MOMASのとびら これまでの報告
親子クルーズ「 お面をつけて 作品の中へ 」
作品をよく見ていると、なんだか物語が浮かんでくることも…? 今日のMOMASの扉は親子で参加! MOMASコレクション展で展示中の、谷川晃一《jazz》シリーズを鑑賞しました。どんな色がある?形は?場所はどこかな?・・・まだ少し、作品と仲良くなれていません。そこで、《jazz》シリーズから大学生たちが考えた物語の朗読を聞いてもらいました。作品の中で、家族を探す物語です。朗読が終わると、作品の中から飛び出したようなお面が登場!みんなも、作品の中に入れそうな家族のお面をつくってみましょう。今日はなんと、親子別々に制作します。絵具やペンキ、ステンシルを駆使してお面が出来上がり。仕切りを外してみると、別々で作っていたはずのお面が、親子で似た形や色をしています!《jazz》の中に入ったとしても仲良し親子。お面を付けてもう一度作品を見に行くと、なんだか本当に中に入って遊べそう。これからも、親子でいろんな美術作品を、自由に楽しんでくださいね。
◆展示室にて《jazz》シリーズを鑑賞。どんな色や形があるかな?
◆大学生が作った朗読劇を聴きます。物語に集中…。
◆不思議なお面が登場!みんなも作ってみよう。
◆大人チームも子どもチームも一生懸命。どんなお面が出来るかな。
◆別々に作っていたのに、そっくりなお面が出来た!家族って不思議だねえ。
◆お面を付けて、再び展示室へ。似た形を発見!
<参加者の声>
・たいへんなこともあったけど、すごくたのしかったです。(小1女子)
・親子の共通点がみなさんにあり、鑑賞もうれしい時間でした。家族という着眼点がもたらす幸せな時間でした。(保護者)
みる+つくるMOMASコレクション「 鳥の世界へ 」
MOMASコレクション展に現在展示されている橋本雅邦《花鳥図》には、12種類もの鳥が六曲一双の屏風の中に描かれています。今日はまずみんなで、展示室でバードウォッチング! 生き生きとした鳥の姿や、美しい羽根の色に注目して作品を鑑賞しました。飛んでいる鳥も水辺にいる鳥も、同じ姿勢の鳥は1羽もいません。橋本雅邦が描いた鳥をよーく観察したら、みんなも鳥を描きましょう。和紙と色水を重ねて鳥を描きます。鳥の動きや羽根の色を工夫するだけでなく、よく合う嘴や脚の色を考えたり、周りに花や木々、川を配置したりしました。静かな熱気の中、集中して作っていました。最後には、みんなが作った12枚の作品をつなぎ合わせて、六曲一双の屏風に! つないでみると、新しい物語が見えてきます。今日はおまけに、もう一度橋本雅邦の《花鳥図》を見に行きました。みんなで作った作品が一番!という子もいれば、やっぱり橋本雅邦の作品は凄い、という子も。作家の力も実感できたプログラムになりました。
◆遠くから全体を見つつ、 ◆近づいてよく見てみます。
双眼鏡も使って、細かいところを見てみます。 気になる鳥に注目…。
◆2人1組で1枚の台紙に描きます。 ◆生き生きした大きい鳥も!
