MOMASのとびら これまでの報告

「わくわく鑑賞ツアー」

 今日は、スタッフとお話ししながら作品をみていく「わくわく鑑賞ツアー」です。モーリス・ドニ《シャグマユリの聖母子》をみると、赤、青、緑、紫などたくさんの色が見つかりました。中でも赤色が特に印象的だという話から、「お花と服が同じ色だよ!子供を守る赤だ!」「暑そう!汗をかいて散歩してるんだよ!」と様々な物語ができました。丸山直文《garden3》に描かれている緑の部分をみて、「大きな木の影かな?」「ワニの口みたい!」「巨人の手かな」とイメージが広がりました。近代美術館には座れるグッドデザインの椅子がありますが、MOMASコレクション3期では、2つの椅子がみる作品として展示室にあります。「えらい人が座るのかな」「はしごみたい」と改めて椅子を見てすてきなところを探し、「どの椅子も大切な椅子」と優しく座ることに気づきました。わくわく鑑賞ツアーは1回30分のツアーです。次回もお楽しみに!

 

ドニの作品を鑑賞中

◆「空がみえるね!」「色がまざってるよ!」

 
大きな作品からいろいろ考えます

◆「追いかけっこしてる!」「かくれんぼしてるよ!」

角度を変えてみてみましょう

◆「あ!ここから見ると長ぐつにみえるよ!」

台に乗っている作品はどう見えるでしょう?

◆背もたれは何に見える?「階段!」「アップルパイ!」

「アート★ビンゴ」

 「アート★ビンゴ」では、作品や美術館に関するクイズに挑戦します。今回は、作品の気持ちになってせりふを考えたり、グッドデザインの椅子が何の形に見えるかを考えたりして楽しみました。「MOMASコレクション3期のポスターに出ている絵を見てタイトルをつけるなら?」というクイズでは、「優しそうだから、お母さん!」「空に見えるなあ」「黒白でパンダに見えてきた!」など、作品は一つでも参加者の皆さんイメージは様々でした。クイズになった絵は、秋岡美帆《ゆれるかげ》です。イメージが広がると、もっと作品が楽しめそうですね。他にも松本薫《cycle90°》から聞こえてきそうな音を想像したり、グッドデザインの椅子の形を身近なものに見立てたりして楽しみました。申し込み不要のプログラムは時間内なら何時からでも参加可能です。ぜひ来てくださいね!

 

椅子が何に見えるか考えています

◆「顔に見えてきた!目も描こう!」

 

3階の一番奥の廊下で発見です

◆「ガラスの中に人がいるよ~」

親子みんなで考えています

 

◆「椅子の背もたれ部分から何が出てくると思う?」「お水かなあ」「くらげかも!」

 
彫刻をよーく見て考えます

◆この人が座る椅子は大きい椅子かな?小さい椅子かな?

外に出て作品を見つめます

 

◆彫刻作品をみて「ポーポーって音がすると思う!」

 

答え合わせではいっぱいお話をします

◆どんなことを考えたのかな?最後はスタッフとお話し♪

 

み~っけ!「MOMASで紙の上の運動会!」

 今日は美術館の中を探検!どんなものがあるのでしょう?…階段を下りていくと、田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を発見!大きな四角形に直線がいっぱいです。「ずっと線が続いている!」「メロンパンの線みたい!」その後、1階エントランスの椅子やガラスをみると「さっきと違って曲がっているよ。」「ぞうさんの鼻みたい!」と声があがりました。他にもグッドデザインの椅子や吹き抜けの天井などをみて、形から生まれる線の面白さに気付きました。まっすぐ、ぐにゃぐにゃ、クルクル…見つけた形や線を、大きな画用紙にみんなで描きます!でも、クレヨンも絵の具も使いません。親子ですずらんテープやリボンを転がしてキャッチしていきます。「長~くできた♪」「速く転がしてみるよ!」画用紙の上はまるで運動会です!転がした跡がいろいろな形や線になり、鮮やかな作品になりました。

