MOMASのとびら これまでの報告
工房「世界に一つ!自分だけの漢字を作ろう!」
今日の工房は、中国の美術家である徐冰(シュービン)さんの作品《析余鑑》を鑑賞しました。木版で摺られた文字がびっしりと並んでいる頁が綴じられています。「どれか読めるかな?」と見てみると、「はじっこが”友”っぽい、けど読めない・・・難しい。」「大人なら読める?あれ?読めない。」「なんでだろう?」と推理が始まります。この文字は、実は全部作者の創作漢字なのです。今度は「みんなも創作漢字を作ろう!」というと、みんなちょっと自信がなさそうな顔になりました。でもそこは大丈夫!小学1年生にもできるように、みんなの名前をカタカナにして、カタカナを伸ばしたり、分解したりして格好よく並べていきました。スチロールパネルを凹ませて版を作り、木の取っ手をつけると創作漢字の判子ができあがりました。自分の名前を表した創作漢字を、みんな大切にしてくださいね。
◆「どれか読めるかな?」 ◆「これで決まり☆」
「走るっ…?」「習ってないから読めないよ~」 いっぱい工夫したね~!
◆僕の色は…青かな!! ◆判子が完成!押すの楽しい♪
◆どれもありそうな漢字っぽい!! ◆観賞会ではクイズをしました。
僕の名前わかったかな~?
<参加者の声>
◆くふうしてかん字をつくれたのでよかったです。(小2男子)
◆顔みたいに作れておもしろかったです。(小2女子)
みる+つくる(企画展物語) 「動いて、撮って、動かそう!」
今日は、創作室のモニターでラルティーグさんの写真をみんなで鑑賞し、登場人物の気持ちを想像して楽しみました。8枚の写真をよく観ると、どれも浮かんでいたり、動きのある写真であることに気づきます。みんなもペアになって、公園でチェキカメラを使って「動きのある写真」を撮影しました。思いっきりジャンプしたり、手をのばしたり、撮影会はとっても楽しく大盛り上がり♪ できた作品を鑑賞した後、「どうしたら、写真が動いているようにみえるかな?」と聞くと「パラパラ漫画みたいに何枚も撮れば…!」と気づく子がいました。今日は、動きを10分割した写真を使ったゾートロープ作りに挑戦です。各自10コマの動きを考えて再び撮影、順番にチェキを並べて円盤に貼りつけます。棒を刺してくるくると回すと…コマ撮りした自分が「速く動いてる~!!」お友達のも覗いてみたり、楽しい観賞会でした。
◆「この人どうなってるのかな?」 ◆「私、飛んでる~?」
「バランス崩して落っこちるところ?」 「ばっちり撮れたよ!」
◆空飛ぶ妖精さんの写真です☆ ◆10コマにするって難しい…。
◆ホットボンドで棒をつけたら完成! ◆「ほら見て!動いてる~」
「私にも見せて~」
<参加者の声>
◆まわすとうごいて見えるのがすごいと思いました。友達のも見れてよかったです。(小4女子)
◆みんなと写真がとれて楽しかったです。(小2女子)
み~っけ!「 てのひらでつくる わたしのおおきさ 」
子どもたちの今の体の大きさ、手のひらの大きさは、今だけの大きさです。今日は、大きな紙の上に、いろいろな方法で、今だけの体の大きさを残していきました。まずは線で。お尻の大きさ、小さく丸まった体の大きさ、体を大きく伸ばして、かっこいいポーズ!子どもの体の輪郭を大人がなぞり、形を残します。さて今度は、新聞紙の登場です、新聞紙に水を含ませた新聞紙粘土を使って、ポーズを決めた自分のかたちに厚みを付けていきます。お尻のかたちを作ってみたり、顔をつけてみたり。色は、手のひらでつけていきましょう。カラフルな手形で、自分のステキな分身が出来上がりです。最後に自分の分身を紙に写して、お家に連れて帰りました。みんな、今の大きさも可愛いけれど、どんどん大きくなってね!
◆大の字ポーズ! ◆クレヨンでなぞってみよう。
ぼくの大きさどのくらいかな? 指先まで丁寧に…。
◆大きな新聞紙、 ◆濡らした新聞紙で、
小さく小さく丸めてみよう。 わたしの分身をつくっていこう。
◆手のひらを使ってカラフルに! ◆紙に写して、分身増えた!
