色が変わってしまうのはどれかな?」 「気持ちいいな~鳥の声が聞こえる。」
◆高圧洗浄機体験に子供も大人もワクワク☆ ◆彫刻をすみずみまで観察しながら
ピッカピカにします☆
◆親子で合体!力強く動きがあるのは ◆「ぼくがここをつなげたよ!」
しっかり観てきたからかな~? 「お父さんは果実がはじけたところ」
<参加者の声>
◆ふだんさわれない彫刻にさわれた!粘土も楽しかった。またやりたい(中1女子)
◆ただ洗うだけでなく自分で作って作品を思い浮かべることで作品への親しみが増しました(保護者)工房「世界に一つ!自分だけの漢字を作ろう!」
今日の工房は、中国の美術家である徐冰(シュービン)さんの作品《析余鑑》を鑑賞しました。木版で摺られた文字がびっしりと並んでいる頁が綴じられています。「どれか読めるかな?」と見てみると、「はじっこが”友”っぽい、けど読めない・・・難しい。」「大人なら読める?あれ?読めない。」「なんでだろう?」と推理が始まります。この文字は、実は全部作者の創作漢字なのです。今度は「みんなも創作漢字を作ろう!」というと、みんなちょっと自信がなさそうな顔になりました。でもそこは大丈夫!小学1年生にもできるように、みんなの名前をカタカナにして、カタカナを伸ばしたり、分解したりして格好よく並べていきました。スチロールパネルを凹ませて版を作り、木の取っ手をつけると創作漢字の判子ができあがりました。自分の名前を表した創作漢字を、みんな大切にしてくださいね。
◆「どれか読めるかな?」 ◆「これで決まり☆」
「走るっ…?」「習ってないから読めないよ~」 いっぱい工夫したね~!
◆僕の色は…青かな!! ◆判子が完成!押すの楽しい♪
◆どれもありそうな漢字っぽい!! ◆観賞会ではクイズをしました。
僕の名前わかったかな~?
<参加者の声>
◆くふうしてかん字をつくれたのでよかったです。(小2男子)
◆顔みたいに作れておもしろかったです。(小2女子)
みる+つくる(企画展物語) 「動いて、撮って、動かそう!」
今日は、創作室のモニターでラルティーグさんの写真をみんなで鑑賞し、登場人物の気持ちを想像して楽しみました。8枚の写真をよく観ると、どれも浮かんでいたり、動きのある写真であることに気づきます。みんなもペアになって、公園でチェキカメラを使って「動きのある写真」を撮影しました。思いっきりジャンプしたり、手をのばしたり、撮影会はとっても楽しく大盛り上がり♪ できた作品を鑑賞した後、「どうしたら、写真が動いているようにみえるかな?」と聞くと「パラパラ漫画みたいに何枚も撮れば…!」と気づく子がいました。今日は、動きを10分割した写真を使ったゾートロープ作りに挑戦です。各自10コマの動きを考えて再び撮影、順番にチェキを並べて円盤に貼りつけます。棒を刺してくるくると回すと…コマ撮りした自分が「速く動いてる~!!」お友達のも覗いてみたり、楽しい観賞会でした。
◆「この人どうなってるのかな?」 ◆「私、飛んでる~?」
「バランス崩して落っこちるところ?」 「ばっちり撮れたよ!」
◆空飛ぶ妖精さんの写真です☆ ◆10コマにするって難しい…。
◆ホットボンドで棒をつけたら完成! ◆「ほら見て!動いてる~」
「私にも見せて~」
<参加者の声>
◆まわすとうごいて見えるのがすごいと思いました。友達のも見れてよかったです。(小4女子)
◆みんなと写真がとれて楽しかったです。(小2女子)
み~っけ!「 てのひらでつくる わたしのおおきさ 」
子どもたちの今の体の大きさ、手のひらの大きさは、今だけの大きさです。今日は、大きな紙の上に、いろいろな方法で、今だけの体の大きさを残していきました。まずは線で。お尻の大きさ、小さく丸まった体の大きさ、体を大きく伸ばして、かっこいいポーズ!子どもの体の輪郭を大人がなぞり、形を残します。さて今度は、新聞紙の登場です、新聞紙に水を含ませた新聞紙粘土を使って、ポーズを決めた自分のかたちに厚みを付けていきます。お尻のかたちを作ってみたり、顔をつけてみたり。色は、手のひらでつけていきましょう。カラフルな手形で、自分のステキな分身が出来上がりです。最後に自分の分身を紙に写して、お家に連れて帰りました。みんな、今の大きさも可愛いけれど、どんどん大きくなってね!