 
形や線を見つけているところ

◆「サイさんがでこぼこ道を歩いているよ!」

 
吹き抜けの天井でも発見しました

◆「上にも線がいっぱい、形もいっぱい!」

 
テープを転がして線で描きます

◆「えいっ!」コロコロ~ 

 テープが転がって絵が広がります。

 
テープを切って画面に貼っていきます

◆テープを切って、貼って…

 
最後はみんなで鑑賞会

◆「くねくねと まっすぐが いっぱい!」「迷路みたい!」

 
線の重なりからいろいろな形が見つかりました

◆「リボンが集まってお花みたい。」「ここはタコの足みたい!」

(参加者の声)

・みつけたぐにゃぐにゃみたいな えが できた。(5才)

・つくってたら おひさまが できた。(4才)

・美術館の吹き抜け部分の天井が高くて印象的でした。子供と元気にできて楽しめました。

「わくわく鑑賞ツアー」

 今日のわくわく鑑賞ツアーでは、屋外展示場の彫刻作品、志水晴児《NEGATIVE BALL》を鑑賞しました。大きな岩のかたまりにぽっかりとくりぬかれた穴があります。「ひみつきち!でも、全部は隠せないの!」「穴がリンゴの形だよ!」「向きを変えたらトンネル!」「お月様にもみえるよ。」正面、横、後ろと、作品を違う角度から見ると、全く別の形に見えてイメージが広がります。他にも、堀越陽子《太陽の歌》をみて、リズムを感じたり、クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》をみて、作品のいろんな色を見つけたり、地下1階センターホールにある舟越保武《ダミアン神父像》をみて、作品の表情や姿勢から気持ちを考えたりしました。埼玉県立近代美術館にあるたくさんの作品、どの作品も様々な角度から「目と心」で見てくださいね☆

 

大きな作品をみんなで鑑賞中です

◆穴の中はどうなってるかな~♪

 

色んな角度で作品を見つめます

◆「顔を横にするとたまごみたい!」「おまんじゅうにも見えてきたよ!」


何に見えてきたでしょう?

 

◆「くり!」「形はかきごおり!」「だれか住んでるおうちかな?」

 

色んな色を発見しました

◆「赤、青…うすむらさきいろもあるよ!」

 

作品はどこを見ているのでしょうか…

◆「作品と目が合った!」「ちょっと怖い…」

 

作品をじっくりみて考えます

◆「ここから見ると目がなんか違うよ。」「かなしそうかな…」「やさしそうにもみえる!」

 

「くるくる!ぴょんぴょん!線の動きは…?」

 今回は宮脇愛子《UTSUROHI k》《UTSUROHI i》《UTSUROHI m》《UTSUROHI n》《UTSUROHI o》の5つの版画作品を鑑賞しました。「ボールがはねたみたい!」「線が作品の外にとびだしそうだよ!」表現されている線の表情や動きをたくさんみつけました。その線の印象をヒントにして、紙ひもで自分だけの線作りに挑戦です!紙ひもをさいたり、結んだりしていくと、いろんな線の形になりました。その後、できた線の形を生かして土台にさしたり、形をまとめたりしました。「鳥かごみたいになったよ」「上からみると顔に見えてきた!」まっすぐな紙ひもから一人一人の個性があふれる線の作品ができました☆

どんな線があるかみんなで探しています

◆「ひらがなの❝れ❞みたい!」
 「ここがカメの顔になってて泳ぎそう!」

紙ひもで色んな形にチャレンジです

◆ぴりぴり~~~!長~くさいたよ。


どんどん自分の好きな形にしていきます

◆違う色ともくっつけて…端っこを広げるぞ。
たくさん結んで形ができています

◆「赤と青と…白も入れたらどうなるかな?」

作品の完成です!

◆くるくるが踊っているよ!

