MOMASのとびら これまでの報告

彫刻あらいぐま「あらって見よう!彫刻作品」

 今日のプログラムは、彫刻を親子で洗って楽しむ「彫刻あらいぐま」です。彫刻を洗うボランティアの皆さんに教わって、普段はさわれない作品を洗いながら鑑賞しました。「泥がついている!端っこまで洗ってあげよう!」「こんなに大きな彫刻だったんだ!」「ツルツルとデコボコのところがあるよ。」近づいてみたりスポンジで洗ったりすると、新しい発見もたくさん出てきます。洗った後には、橋本真之《果実の中の木もれ陽》をみて「うれしくてもっと伸びていきそう!」、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》は「すっきりした~って言ってる!」など彫刻の気持ちを話し合いました。今までよりも彫刻を身近に感じて、「もっと好きになったよ。」という声もあがりました。作品をずっと大切にしていきたいですね。

彫刻の汚れや洗い方について話し合っているところ

◆彫刻の汚れや洗い方について勉強中!

 
洗う前の彫刻を鑑賞しているところ

◆「何の汚れだろう?」「雨のあとかな。」

 
洗いながら発見をしたところ

◆普段はさわれない作品を洗っていると発見!

 「こんなところにも穴があいていたんだ!」

 
高圧洗浄機で洗っているところ

◆高圧洗浄機で高いところもきれいにします!

 
スポンジを使ってやさしく洗っているところ

◆「背中ながしてあげるね~♪」

 
水をふきとっているところ

◆最後は丁寧にふいていきます。彫刻も気持ちよさそう!

(参加者の声)

・大きいちょうこくがピカピカになってとてもうれしそうだった。(小4)

・日頃何気なく見ている彫刻を、洗いながらじっくりと鑑賞できました。(保護者)

「伝えていきたいことチェア」

 企画展「ブラジル先住民の椅子」の、動物の形をした椅子を鑑賞しました。「背中がぷっくりしていて本物みたい!」「どこかをじっと見ているね。」「今から草を食べようとしているんだよ!」「前の部屋の椅子と同じような模様があるね。」など、形や模様について話があがりました。先住民の人々の椅子の使い方は変わってきたけれど、作り方を受け継いで、今では文化を伝える方法のひとつになっているそうです。そこで今日は、世界の人にどんなことを伝えたいかみんなで考え、そのイメージをもとに、紙粘土でミニチュア椅子を作りました。自然、建物、食べ物など、伝えたいことが形になった椅子、世界中の人に座ってもらいたいですね!

 
動物の椅子を鑑賞しているところ

◆「さっき見た椅子より、動物の形が大きくなったね!」

 「こんなに大きい木あるのかな?」


粘土で制作しているところ 

◆紙粘土に絵の具を混ぜます。

 
粘土に模様をつけているところ

◆細かいところも作っていきます!

 
みんなの作品を並べて鑑賞会

◆お城や温泉、富士山…伝えたいこといっぱいあるね!

 
素敵な作品が並びます

◆座ったら楽しくなりそうな椅子ができました♪

 
世界中の皆さんに紹介したいですね

◆どんな座り心地かな?

(参加者の声)

・おふろのいすをつくりました。たのしかったです。(小1)

・おすもうさんのいすを作りました。日本の文化をみんなに伝えたいです。(小5)

フリープログラム

 新緑の映える青空の下、3つのフリープログラムを行いました。「風を描こう!」は、北浦和公園に吹く風を感じながら、アクリルボードに絵を描きます。「そよそよ~」「ぐるぐる~」カラフルな風が現れました。「リキシャカメラ」は、美術家の佐藤時啓さんが制作した作品です。きらびやかな3輪車の座席に乗ってカーテンを閉めると、中は真っ暗!そして膝の上に置いた白いボードに外の景色が映ります。「すごい!どうなっているの!?」「歩いている人が見える!」お子さんにも大人の方にもカメラの世界を楽しんでもらいました。毎回人気の「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、長~い線路やたくさんの動物など、力作が床一面に並びました。どなたでも参加できるフリープログラム、ぜひ遊びに来てくださいね♪


風を描いているところ 

◆「いろんな色の風が吹いているんだ!」

 
様々な色の風ができたところ

◆「あ!風の中にいるよ!」

 
リキシャカメラで何が見えるか楽しみにしている様子

◆何が映るかワクワク☆

 
外の世界を見ているところ

◆ただいま「カメラの世界」お楽しみ中♪

 
洗濯ばさみを使って親子で絵を描いている様子

◆大きな絵ができました!

 
親子で大きな作品を作っているところ

◆「どんどん上に伸びていくよ!」

「願いをこめて☆親子の椅子」

 企画展「ブラジル先住民の椅子」には、動物の形をした椅子がたくさんあります。「模様がかっこいい!」「かわいい動物もいるね。」普段使っている椅子とは違う椅子ばかりです。その中の、ある動物の椅子について鑑賞すると、「優しそう!」「うれしくて笑っているんじゃないかな。」「みんなで仲良く座れるように大きな木を使ったのかな。」など、動物の印象や作者の気持ちについてイメージが広がりました。実はこの椅子、雨を呼ぶと信じられていたジャガーがモチーフです。そこで今日は、親子の願いをこめたミニチュア椅子を作りました。叶えたいことから形を考え、段ボールや木材をホットボンドで接着します。それぞれの願いが、バラエティ豊かな椅子になりました。皆さんの願い、叶いますように!