◆大の字ポーズ! ◆クレヨンでなぞってみよう。
ぼくの大きさどのくらいかな? 指先まで丁寧に…。
◆大きな新聞紙、 ◆濡らした新聞紙で、
小さく小さく丸めてみよう。 わたしの分身をつくっていこう。
◆手のひらを使ってカラフルに! ◆紙に写して、分身増えた!
お父さんの手は大きいね。 わたし、どんどん大きくなるよ。
<参加者の声>
◆はじめてどきどきしたけどたのしかった(4才女子)
◆とても楽しかったです。子供達の初めてやる工程に笑顔でにこにこ大興奮でした。(保護者)もますまつり
GW“もますまつり“第2弾は、フリープログラムに「お顔をトレース★肖像画」が加わりました。参加者はお互いに透明のシートを顔に当て、マジックで目や鼻などの形を写します!「くすぐった~い!」と笑ってしまう子もいましたが、出来上がった作品はしっかりと相手の特徴をとらえています。クレヨンで色を塗ると、雰囲気のある味わい深い作品に仕上がりました。「3つ全部のプログラムをまわったよ!」「3階も地下も全部楽しかった!」と一日中美術館で楽しく過ごしてくれました。初めて来たご家族が「また来たい!」と言ってくれて、それを聞いたスタッフも大満足な一日でした。
◆おとうさんのお顔をなぞります! ◆お顔が色んな色になってきたよ。
「お鼻は何色にしようかな?」
◆「あの黒い幕の中はどうなってるのかな?」 ◆リキシャカメラに向けて
「こっちこっち~!!見える~??」
◆いろんな動物が出来上がり♪ ◆床一面、カラフルになっていきます。
もますまつり「リキシャカメラ再登場!」「洗濯バサミで絵を描こう!」
今日はこどもの日! 通称“もますまつり”では、フリー参加のプログラムを実施しました。連休中にも関わらず、のべ279名の方が参加して下さいました。「洗濯バサミで絵を描こう!」では、色とりどりの洗濯バサミを地下1階のセンターホールに並べてお絵かきします。思い思いの作品が完成すると、美術館がパッと明るくなります!「リキシャカメラ」は、美術家の佐藤時啓さんがバングラディシュで制作した作品です。煌びやかな装飾が施された3輪車の座席に座りカーテンを閉めると、膝の上に置いた白い板に外の景色が映し出されます。まるでカメラの中に入ったかのような不思議な体験ができるのです。初めて体験した大人の方も「お~、すごい!」と思わず声を上げていました。5月7日にも実施しますので未体験の方はぜひ遊びに来てください。
◆このボードに風景が映るんだって!? ◆スタッフも遠くでアピール!動く姿が
見えたかな?
◆小さなお子さんもお家の方と一緒に ◆上から見るととってもきれい!
楽しめます!
親子クルーズ(MOMASコレクション) 「名画をコラージュ!」
「人の作品を真似る」と聞くと、どこか響きが悪いのですが、MOMASコレクション第Ⅰ期第2室には、有名な作品を「引用」や「オマージュ」等をした作品が集められています。福田美蘭さんの《湖畔》《黄金の雨に変身したジュピターを迎えるダナエ》を鑑賞すると、作品の外側を想像したり、作品の一部分が入れ替わったことで、新たに作品を楽しむことができます。今日は、当館のコレクションのカラーコピーを使って、絵画や彫刻をコラージュして楽しみました。なんと名画にハサミを入れて気になる部分を切り取ります!折り紙を貼ったり、ペンで描き加えて自分の世界に作り変えていきます。「チューリップと背比べしている彫刻《ゆあみ》」「ポットからトラがでてきた!」など、想像が膨らみました。感想の中には「出来上がった作品はどれも似たものがなく、人間の想像力の無限を感じました。」と、みんなの作品を観てさらに楽しめました。
◆元の絵には何が描かれていたと思う? ◆これは何のポーズ? どんな作品かな?
◆まずはじっくり見てみよう。 ◆切ったり貼ったりしていると夢中!
「どの作品にしようかな?」 「あ、思いついた!」
◆線路がどんどん延びてどこへ行くのかな? ◆親子で仲良く発表!
<参加者の声>
◆いろいろな作品の良い部分を生かせたことや自分だけの発想をできたのでよかったです。(5年男子)
◆親子で創作することの意義は大きいと改めて感じました。(保護者)