色を重ねて、美しい鳥が生まれます。
◆つなげてみると、1つの新しい作品になりました。 ◆六曲一双のMOMASの扉花鳥図。
場面が続いているみたい! みんなの力で大作が出来ました。
<参加者の声>
・大きなびょうぶが作れて楽しかったです。(小2男子)
・みんなの作品も、自分達の作品もいい作品だなと思った。(小5女子)
わくわく鑑賞ツアー
今日のツアーは北浦和公園にある彫刻作品からサトル・タカダ《子午線ー1993》と、MOMASコレクションからクロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》、吹き抜け周りに展示してあるグッド・デザインの椅子を見てまわりました。《子午線ー1993》は、クレーンのアーム型のものが付いたトロッコのような作品ですが、いったい何をする機械なのかみんなで推理してみました。「電車を修理する機械?」「穴を掘る機械!」などなど様々な考えが生まれました。実はこれ、地球上に経線を引くための機械なんです!モネさんの積みわらの絵では、描かれた時間や季節を想像して楽しみました。最後はグッド・デザインの椅子10脚の座り心地を味わいながら、お気に入りの椅子を選びました。30分が あっという間に過ぎました。今日の参加者も感じたことをいっぱいお話してくれました。
◆「線路をどこまで伸ばしたい?」 ◆「何が描かれていますか?」
「日本一周させたらいいんじゃない!」 「藁の家に後ろから光が当たっている!」
◆「座り心地はどう?」 ◆大人の方だけの参加もありました。
「あ、ちょっと硬い。。。」 特別に、《果実の中の木もれ陽》を覗きました。
《果実の中の木もれ陽》がふえて、わかれて、ひろがって
今日の工房は、埼玉大学の学生が企画・実施しました!橋本真之さんの《果実の中の木もれ陽》は昨年11月に木の上に伸びたり、新しい形を加えて増殖をしました。今日の鑑賞では、「どうして増やしたのかな?」と作者の気持ちや作り方も考えてみました。今日はみんなも作者になりきって作品を増殖させます!作品の写真をみて「どこに増やそうかな~?」と考えながら、スチレンボードを切って形を作り、へらで痕をつけたり、凹凸を作りました。さらにメタル箔という金属色のシールを貼って研磨剤で磨くと、金属らしさがアップ!完成した作品は、橋本さんの作品写真に貼りつけます。「クネクネしたところに合体させよう!」「地面からニョキニョキ生えてきた!」と、たくさん増殖していきました。みんなの作品に刺激され、本物がまた増殖するかもしれませんね♪
◆触り心地は…「冷た~い!」 ◆宇宙に見えたところに新しい星を!
「中に何か入っているぞ!」
◆「どこを増やそうかな~」 ◆作品からニョキニョキ!
「美術館にくっつけちゃう?」
◆みんなどこに増やしたのかな~? ◆「猫が登りそうだから猫の顔をつけたよ。」
「あれ?全体が大きな猫にも見えるぞ。」
<参加者の声>
・きるとき、くにゃくにゃまげるのがたのしかったです。(小1女子)
・本物に似たのができてよかった。(小4女子)
折り紙でキュビスム!
今日のMOMASの扉は、開催中の企画展「日本におけるキュビスム ピカソ・インパクト」を親子でゆっくり鑑賞しました。どの親子も「あそこに魚が描かれているよ!」「え?どこ?」等と会話が弾み、あっと言う間に時間が過ぎます。しかしキュビスム作品の中には「四角や線ばかりで何が描いてあるかわからない」と言われることがあります。今日は、折り紙を使ってキュビスムを解説!キュビスムの創始者ピカソは、対象を色々な方向から見て、形を単純化し、絵の上に再構成しました。折り紙も対象を直線や基本図形で表していますよね。折った後再び広げてみると、残った跡はキュビスムに通じるものがあります。参加者も、折り紙を折って、開いて、切り取って、形の発見をしました。それを画用紙に貼るとキュビスム風な作品の完成です。折り紙の形は同じでも、パーツの並べ方は十人十色。キュビスムの作品を少し身近に感じることができました。
◆「ここにも家がある!」「煙突は?」 ◆下からのぞいて何かを発見!?
「他に何が描いてある?」「花~」
◆「カニがいた?」「どこどこ?」 ◆まずは折り紙!
「えぇと~…」久しぶり?
◆切って並べます! お、キュビスム! ◆四角や三角で絵になった!
<参加者の声>
・おりがみをおってきるとへんなかたちやおもしろいかたちになった。(小1女子)
・「キュビスム」を難しく考えていたけれど、折り紙の分解で作品を作るうちに親しみが湧いてきた(保護者)