MOMASのとびら これまでの報告
彫刻あらいぐま
約1年ぶり!コロナ禍で中止していた彫刻洗浄プログラム「彫刻あらいぐま」の復活です!なぜ彫刻を洗うと思いますか?「汚れているから」「洗うと彫刻が気持ちいいから」と、最初に彫刻の気持ちにもなって考え、実際に洗う作品の素材や大きさについて知ります。今回は、山本信《這うものたちの午後の眠り》柳原義達《道標 鳩》を洗います。でも、大切な作品を洗うのに洗い方を間違えたり、傷つけたりしては大変です。そこで、彫刻あらいぐまでは、彫刻を洗うプロのスタッフが一緒に活動します。彫刻洗いのプロとお話ししながら作品を洗っていると、「タイルが光ってきた!」「後ろはこうなっていたんだね!」と、普段気づかない発見がありました。最後は彫刻もピカピカになってとても気持ちよさそう♪5月と9月のみのプログラムですが、作品を洗って鑑賞したい方はぜひ来てくださいね!
◆彫刻洗いのプロに洗い方を聞きます。
◆「細かいところもきれいにしよう!」
◆「水で流すと色が明るくなった!」
◆違う彫刻も洗い方を教えてもらってチャレンジ!
(参加者の声)
・ちょうこくによって工夫がちがった。(小3)
・タイルの作品が水にぬれると色鮮やかに光ってキレイでした。
よく利用している公園の新たな魅力が見られてよかったです。(保護者)
フリープログラム「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」
今回のフリープログラムは「お気に入りの椅子をみつけよう!」と「MOMAS探検隊!」です。「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、自分のお気に入りの椅子をみつけるために、色んな角度から椅子をみてその椅子のすてきなところを探します。椅子の形をみて、「風船みたい!」「鳥みたい!」よーく見たら、座ってお尻でも鑑賞します。「ずっと寝ていられそう~」「思ったよりもやわらかい!」一人ひとりのお気に入りがみつかりました♪「MOMAS探検隊!」では、展示されている作品や美術館の裏側をみながら美術館を探検します。「この作品初めてみた!」「何で出来ているのかな…」初めての参加者もベテランの参加者もたくさん発見をしました。また美術館に来た時には新たな発見があるかもしれません!次の探検隊でお待ちしています♪
◆「どの椅子がいいかな~」
◆座り心地はいかがですか~?
◆「このくちびるに食べられそう…」
◆こんなところにも作品が!
みる+つくる「色のリズムで!アーティスト♪」
この夏最後のサマー・アドベンチャーは、気持ちを手で表現するところからスタート!手を大きく叩いたり、ゆっくり叩いたりするリズムによって「うれしそう〜」「びっくりしてる!」同じ叩き方でも感じ方は人それぞれです。「リズム」は絵の中にもあるかも!?ということで、たくさんの作品からリズムを感じます。白髪一雄《青波》を前に「動いてるみたい!ぐーるぐる!」「ぼこっとしてる…ぼこっぼこっ!」など、作者の表現から作品のリズムをみつけます。展示室から制作する部屋に戻ったら、みんなも絵具でリズムよく描きます。なんと今回は手だけで描きます!最初は普通のサイズの画用紙に描きましたが、最後は机いっぱいに広がる大きな紙にむかってアーティスト気分で大胆に描いていきます。絵の具をたくさん手につけて「ぐーんとのばしたよ!」、はじくように「パシャパシャと手を振って絵の具を飛ばしたよ!」どの作品も動きのある、リズム奏でる作品になりました♪
◆「バシャバシャ!シャチの口みたい!」
◆「横からみたリズムはどうかな~?」
◆両手の先で細かい動きを!トントントン!
