MOMASのとびら これまでの報告

2024/8/3 みる+つくる「大きな布に手で描こう!」

今日は、企画展『吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる』から《触 "春に"Ⅴ》を鑑賞しました。「端から端までじっくりみてみよう。」「何か自分が知っているものに似ているところはあるかな。」という問いかけに、「動いているように見える」「横にしてみるとアイスクリームみたい」など、色々な感じ方がありました。作者の吉田克朗さんは、この作品を描くとき、まず色をぬって、黒い粉を手のひらでこすりつけて描きました。今日は、みんなで吉田克朗さんのように手で描いてみましょう!手のひらで絵の具を塗ったり、粉末状のパステルも使ったりして、大きな布にダイナミックに描いていきます。最後に、みんなで作ったものを鑑賞して、一人一人が、お気に入りの部分をお話ししました。

 

◆「何か知っているものに似ているところはあるかな。」

 

◆手のひらで描いていこう!

 

◆最後はみんなで鑑賞会をしました。

 

(参加者の声)

・いろんな色をまぜてたのしかったです。(小2)

・絵の具を手でかいてつかったことがあまりなくて、楽しかった。(小5)

2024/7/20 工房「板から椅子ができた!」

今回のMOMASのとびら「工房」のプログラムは、埼玉大学の学生が進行し、3脚の椅子鑑賞から始まります。

変わった形の椅子の鑑賞で、学生から「この椅子は、どんなものにみえるかな」という質問を投げかけると、参加者からは「鳥みたい」「ぐにゃぐにゃしている」と様々な見方が出てきました。1枚の板からできた椅子《ビン チェア》の鑑賞では、同じ形がたくさん使われていることを発見しました。鑑賞した椅子のように板を切って椅子作りに挑戦!スチレンボードを適当に切り出し、全てのパーツを組み合わせて・・完成!切り方の工夫や組み合わせを工夫して、自分らしい椅子をつくることができました♪

◆「この椅子は、どんなものに見えるかな?」

◆板を切って、椅子作りに挑戦!

◆次はどこを組み合わせようか考え中・・・。

 

◆それぞれに良さがある椅子が完成しました!

 

(参加者の声)

・いすをつくるのはたのしかったです。はじめてさわるどうぐ、はじめてつくる物、はじめてのことばかりで

 楽しかったです。(小4)

・いろんなかたちをつくれてよかった。またきたいです。(小1)

 

2024/7/6 工房「板から椅子ができた!」

今回のMOMASのとびら「工房」では、お部屋を変えて、グッドデザインの椅子鑑賞から始まります。「どんな形が見つかるかな」上から、下から、斜めから・・・色々な角度から椅子を鑑賞していきます。最後に、1枚の板からできた椅子《ビン チェア》をよく見てみると、「同じ形がある!」という発見がありました。鑑賞した椅子のように、1枚の板を切り出して、椅子作りに挑戦してみましょう!スチレンボードを、スチロールカッターで自由に切り出していきます。ジグザグ、ゆらゆら、くねくね・・・。そのパーツを全部使って椅子にします。パーツを組み合わせると「ドラゴンがあそぶ椅子」「炎の椅子」「2人が背中合わせで座る椅子」など、雰囲気の違う色々な椅子ができました♪

 

◆上から、下から、斜めから・・・色々な角度からみてみよう。

 

◆ジグザグ、ゆらゆら、くねくね・・・自由に切り出していきます。

 

◆雰囲気の違う色々な椅子が完成しました!

 

(参加者の声)

・スチロールを切るのが、ぼたんをおしただけで切れるからおもしろかった。(小2)

・座りたくなる椅子には、色々な工夫がされていることが良く分かった。(中1)

2024/6/1、6/29 み~っけ!「キラキラ枢機卿に大変身!」

「み~っけ!」は、初めて美術館に来るお子さまにぴったりなプログラムです。地下1階にある彫刻作品、ジャコモ・マンズー《枢機卿》の鑑賞からスタートします。作品の表情や姿から、どんな気持ちなのかを考えていきます。「寒いから布をまいているのかな?」「眠って夢をみているみたい。」と、姿や表情から、気持ちを想像します。そうだ!この作品になりきったら、もっと作品の気持ちがわかるはず・・・!

みんなで一緒に枢機卿のようにマントや帽子を身に着けて大変身!作品の前で同じようにポーズをとってみます。でも、このままだと、みんな真っ白で同じ…だから、自分だけの模様を描いておしゃれにしましょう。

自由に描ける部屋に移動して、絵の具で模様をつけます。「くるくる、とんとんとん、リズムよく♪」好きな模様でマントがカラフルになっていきました。描いている途中で・・「停電!?」急に暗くなった部屋では、ブラックライトでみんなのマントが光りました!光る模様を楽しみながら、もっともっと描いていきます。最後はみんなでお披露目ランウェイ♪なりきってポーズも決まりました。光マントと帽子を身に着けて、枢機卿もびっくりの美しさでした。

 

 

◆白いマントと帽子で大変身!

 ◆同じポーズになってみよう。

 

   

◆光る絵の具を楽しみながら、好きな模様を描いていこう!

 

 ◆みんなでお披露目ランウェイ♪

 

(参加者の声)

・作品を着ることができて、うれしかったとのことです!(保護者)

・本物の服やぼうしみたいでよかったです。(保護者)

・くらくて、ひかってたのしかったです。(6歳)

・もようをかんがえるのが、むずかしかった。(5歳)

 

 

2024/5/18、6/22 みる+つくる「『MOMASのかたち』でオブジェをつくろう!」

 「みる+つくる」では、埼玉県立近代美術館にある「四角」をテーマに自分だけのオブジェ作りを楽しみました。まずは、みんなでクイズからスタート!「美術館に隠れている形」を探します。「窓が四角!」「扉や天井にも四角があるような・・・」そうなのです。埼玉県立近代美術館には四角がたくさんあります。美術館探検をすると、床や扉だけではなく、柵や壁などいろいろなものが四角いことに気付きました。今回は、四角で作品づくりです。大・中・小それぞれ大きさの違う立方体を使って、組み合わせていきます。「上に高くしたい」「ななめにつけてみようかな」思い思いの形に、立方体を貼り付けていきます。形が決まったら、絵の具を塗って色を楽しみました。途中、描いていると停電が!?暗くなった部屋では、ブラックライトでみんなの作品が光りました!光る模様を楽しみながら、もっともっと描いていきます。最後はみんなで鑑賞会をしました。美術館もびっくりの素敵な色に光るオブジェができました!

 

◆美術館でたくさんの四角を発見!

 

◆この角度がいいな・・・自分だけの形をつくろう。

 

◆もっと描いてみようかな。色々な模様があるね。

 

◆光る模様を楽しみながら描いていこう。

 

◆もっともっと高く・・!

 

◆光り輝くオブジェたち!

 

◆鑑賞会でさらに感動!

 

(参加者の声)

・いろいろなもようをかいてたのしかったです。またMOMASのとびらに来たいです。(小学2年)

・いい作品ができた。(小学5年生)

・グルーガンでつけるのがむずかしかったです。(小学3年生)

・さいごのひかるえのぐでびっくりしました。(小学3年生)

 

 

 

2024/5/11 彫刻あらいぐま

 5月の彫刻あらいぐまは、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》、鹿間厚次郎《静の旋律No.31》、志水晴児《NEGATIVE BALL》、関根伸夫《空の柱》を洗いました。空が気持ちよく晴れ渡る中、いざ、彫刻洗い!です。今回も、彫刻をボランティアの方と一緒に洗います。彫刻の素材によって用具や洗い方を変え、スポンジに洗剤をつけたり、刷毛や雑巾を使ったりして、彫刻が傷まないようにしました。近くで彫刻をみると細かいところにも気付き、「石の中に青色がまざっている!」「この彫刻はツルツルして気持ちがいいな」普段みている彫刻から新しい発見ができました。洗い終えた彫刻はどれも気持ちよさそうでした♪

 

◆白くなって、気持ちがいいね。

 

◆ここにも、気になる形を見つけたよ!