みんなの作品を並べて鑑賞します

◆「この線の形、虹みたい!」

(参加者の声)

・ながーーーーーーーーーーい作品ができました。(小2)

・はっぱを作った時に、いろんなくるくるができておもしろかったです。(小4)

 

 

 


彫刻あらいぐま「あらって見よう!彫刻作品」

 今回の「彫刻あらいぐま」ではフェルナンド・ボテロ《横たわる人》、橋本真之《果実の中のこもれ陽》を洗いました。洗う前に、まずは作品の気持ちになってどんな汚れがあるか考えました。「鳥のフンが落ちてくる…」「ホコリがつくなあ」イメージしていくといつもは気づかなかったところも見えてきます。「あ、緑になってる!」「葉っぱが入っているね…」みんないっぱい洗ってあげなくちゃ、とやる気満々です。彫刻ボランティアの方に教えてもらいながら、スポンジで優しく洗ったり、高圧洗浄機で届かないところに水をかけたりしてきれいにしました。「気持ちよさそう。」「もっときれいにしたいな!」彫刻を洗い終えてから見ると、見え方や感じ方が変わってきます!みんなで彫刻を大切にしていきたいですね。


彫刻の汚れについて考えます

◆どんな汚れがあるんだろう…?

 
彫刻ボランティアさんと洗い方を相談です

◆洗い方は…優しくていねいに…

 
優しく洗います

◆「きれいになぁれ~」

 
どんどん汚れが落ちていきます

◆「高いところの汚れも落とそう!」

 
大きさや素材を感じられます

◆洗うと大きさがよくわかるね!

 
洗われた彫刻の気持ちを考えます

◆きれいになった彫刻はどんな気持ちかな?

 

(参加者の声)

・ちょうこくは思ったよりよごれているんだなと思いました。(小2)

・作品があらってくれてうれしい、と思ってるといいです。(小2)

・普段は触ることのできない彫刻にさわることができて貴重な体験でした。(保護者)

親子クルーズMOMASコレクション「HALF and HALF! わたしは誰でしょう?」

 今回は郭徳俊の4つの版画作品を鑑賞しました。「目は笑っているのに口が怒っているよ。」「頑固そう!」実は、その4つの作品《レーガンⅡと郭》《クリントンと郭》《ブッシュ2001Ⅱと郭》《オバマと郭》は、大統領と作者の顔が上下で合わさった作品です。組み合わせによって新しいイメージになります。今日は、それをヒントに、親子でお面を作りました。11つお面を作りますが、上下で分かれています。「折り紙で鼻を作ったよ!」「モールでキラキラ髪の毛!」最後は上下半分ずつ親子で交換して、新たなお面の完成です!かっこよかったお面が可愛く見えたり、おもしろいお面になったり…。親子のお面が合わさって、より素敵になりました☆

みんなで作品を鑑賞中

◆「半分の顔があるよ!」

 
考えながら作っていきます

◆「うーん、どこにつけようかな。」

 
出来上がってきました

◆「じゃーん!!華やかになったよ!」

 
半分交換してくっつけました

◆半分ずつくっつけたら、あら不思議☆素敵になったよ!

 
みんなで作品を鑑賞します

◆みんなの作品もイメージが変わってきたね。

 
完成です!

◆かぶってみました♪似合うかな?
 

(参加者の声)

・ちがうイメージを組みあわせてとてもたのしかったです。(小3)

・二人のお面でよりよくなった。(小4)

・お面をチェンジして面白かったです。(保護者)

フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「風を描こう!」

 9月なのに35度超えのぐったりするような日でしたが、館内はフリープログラムで盛り上がりました。『風を描こう!』では自分が感じる風をアクリルボードに表現します。「強い風がふいてるよ!ぐるぐる!」「涼しい風、そよそよ~」みんな元気いっぱいに描きました。たくさんの線が重なり、本当に風を感じるような画面になりました。『洗濯ばさみで絵を描こう!』では、素敵な作品ができました。「太陽がのぼったところだよ」「これはベロが出ているカメレオン!」みんなの楽しいイメージが広がりました。フリープログラムは、どなたでも参加できるプログラムです。ぜひ美術館に遊びに来てくださいね。



どんな風にしようか悩んでいます… 

◆「風をどんな風に描こうかな…」

 
ぐるっと勢いよく描いています

◆「暑い風~‼」

 

力強い線で風を表現しているところ

◆黒と黄色で強い風だね。

 

丁寧に並べていきます

◆きれいな色がならんでいくね。

 

色んなつなげ方で立体的になりました

◆洗濯ばさみが立ち上がったぞ!