◆「上と下でリズムを変えて、色をかえたよ~」
(参加者の声)
・色をまぜたことで、おもしろい作品ができた!(小学2年)
・いろんなものがかけてよかったです。(小学2年)
サマー・アドベンチャー「新聞紙とガムテープで生き物をつくろう!」
サマー・アドベンチャー第3弾は、講師に現代芸術家の関口光太郎さんをお招きし、小学生以上を対象に新聞紙とガムテープで自分の好きな生き物を作るワークショップを行いました。ワークショップの最初、会場に関口さんの姿はありません。まずは展示室にある関口さんの作品を見に行きました。作品を見てびっくり!大きくて、その中にはたくさんの生き物が表されています。では講師に登場してもらいましょうと関口さんを呼ぶと、なんと!関口さんは展示室の隅にあった「新聞紙の海」から登場されたのです!またびっくり!でも楽しい出会いができました。その後は作品づくりです。関口さんのレクチャーを受けて作っていきます。「大きくて強い恐竜だよ。」「かわいい猫の親子だよ。」思いのこもった生き物が出来上がりました。さらに今回は、出来上がったものを関口さんの作品とコラボレーション!!スペシャル作品が完成しました♪
◆関口さんの作品を鑑賞。「いろいろな生き物がいるね~。」
◆びっくり!関口さん登場!
◆教えてもらいながら頑張ってつくります!
◆好きな生き物が出来てきました♪
◆コラボレーション作品です!!
(参加者の声)
・つくるのがとてもたのしくて、家でもやりたい。(小1)
・時間が足りないと感じるくらい熱中しました。先生がとてもユニークで、親子でとても楽しめました!(保護者)
サマー・アドベンチャー「フリープログラムDAY!」
サマー・アドベンチャー第2弾はどなたでも参加できるフリープログラムを2つ行いました!「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、会場に並んだ8脚のグッドデザインの椅子の中から自分のお気に入りの椅子をみつけます。まずは椅子を目でみて鑑賞。「クモみたい!」「サボテンにもみえるよ!」見方が広がっていきます。その後におしりで鑑賞!座ってみると、「ふわふわでずっと座っていたい!」「座ってみると違う形にみえたよ!」など、みただけの時とは違う魅力も発見できました。「MOMASを夏色に染めよう!」では、埼玉県立近代美術館の略称「MOMAS」を型取ったオブジェに、夏をイメージした飾りを付けていきました。太陽、セミ、すいか、海…。コロナ禍でいろいろと規制がある中ですが、「MOMAS」は夏真っ盛りの楽しさでいっぱいになりました♪
◆ごろ~ん「みてみて!気持ちいい座り方見つけたよ!」
◆これで何が作れるかな?
◆じゃーん!どんな夏をイメージしたと思う?
◆「MOMAS」が夏色に染まりました!
サマー・アドベンチャー「光るたまごをつくろう!」
サマー・アドベンチャー第1弾は、講師に現代アーティストのみゃうかさんをお招きしてワークショップを行いました。光る帽子を被ったみゃうか先生がみんなをお出迎えしてくれてスタート♪まずは、「たまごはどんなところで生まれるのだろう?」「何を食べて育つのかな?」と、みゃうか先生と一緒にたまごについて想像します。イメージが広がったら、白い和紙を貼った風船に、お花紙を貼って模様を作っていきます。お花紙が貼れたら、上から白い和紙を4層重ねていきます。これで「たまご」の殻が完成です。たまごの殻が乾いたら、中の風船を割って取り出して中にライトを入れます。すると、お花紙の色が透けてみえてきます。最後は、部屋を移動してみんなのたまごを全部並べます。部屋の電気を消すと…「やさしい光♪」「お花紙の色がみえるよ!」、みゃうか先生も「たくさんのたまごが集まって私もうれしくなりました♪」参加者それぞれのすてきに光るたまごができました!
◆「まるい模様のたまごにしよう♪」
◆和紙を重ねたら乾燥させます!
◆たまご完成!実はたまごの巣も作っていたのです!
◆「どんな場所から生まれそうかな~?」
◆きれいに光るたまごたち!!
