MOMASのとびら これまでの報告

わくわく鑑賞ツアー

 今日は現在展示中のMOMASコレクションから小茂田青樹《鳴鶏》と屋外展示室にある重村三雄《階段》、吹き抜け周りにある椅子をスタッフと一緒に巡りました。小茂田さんが描いた大きな屏風では、鶏のポーズや表情から「どんな関係?」「どんなお話をしているのかな?」と関係性を考えたり、鳴き声を想像してみたり、「背景はなぜ描いていないのかな~、どうなっていると思う?」と背景を想像して話が盛り上がりました。重村三雄さんの人物をかたどった彫刻は「あれ?おかしい!」と思う部分をみんなで探しました。小さなお子様連れ親子が多かったのですが、「もっとみた~い!」「30分飽きずに見られた」と好評でした。毎回内容も変わりますのでお子様の美術館デビューにぜひ遊びに来てください。


何で背景は描いてないのかな?」      ◆グループごとにじっくりと作品を 

 「きっと鶏を目立たせるためだよ!」     みられます。「同じ人の作品かぁ」



◆「何か変わったところある?」        ◆座った時に少し動いたのはコの形に

 「あ!ひじが…!!」             秘密があるんだね。


 

企画展物語みる+つくる「ココロレントゲン」

 美術館に展示されている作品の中には、作者の想いや気づき、世界に密かに存在する美しさなど、いつもは眼に見えないものが映し出されています。まずは、現在開催中の「竹岡雄二展 台座から空間へ」へ出発。台座やショーケース、大きなガラス張りの部屋のような作品をみんなで見て、話し合いながら、「見えないものを見えるようにする」仕組みについて考えます。竹岡さんは、いつもは見えない、美術館の壁の中まで見えるようにしてしまっています。そこで、参加者のみんなも、自分の心の中を見えるようにしちゃいましょう!気になるチラシを集めたら、切ったり貼ったりして、自分の心の中に潜む、「いいな」「すごいな」「素敵だな」という気持ちを、見えるようにしていきます。出来上がったら、心臓の大きさのセロファンを貼って、ちょうど心臓の上にピンで留めます。心の中が見えるようになったら、なんだか恥ずかしい気もしてきた…心の中の豊かさ、面白さが見えるようになった時間でした。


◆竹岡雄二展に出発!           ◆何も見えないと思っていたけど、

 竹岡さんの心の中にお邪魔します。     よ~く見るといろいろ見えてくる…。


 

◆気に入ったチラシを集めました。     ◆どこを使おうかなあ。真剣です。

 どこが気になったのかな。     



◆私が気に入ったものを集めた上に、    ◆みんなの心の中が見えちゃう。

 心臓の大きさのフィルムをぺたり!     なんだか緊張するね。

<参加者の声>

・自分が思ったことをやれて楽しかった。(小2男子)

・しんぞうをみせるのがはずかしかった。(小1女子)

・自分の心の中を作るなんてすごいと思いました。(小4女子)

サマー・アドベンチャー「変身!野菜の大冒険」

 今日は美術家の増田拓史さんをお招きし、『野菜』をテーマに親子で1日ワークショップを開催! 午前中は、各家庭で手作りしてきたお弁当を眺め、どんな野菜が使われているか調べました。「トウモロコシってどうやって生っているのかな?」「ジャガイモはどんな花が咲くのかな?」など、野菜にまつわるクイズをしたり、お弁当を食べながらじっくりと考えました。午後は野菜の特徴を活かして超軽量粘土でキャラクター作りに挑戦です! 芯を入れる方法や、粘土の表面をきれいにする方法など、増田先生が丁寧に教えてくれました。「どの野菜にする? 何をしているキャラクターにする?」親子で仲良く相談し、制作時間があっという間に過ぎました。「みると幸せになれる野菜の鳥」「子供を楽しませるアスパラのピエロ」など色も形も可愛いユニークな作品たちが完成! 素敵な作品をチェキで撮影し、参加者全員分の作品を図鑑にして今日の思い出を持ち帰りました。


◆本物の野菜に触って観察!                  ◆このお野菜はどうやって作ろうかな?



◆どんどん成長中!?             ◆『トマトくん』の冒険記。

 みんなで協力して素敵☆           お家に住む妖怪をやっつけます!



◆カボチャとジャガイモとゴマのダンサーズ!楽しい感じが伝わりますね。


◆お野菜キャラクターが大集合!!