 

◆洗ったあとは、さらに輝いて見えました。

 

(参加者の声)

・きれいになってうれしかったです。(保護者)

・すごくたのしかったです。またさんかしたいです。(小学2年生)

 

2024/05/04 フリープログラム「風を描こう!」「洗濯ばさみで絵を描こう!」

 5月のMOMASのとびらフリープログラムでは、「風を描こう!」と「洗濯ばさみで絵を描こう!」を実施しました。「風を描こう!」は、若葉輝く北浦和公園のなかで感じた風のイメージを、アクリル板に映った風景の上に描いていきます。初夏らしいさわやかな風や、そよそよとした優しい風が吹き、全身で風を感じながら描きました。

 「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、カラフルな洗濯ばさみを使って色々な模様や形をつくりました。「大きな羽を広げたドラゴンができた!」「一緒にハートの中に入ってみよう。」など、出来上がったお互いの作品を鑑賞し合い、「すごいね。」「きれい!」など、笑顔で語り合う姿もありました。MOMASのとびらフリープログラムは、どなたでも参加できるプログラムです。ぜひ美術館へ遊びに来てくださいね☆

 

◆「風を描こう!」

 

 

◆「洗濯ばさみで絵を描こう!」

 

2024/4/27 彫刻あらいぐま

 今年度最初の彫刻あらいぐまでは、普段は入れない空間へ入り、作品を洗いました。田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》は、美術館の2階から3階へ向かう踊り場に巨大な物体が突き刺さっているだけではありません。よくみると、別の立方体がワイヤーで吊るされていたり、地下にも物体が刺さっていたり、美術館全体でダイナミックに鑑賞できる作品になっています。初めて入る地下空間に戸惑いながらも、洗浄前に作品をじっくり観察しました。地下から空を見上げるように作品を見つめてみると「(作品の形が)空に向かってのびていく矢印みたい。」という声もありました。「洗ったらどんな色になるのかな。」と形や色の変化を観察しながら、作品を洗っていきました。みんなで協力し合い、洗い終わるとすがすがしい気持ちになりました。天候にも恵まれて、貴重な体験ができた彫刻あらいぐまでした☆

 

 

 

(参加者の声)

・きれいになったところがぴかぴかでした。(小学1年)

・とっても勉強になり、貴重な体験をしました。(保護者)

 

2024/04/20 フリープログラム「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」

 フリープログラム「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」を実施しました。「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」では、当館収蔵作品である上田薫《ジェリーにスプーンC》を鑑賞します。絵の中には、ゼリーとスプーンがあり、そのスプーンの中をよ~くみると…何か写っています!本物のスプーンをよ~くのぞき込んだり、組み合わせたりして好きなかたちを作りましょう。「光の塔ができた!」「ママが写っているよ」など、たくさんの発見がありました。つなぎ合わせたスプーンの形が知っているものにみえたり、スプーンに写り込んだものを楽しんだりしました。フリープログラムはどなたでも参加できます!美術館でお待ちしています☆

 

 

 

 

2024/04/06 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」

 新年度最初のMOMASのとびらでは、「洗濯ばさみで絵を描こう!」を行いました。カラフルな洗濯ばさみを床に並べたり、つなぎ合わせたりして、想像力を広げながら形をつくりました。「花火みたい」「遊園地をどんどん広げてみよう!」など、さまざまな模様やかたちができました。最後は、つくりあげた作品と記念撮影する姿もありました。フリープログラムはどなたでも参加できます!ぜひ美術館へ遊びに来てくださいね♪

 

 

 

 

 

2024/3/2、3/9 工房「自分だけのNo.1チェアー」

企画展「アブソリュート・チェアーズ」では、椅子とは何なのかを考えたアーティストの椅子作品が展示されています。「空気が入った椅子があったよ」「人が寝ていたソファ?があった」「ビー玉みたいな椅子がある」。今までは座るだけだった椅子をいろいろな角度からよーくみました。よくみた後はアーティストのように自分だけの椅子つくりに挑戦します。素材は、7種類の中から1~3種類に限定して選びます。グルーガンを使ってくっつけていきますが、途中にカラーグルーも登場して、自分らしさを足しました。鑑賞では、みんなの作ったものがもっと作品みたいになるようにスポットライトをオン!選んだ素材の影もみえて雰囲気がかわりました。「海に沈んだ椅子を作ったよ」「乗ったり滑ったりできるアトラクションの椅子にしたよ」。展示室で鑑賞した椅子に負けないアイデアでたくさんの椅子ができました♪

 

◆展示室では心を働かせてみましょう。

 

◆「透明な石で座るところを飾っていくよ」

 

◆「どんどんつなげて大きな作品にする!」

 

◆「透明な部分にさわると音が鳴る椅子だよ」

 

◆展示室のようなしつらえで、作品を鑑賞しました。

 

 

(参加者の声)

・氷のつもりで立ててみたスプーンがたおれてしまって、あれ、と思ったけど、だんだん水やわかめのようにみせたらうまくいってよかったです。(小2)

・グルーガンで透明石をつけました。つけるのが少し難しかったけどうまくいって楽しかったです。(小4)

2024/2/3,2/10親子クルーズ「身近なものでつくろう魅惑のウェア!」

MOMASコレクション「魅惑のリアリズム」コーナーの作品、上田薫《ジェリーにスプーンC》の鑑賞では「スプーンに何か写っているよ!」「和室かな?」「桃味のゼリーかな?」じっくり作品をみていきます。このコーナーで描かれていたのは身近なものや身近な風景でした。制作する部屋ではまず親子で材料準備です。両手を広げたほどの大きな紙を1人1枚クシャクシャにしていきます。全身を使って紙が柔らかくなるまで続けていきます。準備ができたら鑑賞した作品のように身近なものをつくります。身近といえば…身に着けている服!先ほど柔らかくした紙で、自分だけのオリジナルな服を作っていきます。服の型は、親子で協力して線を引きました。「かっこいいワンピース型にするの」「ふわふわ素材で雲みたいになるかな」。出来た服はハンガーにかけてみんなで鑑賞会。最後に親子で着てみたら魅惑のウェアの完成です★

 

◆「ゼリーはぶどう味かもしれないなあ」

 

◆全身で力をこめてクシャクシャに!

 

◆親子で協力して型をとります。「あんまり小さくしないしないでね」

 

◆「何をイメージしているの?」「色が鮮やかだね」。親子でお互いの作品をみながら進めます。

 

◆「浴衣っぽくしたよ」「アイススケートの衣装みたい」「お花をたくさんつけました」。三者三様ですね。

 

 

 

(参加者の声)

・毛糸や紙などを重ねたり、ねじれさせたりするのがむずかしかったけれど、とっても楽しかったです。(小4)

・視点やアイデアの発見、体験がいつも楽しめます。(保護者)

2024/1/20、1/27 工房「絵画の中から飛び出して!」

MOMASコレクションの絵画作品をさまざまな角度から見ながら、展示室を進んでいきます。描かれた作品の数々…作品にはどんな思いが込められているのでしょうか。今回は思いを込めた作品作りに挑戦します。メイン素材は「描かれたキャンバス」です。平面のキャンバスの中に描かれているものを取り出すように自分で好きなだけ切り取って、鑑賞した作品や自身の気持ちを思い描き立体に仕立てていきます。「黄色で優しいものにしたい」「ジグザグの形でかっこよくする」。さまざまな形に変形したキャンバス。「心の中を表したよ」「よく見る夕焼けをイメージしたよ」。切り取った形が新しい作品として誕生しました。

 

◆作品の中にどんな気持ちが隠れているだろう?

 

◆キャンバスを切り取って作品にします。

 

◆「ピンクのキャンバスで包んでいく!」

 

◆「いろいろなキャンバスを使って変な木を作ったよ」「ひとつも同じ葉がないね」

 

(参加者の声)

・作品から作品をつくるのははじめてだったので、たのしかったです。(小2)

・材料を使ってにぎやかな作品になったのでよかったです。(小2)

2024/01/13 「アート★ビンゴ」

約4年ぶりに開催の「アート★ビンゴ」では、作品や美術館に関するクイズに挑戦します。当館には展示室以外にもたくさんの作品があります。地下1階から3階までの空間を移動して、いつもは当たり前にとおっていたスペースにも目をやると新たな形で作品に出会えるかもしれません。企画展「イン・ビトウィーン」のポスターの中からどんな声や音が聞こえてくるか考えたり、アリスティド・マイヨール《イル・ド・フランス》の彫刻と同じポーズをして作品の気持ちになってみたり、グッドデザインの椅子が何かの食べ物にみえるか考えたりしました。最後はスタッフさんとビンゴシートをみながら、考えたことや気持ちをお話ししました♪フリープログラムはどなたでもご参加いただけます☆

 

◆「座ってみたらやわらかい!」

 

◆じーっくり見つめて、作品がどんな色やかたちをしているか観察します。

 

 

◆大人だって、作品と同じポーズで作品の気持ちに寄り添います!