(参加者の声)
・和紙をはるのは大変だったけど すごく楽しく作れてよかったです。(小4)
・和紙とライトでやわらかい雰囲気の作品ができてとても嬉しいです。電気を消した時感動しました。(保護者)
工房「『MOMASのかたち』でつくろう!」
埼玉県立近代美術館にたくさんある形といえば…?答えは「四角」です。美術館を設計した黒川紀章は細胞をモチーフに、四角を使ったデザインをしました。そこで今回は、四角を使った作品づくりをします。大・中・小の大きさにカットされた真っ白い立方体を組み合わせ、接着してオブジェを作っていきます。四角がつながって、面白い形ができました。でも、それだけではみんな同じ白い作品です。じゃあ、好きな模様を描こう!ということで、絵の具で色をつけていきます。描き終わったら、どこに四角があるか、発見ツアーに出発です!扉、天井、柱、たくさんの四角が見つかりました。ツアーから帰ってくると、作品づくりをしていた部屋の様子が少し違います。電気が切り替わると…みんなの作品が光りました!模様を描いたのは蛍光絵の具だったのです!美術館もびっくりするような、素敵な色に光る作品ができました。
◆「どんな風にくっつけようかな~」
◆「ここはすずしい感じにしたいから青を使おう!」
◆「あ!ここにも四角が!」
◆作品が光って、幻想的です!
参加者の声
・絵の具が光ったのがすごくかわいかったです。(小3)
・立方体を組みわせるだけで様々な形ができて楽しかったです。(保護者)
親子クルーズ「1枚の板から椅子ができた!」
今回の親子クルーズは、地下1階センターホールにたたずむ作品に囲まれ、椅子の鑑賞からスタートです。田中敏溥《Bin.Chair》を上から、下から、横から…と角度を変えて見ると、「バツの形がある!」「同じ大きさの丸が二つ!」と椅子の特徴に気づきます。実はこの椅子、1枚の板から作られているのです!椅子のおもしろさに気づいた後は、実際に椅子に座ってみます!さわって「つるつるしてる~♪」、座って「寝られそう!」、いくつかの椅子に座ってその良さに気づいたり、自分のお気に入りを見つけたりしました。その後、創作室へ移動し、1枚のデコパネ全部を使って、ミニチュアの椅子づくりに挑戦です。デコパネを好きな形に切り、いくつかのパーツは親子で交換して自分の椅子をもっと魅力的にします!最後にみんなで作品を鑑賞すると、「すべり台みたい…」「ワニにもみえてきた!」など、イメージが広がりました。《Bin.Chair》のように、同じ1枚の板でもいろんな椅子ができました♪
◆どんな形がみつかるかな?
◆裏までみて、椅子の形や工夫を発見!
◆「高い椅子にするために、長いパーツをくっつけよう!」
◆のぞいてみると…何にみえてくるだろう?
(参加者の声)
・自分の思ういすをつくれてたのしかったです。(小4)
・いろんなかたちにきってはれてよかった。(小3)
・普段使うことがない道具を使って工作するのは子供の刺激になります。(保護者)
フリープログラム「カクカクつなげて遊ぼう!」「お気に入りの椅子をみつけよう!」
4月は皆さんに気軽に楽しんでもらうべく、フリープログラムを開催しました♪「カクカクつなげて遊ぼう!」では松本薫《Cycle90°》を見て、「魚が泳いでる~」「亀の甲羅みたいだなあ」と、生き物に例える参加者が多く、出来上がった作品も、今にも動き出しそうな形に仕上がっていました。「お気に入りの椅子をみつけよう!」は、2階講堂に並んだグッドデザインの椅子の中から自分のお気に入りの椅子をみつけます。「恐竜にみえる~」「タコにみたい!」など、椅子をいろんな角度からみて楽しんだ後に、座り心地も試しました。「みた目はこっちだけど、座るとあっちが好き!」など、みて、座って、鑑賞の幅も広がります。次回は違う椅子に出会えるかもしれません。ぜひ、自由にお出かけできるようになったら「椅子の美術館」とも呼ばれる埼玉県立近代美術館へ遊びにきてくださいね♪