作品を鑑賞しているところ 

◆「するどいくちばしで強そう!」

 
作品についてみんなで話しているところ

◆「顔はクマ?」「尾はカモノハシ?」「座ったら楽しくなりそう!」

 
親子で制作しているところ

◆親子で相談しながら組み立てていきます♪

 
みんなの作品を鑑賞しているところ

◆願いのこもった作品が勢ぞろい!

 
本がたくさん読めるように願った椅子

◆「本がたくさん読めますように。」

 
願いのこもった作品が完成しました

◆「ライオンみたいに足が速くなりたいな。」


(参加者の声)

・イルカのいすをつくった。スイミングがじょうずになりたいです。(小1)

・平和になりますようにというねがいをこめて、花のいすを作りました。(小3)

・子供と考えたアイデアを形にしていくのが楽しいです。(保護者)

「洗濯ばさみで絵を描こう!」

 ジャコモ・マンズー《枢機卿》などの彫刻があり、厳かな雰囲気の地下1階センターホールが、今日はカラフルでにぎやかな空間になりました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、洗濯ばさみをつなげたり並べたりして床に絵を描くプログラムです。「長~い龍がこっちに向かってきているところ!」「海の中で花火があがる世界だよ♪」「恐竜たちが散歩をしているんだ。」など、親子で、友達で、お話しながら作り、絵が広がっていきました。参加者の皆さんによる洗濯ばさみアートは、ずっと残しておきたくなるような、素敵な作品になりました。

 
兄弟で協力して作っているところ

◆「黄色いピラミッドをいっぱい作ったよ!」

 
出来上がった作品を見て、笑顔が広がります

◆「太陽も笑っているよ♪」

 
作品が広がっていくところ

◆どんどん大きくなるアートです!

 
洗濯ばさみを王冠にしているところ

◆洗濯ばさみ王国の王子様かな?

「わくわく鑑賞ツアー」

 春らしいポカポカ陽気の中、屋外にある橋本真之《果実の中の木もれ陽》を鑑賞しました。作品の周りを歩いてから「何に見えるかな?」と聞くと、「掃除機、ホース、ラッパ、ひまわり、妖怪」などたくさんの答えが出て、それぞれをイメージして盛り上がりました。この作品、表面に穴がいっぱい開いています。中を覗いてみると、「星空みたい!」「ブラックホールだよ!」など、また違う世界が広がりました。その後、マルク・シャガール《二つの花束》を見て作者の気持ちを想像したり、重村三雄《階段》の彫刻の真似をしたりして楽しみました。わくわく鑑賞ツアーは、美術館の作品が楽しめる1回30分のツアーです。毎回みる作品は変わります。次回もお楽しみに!


作品の中を覗いているところ 

◆「何か動き出しそう!」「キラキラしていてきれいだよ!」

 
描かれているものについて話しているところ

◆「真ん中の家の色が好き♪」「おもしろい顔の動物がいるよ!」

 
描かれている人の真似をしているところ

◆描かれている人の真似をしてみよう!どんな気持ち?

 
彫刻の気持ちを考えているところ

◆「友達待っているのかも!」「景色きれいだな~、かな。」

「アート★ビンゴ」

 今年度1回目のMOMASのとびらは「アート★ビンゴ」!作品や美術館に関するクイズに挑戦します。今回は、グッドデザインの椅子が何の形に見えるか考えたり、開催中のブラジル先住民の椅子展のポスターを見て、サルの親子がどこへ行くのか想像したりして楽しみました。アート★ビンゴは、参加者の皆さんの数だけ答えがあります。「彫刻広場にある、湯村光の《天空へのメッセージ》の続きはどうなると思う?」というクイズでは、「花が咲く」「近代美術館にある四角い形がいっぱい出てくる」「伸びて宇宙まで届く」など、彫刻広場がさらに楽しくなりそうな答えがたくさん出ました。申し込み不要のプログラムは、どなたでも参加できます。ぜひ気軽に来てみてくださいね♪