 

◆「あんな高いところに…!」

2023/12/9、12/16 みる+つくる「みえる?みえない? 感じて!『間の世界』」

企画展「イン・ビトウィーン」の早瀬龍江の展示作品の鑑賞で、何が描いてあるか聞いていくと「はちどり」「バッタ」「ジャングルのようなうねうね」…たくさんのものが見つかります。この作品実は、ブラックライトを当てるとへビ座の姿が浮かび上がるそうです。(作品が傷むのでライトは当てられませんが。)今回は鑑賞した作品のように「見える、見えない」を表現した作品つくりに挑戦です。まずは特別な絵の具で動物を描きます。「こわいサメにしたよ」「かっこいいかまきり」動物の絵を乾かしている間は、見えない世界をつくります。透明な素材を使って、自分が思い描く想像の世界を作っていきます。最後に2つを重ねたら完成です。見えない想像の世界では、「野原をイメージしたよ」「とびらが開くみたいな感じ」と、自分なりの世界を発表しましたが、何だか動物が見えにくい…「そろそろ動物に出てきてもらいましょう!」合図とともに部屋が暗くなると、動物が浮かび上がりました。「世界が逆になったね」「動物が住んでいるよ」見えたり、見えなかったり…正解のない作品の間をゆらゆらと鑑賞してみるのも楽しいかもしれませんね♪

 

◆気づいたことを教えてね。

 

◆「強いライオンを描くよ」

 

◆「線をのばして描こうかな~」

 

◆自分の思うようなかたちに切ったりはったりしていきます♪

 

◆奥に動物、手前に想像した世界が。重なるとまた別の見え方ができました!

 

(参加者の声)

・中の世界と外の世界でいろいろなちがいがみつかりました。(小2)

・自分が作った作品の中に入ってみたいです!(小2)

2023/11/25,12/2 み~っけ!「MOMASで紙の上の運動会!」

MOMASのとびら「み~っけ!」では、美術館に親しみを持ってもらうために、まずはかたちや線を見つけに美術館を探検しました。グッドデザインの椅子をいろいろな角度から見ると、ぐにゃぐにゃの線がみつかったり、つるつるした面がみつかったりしました。美術館の建物にはまっすぐな線や四角、ゆるりとした線などたくさんの発見がありました。探検が終わったら、かたちや線を思い描きながらボールを転がしてみます。「優しく優しく…」「そーっと」心と体の準備体操が整ったら、絵を描いていきます。今日はクレヨンや鉛筆は使いません。ボールを転がすようにカラフルなひもやテープで描きます。「赤の長い線を描くよ」「くるくるの線に挑戦だ」最後はみんなで描いた線を壁に飾ります。「ハートができたよ」「重なったオレンジがきれいだよ」素敵をたくさん見つけることができました!

 

◆「うしろはどうなっているのかな?」

 

◆普段は入らないところもじっくり探検!

 

◆「いくよ~」「ゆっくりね~」やさしいキャッチボール!

 

◆「ぐぐっと、しっかりはるよ」

 

◆11月25日と12月2日の成果物。どんな線が見つかりますか。

 

(参加者の声)

・へびさんの作品、道路の作品を作って楽しかったです。(4才)

・日頃見ない目線でものを見ることができて楽しかったです。(保護者)

2023/10/28、11/4 みる+つくる「世界にひとつ!喜びの自分旗をつくろう!」

今回のMOMASのとびら「みる+つくる」は、モーリス・ユトリロ《旗で飾られたモンマルトルのサクレ=クール寺院》の鑑賞からスタートです。この絵の中はどんなところだろう?「白い建物が外国っぽい?」「暖かいところかも」と、作品をじっくりみて考えていきます。よくよくみると、絵の中には人が描かれていません。人はいないけれど、どんな音がしそうでしょうか?「旗があるからうれしい音!」「お祭りみたいな音!」想像する音はどれもにぎやかです。実はこの作品は、戦争が終わった喜びや解放の時の様子を描いたものです。つくる時間では、自分の気持ちを旗に込めた喜びの旗をつくっていきます。ふわふわの素材や固めの素材など、触り心地も表現の一部に入れていきます。出来上がった作品について聞くと、「友達ができた時の喜びにしたよ」「マラソンで賞を取った時の気持ちを詰め込んだよ」など、ひとりひとり違う思いが込められていました。自分だけでなく誰かも嬉しい気持ちにさせるような楽しい旗ができました♪

 

 

◆「夏の空みたい」「笑い声が聞こえてきそう」

 

◆最後の仕上げにどんな喜びを足すのかな?

 

◆「メダルをもらえた時の気持ちをかたちにしたよ」

 

◆プログラム後にはおうちの方にもみてもらいました。

 

(参加者の声)

・みんなとの違いがあっておもしろかったです。(小6)

・自分のよろこびを表現できてたのしかったです。(小5)

2023/10/07 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「お顔をトレース★肖像画!」

過ごしやすい秋の日、MOMASのとびらフリープログラムが開催しました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、地下1階センター・ホールで行われました。3つの彫刻が参加者を見守る中、色鮮やかな洗濯ばさみで思い思いのかたちをつくります。「高くて大きなタワーにしたいな~」「オレンジでハートをつくってみよう!」出来上がったら1階から地下をのぞいて…遠くからみるとまた違ったかたちにみえてきました。「お顔をトレース★肖像画!」では、ラミネートフィルムを使って相手の顔を写しとり、その人のイメージにあった色でお顔を塗っていきます。「よーくみながら写しとってね。」「優しい色は何色かな?」いつも近くで見ているお顔でも、じっくりみつめると今までは気づかなかった魅力に気づけたかもしれませんね♪

 

2023/9/16 彫刻あらいぐま

9月の彫刻あらいぐまでは、普段は入れない空間へ入り作品を洗いました。田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》は、美術館の2階から3階へ向かう踊り場に巨大な物体が突き刺さっているだけではありません。よくみると別の立方体がワイヤーで吊るされていたり、地下にも物体が刺さっていたり、空間も含めた作品になっています。「私たちが作品の中で作品を洗うっていうこと!?」参加者も初めての空間に戸惑いながら、地下から建物を見上げたり床のタイルを観察したりしながら、作品を洗っていきました。「水が反射しているね。」洗い終わったらすがすがしく、とても貴重な体験ができた彫刻あらいぐまでした☆

(※9月9日は雨天のため中止となりました。)

 

 

◆「この作品を洗うよ!他にも探せるかな?」

 

◆じっくり素材に触れながら洗っていきます。

 

(参加者の声)

・きれいになると達成感があって楽しかったです。(小学5年)

・洗ってみて、美術品をながめる時はちがった角度から何度もながめてみたいと思った。(保護者)

2023/8/26 サマー・アドベンチャー みる+つくる「横尾龍彦さんになりきろう!-無意識から生まれる色とかたち‐」

8月最後のサマー・アドベンチャー第4弾は「みる+つくる」。企画展「横尾龍彦-瞑想の彼方」から《不可知の雲》を鑑賞しました。作品は2mあります。端から端までじっくりみると、「月がみえるよ」「砂嵐かも」「水の中かな」、ひとつの作品からさまざまな世界が浮かんできました。「横尾さんは、水や風、土に描いてもらおう!と無意識に描くことを目指したんだよ」。作品を描くのに無意識なんて…何だか難しいけど、楽しそう!今回は、横尾さんのように無意識の色やかたちの作品づくりに挑戦です。出てきたのは、大きなカンヴァス。グループで描き方を工夫します。「絵の具を流すよ~」『え~!』。「ながーい筆を使ってみよう」『思うようにいかないなあ』。道具や材料をわざと不便にして描きます。いろいろ試したら、ここからMOMAS式。カンヴァスを切って、ひとり一人の作品にしました。最後は少しだけ好みの描き方を付け足して…オリジナルカンヴァスの出来上がり☆横尾さんの作品のように展示室へ並べたら、『同じようにみえて、ひとつも同じじゃないね』。一緒につくってもみんな違う色やかたちが生まれた作品となりました♪

 

◆「どこがどこが?」みんなで作品をじっくり鑑賞。

 

◆大きなカンヴァスをゆらして~ゆらして~

 

◆”パテ”を使って描いてみると…

 

◆「カンヴァスを切ります!」「どうなるのかな~」

 

◆最後は、もう少し試したい絵の具や素材を付け足します。

 

◆「同じ赤も黄色も青もないね。」「宇宙みたい。」

 

(参加者の声)

・ナスカの地上絵みたいになったのがよかったです。(小4)

・遠くから自分たちの作品を見ているといろいろ浮かんできて楽しいです。(中2)