お父さんの手は大きいね。 わたし、どんどん大きくなるよ。
<参加者の声>
◆はじめてどきどきしたけどたのしかった(4才女子)
◆とても楽しかったです。子供達の初めてやる工程に笑顔でにこにこ大興奮でした。(保護者)もますまつり
GW“もますまつり“第2弾は、フリープログラムに「お顔をトレース★肖像画」が加わりました。参加者はお互いに透明のシートを顔に当て、マジックで目や鼻などの形を写します!「くすぐった~い!」と笑ってしまう子もいましたが、出来上がった作品はしっかりと相手の特徴をとらえています。クレヨンで色を塗ると、雰囲気のある味わい深い作品に仕上がりました。「3つ全部のプログラムをまわったよ!」「3階も地下も全部楽しかった!」と一日中美術館で楽しく過ごしてくれました。初めて来たご家族が「また来たい!」と言ってくれて、それを聞いたスタッフも大満足な一日でした。
◆おとうさんのお顔をなぞります! ◆お顔が色んな色になってきたよ。
「お鼻は何色にしようかな?」
◆「あの黒い幕の中はどうなってるのかな?」 ◆リキシャカメラに向けて
「こっちこっち~!!見える~??」
◆いろんな動物が出来上がり♪ ◆床一面、カラフルになっていきます。
もますまつり「リキシャカメラ再登場!」「洗濯バサミで絵を描こう!」
今日はこどもの日! 通称“もますまつり”では、フリー参加のプログラムを実施しました。連休中にも関わらず、のべ279名の方が参加して下さいました。「洗濯バサミで絵を描こう!」では、色とりどりの洗濯バサミを地下1階のセンターホールに並べてお絵かきします。思い思いの作品が完成すると、美術館がパッと明るくなります!「リキシャカメラ」は、美術家の佐藤時啓さんがバングラディシュで制作した作品です。煌びやかな装飾が施された3輪車の座席に座りカーテンを閉めると、膝の上に置いた白い板に外の景色が映し出されます。まるでカメラの中に入ったかのような不思議な体験ができるのです。初めて体験した大人の方も「お~、すごい!」と思わず声を上げていました。5月7日にも実施しますので未体験の方はぜひ遊びに来てください。
◆このボードに風景が映るんだって!? ◆スタッフも遠くでアピール!動く姿が
見えたかな?
◆小さなお子さんもお家の方と一緒に ◆上から見るととってもきれい!
楽しめます!
親子クルーズ(MOMASコレクション) 「名画をコラージュ!」
「人の作品を真似る」と聞くと、どこか響きが悪いのですが、MOMASコレクション第Ⅰ期第2室には、有名な作品を「引用」や「オマージュ」等をした作品が集められています。福田美蘭さんの《湖畔》《黄金の雨に変身したジュピターを迎えるダナエ》を鑑賞すると、作品の外側を想像したり、作品の一部分が入れ替わったことで、新たに作品を楽しむことができます。今日は、当館のコレクションのカラーコピーを使って、絵画や彫刻をコラージュして楽しみました。なんと名画にハサミを入れて気になる部分を切り取ります!折り紙を貼ったり、ペンで描き加えて自分の世界に作り変えていきます。「チューリップと背比べしている彫刻《ゆあみ》」「ポットからトラがでてきた!」など、想像が膨らみました。感想の中には「出来上がった作品はどれも似たものがなく、人間の想像力の無限を感じました。」と、みんなの作品を観てさらに楽しめました。
◆元の絵には何が描かれていたと思う? ◆これは何のポーズ? どんな作品かな?
◆まずはじっくり見てみよう。 ◆切ったり貼ったりしていると夢中!
「どの作品にしようかな?」 「あ、思いついた!」
◆線路がどんどん延びてどこへ行くのかな? ◆親子で仲良く発表!
<参加者の声>
◆いろいろな作品の良い部分を生かせたことや自分だけの発想をできたのでよかったです。(5年男子)
◆親子で創作することの意義は大きいと改めて感じました。(保護者)
親子クルーズ(企画展物語) 「私に風景をかさねて!」
今日の親子クルーズは、開催中の<ラルティーグ展>の中から、少年時代の写真作品を鑑賞しました。人や猫がジャンプしたり水に飛び込む直前の表情をとらえた写真など、どうやって撮影したのかを考えても楽しい作品がいっぱいです。鑑賞後は、富士フィルムの《チェキ》を使って、1枚の写真に風景が2枚重なって映る【2重露光】に挑戦しました!カメラ初体験の子供たちはドキドキしながら撮影開始。親子でお互いを撮ったり、面白い風景を探して館内や公園を行ったり来たりしていました。白いフィルムに画像が浮かび上がると「わぁ、こんな風になるんだ!」と楽しんでいました。意外な重なりのおもしろい作品が出来上がり観賞会では、友達の作品に「すてき!」「かっこいい!」と歓声があがっていました。
◆この表情、どんな気持ちかな? ◆上手に撮れたかな?