 
1階からの眺めも素敵です

◆「カラフルできれい~!」

 「どれがわたしの作品かな~?」

「MOMASでヘアメイクアップアーティストになろう!」

 サマー・アドベンチャー第4弾は、「May IStart? 計良宏文の越境するヘアメイク展」にちなんだワークショップです。まずはみんなで展示をみました。「観覧車みたいな髪型だね。」「クジャクにも見えるよ。」「こっちの色は夏の夕焼けみたい。」すてきな髪型がたくさん見つかりました。そこで、みんなも美術館に飾りたい髪型をつくりました。土台に細長く切った梱包用シートやひもをつけていきます。でも材料は真っ白なものばかり。絵の具でカラフルに仕上げました。みんなで出来たものをみて楽しく話していると、部屋の電気が消えてしまいました。次の瞬間、ブラックライトがついてみんなの作品が光りました!「もっときれいになった!」「パレードみたい!」キラキラ光るオリジナルの髪型ができました♪


展示を鑑賞しているところ 

◆「とがった髪の毛!」「タコみたいな髪型もあるよ。」

 
髪型をイメージしてつくっているところ

◆材料を組み合わせて髪型をつくっていきます。

 
絵の具で色付けしているところ

◆色もつけていい感じ♪

 
できた作品を並べて鑑賞会

◆おだんご、三つ編み、文字になっている髪型も!

 
光る作品を楽しんでいるところ

◆光っている髪型もすてき!

 
様々なヘアスタイルができました

◆長~い髪型もキラキラ光ってきれいです☆

(参加者の声)

・かみのけをつくるのがたのしかったです。光ってびっくりしました。(小1)

・かっこいいかみがた、かわいいかみがた、きれいな色のかみがたがあって、すてきだった。(小2)

「もう一人の自分、私の影は何色?」

 サマー・アドベンチャー第3弾は、講師に青木聖吾さんをお呼びして、影がテーマの親子プログラムを行いました。会場の創作室には、いつもと違って真ん中に壁があります。スタッフが電気を消すと、プロジェクターの光でみんなの影が壁に写りました。「パパより巨人になった!」「大きい手の影から逃げるぞ!」「鳥のくちばしパクパク~」みんなで影遊びをすると、いろいろな形の影ができました。写った影を写しとると、みんなの分身が画面に登場です!その形に、赤・青・緑のパステルを重ねていきます。力強い色、淡い色、澄んだ色、子供の色、大人の色、親子の色…。様々な色の「もう一人の自分」がひとつの画面の中に生まれました。

※8月27日から9月8日まで、1階ギャラリーで作品が展示されます。


自分の影で遊ぶ時間です。

◆「写ってる!」「あの影が私だよ!」



重なっても面白い!どんな形にしようか考え中… 

◆「大きな目ができたよ♪」

 

パステルの使い方をみんなで聞いています。

◆「パステル使うの初めて!」

 
ひたすら影を描いていきます。

◆色を重ねていこう!

 
力強く重ねていきます!

◆赤、青、緑、3つの色が混ざり合います。

 
3色の影…同じ色を使っても出来上がりは様々です。

◆「もう一人のわたしがいるよ~!」



(参加者の声)

・赤青みどりで自分の色ができた。(小2)

・3つの色だけなのに、いろいろな色があってたのしいなと思いました。(小2)

・大きな紙の上で、4才の子供も手や足を使って遊んでいました。とても楽しかったです。(保護者)