◆「美術館の作品みたいにカクカクさせるぞ」
◆家族みんな違うカクカクの形ができそう♪
◆「この椅子いいよ~」「こっちもいいよ!」
◆「この椅子なら一緒にすわれるね~」
フリープログラム「カクカクつなげて遊ぼう!」「風を描こう!」
「新年度はじめまして!」のMOMASのとびらです。今年度から全てのプログラムが事前申込制になり、人数も制限しています。しかし!参加した皆さんの創作の勢いは止められません。「カクカクつなげて遊ぼう!」では松本薫《Cycle90°》をみて、「キリン!」「大きなげんこつ!」といろんな見立てをして、ストローを使って作品の特徴であるカクカクの形を表現したり、アクセサリーを作ったりしました。北浦和公園では「風を描こう!」を実施しました。新緑の風景を見たり、その空気を肌で感じたりしながら、自分だけの風を描きました。「やさしい風がそよそよ~。」「3色使って描いてみようかな!」公園に来た人たちも元気をもらえるような、素敵な作品がたくさんできました。
ワークショップ「MOMASのとびら」ではいろいろな活動をしています。ぜひ、ホームページも覗いてみてくださいね♪
◆「ぐるぐる…ぐるぐる…つよい風だー!」
◆アクリルボードのむこうにある美術館をみながら…♪
◆「どの色にしようかな~?」
◆親子で協力して完成をめざします!
みる+つくる 「キラキラ★ピカピカ!かがやけ!シャボン玉!」
今回は、上田薫《シャボン玉》の作品をみるところからスタートです。今は展示室内での話合いができないので、まずは創作室で作品画像をみてお話しします。「人がいる~」「窓もあるよ!」シャボン玉の絵の中に描かれているものを見つけました。「黄色っぽい!」「黒が多いよ~」普段みえているシャボン玉の色とは違うみたいです。その後、展示室でじーっと作品と向き合います。シャボン玉、じっくりみたらこんなふうにみえるのかな?そこでシャボン玉をふいてみます!「空がオレンジだ!」「これは服の色?」シャボン玉の色や写り込みを楽しんだら、創作室で作品づくりです!みてきた作品や本物のシャボン玉のイメージを表現します。出来上がった作品は展示室の作品のように並べてアーティスト気分!「青とオレンジがぐるぐるしていたのを作ったよ!」「シャボン玉が重なったところを表現したよ」普段気づかなかったかがやきが見つかりました♪
◆作品画像を細かいところまでじっくりみます。
◆じっくりとみて、目と心に焼き付けます。
◆「ゆっくりふいて大きなシャボン玉ができた!」
◆「2つのシャボン玉は違う色をしてたから別の色も使おう」
◆「キラキラに見えるように上の方に飾りたいな!」
◆みんなの作品が並ぶとキラキラも倍増です‼
(参加者の声)
・しゃぼん玉やしゃぼん玉のきれいなところを見られてよかったです。(小3)
・自分のしゃぼん玉を表現しました。(小4)
親子クルーズ「似合う場所はどこかな?わたしだけの音をつくろう♪」
北浦和公園の音楽噴水にはワイヤーでできた大きな楽器の作品、西野康造《風の中で》があります。雨のため、館内で作品の画像をみて、「船のボー!って音!」「高い音でピー!」など、作品から出てくる音を想像しました。そして、作品がどうしてこの場所にあるのかも考えました。「音楽噴水に合わせて!」「公園にいる人が楽しめるように。」きっとぴったりの場所に置かれたのでしょうね。その後は鑑賞した作品のようにワイヤーを使って制作がスタートです!テーマは音が出そうなオブジェ♪「階段を上がる音」「たいこをたたく音」いろいろな音をイメージしたオブジェが完成!でも今回はここで終わりではありません!その作品が似合いそうな場所を探してかざりました。「妖怪の音だから、暗めの場所!」「葉っぱと滝の音だから、ベランダに置いた!」それぞれの音がそれぞれの場所で響くようでした♪
◆「長いワイヤーをぐねぐね曲げるよ!」
◆「ここが良いかな?」「もう少し下が良いかも!」
◆みなさんの作品をおひろめ!
