MOMASのとびら これまでの報告
わくわく鑑賞ツアー
今日は現在展示中のMOMASコレクションから油絵と彫刻1点ずつ、回遊美術館で20日まで展示している井上尚子さんの作品をスタッフと一緒に巡りました。最上壽之さんの彫刻は木が一対になって組まれています。「何の形かな?」「お家、クモみたい。」と色々な形に見えますが、作者は猫2匹の姿をイメージして《バッドラネコ ミャオ―》と題名がついています。井上さんの作品はいくつもの箱が積まれています。箱の中には近くの商店街とプロジェクトスタッフに関わる『匂い』が集められ、匂いを嗅いだ人の『記憶』を呼び起こします。「これ、おじいちゃんの家のソファーの匂い!」「これキャラメル!」など、目に見えない匂いも作品として展示され、参加者に好評でした。毎回、違った内容が楽しめます。ぜひ、ご参加をお待ちしています。
「はじっこの1つだけ違うのが俺みたい!」 「とっても幸せそう」「ねむそう」
◆「どの花が一番好き?」「ママは温かいこの色の。」 ◆「この人どんな表情に見える?」
◆「ここで2つに分かれてる!」 ◆くんくんくん。「これは美味しそうな匂い♪」
もますまつり
今日は県民の日! フリー参加のプログラムを3つ実施しました。曇り空のもと、北浦和公園では自由にお絵描きができる「風を描こう!」 、地下一階のセンターコートではいつも人気の「洗濯バサミで絵を描こう!」、3階創作室では「お顔をトレース☆肖像画」を行いました。休日を楽しむたくさんのご家族に遊びに来てもらい、美術館は大賑わいでした。お客様から「午前午後と一日中美術館で遊ぶのも素敵ですね。」「よい時間が過ごせました。」と聞き、とても嬉しい限りです。
◆風景をみながら絵がかけます。 ◆向かい合わせで描くのも楽しいね♪
「すごい☆大きなボード!!」
◆お顔にくっつけ描くの?? ◆似てる似てる~
◆今日も地下が大賑わい♪
ゆらゆらやじろべえ
今日は「身体」がテーマの企画展を鑑賞しました。作品の中には「重さ・重力」をテーマにしたものがあります。人や彫刻が直立していることも何かに引っ張られていたり絶妙なバランスが保たれていることに気づかされます。創作室に戻ると「今日は“バランス”について考えてみよう!」と、目をつぶって片足立ちをしたり、理科の実験をしました。そして、色々な重さの材料を針金にのせて『やじろべえ』を作りました。低学年生はいっぱい重り(飾り)を乗せてみよう! 高学年生は、難易度の高い3段重ねに挑戦です! 最初、重りに針金を巻きつけるのに苦戦し、なかなかバランスが取れなかったけれど、『やじろべえ』が立ち上がるとみんな「おぉ!!」と歓声があがりました。バランスを取りながらゆらゆら揺れる『やじろべえ』、どうして立っているのかな?とたくさん考える時間になりました。
◆小畑さんの作品の前でポーズ! ◆重さの実験 最初は「重い~~!!」
重りを移動させると「軽い!?なんで?」
◆手を離したらどうなるかな~ ◆高学年は三段重ねに苦戦中☆
◆重り10個もつけたよ! ◆3段重ねも立ってるーー!?
<参加者の声>
・いろいろなものをのせておちたりしてたけれどすごく楽しかったです。(小1女子)
・むずかしかったけどいえでれんしゅうしてうまくなりたい。(小1男子)
さいたまトリエンナーレ関連ワークショップ
トリエンナーレ関連WS第2弾! 岩槻で作品制作&発表をしているアーティスト、マルティンカさんとオスカーさんが「MOMASの扉」に来てくれました。いつものように展示中のMOMASコレクションをじっくりと観たら、自分の好きな作品を選び、今日は作品の塗り絵をしながら作品の世界を想像して広げていきました。草間弥生さんの《スーツケース》《脚立》を選んだ友達は、「梯子にのって雲の上をお散歩したい」「スーツケースの中には宝石がつまっていてみんなに配るんだ」と想像が膨らみました。塗り絵は同じ絵を選んだ友達と半分、4分の1に分けて塗っていきます。みんなの絵を最後にくっつけると、同じ作品なのにたくさんのお話がうまれます。最後に展示室で、みんなの描いた作品を発表しました。たっぷり作品と触れた時間でした。
◆この窓の向こうには何が見えるだろう? ◆木でできたこの形、何だろう?