2023/8/19 サマー・アドベンチャー「王冠をつくろう!」 

2023年のサマー・アドベンチャー第3弾は、講師に平島鉄也さんをお招きして「王冠をつくろう!」を実施しました。「自分にご褒美をあげよう!」今回は自分へのご褒美となる王冠つくりに挑戦です。さまざまな王冠の画像を見てつくりたいものを想像したら、どんな王冠にしようかアイデアを描いていきます。「組み合わせてもいいから5つ描けたらいいな」。鉄也先生の声掛けに、参加者もたくさんアイデアを出していきます。おおよそ描けたら、元となる段ボールを頭の大きさに合わせて切っていきます。王冠は立体的になるので、どの部分がつながるのか、どこを前にしようか考えながら切りました。その後は、アイデアを元に思い思いの素材をつけていきます。「ピカピカにするよ」「お花が好きだからカラフルにするの」「黒でかっこよくするぞ」。作品に似合うものを選んだら午前の活動は終了です。午後は、王冠を360度さまざまな角度からみて付け足していきます。「これでいいかな…と思った後に、どれだけ頑張れるかが大切だよ」。鉄也先生の言葉を聞いた参加者は、新たなアイデアをプラスしていきます。完成した王冠をみんなで鑑賞すると、「海の中をイメージしたよ」「上と下が取り外せて形もかえた!」「キラキラがたくさん」。最後は被ったり、本物の作品のように展示台へ置いたりして自分へのご褒美王冠を満喫しました♪

 

◆鉄也先生とアシスタントの由香先生の王冠をみせてもらいました。

 

◆アイデアたくさん出せるかな?「星がいっぱいにしよう☆」

 

◆しっかり押さえて、かたちを決めます。

 

◆「最後の飾りはどこにしようかな~」

 

◆「工夫したところを教えてくれる?」「このカプセルの部分にこだわったよ。」

 

◆最後は鉄也先生とハイポーズ!

 

(参加者の声)

・おなじものをちがうつかいかたで みんなつくっていて びっくりしました。(小1)

・つくるのもたのしくて ともだちの作品をみるのもたのしかったです。(小2)

2023/8/12 サマー・アドベンチャー「フリープログラムDAY!」

サマー・アドベンチャー第2弾はどなたでも参加できるフリープログラムDAY!今年度からフリープログラムは人数制限がなくなり、多くの方とのびのび活動することができました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、カラフルな洗濯ばさみを使い、部屋一面を作品にしていきます。「恐竜を描いたよ」「ながくながくつないでいきたい」。手を動かしながら描いたりつくったりしました。午前、午後と一日開催したので部屋の中は素敵な作品でいっぱいになりました!「わくわく鑑賞ツアー」は久しぶりに展示室や1階吹きぬけ周りで開催です。案内は美術館ボランティアの皆さん!展示室の作品や館内に置いてあるグッドデザインの椅子について、どうしてこんなかたちなのかな?と考えたり、彫刻と同じポーズをして作品の気持ちになったりと普段はなかなか体験できない鑑賞となりました。サマー・アドベンチャーは来夏も実施予定!ぜひ遊びに来てくださいね♪

2023/7/15,7/22親子クルーズ「不思議な果実!君の中身はなんだろな?」

 黒い背景、赤いテーブルの上に乗ったいくつもの果実…キスリング《赤いテーブルの上の果実》を鑑賞すると「青りんごがある」「マンゴーかな」他にもさまざまな果実の名前が挙がります。「でも、ぶどうの部分は何だか蛇みたい…」。「腐ったじゃがいもにみえるものもある」と、おいしそうではない果実もみつけました。キスリングはユダヤ人で、この絵は戦争中に描かれました。その時の気持ちが果実に入っているかも…と思いを巡らせます。制作場所では、自分たちの思いを詰める作品づくりに挑戦です。親子で同じかたちの果実の元になるものを選んでいきます。外側は親子で同じでも違っていてもよいですが、中身は親子でも内緒のままつくります。最後の鑑賞では親子で中身をぱかーん!「鮫の口の中をイメージしたよ」「子どもと過ごす夏休みが楽しみだということを詰め込みました」。外側からは想像できない中身、同じかたちでもいろいろな中身の果実ができました♪

 

◆「どの果実がおいしそうかな~」「マスカット?」「梨もあるよ!」

 

◆「果実の元は縦に切ろう!」

 

◆「外側はどうするの?」「青の紙をつけるよ」

 

◆親子でぱかーん!

 

◆果実の外側に足がついた作品もありました!

  

(参加者の声)

・みんな自分のきもちがあり、とてもよいと思いました。自分もよくできたと思います。(小5)

・自分も子どもも楽しんでできました。周りの方々の作品を見るのも楽しくて、どれもすてきでした。(保護者)

2023/6/24、7/1 工房「まるまるあなだらけのランプシェードをつくろう!」

 埼玉県立近代美術館は北浦和公園の中にあります。工房は、屋外彫刻鑑賞からスタートです。目の前の作品はぐにゃぐにゃしていて、穴がたくさん開いています。「じゃがいもみたい!」「宇宙人かもしれない」。見え方もさまざまです。橋本真之《果実の中の木もれ陽》は、木が生い茂る場所に設置され、動き出しそうな有機的なかたちをしています。近づいて作品にある穴を覗いてみると、作品の中に太陽の光が入り、また違う見方ができました。今回は、この作品のような不思議なかたちのランプシェードを作ります。まずは、円形の白いポスターにどんなかたちにしたいか想像しながら展開図を描きます。かたちができたら、光が指すように穴あけパンチで穴をたくさん開けて、組み立てて中にライトを入れて完成です。最後は、暗いお部屋に移動してライトアップ!「たくさん集まると大きな作品みたい」「天井にも世界が広がったよ」。ずっと見ていたいような鑑賞の時間でした♪

 

◆触って、のぞいて…どんな感じがするかな。

 

◆真ん中を切らないようにゆっくりと。

 

◆「かぼちゃみたいになったよ!」

 

◆どんなかたちにしたか、お話を聞きました★

 

◆「宝石が光っているみたい!」

 

(参加者の声)

・作品をみるのがたのしかった。くらやみのなかでみるのがとてもきれいでおもしろかった。(小1)

・つくることだけでなく、彫刻をみてから制作に入ることができてよかったです。(大人)

2023/6/3,6/10 み~っけ!「MO“MAほうつかい”がMOMASをそめる!」

 初めての参加者が多い「み~っけ!」プログラム。今回はグッドデザインの椅子が用意された特別なお部屋からスタート!まずはグッドデザインの椅子に座り全身で鑑賞します。「座り心地はどうだろう?」「色やかたちは?気になったところはあった?」。さまざまな角度から椅子を楽しんだあと、もっと美術館を知るために美術館探検に出ました。探検を終えて戻ってきた参加者の顔を見るとたくさんの発見ができたようです。そして戻ってきたお部屋では、美術館をもっと素敵にするための魔法をかけていきます。まずは目に見えない四角を描く、四角の魔法です。透明な材料を使って描きました。最後には目に見える魔法として絵の具の魔法をかけていきます。美術館はグレーや灰色、ねずみ色っぽいけれど、今日は特別カラフルに!「色の中に透明な四角が姿を現してきたよ。」みんなで作ったものを鑑賞して、お気に入りの部分をお話ししました★ み~っけ!は、全身を使って活動します。お子様のミュージアム初体験にぜひ♪

 

◆「お気に入りのいすはみつかりましたか?」

 

◆みんなで目に見えない四角の魔法をかけます。

 

◆カラフルな色の魔法もかけてみよう!

 

 

◆「赤いところのかたちがゾウにみえるよ」「こっちはフラミンゴかな」

 

◆6月3日と10日の成果物。出来上がったものはどちらも違ってすてきです。

 

(参加者の声)

・描いたところがしっぽみたいになって楽しかった。(4才)

・家ではできないことがダイナミックにできました。(保護者)

2023/5/20 みる+つくる「作品をみつめて・・・額縁をつくろう!」

 皆さんは作品をみる時、どんなものが印象に残りますか。クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》では、「夕方でひんやりしていそう」、パブロ・ピカソ《静物》では、「家の中かな?お化けがいそう」、マルク・シャガール《二つの花束》では、「不思議な色のお空…動物もたくさんいるよ」。MOMASのとびら「みる+つくる」の参加者のさまざまな気持ちが聞けました。「3つの作品に同じところはあるかな?」探してみると作品の周りには額縁が!今回は鑑賞した作品に合うオリジナルの額縁を作ります。作品をよくみてどんな素材や色、かたちが似合うか考えました。出来上がった額縁のイメージを聞くと「作品が続いていくような色を選んだよ」「作品がもっとかっこよくみえるように黒くしたんだ」。オリジナルの額縁に入れて飾ったら、作品がまた違った世界にみえてきました★

 

◆「何色が見つかったかな?」「太陽のオレンジ」「水色が空みたい」

 

◆透明な額縁に作品に合う素材をくっつけていきます。

 

◆グルーガンを使って慎重に…

 