(参加者の声)
・今回は、すきな場所におくところまでできてよかったです。(小3)
・音を考えて表現する活動は普段考えもしなかったことだったので、楽しくできました。(保護者)
親子クルーズ「どんどん増える!?まるまるあなだらけのランプシェードをつくろう!」
美術館の屋外、レストランの前にある彫刻は不思議な形です。「一本足の妖怪!」「インドカレーのナンみたい!」さらによく見ると、小さな穴がたくさん開いていたり、伸びたり縮んだりしたようなところがあります。これは橋本真之《果実の中の木もれ陽》という作品です。実は2度増殖をしていて、「成長」しています。小さな穴から中を覗いてみると、光がさしてまるで星空のようでした。そこで今日は、ポスターの紙を使って、穴がいっぱいのランプシェードを作りました。親子それぞれが作ったものを組み合わせると、鑑賞した作品のようにランプシェードが成長!…でも、もっと成長させちゃおう!と場所を移動すると、そこにはたくさんのランプシェードがありました!みんなのランプシェードも置いて、部屋いっぱいの素敵な光の世界ができました。
◆「ぐにゃぐにゃだね!」「中はキラキラだよ!」
◆穴をあけて、テープでつけて、ランプシェード完成♪
◆親子で合わせて、ランプが成長だ!
◆いっぱいランプ!「ぼくのはどこに置こうかな?」
◆部屋いっぱいに「成長」しました!
◆ランプの「こもれび」、幻想的です。
(参加者の声)
・いっぱいになってきれいだった。(小3)
・光や組み合わせで作品が変わっていくのがおもしろかったです。(保護者)
もますまつり「カクカクつなげて遊ぼう!」「風を描こう!」
県民の日、新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたプログラムが復活しました!ただ残念ながら完全復活ではなく、今まで自由に参加できたプログラムも事前に申し込みをしてもらいました。しかし!秋晴れの中、参加者の皆さんは元気いっぱいです。「カクカクつなげて遊ぼう!」では、松本薫《cycle90°》を鑑賞し、カクカクの部分を「電柱かな?」「らくだのこぶみたい…」など、いろんな見方をした後で、ストローを使ってカクカクの形やアクセサリーを作りました。北浦和公園で行った「風を描こう!」では、ペンを使ってアクリルボードへ大胆に描きます。「優しい風だよ~」「風の追いかけっこだ!」体をいっぱい動かして描いた風は、どれもずーっと取っておきたい作品のようになりました。まだまだ活動はこれまで通りにはいきませんが、出来上がった作品は今まで以上にパワフルなものになっているのかもしれませんね♪
◆「どんな形にしようかな~?」
◆たくさんつくれたよ!色をかえたらちがう感じ♪
◆「細かい模様も描いてみようかな~」
◆描いた風が景色にとけこんだ~♪
親子クルーズ「不思議な果実!君の中身はなんだろな?」
いちごの季節になりましたね。今日は、果物が描かれているキスリング《赤いテーブルの上の果実》を鑑賞しました。まず目に入ってくるのは多くの果物たち。りんご、マンゴー、洋梨、みかん…様々な種類が描かれています。「一番おいしそうな果物はどれ?」と聞くと、「りんご!甘そう!」「いや、甘いけど、すっぱそうにも見える」と同じ果物を見ても違う意見が出ました。「おいしくなさそうなのもある」という人もいました。実はキスリングはユダヤ人で、この絵は戦争中に描かれました。その時の気持ちが果物にも入っているかも…と思いを巡らせます。創作室では自分の思いを込めた、自分だけの果物作りに挑戦です!親子で同じ形の果物の元になるものを選び、自分の気持ちを詰め込みます。最後はできた作品を班ごとにぱかーん!「楽しい気持ち!」「自分の思い出の場所にいる気持ち!」同じ形でも、一人一人の気持ちが詰まった果物ができました♪
◆「マンゴー甘そう!」「隣のは腐ってるかも…」
◆おうちの人と同じ形の「果物の元」をゲットです。
◆「色んな色で楽しい果物にしよう!」
◆「外側はいちごで…中はまだ内緒だよ!」
◆自分の気持ちがぎゅうぎゅうに詰まっている果物ができそうです。
◆「月曜日から日曜日までの自分の気持ちが全部入ってるよ!」