 
サルがどこへ行くか想像しているところ

◆「仲間を探しているのかな?」「バナナを食べにいくんだよ!」

 
椅子の形からイメージしているところ

◆「つぼから煙が出ているところかな。」「キノコにも見えるよ。」

 
彫刻の気持ちになっているところ

◆「お花見したいって言ってる!」

 
マントに描きたい模様を考えているところ

◆マントに模様を描くとしたら?
 「星でいっぱいにしたらかっこよくなりそう!」

み~っけ!SMF「フワリつばさで 鏡の国を飛んでみよう!」

 今日は、埼玉県内で展覧会やワークショップを行っているSaitamaMuse Forum(サイタマ・ミューズ・フォーラム)という団体から、造形作家の加藤典子さんを特別講師としてお呼びしました。「みんなの背中につばさが生えたら、鳥や飛行機のように飛んでいきたいね。」という話から、つばさ作りをしました。画用紙にお花紙などの材料を貼ったり、カラーペンで絵を描いたりして、素敵なつばさが出来上がりました。でも、つばさは1人1枚しかありません。そこで、特別なシートをつけて鏡のようになった窓に、つばさを貼って下から覗いてみることに。すると、まるで2枚のつばさが空中に浮いているようになりました!そして、フワフワと飛んでいきそうなつばさを見て楽しみました。オリジナルのつばさで、新しい季節にむかって飛んでいけそうですね♪

お花紙を飛ばしているところ

◆飛ぶってどんな感じかな?お花紙や紙飛行機を飛ばしてみよう!

 
材料を貼っているところ

◆「キラキラのつばさにしたいな!」

 
模様を描いているところ

◆「どんな模様にする?」親子で話し合い中~

 
親子で制作しているところ

◆「ここも材料を貼ろう!」力を合わせて作ります☆

 
つばさを貼っているところ

◆「お母さんのとなりに貼りたいな。」

 
フワリつばさが現れました

◆「どこまでも飛んで行けそう!」「お花畑を飛びたいな♪」

(参加者の声)

・じぶんがそらにまいたちそうだった。(6才)

・とりさんみたいになったよ。たのしかった。(4才)

・制作の時間が足りないくらい、夢中で作っている子供の姿を見られてとても良かったです。(保護者)

みる+つくるMOMASコレクション「なりきり瑛九☆光を使って描こう!」

 今日は、最初に創作室で瑛九《希望》を鑑賞しました。「泳いでいるタコだ!」「ガイコツの頭にみえる!」さらに「電気でビリビリしていそう」「カミナリが鳴ったところかな」など、暗い中で明るく光っている世界ではないかと話が広がりました。その後、描き方のヒントを探しに展示室にいきました。そこで型紙を発見!色々な作品の中に、印画紙という特別な紙の上に型紙や身近な物を置き、光をあてて型を写し取った作品がありました。そこでみんなも、瑛九のように光を使って制作しました。おはじきなど透明な素材や紙の重ね方、光の当て方で、様々な色や形が浮かび上がるのを楽しみました。最後に額をつけて完成です!太陽の光をつかまえたアートができました♪

 

瑛九の作品を鑑賞しているところ 

◆「ステージの上でライトをあびているみたい!」

 
描き方のヒントを見つけたところ

◆「型紙と同じ形が絵の中にあるよ!」

型紙や材料を並べているところ

◆型紙や材料の置き方を考えます。「型紙を重ねてみようかな♪」

 
感光紙を日光に当てているところ

◆「あ!だんだん色が変わってきた!」

額をつけているところ

 

◆最後に額をつけます。「いい作品ができたよ!」

 
すてきな作品が並びました

◆海の中、楽しい遊園地…いろいろなイメージの作品ができました☆

 

(参加者の声)

・光をあててきれいなかたちができてうれしかったです。(小1)

・光で絵がかけてびっくりしました。森の中みたいになりました。(小2)

 

みる+つくる企画展物語「どこまで増える?!MOMAS計画2019」

 近代美術館の中で一番大きな作品は何だと思いますか?正解は、美術館の建物です!今日は美術館を設計した黒川紀章さんの建築を紹介する展示を見に行きました。《東京計画1961Helix計画》の映像や模型を見ると、「鳥のくちばしみたいな形がいっぱい!」「ちょっとずつ動いているみたいな形!」「空まで届きそう!」など、造りや高さに驚きの声が挙がりました。鑑賞した作品は、人口の増加に合わせて生き物のように成長する都市のアイデアを模型や映像にしたものです。海を埋め立てるのではなく、垂直に伸びていく建築が考えられました。そこで、みんなもどんどん増えていく建物をイメージして作品づくりをしました。低学年の子たちはブロックのような角材を、高学年はアイスの棒をメインに、木材を組み合わせてホットボンドで接着します。「川や海を乗り越えるよ!」「建物が好きな方向に増えるんだ!」など想像が膨らみ、100人、200人…もしかしたら世界中の人が暮らせるかもしれない建物ができました。


模型を鑑賞しているところ 

◆「くねくね ねじれてる!」「長~いエレベーターで昇るのかな。」

 
映像を鑑賞しているところ

◆「一番上に住んだら星がいっぱい見られそう!」

 
角材を接着しているところ

◆ホットボンドで接着中♪

 
組み合わせを考えているところ

◆組み合わせ方もポイントです☆

 
鑑賞会で並んだ作品

◆どこまでも増える建物が完成!!

 
思いのつまった作品です

◆デザインも増え方も様々な作品ができました!

(参加者の声)

・とてもたのしかったです。いつかたてられるといいな。(小1)

・外国にあって、よこに広がって、どんどん日本にちかづいていくのを作りました。(小2)

・美術館や見た作品のように、同じ形をつなげていきました。(小6)