◆「カラフルなモールで作品の外側をつくるぞ!」

 

◆「カクカク曲げてかっこよくしたよ。」

 

(参加者の声)

・じぶんのすきなようにつくれてうれしかった。(小2)

・金のほう石みたいなものをたくさんつけて高級感を出しました。(小4)v

2023/05/06 フリープログラム「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 5月のMOMASのとびらフリープログラムは、北浦和公園の緑が生い茂る中「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」を実施しました。「風を描こう!」では、肌で感じた風のイメージやアクリル板に映った風景を描いていきます。活動中には、強い風やそよそよとした風が吹き、全身で風を楽しんでいました。「カクカクつなげて遊ぼう!」は、まず松本薫《Cycle90°》を鑑賞します。「どこにあるか知っている?」実はこの作品、美術館の正面入り口付近にあるのです。作品が何にみえたか、どんな感じがするかなどを考えながら、ストローを使った作品作りに挑戦です。MOMASのとびらフリープログラムは、どなたでも参加できるプログラムです。MOMASのとびらチラシをチェックして家族で美術館へ遊びに来てくださいね☆

 

2023/4/29 彫刻あらいぐま

 4月29日の彫刻あらいぐまでは田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を洗いました。「美術館にくっついている作品をどうやって…?」この作品を知っている人は、えっ!と驚くでしょう。実は美術館に刺さっているような目立つ1つの直方体だけではなく、地下まで広がる場所や空間も含めて作品なのです。今回はその空間に入り込んで作品を洗います。初めての場所に緊張しましたが、普段は見ることのできない角度から作品をみて洗いました。「空間全体が作品だから全部きれいにしないと!」参加者の熱は最高潮です!デッキブラシや歯ブラシを使って洗い、作品にも触れ、素材や工夫を知ることができました。残念なことに5月13日のプログラムは雨天のため中止…。また秋に彫刻あらいぐまプログラムを予定しています。今度は何を洗うのか楽しみにしていてくださいね。

 

 

◆「土やよごれがたくさん…土の下に穴がある!」「水を流し出す穴だね。」

 

◆全身を使って端からタイルをこすります。

 

◆1階公園からみた地下空間。広い!

 

 

(参加者の声)

・ふだんなかなか入れないところにはいって、洗えてうれしかった!(小学4年)

・貴重な体験ができました。すがすがしい気持ちになりました。後日もう一度見に行きたいと思います。(保護者)

2023/04/22フリープログラム「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」

お天気に恵まれたMOMASのとびら。フリープログラム!「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを実施しました。「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」では、当館収蔵作品である上田薫《ジェリーにスプーンC》を鑑賞します。絵の中にはスプーンがあり、そのスプーンの中をよーくみると…何か写っています!皆さんも本物のスプーンをのぞき込んだり、組み合わせたりして好きなかたちを作りましょう。「街ができた~」「自分が写っているよ」たくさん並べたスプーンが知っているものにみえたり、スプーンに写り込んだ自分を楽しんだりしました。「わくわく鑑賞ツアー」では、柳原義達《道標 鳩》《風の中の鴉》を鑑賞し、風がどちらから吹いているか聞くと、「足を踏ん張らせているから向かい風!」「毛がふさふさしているから追い風だよ!」作品の様子やかたちからたくさんのことを想像しました。フリープログラムはどなたでも参加できます!美術館でお待ちしています☆

 

2023/4/8フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」

新年度最初のMOMASのとびらでは、「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、カラフルな洗濯ばさみを床に並べたり、つなぎ合わせてかたちを作ったりします。「お城みたい」「ドラゴンだ」さまざまな模様やかたちができました。「わくわく鑑賞ツアー」は、約3年ぶりに屋外彫刻で復活です。1回30分のツアーでは、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》から、「友達に会いたそうな顔をしている」「からだが大きい」など、作品をじっくりみて作品の気持ちになったり、作品が持つかたちに気付いたりすることができました。あいにくの雨で、3回目のツアーは中止となりましたが、久しぶりにお話ししながら作品をみることができました☆フリープログラムはどなたでも参加できます!ぜひ美術館へ遊びに来てくださいね♪

2023/3/4、3/11 工房「ザラザラ?つるつる?肌で感じて美術館!」

「埼玉県立近代美術館で1番大きな作品は何でしょう」。そんなクイズから「工房」は始まります。「地下にあったよ~」「美術館と合体している作品!」などさまざまな作品を思いつきました。「正解は、この埼玉県立近代美術館です!」ー実は美術館そのものが作品なのです。そして美術館を見渡すと四角がたくさんあることに気付きました。ただ、壁や扉、天井や床のどれも素材が異なります。「石かな、鉄かな…」。そこで今回は、素材の違う四角を使って自分だけの作品作りに挑戦です。素材によって触り心地や重さも違うので、素材をどんな風に使おうかアイデアも膨らみます。「鳥の巣みたいになったよ!」「四角が透けて別の四角ができた~」。最後はみんなで鑑賞会。自分の作ったものだけでなく他の人の作品の工夫やよさにも気付きました♪いろいろなものに目を向けることで美術館をもっと楽しむことができるかもしれませんね。

 

◆壁や床はどんな触り心地かな?

 

◆「このパネル素材を使おう」「段ボールも気になるなあ…」

 

◆「ゆっくりと立てるようにくっつけよう!」

 

◆みんなの作品を鑑賞します!

 

◆どれも違って素敵なかたちができました♪

 

 

(参加者の声)

・いろいろなそざいで作ってみると、より作品のよさがわかり、よかったです。(小2)

・色々な素材を使ってつくるのは楽しかったし、いい作品になりました。次は違う形を使った作品をつくりたいです。(小4)

2023/2/4,2/11 親子クルーズ「みえない気持ちをかたちにしたら」

親子クルーズは保護者の方も一緒に鑑賞、制作するプログラムです。小島喜八郎《九月の庭にて》、上田薫《ジェリーとスプーンC》を親子で鑑賞しました。小島の作品では「オレンジ色が金魚みたい」「ピンクは花かな~」と多くの色を見つけ、どんな作品なのかを考えました。上田の作品では、「ブドウ味のゼリー…いや、イチゴ味かも」「スプーンの中に畳がみえるよ」描かれているものをよく観察します。実はどちらの作品も身近な景色ですが、同じものをみてもひとり一人感じることは違います。今回は親子でその違い楽しむために、テーマを「楽しい時の気持ち!」として透明シートに表現します。いろいろな素材から自分の気持ちにふさわしいものを選んで接着しました。最後は親子2人で楽しい気持ちを合体させます。「サイクリングとスキーの楽しいが重なったね」「すき間から色がみえて違う楽しいができたよ」同じ気持ちでも色やかたちが違う作品の完成です!じっくり鑑賞して表現の違いを楽しんでくださいね♪

 

◆どんな色があるでしょう。

 

◆「赤いキラキラで楽しい!をつくるよ」

 

◆最後は親子で合体させて…

 

◆「ここからみると…」「逆からみたらどうだろう…」

 

◆楽しい時の気持ち!が2つ合体したら、どんな世界がみえますか。

 

参加者の感想

・合わせることでいろんな感じにみえて楽しかったです。(小2)

・「楽しい」を目に見えない表現をした娘、目に見える表現をした自分。その違いが面白かったです。(保護者)

2023/1/21、28 工房「板から椅子ができた!」

 埼玉大学の学生が進行する今回の「工房」は、3脚のグッドデザインの椅子鑑賞から始まります。「どんなものにみえるかな」「どんな人が座るのかな」学生に質問された参加者は、思い思いに答えていきます。「あひるのくちばしみたい」「偉い人とか社長が座るよ」椅子の特徴からさまざまな発見をします。最後にみた椅子は同じかたちがたくさんあります。実は、1枚の板を全部使ってできている椅子でした。鑑賞した椅子のように板を切って椅子作りに挑戦します。デコパネという素材を使って適当に切っていきます。切り出したパーツは全て使って完成!でも今回はもっと自分らしい椅子にするために、ビー玉やタイルなどから好きな素材を選んで接着します。「空を飛ぶよ!」「王様が座る!」出来上がったどの椅子も座ってみたいものでした☆

 

◆「この黄色はどんな黄色かな」「バナナ!」「滑り台みたい」

 

◆「この部分をよーくみると…」

 

◆次はどこをくっつけようか考え中。

 

◆「次はおはじきをつけるよ!」

 

◆ギザギザした形の椅子ができてきた!