(参加者の声)
・自分の気持ちを果実にあらわせました。(小4)
・作品の中に自分の気持ちを込める意味を考えさせられました。(保護者)
「アート★ビンゴ」
2月とは思えない暖かい気候の中、美術館の中も「アート★ビンゴ」で心がポカポカになりました。アート★ビンゴは、作品や美術館に関するクイズに挑戦する、誰でも参加可能なプログラムです。今回は、企画展のポスターを見て、自分だけの題名をつけたり、地下1階から見上げた天窓の形からイメージを広げたりしました。「グラフ《XL(プランクトン1.8)》の背もたれが何にみえる?」というクイズでは、「まくら!」「スケートボード!」「お皿!」見る人によってイメージは様々です。アリスティド・マイヨール《イル・ドフランス》のポーズを真似した参加者は、「朝起きたような気持ちになるなあ」「堂々とした感じ」と、ポーズをすることで作品の気持ちを考え、作品になりきっていました。今年度のアート★ビンゴはこれで終わりですが、来年度もみなさんの参加をお待ちしています♪
◆「おいしそうだから、かぼちゃのスタンプにしよう!」
◆「なんだか海のにおいを感じるなあ」
◆足の角度や腕の位置も考えて、ハイ、ポーズ。
◆「お兄ちゃんと一緒に考えたよ!」
The工房「化石発掘★簡単鋳造で古代の生き物をつくろう!」
音楽が流れる創作室…今日の工房は何かが違う!そうです!スペシャルゲストが来ました!埼玉県内で展示会やワークショップを行っているSaitama Muse Forum(サイタマ・ミューズ・フォーラム)という団体から、矢花俊樹さんを講師としてお呼びしました。なんと矢花先生は美術館に魔法をかけて『埼玉県立近代美術「科学博物」館』にしてしまったのです。美術科学博物館ですから図工も理科も楽しみます。みんなで「MOMASさいくつ場」へ移動し、化石を発掘しました。「三葉虫が出てきた~」「エジプトの鏡!?」発掘の後は、オリジナルの三葉虫を作ります。パネルでパーツを作って、両面テープでとめて完成…いえ、それだけでは終わりません。今日は、みんなの三葉虫を金属に変身させます。溶けた錫という金属を見て、「初めてみた~」「きれい!」みんな驚きの顔に。生け花で使うオアシスで型を作って錫を流し入れます。冷ましたら、型から外して今度こそ完成です♪面白い体験ができたスペシャルプログラムでした。
◆スペシャルゲスト矢花先生の登場です!
◆「みんなで発掘するぞ~」
◆本物の化石をよーーーく見ます。
◆「ギザギザの形にしよう!」
◆「ドキドキするなあ」「ゆっくり入れれば大丈夫!」
◆「足ができてる~」「みんな違う三葉虫になったね。」
(参加者の声)
・本物のかせきをみたり、かせきを作ってみたり、きちょうな体験ができて楽しかったです。(小3)
・自分だけの さんようちゅうができて よかったです。なまえもつけました。(小2)
フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」「お顔をトレース★肖像画!」
今回はフリープログラム!みんなで楽しんで、寒い冬を吹き飛ばしました!地下1階のセンターホールでは、洗濯ばさみをつなげて床一面に絵を描きました。「太陽だよ!」「強い恐竜!」美術館が一気に色鮮やかになりました。3階では2つのプログラムを行いました。ひとつ目は、松本薫《cycle90°》の鑑賞からスタートです。「鉄棒にみえる!」「四角い形が増えていきそう!」たくさんの見方が出ました。それをもとに、ストローを使ってカクカクを生かした作品づくりに挑戦しました!ふたつ目は、参加者同士のお顔を写して肖像画を描くプログラムです。ラミネートフィルムを相手の顔に当てて、輪郭をなぞります。みんな思わずニコニコ笑顔!その後、クレヨンで相手のイメージカラーを塗ってラミネートをかけます。その人らしさがいっぱいの素敵な肖像画になりました。フリープログラムは、実施時間内ならいつでも出入りOKです♪
◆たくさんの笑顔とお花が咲きました♪
◆「空から星がふってきたよ~」
◆「さっき見た作品みたい!」
◆こちらはアクセサリー作りに挑戦です!