<参加者の声>

・野菜のことがわかって粘土の作品をつくれて楽しかった。(中1女子)

・もっとやさいのはなしをしりたい。(小1男子)

・一緒に工作して親子の会話の時間になりました。(保護者)

・野菜とアートの融合が斬新な体験でした。(保護者)  

 

サマー・アドベンチャー

 今日は、4回目を迎える『座れる段ボールの椅子グランプリ』入賞作品の鑑賞会を行いました!今回は大阪・奈良・東京からの応募があり、全部で42校71脚が美術館の1階と3階にずらりと勢ぞろいしました。その中で総合グランプリをとったのは中学校。制作者は模型をつくって形を研究したそうです。審査員からは「眺めても美しく、人が座っても美しい!」「軽くて段ボールの特性を上手くいかしている」と評価が高く今回の受賞となりました。観賞会は、お互いの作品制作のエピソードを楽しく聞きながらも、審査員のデザイナー高須賀昌志先生や美術館館長の話を真剣に聞く姿が印象的、すでに来年を見据えているのでしょうか…。28日まで展示します。ぜひ工夫を凝らした作品たちをご覧ください。



◆制作者の話がおもしろい!              ◆白くまの愛らしい表情にうっとり。

 デザインの専門家からのお話もいっぱい。        毛並一本一本まで頑張りました!!



◆奈良から駆けつけてくれました!!とても  ◆やっぱり座ってみないとね☆

 繊細な編み込みに女性かと…男性チームでした!


サマー・アドベンチャー

 今日のフリープログラムは豪華2本立てです! 洗濯ばさみをつなげて遊ぶ『洗濯ばさみで絵を描こう!』では、カラフルな洗濯ばさみでオリンピックのマーク、くわがたなどの昆虫、花火など今の時期にぴったりな作品が出来あがりました☆ そして新しく加わった『キラキラ★カチカチスプーンワールド』では、上田薫さんの《ジェリーにスプーン C 》という作品を鑑賞した後、スプーンをマグネットでつなげて造形しました。何を作るかはみんなのアイディア次第なのですが、タワーやドームを作る子や、ウツボやジンベイザメがいる海の中を表現する子もいました。スプーンにキラキラ映る世界が、とてもきれいでした。今日は小さなお子様連れの方が多く、小学生以下のお子さんが参加できる美術館のワークショップについての問い合わせを多くいただきました。MOMASの扉の<み~っけ!>や<アート★ビンゴ>など開催していますのでぜひ遊びに来てくださいね。



◆ジャンボ カブトムシ!!        ◆いつの間にか囲まれています!

「立派なツノが強そう~~」            



◆いつみても鮮やかで美しい!       ◆スプーンには、何が映っているのかな?

                     「顔が逆さまに見える!」


 

◆ど迫力!大きな口を開けたサメです。   ◆親子3人で、高さを競い合います。

                      お兄ちゃんのが1番高いぞ!

ココロの中の地球のカタチ

 サマー・アドベンチャー第1弾は、講師に美術館の収蔵作家でもある高田洋一氏をお招きし、みんなが住む地球を作っちゃおう!という、わくわくするプログラムを行いました。地球になるのは丸い発泡スチロール、真っ白な大地に「みんなならどんな世界を作るかな?」まるで神様になった気持ちで山や海を作ったり、住む家を建てたり、どんな生き物を誕生させるか、先生とじっくりじっくり考えます。「大切なもの」「好きなもの」「楽しいもの」自分の世界を再確認しながら、思い思いの地球ができていきます。中には、地球を覆う巨大な紙や雲が出現、「僕はソーラーパネル!」「私は空で暮らすの!」と地球を取り囲む空間や地底までみんなの手によって命が吹き込まれていきます。最後は、一人一人の天地創造の話を聞いて驚いたり感心したりと、素敵な観賞会になりました。



◆地球にはいろんな物があるね。        ◆今日はハンダゴテで溶かしながら川を彫り
                                                                 ます!! 
しっかりスタッフがサポート


◆カラフルな地球に!              ◆ビルやタワーがたくさん☆


 

◆動物もたくさん!              ◆高田先生がひとりひとりにコメントを

                       くださいました♪

<参加者の声>

・いろいろなそうぞうあってすごいたのしかったです。(小2男子)

・いろいろな素材を使って制作するのは楽しかった。充実感があった。(保護者)


アート★ビンゴ 「うみ」

 夏本番の暑さの中、本日のMOMASの扉はアート★ビンゴです。館内の作品や美術館に関わるクイズに答えて楽しむプログラムです。今日は、ロダンの頭像の彫刻を見て、容姿や表情から「この人物はどんな仕事をしていそうかな?」と考えたり、開催中の竹岡雄二展のポスターを見て「台座の上はどうなっていると思う?」と想像して楽しみました。この問題にみんなびっくり!! ポスターを見てから、展示室の入口に行ってみると、台座の上には何もないのです! 竹岡さんの作品は、作品がのったり、ケースの中に作品が飾られることはなく、台座やケースそのものが作品なのです。フリー参加のプログラムでは参加者にスタンプカードが配られます。今日も、スタンプが全部たまり【美術館博士】の認定証を受け取った友達がいました。問題は毎回変わりますので、ぜひ親子や友達と遊びに来てください。



◆たくさんのご参加ありがとうございます。    ◆鳩が空を見上げて何て言ってる?