◆親子で撮影! ◆すごい!自分が水玉になっちゃった!
◆(左)空の上を歩いているみたい ◆(左)手の中に噴水が!
(右)お花がいっぱい (右)黄金のマハラジャの手!?
<参加者の声>
◆写真をかさねるとおもしろい写真ができて楽しかった(5年男子)
◆フィルムが出てくるカメラを初めてやったので楽しかった。(3年女子)
◆子供と話しながら作品をつくっていく過程が楽しかった。(保護者)
アート★ビンゴ 「さくら」
アート★ビンゴは、小さなお子さんから大人までどなたでも楽しめる9つの問題に挑戦するプログラムです。「公園の入り口に立つ《ゆあみ》という彫刻に似合う服を描いてみよう!」など、想像して絵を描く問題もあります。《ゆあみ》にかっこいいマントを着せた子は「このポーズ、ヒーローみたい!」と話してくれたり、体操着を着せた子は「運動の前にストレッチをしているから」と教えてくれるなど、参加者の答えはいつも自由でユニークです。親子や友達でお互いに思いついたことを比べてみると、とっても楽しめます。
今年度はフリー参加プログラムに「わくわく鑑賞ツアー」が加わり、スタンプカードがリニューアルしました。ビンゴや鑑賞ツアーにたくさん参加して美術館博士を目指してみてはいかがですか?お待ちしています!
◆コインロッカーの中に何かあるよ!? ◆「実際に座ってみて名前を考えよう!」
「するするするり~!」いい名前だね!
◆「どんな音を聞いてるのかな?」 ◆公園で遊んでいたグループも、常連さんも
「さらさらさら~風の音」 たくさん参加してくれました♪
みる+つくる(MOMASコレクション) 「曲の感じを表わそう!」
今回のMOMASコレクションみる+つくるでは、難波田龍起さんの作品を鑑賞した後、音楽のイメージを広げて制作をしました。音楽を聴きながら難波田さんの作品をみると、線の強弱や色の変化がまるで色々な音楽を聴いているようにも感じます。みんなもクラッシックの曲を聴きながら、イメージをクレヨンの色で表現してみました。気持ちが乗ってきたら今度はドリッピングという技法で線を重ねます。そこで絵の具の代わりに登場したのは黒飴です!細く長くとろ~っと伸びて、リズミカルな線、激しい線、ゆったりした線が描けました。観賞会ではお友達の発表を聞きました。「2人がダンスしているイメージ」「音楽に合わせてどんどん色を増やしていきました。」など、とっても素敵な観賞会になりました。
◆学校のどんなところに飾ってみたい? ◆ドビュッシー「月の光」にピッタリな
絵はどれかな?
◆この曲の春らしい感じを色で表そう! ◆流れるような曲の感じに合わせて、
飴を垂らそう!
◆曲の強いところや弱いところを色で描きました。◆音楽の楽しいリズムをギザギザで表し ました。
<参加者の声>
◆クレヨンの色のまぜ合わせや、アメの落とし方、動かし方が工夫できて良かった。(4年男子)
◆わたしはアメで音楽にあわせてかくのははじめてでした。楽しかったです。(2年女子)
企画展物語みる+つくる 「自由なわたし・理想の世界」
人は誰でも、心の中に理想の世界が詰まっています。作品の中にも、作者が大切にしていることが色や形に表れています。開催中の原田直次郎展の作品も、原田直次郎さんとその仲間たちの理想の世界が詰まっています。鳥のポーズ、人の姿勢、草木の形などに注目しながら、どんな場面なのだろう、どうしてこういう絵を描いたのだろう…と、作者の中の理想の世界を探りました。参加者のみんなの理想の世界もみてみたいな!そこで”トンネルブック”という仕掛けを使い、美術館や周辺の景色の中に一人ひとりの楽しい空想を加えながら、理想の世界に変えていきました。美術館の吹き抜けには巨大なカブト虫やクワガタ虫が現れ、公園の音楽噴水からは音符の妖精が飛び出しました。資料閲覧室の中にきれいな花が咲いたり、公園の池には河童や動物が遊びに来たり…とても楽しい世界がたくさん生まれました。
◆展示室に出発! ◆どんな音が聞こえてきそうかな?
動くものを探してみよう。 どうしてこの場面を描いたんだろう?
◆こんな場面、みたことない! ◆自分の理想の世界を生み出します。
作品の中なら、何でもできるよね。 桜だけじゃなく…好きな花全部咲かせちゃおう。
◆昼間でも関係なく、きれいな花火! ◆公園の噴水から人魚が登場!
<参加者の声>
◆おもしろく見えたのでたのしかったです。(小3女子)
◆いいのができてよかった。(小1男子)