◆古賀春江さんの絵がサッカーの絵に!? ◆草間さんもびっくり☆
お話しながらどんどんカラフルになります。
◆窓の外に描いた物がみんなバラバラ! ◆みんなと会えて楽しかった~♪ありがとう。
<参加者の声>
・自分で想像するのが楽しかったです。いろいろなアイディアがでてきました。(小5男子)
・皆、自分なりのかいしゃくがあっておもしろかった。(小5女子)
NVS迫り出す身体プログラム
現在開催中の企画展は、「身体」がテーマになっています。出品作家7名それぞれの作品を、今日は親子2組ずつスタッフと一緒にまわりました。小左さんの作品の前では、親子で向き合って手を握り子供が親の手を動かします。親がキャンバスになり、子どもが絵を描き「キャンバスと戦う」という作者の行為を追体験しました。目に見えない「重さ」を体感したり、描かれている顔を真似してみるなど、身体を使って充分に楽しみました。鑑賞の後は、目測で測った壁の長さを大人と子供の身長で何人分なのかを予想し、長いビニールに寝転がって測りながら予想の長さを実際に作りました。吹き抜けの壁で一斉にビニールをたらすと「あれ?全然違う。思ったより長~い。」目にみえない感覚を形に表すって難しいことに気づきました。何か身体の持つ感覚を研ぎ澄ますと世界が違って見えてくるかもしれませんね。
◆「シュ!ス~!」(子=作者) ◆子どもの重さを踏みしめる!
引っ張られる~(母=キャンバスの気持ち) 「ちょっときつい~~!!(汗)」
◆いろんな顔が隠れているね。 ◆カッコいいポーズ☆
次の動きはどんなかな?
◆「ええと、大人1人…2人分」 ◆「長すぎでしょ!!」
「地下に着いちゃった~」
<参加者の声>
・いろんなえがみれておもしろかった。(小2女子)
・長さが1人分ちがってざんねんだった!(小3男子)
・愛の重さを子どもがどう表現するのかドキドキして面白かった。(保護者)アート★ビンゴ 「やまぶき」
久しぶりのアート★ビンゴ! 今日はいつもより友達同士での参加が多かったです。中には学校の校外学習で来て、再び遊びに来てくれたお友達もいて嬉しい限りです。さらに美術館クイズにたくさん答えて【美術館博士】に認定された方が5人!! 素晴らしいですね☆ 初めての方、リピーター、多くの方にアート★ビンゴを楽しんでもらえたら嬉しいです♪ さて、今日の問題は、エレベーター前に展示された橋本真之さんの作品を見て何に見えるか考えたり、企画展の映像作品を見てたくさん想像をしました。不思議な図形を見て何なのかを考える問題では、「アイスかな?」「船かな?」「魚や猫にもみえる~」と、色々なものに見えますが、なんとそれは美術館を上空から見た形でした。「えっ、本当だ!」毎回新しい発見のあるクイズです。次回は12月10日、ご参加をお待ちしております。
◆これは何だろう? 「口を開けた恐竜」 ◆仮面をつけた赤い服の子
「下のはかぼちゃ?」「ライトかな?」 「何しているのかな~?」
◆音楽を聴くのにぴったりな椅子はどれかな? ◆子供たちだけでも真剣に考えていました!
座り心地も確かめないとね! 友達と美術館に行くって素敵☆
北浦和山水図巻
MOMASコレクションの中には、『道』が描かれている作品がたくさんあります。最初はグループごとに、参道や金色に輝く道、長い道、短い道など『道』を見つけながら展示室を巡りました。「一番長い道はどれかな?」と聞くと、橋本雅邦《大和山水図巻》が選ばれました。「道はどこに続いているのだろう?」「今の景色と何が違うのだろう?」「山はどんな描き方をしているのかな?」と、みんなでじっくり見て楽しみました。鑑賞の後は、自宅から近代美術館までの道のりを水墨で描き、巻物に仕立てました。「この辺に公園があって、ウサギがいて、お寿司屋さんがあって…」親子でお話しながら描く姿はとても楽しそう! 最後に各家族に発表してもらうと、空に何かが飛んでいたり、雷様や虹も現れたり、楽しい道が美術館まで続いていました。
◆「金色の道の先には何がある?」 ◆「何か気づいたことはある?」
「…梨の木!」「海!」 「高い建物がない…昔の絵!?」
◆水墨って初めて♪ ◆予想外のストーリーが展開☆
水で濃さをかえるんだね。
◆街もあり、自然もあり。現代版山水図巻 ◆来る途中で色々巻き起こってるね!
乗り物もたくさん!