                         「今日はどこまで飛ぼうかな~?」


◆表彰式「おめでとう!」

親子クルーズ「表わそう!キラキラバード」

今日は、彫刻をみて+つくるプログラムでした☆「ロダンはなぜこの頭像をつくったんだろう?」と聞くと「寂しいから!」「自分を格好よくつくった」などユニークな意見が出て盛り上がりました!また、柳原義達《風の中の鴉》と鳩の彫刻《道標》を観て「どんな会話をしていそうかな?」と想像して楽しみました。鑑賞の後は「キラキラバード」を親子で1羽ずつつくります。2羽がどんな場面でどんな話をしているかを考えて、鳥の気持ちを目線や羽の開き方などの動きで表現しました。材料は、芯になる発泡スチロールと割り箸に、新聞紙を巻きつけ上からアルミ箔で覆うとキラキラバードが完成☆ 首が長くなったり、ころんころんと丸くなったり色んなポーズが出来ました。親子で2羽を大事に公園へ運び、並べて鑑賞会です!仲良く寄り添っていたり、飛ぶ練習をしていたり、作品がとってもいきいきして見えました♪



◆彫刻にさわってみると…           ◆アルミホイルで輝いてる~ピカピカ☆

「あ、トゲトゲしてる!」            「やってみた~い!」



◆新聞紙を丸めてどんな鳥にしようかな     ◆「どんなお話してるの?」

                        「このおにぎり美味しいよ♪」


◆2羽並んで羽の見せ合いっこかな?      ◆自然の中に置いて鑑賞しました!

                          

                                     

 <参加者の声>

◆アルミホイルでピカピカさせるのがすごくよかった。(小2女子)

◆彫刻に触った時の感触がおもしろくて、親子で物語を作る作業も楽しかったです。(保護者)

工房「未来の建物をつくろう!」

 突然ですが問題です!「美術館で一番大きな作品はなんでしょう??」たくさん答えが返ってきそうですが、建物に注目すると、柱やガラスがとてもオシャレですよね! 美術館自体、黒川紀章さんが建築した大きな作品なのです。今日は、美術館の建物を鑑賞したり、「なぜ四角い形がたくさんあるのかな?」と黒川さんのアイディアを学びました。そして、みんなもアイスクリームの棒を100本使い、未来の建物をデザインしました!「四角形や3角形を組み合わせよう。」「らせんをつくると植物みたいだ。」「部屋はいくつ必要かな?」と、どんどんアイディアがふくらみ、作品が大きくなります。観賞会は、作品に照明を当てると近未来感がアップ!「こんな建物があったらいいな」と未来に思いを巡らす楽しい観賞会でした。



◆見上げると空が見えるよ~         ◆屋根? はしご?

 ここは建物の中かな外かな?         空まで伸びていくのかな?



◆未来の建築家?真剣なまなざし☆      ◆「みんなの建物素敵だね~」

 


◆みんな未来的な建物が完成!        ◆独創的な建物が勢ぞろい!

                                           

 <参加者の声>

◆下の方ににわをつくって、1つ1つプールやはたけを工夫してつくって楽しかった。(小3女子)

◆クリエイティブな発想と手作業が頭の体操になりました。(一般男性)

「いろんなものがあつまって顔ができた!」

 今日は創作室で、レコードジャケットの表面をデザインしたタイガー立石さんの《リッキー・ジアンコ アルチンボルド》を鑑賞しました。作品を拡大してモニターに映すと、「ほっぺたが馬とクジラ? 髪が炎に!目の中に浮き輪がある、歯が洗濯ものだ!」と奇想天外なものが描かれた顔にびっくり!!鑑賞の後は、みんなも顔になったら面白いものを色々想像して、紙皿の上に顔を作りました。材料は白い緩衝材です。不思議なことに水につけると少し溶けてくっつくので、半立体の顔が作れます。マジックで線を描いたり色を塗れば完成です。最後に、みんなの作品を鑑賞して楽しみました。「潜水艦、船やロケットが顔の一部になったよ!」「口がサッカーゴールで選手もいるよ!」みんなの想像力に驚き、楽しい観賞会になりました。


 

◆「マイクを握った手があるよ!」     ◆なにを顔にしようかな~?

 「えっ?どこどこ??」              



◆切ったらしっかり貼って、色塗り♪   ◆「僕は東京の街をイメージして作ろう!」

 でも何でこれくっつくのかな?         「立ち並ぶビルや電車が上手~!」



◆何ともユニークな顔が完成☆      ◆「ここがね、果物の…」

                      「野菜と果物の顔だ~!」

 <参加者の声>

◆くふうをして、逆さにしても顔!楽しかった~(3年男子)

◆いろいろなものでかおをつくるのがたのしかった(1年女子)