 

(参加者の声)

・自分りゅう のいすをつくるのがたのしかったです。(小2)

・どこを工夫すると立つかを考えるのがとても面白かったです。(小5)

2023/1/14 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 2023年初めてのフリープログラムは「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」の2つのプログラムを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、2年半ぶりに地下1階の吹き抜けで2万個の洗濯ばさみを使って模様を描いたり、たくさんつなげてかたちを作ったりしました。床に並んだ洗濯ばさみを1階から覗くと、お花にみえたり、恐竜にみえたり…色鮮やかな世界ができました。「カクカクつなげて遊ぼう!」では、松本薫《Cycle90°》を鑑賞し、どんな感じがするか、何かにみえるか考えます。今回はストローを使ってカクカクの作品づくりです。自分だけのかたちを考えて、ストローをカクカクさせたら、作者も驚くカクカク作品の出来上がりです♪

 

◆「どんどんつなげて…」何ができるのかな?

 

◆足元にはたくさんの作品が!

 

 

2022/12/10.17 みる+つくる「ガクガク?わくわく?額縁をつくろう!!」

 12月最後の「みる+つくる」は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです。まずは、展示室に作品をみに行き、お話をせずにじっくり作品をみて、活動する部屋に戻ってから考えたことや感じたことを話していきます。今回は、パブロ・ピカソ《静物》、クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》、マルク・シャガール《二つの花束》の3作品を取り上げました。「どんな色があるかな」「何時ころに描かれたのだろう」など、作品とじっくり向き合いました。すると、学生から「この3作品に共通するところがみつかるかな」という問いが。今回はどの作品にも「額縁」がついていることに気付きます。「なんで額縁が必要なのかな」「この額縁…作品に似合っているのかな」そんなことを考えながら、3作品から1つ選んで作品に似合う額縁を作ります。「青のテープで暗くする!」「ふわふわした感じ!」作品から感じたことを表現したら額縁の完成です。「モールで優しいイメージにしたよ」「絵の続きを額縁に作ったよ」作品も喜びそうなさまざまな額縁が並びました♪

 

◆「じっくりみてね。どんなことを感じるかな」

 

◆「何色が見つかったかな」「赤!」「むらさき!」「濃いみどり!」

 

◆作品をみながら材料を選んで額縁をイメージします。

 

 

◆「ここに作品と同じ色をつけよう!」

 

◆鑑賞では自分が作った額縁についてお話ししました。

 

(参加者の声)

・じぶんのすきなえ を、えらんでまわりのがくぶちを つくれてよかった!(小1)

・ほかの人のがくぶちをみることができてよかった。ひとりひとりがぜんぜん違ったけどそれがよかった。(小5)

2022/11/19,12/3 み~っけ!「カクカク カラフル かがやく四角!」

 埼玉県立近代美術館には、四角がたくさん隠されています。今日はみんなで「四角探しツアー」に出かけます。館内をよく見ると、床にも、扉にも、天井にも、数えきれないほど四角が見つかりました。その後は、四角を使った作品をつくっていきます。様々な大きさの四角に切り取られた型紙とスポンジを使って、大きな白い布を四角でいっぱいにします。スポンジに絵の具をつけて、優しくトントントン・・・型紙をはずすと、きれいな四角の出来上がりです。「次は何色の、どんな大きさの四角にしようかな。」白い布にどんどん四角を描いていると・・・あれ、停電だ!暗くなった部屋をブラックライトで照らすと、みんなが描いた四角が光り始めたではありませんか!光る絵の具でさらに四角を描いて完成です。美術館みたいに四角でいっぱいの素敵な作品ができあがりました♪

 

◆「あそこにも四角があったよ」

 

◆動かないようしっかり押さえて、優しくトントン

 

◆いろんな大きさの四角を組み合わせよう

 

◆「わっ!光った!」

 

◆美術館のように、四角でいっぱいになったね。

 

  

 

 (参加者の声)

・しかくをくみあわせて、ダイヤをつくったのが たのしかった。(6歳)

・子供がどんどん集中して、のめり込む姿があり、とても楽しく貴重な機会でした。(保護者)

2022/11/14 もますまつり「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 お天気にも恵まれた県民の日、午前には「風を描こう!」を実施しました。アクリルボード越しにみえる風景やそこから感じる空気感、自分が風になったつもりでボードに描いていきます。「黒くて強い風!」「やわらかい風は水色で~」。全身を使って思い思いに描いたらたくさんの風が混ざり合い、今日限定の作品ができたようでした。午後の「カクカクつなげて遊ぼう!」では、松本薫《Cycle90°》を鑑賞します。「首が長いきりんにみえるな」「横からみると魚みたいだよ」いろいろな角度から作品をみた後、ストローを使ってカクカクの作品づくりに挑戦しました。もますまつりは来年も実施予定です。来年は、感染症が拡大する前のように多くの人が参加できますように♪

 

感じたことやみえたものを描きます

◆「向こうに見える大きな木はかっこよく赤で!」

 

ボードにはさまざまな風が描かれました

◆いろいろな風が合わさりました~

 

作品鑑賞後、そのかたちを生かして活動します

◆よーく見て、ストローをとおします。

 

鑑賞した作品から形をめぐらせてつくります

◆「桃色と水色でやわらかい色のカクカク☆」

2022/10/08.10/22.11/5 みる+つくる「どんなところに行こうかな?夢みるトランク!」

 皆さんは今、どんなところを旅したいですか。MOMASコレクション第2期には、画家の森田恒友が愛用したトランクが展示されています。このトランクは作品ではありませんが、美術館では作品と同じように大切にしたいものです。このトランクは恒友が絵を描く際に各地を一緒に旅した相棒で、その土地のにおいや音、その時感じた気持ちを吸い込んでいることでしょう。今回は、どんなところに行きたいか、その場所を想像して「夢みるトランク」を作ります。まずは元となる段ボールを切ります。「ピアノのかたち」「野原のイメージ」など場所やものを想像しながら切った形を箱のように組み立てて、トランクを飾っていきます。「シールを重ねて夕日のようにしたよ」「針金で波を作ろう」。さまざまな素材を使ったら、トランクの持ち手をつけて完成です。最後は展示室のように展示台にトランクを乗せてライトアップします。「ボールがたくさんある国!ピンポン玉が入るよ!」「アイスがたくさん食べられるアイスの国!」行きたい場所にお供する最高の相棒トランクができました☆

 

展示室を鑑賞します

◆「中身はどうなっているかな~?」

 

段ボールを切ります

◆道具を使って段ボールを好きな形に切っていきます。

 

全身で作品をおさえます

◆グルーガンをつけて、ぐっと力を入れたら10秒数えてしっかりとめます!

 

スタッフと一緒に考えてつくります

◆スタッフと協力して「針金を丸くしよう」

 

どの角度からみたら素敵でしょうか

◆「宇宙に行けるトランクができたよ♪」

 

展示室のようにして鑑賞します

◆展示室のようにライトを当てたら、どんな風にみえるかな。

 

 

(参加者の声)

・材料がたくさんあって楽しかったです。がんばってつくりました。(小4)

・じぶんのトランクができて うれしかったです。(小2)

2022/10/1 フリープログラム「お気に入りの椅子をみつけよう!」「洗濯ばさみで絵を描こう!」

10月のフリープログラムは、「お気に入りの椅子をみつけよう!」「洗濯ばさみで絵を描こう!」の2つです。グッドデザインの椅子が用意された部屋では目でみて、お尻で楽しみ、お気に入りの椅子を見つけます。「茶色のちょうちょみたい」「青キノコの椅子もある」。色やかたちから、椅子を何かに見立てます。最後には座り心地も体感して、椅子のよさに気付きました。もうひとつの部屋には、カラフルな洗濯ばさみがたくさん!床に並べたり、洗濯ばさみ同士をつなげたりして自分だけのかたちを作ります。「恐竜みたい」「虹を作ったよ」。洗濯ばさみを自由に使ってカラフルな世界ができました♪次回のフリープログラムは年明けの1月を予定しています。ぜひご参加ください。

 

さまざまな角度から椅子を鑑賞します

◆「下からみると…くちばしみたい!」

 

直接椅子に触って鑑賞します

◆どーん!と全身で椅子を楽しみます。

 

洗濯ばさみで思い描いた形をつくります

◆「太陽みたいなかたちと色ができたよ」

 

ひとりひとりできあがるかたちは違います 

◆家族ひとりひとり違うかたち作りに挑戦です。

 

2022/9/10.9/17 彫刻あらいぐま

9月の彫刻あらいぐまは、10日に、鹿間厚次郎《静の旋律No.31》、志水晴児《NEGATIVE BALL》を、17日に、橋本真之《果実の中の木もれ陽》を洗いました。ではなぜ屋外彫刻を洗うのでしょうか。「風が吹いてほこりがつくから」「雨が作品を汚すから」。汚れがついたままだと彫刻も傷んでしまいます。いつもきれいな状態の彫刻をみられるように、今回は、彫刻を洗うプロの方と一緒に彫刻を洗います。彫刻によって洗い方は異なり、使う道具も変わります。環境に優しい洗剤を使いスポンジで洗ったり、大きな作品には高圧洗浄機で手の届かないところに水をかけたりしていきます。屋外彫刻に近づいて洗うことで、「思ったよりもザラザラしている」「穴の中が光っているよ」など、いつもよりも彫刻を細かく観察し、新しい発見ができました。洗い終えた彫刻はますます素敵にみえたかもしれませんね!