<参加者の声>
・すみでまきものをかくのがすごくたのしかったです(小1女子)
・いつも見ている風景を2人で思い出し会話もたくさんできました。(保護者)
お家への道案内
さいたまトリエンナーレから、参加アーティストのアナットさんとマシャさんをお招きし、今日は『HOME』について考えました。2人が「みんなにとって『HOME』ってどんなもの?」と聞くと、「屋根、風呂、台所」など機能的なものから「幸せに感じられる場所」など感覚的な様々な回答がありました。次に、普段通る好きな道を思い出します。建物、出会う人や生き物、音や匂い、見て感じて記憶していることを紙に描いていくと小さな“自分の心の地図”が完成しました。その日常の小さな旅や冒険をふり返ったり楽しむことができる3つのグッズを作り、あっという間に終わりの時間。最後に、さいたま市の地図を広げ、みんなで上から眺めました。「自分の家やあの道はどこ??」自分にとって大切な場所『HOME』もあれば、街全体が1つの塊『HOME』にも見えます。みんなはどう感じたのでしょうか。今日の帰り道、作った望遠鏡をのぞいたらきっと違う景色に気づきそうですね。
◆アートは通訳いらず? …なんて☆ ◆「ここには何があるの?」
大きな声で「RED、YELLOW、GREEN!」 「えっとね~お花が咲いてるょ」
◆定規のような道しるべ。 ◆道の途中の出来事を本に書きます。
「あそこには河童の像が…」
◆紙を丸めてテープをくるくる☆ ◆虫眼鏡でのぞきます「私のうちはどこ?」
のぞいてみよう!! 「あ、学校こんなに小さいの?」
<参加者の声>
・地図や本を作ってとても楽しかったです(小3女子)
・他の国の人たちもきてくれてたのしかったです。(小2)
和紙と墨でぺたぺたにわとりを作ろう!
今日の「み~っけ!」は、雄鶏・雌鶏・雛が大きな屏風に描かれた小茂田青樹《鳴鶏》をみて、表情やポーズから鶏の気持ちを想像して楽しみました。「どんなお話しているのかな?」と聞くと、「暑いなー!」「涼しくしてあげるわパタパタ(羽で扇いであげている)」会話が聞こえてきそうです。また、背景の余白をみて「どうなっていると思う?」「鶏がいっぱい、水車、柿の木、田舎の田んぼ」など描かれていない景色を想像しました。鑑賞の後は、色んなポーズの鶏を作ります! 筆で和紙に描くのではなく、和紙をちぎってしまいます。それを濃さの違う墨や水にピタピタ浸して段ボールの台紙にペタッと貼ると体の完成、筆ペンでくちばし、赤い絵の具でトサカをつけるとぐっと鶏らしくなりました!最後にみんなの作品を屏風のようにつなげて鑑賞しました。「遊んでいる、走っている、花の中にいる」素敵な鶏にうっとりしました。
◆「籠の中の鶏はどうしているのかな?」 ◆水にピタピタつけると段ボールにぺったり!
「卵を温めてる」「病気で休んでる」 うす墨、濃い墨、お水でペタペタ!
◆白と黒のきれいな羽ができていきます。 ◆とさかの赤でぐっと鶏に!
◆桜の花びら舞う中の羽を広げたにわとり♪ ◆歩いてみると違う鶏が顔を出します!
◆屏風になると迫力があってステキ!!
<参加者の声>
・かみでぺたぺたはるのがたのしかった(5才女子)
・最後にみんなで並べてみると一つの作品になって感動しました。(男性保護者)
子どもが大人★親が子どもに変身!
今日は吹き抜け周りの彫刻3点を鑑賞しました。《ビアンキー二嬢》の年齢や性格を想像した後、「どんな仕事をしていると思う?」と聞くと、「音楽の先生、看護師、モデル、女王様」など、たくさんの答えが返ってきました。さて、今日集まった子ども達は、大きくなったらどんな姿をしているのでしょうか?今日は、保護者は子どもの成長した姿を、子どもは保護者が子どもの頃の姿を想像して、灰色の軽量紙粘土で頭像を作りました。まずはお互いにインタビュー!「ママは子どもの頃どんな子どもだった?」どの親子もちょっと照れながら自分のことを語っていました。完成した作品を並べると、ちょっと不思議な気分!私とママの年齢が逆転しています。でも、どこか僕が今のパパに似ていたり、やっぱり親子か兄弟のような作品たち。発表会で他の親子の話を聞く時も、楽しい中に心がジーンとなる感慨深い観賞会でした。
◆「どんな性格かな?」 ◆お父さんの小学校3年生の時
「優しそう!」
◆制作中 親子で見つめて触って寄り添って ◆「お母さんは元気に外で遊んでたよ」
とっても良い雰囲気
◆「俺の若いころにそっくり…。」 ◆「大きくなったら図工の先生になりたい!」
<参加者の声>
・じぶんのかおをつくるんじゃなくて、お父さんをつくってびっくりした。(小2女子)
・娘と将来のことを話す時、とても嬉しそうに笑っていたので私も嬉しくなりました。アートを通じてこういうコミュニケーションが生まれるのはいいなと思います。(保護者)