◆「こんな感じかな?」「描かれるとくすぐったいよ~」
◆「じいじを描いたよ!」「よく見たらほくろもあった!」
工房「きみは見つけられるかな?~展示室のひみつ~」
今日の工房は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです!まずはモニターで、展示室の台に乗った作品とそのままの状態で置かれた作品とを比べます。「かっこよく見える!」「ちょっと偉そうにも見えるよ!」そして「展示室の中にあると珍しいものにみえるけど、他の場所では身近なものみたい!」と作品の見え方に違いがあることに気づきました。そこで今日は、展示の仕方を考える作品作りです!まずは、好きな形の石を選んで飾り付けます。出来上がった作品を台座に乗せて、クロスをかぶせた展示台において鑑賞会!…と、その前に、もっと美術館のようにするために、ライトアップ!みんなからは「お~!」という声が上がります。「ライトが当たると、もっときれい!」「アーティストが作ったみたい!」美術館では、日常的なものも展示の工夫で、不思議と作品に見えてしまうのです。注目してみると楽しいかもしれませんよ♪
◆展示室の作品は…「ケースに入ってるよ!」「大切なものみたいにみえるなあ」
◆作品の土台となる石を選びます!
◆「石の横の方まで飾りをつけたよ!」
◆出来上がり!展示室のような鑑賞コーナーに置きます。
◆ライトアップして鑑賞会!「チョウチンアンコウがヘッドフォンをしてるんだ!」
◆「キラキラがもっとキラキラにみえる~」「たくさん並ぶとかっこいいね!」
(参加者の声)
・ライトでてらすと美術館ぽくなった。(小4)
・作品は場所によって見え方がかわるんだ、と思いました。(小4)
親子クルーズ企画展物語「みないで…?みて…!手で感じるカタチ!」
2020年最初のMOMASのとびらは親子クルーズ企画展物語です!企画展「ニューヨーク・アートシーン」の中から、ヴィレム・デ・クーニングの平面作品《水》と立体作品《頭NO.3》を鑑賞しました。《水》をみて、「青いところは川みたい。」「白は窓かも!」、《頭NO.3》では、「鼻がすごくななめを向いているよ!」「嬉しくて笑ってぐしゃっとしているのかも!」など声が上がりました。どちらも不思議な感じの作品ですが、《水》は、筆で勢いよく描いた作品で、《頭NO.3》は、目をつむって作った作品なのです!作者は自分の感覚をとても大切にしていました。鑑賞後は、目隠しをして粘土で動物を作ります!親子交代で目隠しをして「尻尾はあっち!」「あっち、じゃわからないよ~」とアドバイスをし合いました。最後は動物が生き生きする土台やすみかを作って完成!「見ないで作るのはドキドキした!」「優しい顔になった!」これからもみんなの感覚を大切にしてね♪
◆「ぐにゃっとしてるなあ」「目がたまごくらい大きいよ!」
◆まずはおうちの人が挑戦です!
◆今度はみんなの番!アドバイスをよーく聞いて、よーく触って!
◆動物のすみかを作るよ。
◆「寝床を作ってハリネズミを寝かせてあげたよ。」
◆蛇だー!「草原に隠れています。」「こっちは木に巻き付いている!」
(参加者の声)
・めを かくしてつくると どんなふうにできるか わからなかったけど、たのしかったです。(小1)
・自分が作るのは面白いけど、目を隠している子にアドバイスをするのが難しい~!(保護者)