 

作品を近くから観察します。

◆触ってみると…どんな感じがするかな。

 

細かいところまで洗浄します。

◆「力を入れて汚れを落とします!」

 

洗った後はもう一度作品を鑑賞します。

◆「洗ったら新しい色がみえたよ~」

 

作品の鑑賞をしています。

◆のぞいてみると何がみえるかな。

 

特別な道具で作品を洗浄します。 

◆高圧洗浄機でザーッと!上の方もきれいになります。

 

 

(参加者の声)

・いろいろなかたちがおもしろかった。カラダみたいなかたちをみつけた。(小1)

・作品を洗うことはなかなかできない経験なので、とても良い機会でした。(保護者)

2022/8/27 みる+つくる「どんな作品が似合うかな?~額縁の世界~」

 8月最後のサマー・アドベンチャー「みる+つくる」では、企画展「シアトル→パリ 田中保とその時代」の作品鑑賞からスタート。でも、今日は様子が違います。作品だけをみるのではなく、作品の周りの「額縁」もよーくみていきます。「豪華だ…」「色も違うな〜」いつもとは異なる視点で作品をみたら、額縁を作品として作ります!しかも、どどーん!と大きな額縁をみんなで手分けして作ります。いろいろな額縁がありましたが、今回は金色の額縁作りに挑戦です。金色になるので、素材の色は気にせず、感触を大切に選んでいきます。好きな素材を貼りつけ、金色のスプレーをかけ、みんなのパーツを合わせたら世界で1つの額縁の完成です。そして、出来上がった額縁は展示室のようにかっこよく展示します。額縁を「作品」として展示すると…「色に影がみえる」「神秘的」普段はあまり気にしないものも、見方を変えてみると世界が広がりますね♪

展示室で作品を鑑賞します。

◆展示室で、作品、そして額縁に注目しながら鑑賞します。

 

 どんな額縁にしようか考えます。

◆「こんな大きな額縁を作ります!」

 

さまざまな素材を接着します。

◆「ここにはスポンジをつけよう~」

 

スプレーをかけていきます。

◆スタッフさん、金のスプレーをお願いします!

 

パーツを合わせて完成です。

◆完成!「どんなものをつけたの?」「ビーズをまとめてたくさんつけたよ」

 

場所を変えて展示、鑑賞しました。

◆最後は展示室のように作品をじっくりみることができました。

 

(参加者の声)

・はじめてみんなでこんなに大きな作品をつくれてうれしかったです。(小1)

・額縁をつくるというのがなかなかないのでびっくりしました。(小2)

 

 

2022/8/20 サマー・アドベンチャー「カッコイイ緑をつくろう!」 

 サマー・アドベンチャー第3弾、「カッコイイ緑をつくろう!」では、講師に画家の内海聖史氏をお招きしました。「今日は自分が思う『カッコイイ!緑』を作ることに挑戦します!」絵の具は、緑以外の青、黄、赤、桃、橙…と、様々な色を用意しました。そして、スポンジや割り箸、緩衝材など、筆以外の道具も使い描いていきます。「秋のような緑だ~」「ざらざらしている緑!」自分なりに緑の表現を工夫して、時間いっぱい描けたら、内海さんと一緒にベランダで鑑賞会。「かすれているのもいいね」「強そうなのもいいね」そして、ベランダで後ろを振り返ると、そこには公園が。「みんなが作った緑に似ているね。公園の木々は色が合わさってできているね」最後は地下の展示室で、プロである内海さんの作品をみました。大きくて、色鮮やかな作品にドキドキ。様々な視点から描くことを考えたり、表現の仕方を考えたりする自分と向き合う時間を過ごせました♪

講師から色の作り方について聞きます。

◆内海さんが試しに色づくり…「どんな感じがするかな?」

道具を変えながら挑戦していきます。

◆「スポンジで描いたら葉っぱみたいになったよ」

何枚も描いていきます。

◆「どばーっ!」激しさを表現します!

いろいろな緑をみていきます。

◆みんなの「緑」が並びました。

講師の作品から感じたことをお話ししています。

◆プロの作品に圧巻☆どんな風に描いているのか聞けました。

 

(参加者の声)

・緑はあまり種類がないと思っていたけど、いろいろな緑があることを知りました。(小3)

・やったことがないかき方をして「こんなふうにかけるんだ」と楽しかったです。(小4)

 

★講師の内海聖史氏の作品です。

プログラムは、「自由でいいじゃん!」とおっしゃっていた内海氏の作品は、大きさや角度など『自由』に描かれています。

内海聖史《Coriolis・コリオリ》2022年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

内海聖史《moonwalk・ムーンウォーク》2015年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

内海聖史《是空(七芒星)》《ポラリス(4芒星)》2012年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

 

内海聖史《mimic painting(波型)》2017年制作 キャンバス、パネル、油彩、水彩

©UCHIUMI SATOSHI、photo by:Ken KATO

 

 

 

 

2022/8/6 サマー・アドベンチャー「お面をつくろう!」 

 2022年のサマー・アドベンチャー第1弾は、「お面をつくろう!」です。講師には、造形作家の平島鉄也氏をお招きしました。「どんなお面を知っているかな…」鉄也先生と一緒に世界中にある様々なお面をみていきます。縦長だったり、目がたくさんあったり、自由なお面がたくさん!みんなの気持ちも高まってきたところで、お面作りに挑戦です。まずはどんなお面がいいか考えたアイデアを紙に描いていきます。作りたいもののイメージが決まったら、土台となる段ボールを好きな色から選んで、イメージに合うような素材を選びます。「カラフルなストロー」「四角い発泡スチロール」「ふわふわのリボン」色やかたち、触り心地などから、作品に似合うものを土台に貼ったら午前の活動は終了です。午後は、もっともっと自分らしいお面を追及します!「そこからもっと良くなるには…」という鉄也先生の言葉を合図に、絵の具やペンで模様も描き足します。「かくかくの模様」「蛇みたいな線」、完成したお面を壁に飾ったら「ダイナミック!」「キラキラしている!」いつまでも飾っておきたい自由で素敵なお面ができました♪

 

アイデアを描いていきます。

◆アイデアは5個以上!

 

段ボールカッターを使いました。

◆慣れない道具を使いながら段ボールを切っていきます。

 

様々な素材から合うものを選びます。

◆「ストローを切って、ひげを足そう!」

 

色にもこだわっていきます。

◆「もっともっと濃い赤にするぞ~」

 

作品が完成しました。

◆ズラッ!とみんなのお面が並びました☆

 

作った作品への思いを聞きます。

◆「工夫したところを教えてくれる?」最後は鉄也先生と頑張ったところをお話ししました。

 

 (参加者の声)

・さいしょにかいたアイデアよりもっとおもしろいものが思いついた。(小1)

・いろいろなお面ができて楽しかった。(小4)

2022/7/16、7/23 工房「板から椅子ができた!」

 今回のMOMASのとびら「工房」のプログラムは、埼玉大学の学生が進行します!「今日はお部屋を変えて作品をみるよ!」変わった形の椅子が3つありました。「何かに似ているかな」「どんな形が見つかるかな」学生が質問すると「バナナ」「ひよこ」「ぐにゃぐにゃ」のような椅子、様々な見方が出てきました。1枚の板からできた椅子をみると、「同じ形があるよ」椅子の工夫に気付きました。みんなも板を切り出し、椅子作りに挑戦です。今回は板として、スチレンボードを使います。くねくね、ザクザク、スチロールカッターで自由に切って、そのパーツを全部使って椅子にします。パーツを組み合わせると「王様が座る椅子」「二人で背中を合わせる椅子」同じ板(スチレンボード)を使っても、それぞれ大きさや雰囲気の違う椅子ができました♪

 

かたちや色をみていきます。 

◆じっくり、じっくりみていきます。

 

様々な角度からみていきます。

◆「上にも下にも同じ形があるよ!」

 

道具を使って切っていきます。

◆「ぐにゃぐにゃに切ってみよう~」

 

思い描いているかたちを目指します。

◆そーっと慎重にくっつけます。

 

工夫したところを話します。

◆「どんな椅子をつくったのかな?」

 

(参加者の声)

・ななめにはるところがたのしかった。(小1)

・自分の好きなイスがたのしく作れました(小4)

2022/6/25,7/2 親子クルーズ「かく かく しかくでランプを作ろう!」

 今回の親子クルーズはクイズからスタート!「美術館に隠れている形」を探します。「窓が四角!」「天井も四角だったような…」そうなのです。埼玉県立近代美術館には四角がたくさんあります。美術館探検をすると、床や扉、柵や壁などいろいろなものが四角いことに気付きました。今回は、四角で作品づくりです。四角い木枠に障子紙が貼ってあるものを、好きな角度で貼りつけていきます。「上に高くするぞ」「ななめにつけてみようかな」ライトが入る場所も考えます。ランプができたら、障子紙の部分に、薄めた絵の具をにじませて、どんなふうに光るのか想像しながら、じわーっと広がる色を楽しみます。最後はライトを入れて、みんなの作品を鑑賞します。華やかになったり、涼しい感じになったり、同じ四角の素材からオリジナルのかくかくランプができました!

