MOMASのとびら これまでの報告
親子クルーズ(MOMASコレクション) 「名画をコラージュ!」
「人の作品を真似る」と聞くと、どこか響きが悪いのですが、MOMASコレクション第Ⅰ期第2室には、有名な作品を「引用」や「オマージュ」等をした作品が集められています。福田美蘭さんの《湖畔》《黄金の雨に変身したジュピターを迎えるダナエ》を鑑賞すると、作品の外側を想像したり、作品の一部分が入れ替わったことで、新たに作品を楽しむことができます。今日は、当館のコレクションのカラーコピーを使って、絵画や彫刻をコラージュして楽しみました。なんと名画にハサミを入れて気になる部分を切り取ります!折り紙を貼ったり、ペンで描き加えて自分の世界に作り変えていきます。「チューリップと背比べしている彫刻《ゆあみ》」「ポットからトラがでてきた!」など、想像が膨らみました。感想の中には「出来上がった作品はどれも似たものがなく、人間の想像力の無限を感じました。」と、みんなの作品を観てさらに楽しめました。
◆元の絵には何が描かれていたと思う? ◆これは何のポーズ? どんな作品かな?
◆まずはじっくり見てみよう。 ◆切ったり貼ったりしていると夢中!
「どの作品にしようかな?」 「あ、思いついた!」
◆線路がどんどん延びてどこへ行くのかな? ◆親子で仲良く発表!
<参加者の声>
◆いろいろな作品の良い部分を生かせたことや自分だけの発想をできたのでよかったです。(5年男子)
◆親子で創作することの意義は大きいと改めて感じました。(保護者)
親子クルーズ(企画展物語) 「私に風景をかさねて!」
今日の親子クルーズは、開催中の<ラルティーグ展>の中から、少年時代の写真作品を鑑賞しました。人や猫がジャンプしたり水に飛び込む直前の表情をとらえた写真など、どうやって撮影したのかを考えても楽しい作品がいっぱいです。鑑賞後は、富士フィルムの《チェキ》を使って、1枚の写真に風景が2枚重なって映る【2重露光】に挑戦しました!カメラ初体験の子供たちはドキドキしながら撮影開始。親子でお互いを撮ったり、面白い風景を探して館内や公園を行ったり来たりしていました。白いフィルムに画像が浮かび上がると「わぁ、こんな風になるんだ!」と楽しんでいました。意外な重なりのおもしろい作品が出来上がり観賞会では、友達の作品に「すてき!」「かっこいい!」と歓声があがっていました。
◆この表情、どんな気持ちかな? ◆上手に撮れたかな?
◆親子で撮影! ◆すごい!自分が水玉になっちゃった!
◆(左)空の上を歩いているみたい ◆(左)手の中に噴水が!
(右)お花がいっぱい (右)黄金のマハラジャの手!?
<参加者の声>
◆写真をかさねるとおもしろい写真ができて楽しかった(5年男子)
◆フィルムが出てくるカメラを初めてやったので楽しかった。(3年女子)
◆子供と話しながら作品をつくっていく過程が楽しかった。(保護者)
アート★ビンゴ 「さくら」
アート★ビンゴは、小さなお子さんから大人までどなたでも楽しめる9つの問題に挑戦するプログラムです。「公園の入り口に立つ《ゆあみ》という彫刻に似合う服を描いてみよう!」など、想像して絵を描く問題もあります。《ゆあみ》にかっこいいマントを着せた子は「このポーズ、ヒーローみたい!」と話してくれたり、体操着を着せた子は「運動の前にストレッチをしているから」と教えてくれるなど、参加者の答えはいつも自由でユニークです。親子や友達でお互いに思いついたことを比べてみると、とっても楽しめます。
今年度はフリー参加プログラムに「わくわく鑑賞ツアー」が加わり、スタンプカードがリニューアルしました。ビンゴや鑑賞ツアーにたくさん参加して美術館博士を目指してみてはいかがですか?お待ちしています!
◆コインロッカーの中に何かあるよ!? ◆「実際に座ってみて名前を考えよう!」
「するするするり~!」いい名前だね!
◆「どんな音を聞いてるのかな?」 ◆公園で遊んでいたグループも、常連さんも
「さらさらさら~風の音」 たくさん参加してくれました♪
みる+つくる(MOMASコレクション) 「曲の感じを表わそう!」
今回のMOMASコレクションみる+つくるでは、難波田龍起さんの作品を鑑賞した後、音楽のイメージを広げて制作をしました。音楽を聴きながら難波田さんの作品をみると、線の強弱や色の変化がまるで色々な音楽を聴いているようにも感じます。みんなもクラッシックの曲を聴きながら、イメージをクレヨンの色で表現してみました。気持ちが乗ってきたら今度はドリッピングという技法で線を重ねます。そこで絵の具の代わりに登場したのは黒飴です!細く長くとろ~っと伸びて、リズミカルな線、激しい線、ゆったりした線が描けました。観賞会ではお友達の発表を聞きました。「2人がダンスしているイメージ」「音楽に合わせてどんどん色を増やしていきました。」など、とっても素敵な観賞会になりました。
◆学校のどんなところに飾ってみたい? ◆ドビュッシー「月の光」にピッタリな
絵はどれかな?
◆この曲の春らしい感じを色で表そう! ◆流れるような曲の感じに合わせて、
飴を垂らそう!
◆曲の強いところや弱いところを色で描きました。◆音楽の楽しいリズムをギザギザで表し ました。
<参加者の声>
◆クレヨンの色のまぜ合わせや、アメの落とし方、動かし方が工夫できて良かった。(4年男子)
◆わたしはアメで音楽にあわせてかくのははじめてでした。楽しかったです。(2年女子)
企画展物語みる+つくる 「自由なわたし・理想の世界」
人は誰でも、心の中に理想の世界が詰まっています。作品の中にも、作者が大切にしていることが色や形に表れています。開催中の原田直次郎展の作品も、原田直次郎さんとその仲間たちの理想の世界が詰まっています。鳥のポーズ、人の姿勢、草木の形などに注目しながら、どんな場面なのだろう、どうしてこういう絵を描いたのだろう…と、作者の中の理想の世界を探りました。参加者のみんなの理想の世界もみてみたいな!そこで”トンネルブック”という仕掛けを使い、美術館や周辺の景色の中に一人ひとりの楽しい空想を加えながら、理想の世界に変えていきました。美術館の吹き抜けには巨大なカブト虫やクワガタ虫が現れ、公園の音楽噴水からは音符の妖精が飛び出しました。資料閲覧室の中にきれいな花が咲いたり、公園の池には河童や動物が遊びに来たり…とても楽しい世界がたくさん生まれました。
◆展示室に出発! ◆どんな音が聞こえてきそうかな?
動くものを探してみよう。 どうしてこの場面を描いたんだろう?
◆こんな場面、みたことない! ◆自分の理想の世界を生み出します。
作品の中なら、何でもできるよね。 桜だけじゃなく…好きな花全部咲かせちゃおう。
◆昼間でも関係なく、きれいな花火! ◆公園の噴水から人魚が登場!
<参加者の声>
◆おもしろく見えたのでたのしかったです。(小3女子)
◆いいのができてよかった。(小1男子)