 

美術館を探検します。 

◆「こんなところにも四角が!」

 

親子で一つずつ作品づくりに挑戦です。

◆「どんなふうにくっつけようかな」

 

ベランダで色をつけます。

◆「ここは水色で海みたいにするよ」

 

全員の作品を鑑賞します。

◆どの作品も一つとして同じ形がないね。

 

どんな作品にしたか聞いていきます。

◆よーくみて、工夫して作ったところみんなに伝えます。

 

参加者の感想

・四角がひかってみえてすてきでした。(小2)

・普段見逃しがちな四角をとことん見つめる楽しい一時でした。(保護者)

2022/6/4,6/11 み~っけ!「キラキラ枢機卿に大変身!」

 地下1階センターホールから上を見上げると、ガラス張りの天井から優しい光が降り注いでいます。そんな空間にあるジャコモ・マンズー《枢機卿》を鑑賞し、「目をつむっているのかな」「髪を切っているのかも」「偉い人だ」作品から感じたことをお話ししました。でも、今日はお話しだけじゃなくて作品になりきります!作品とおそろいのマントと帽子を身につけたら、もっと作品の気持ちがわかりそう。その後は、お部屋を変えて、マントと帽子に好きな模様を描きます。てんてん、すーっ、ざあざあ、色々な模様を描いていると…あれ、停電だ!部屋が暗くなるとブラックライトで描いた模様が光りました。光る絵の具でどんどん描いて完成です。マントと帽子をまとってポーズを決めたら、作品もびっくりのキラキラ光る枢機卿の出来上がりです♪

 

作品を鑑賞します。

◆作品の裏側もみていきます。

 

作品になりきります。

◆枢機卿なりきりタイム!

 

絵の具を使って描きます。

◆「オレンジ色でながーーーーく描くよ」

 

ブラックライトで絵の具が光りました。

◆「わっ!光ったよ」

 

マントと帽子をかぶって作品のお披露目です。

◆カラフルな枢機卿がとおります。

 

(参加者の声)

・絵の具をつかってきれいな色ができました。(6歳)

・作品をきっかけに自由に楽しめてよかったです。(保護者)

2022/5/7、5/14 彫刻あらいぐま

 5月の彫刻あらいぐまは、7日に橋本真之《果実の中の木もれ陽》、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》、14日に鹿間厚次郎《静の旋律No.31》、志水晴児《NEGATIVE BALL》を洗いました。まず、なぜ屋外彫刻を洗うのかを考えました。「汚れたままはいやだから」「きれいな作品をみてほしいから」など、彫刻の気持ちに寄り添い、いざ、彫刻洗い!今回は、彫刻を洗うプロの方と一緒に洗います。彫刻の素材によって用具や洗い方を変え、スポンジに洗剤をつけたり、刷毛や雑巾を使ったりして、彫刻が傷まないようにしました。近くで彫刻をみると細かいところにも気付き、「色んな黒がまざっているよ!」「こっちの彫刻の方がやわらかいな~」普段みている彫刻から新しい発見ができました。洗い終えた彫刻はどれも気持ちよさそうでした♪

 

よくみて彫刻の細部まで洗います

◆彫刻の裏側ものぞきこんでふきます。

 

彫刻洗浄のプロと協力してきれいにします

◆大きな彫刻も高圧洗浄機で隅々まできれいに!

 

 洗っていると彫刻の変化にも気付きます

◆「ここに青色の石があるよ。」「洗いながら気づいたんだね!」

 

みんなで手分けして洗います

◆みんなで優しく洗おう!

 

(参加者の声)

・よくみながらあらえました。(小学1年)

・普段何気なく通り過ぎていましたが、間近にみて、触って、新たな発見ができました。(保護者)

 

2022/04/30 フリープログラム「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」

 今回のMOMASのとびらは、「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」の2つです。「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、グッドデザインの椅子を目でみて、お尻で楽しみ、自分のお気に入りを見つけます。「ハムみたい!」「思ったよりもやわらかい~」かたちや色から名前をつけたり、座ることで椅子のよさに気付いたりしました。「MOMAS探検隊!」では、1階の吹き抜け周りにある椅子や階段の踊り場からみえる彫刻作品を鑑賞しました。「壁にも作品だ!」「他にも何か隠れているかも!」思わぬところで作品に出合い、今まで以上に周りをよくみて作品を鑑賞しました。次のフリープログラムは8月を予定しています。ぜひ美術館に来てくださいね♪

 

みんなで鑑賞しているところです 

◆「どんな作りになっているのかな?」

 

 

いろいろな座り方を楽しみます

◆「こんな座り方もできちゃうよ!」

 

 

初めての椅子鑑賞です

◆初めての美術館!どきどきの作品!

 

 

作品みながらいろいろなことを想像します

◆「この作品どこから来たのかな?」

 

2022/04/09,04/23 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「MOMAS探検隊!」

 新年度、ドキドキワクワクの中、MOMASのとびらでは、「洗濯ばさみで絵を描こう!」「MOMAS探検隊!」の2つのプログラムを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、2万個の洗濯ばさみを使い、思い思いのかたちを表現します。「ながーい蛇!」「太陽の色みたい~」みんなの作ったものが集まると、部屋の中にも春が来たようにカラフルな景色が広がりました。「MOMAS探検隊!」は、美術館を探検しながら作品をみていきます。グッドデザインの椅子では「オタマジャクシだ!」「ピースしているみたい!」色やかたちから身近にあるいろいろなものにみえてきました。フリープログラムはどなたでも参加できるプログラムです。美術館デビューがまだの方、ぜひフリープログラムに来てくださいね!

 

工夫しながらつなげていきます

◆「どんどん長くなるぞ!」

 

 

できたものを鑑賞します

◆カラフルな国に迷い込んだみたい!

 

 

よくみてどんなふうに感じるかお話しします

◆座ったらどんな感じだろう?

 

みる角度を変えて鑑賞します

◆「お!下からみると大きなアリみたい!」

 

 

2022/3/12, 3/19 み~っけ!「かく、カク、四角!MOMAS発見!

 今日のみ~っけ!では、まず「MOMAS探検隊」になって、美術館にある「かたち」を探しました。「天井が四角だったよ。」「床のタイルも四角だった!」そうなのです!埼玉県立近代美術館には四角がたくさん。そこで今回は、四角い素材に絵の具をつけてスタンプします。発泡スチロールやスポンジ、木材などから、自分の好きなものを選んでスタンプします。どんどんスタンプしていくと「大きな四角が欲しいな~」という声が…。そこで、じゃじゃーん!!大きな四角のスタンプも用意しました!両手で抱えるほどの大きさなのでお家の方と協力してスタンプします。そしてもっともっと大きい、親子で一緒に乗れるくらい大きな四角も登場!!全身を使ってスタンプ!最後は出来た作品をみんなで鑑賞します。「音のリズムみたい♪」「プレゼントのかたちだ!」スタンプした四角がいろんなものにみえて、四角の国のようになりました。

 美術館を探検しています

◆上の方にはどんなかたちがあるかな~?

 

大きな紙の上でスタンプします 

◆遠くの方にも、えい!

 

好きな色を塗ります

◆「いろんな色でぬっちゃおう!」

 

全身を使ってスタンプします

◆お家の人と一緒に、乗ってスタンプ♪

 

作品を鑑賞しています

◆「四角で迷路をつくったんだよ~」

 

(参加者の声)

・ダンボールのスタンプが、はちゅうるいのうろこみたいになっておもしろかった。(6歳)

・家での絵の具遊びは準備や片付けが大変で躊躇してしまうのですが、思い切り大胆に活動していたので、参加できて良かったです。(保護者)