MOMASのとびら これまでの報告

「アート★ビンゴ」

 今日は、どなたでも参加できる「アート★ビンゴ」です!親子で、友達で、たくさんの方が問題に挑戦しました。「瑛九の《田園》に、君ならどんな題名をつける?」という問題では、「夕方にドーンとあがった花火」「ものすごい勢いの竜巻」「暗い森の中の洞窟」など、聞こえてくる音やその場の様子などもイメージして題名をつけてくれました。「橋本省の《流水の門》が開いたら何が起こると思う?」という問題では、「長い道が続いている」「魔法の国がある」「宇宙人が出てくる」など、楽しい物語が生まれました。他にも、グッドデザインの椅子や館内のマークに関する問題に、参加者の皆さんの想像力豊かな答えが出ました。普段は通り過ぎてしまいそうなところでも、楽しい発見ができるかもしれません。これから暖かくなる季節、ぜひ美術館に遊びに来てくださいね♪

 背もたれの形を見立てているところ

◆何の形に見える?「オムライス!」「海の中にいるカモメ!」

 
彫刻の気持ちになって考えているところ

◆「困った顔しているよ。」「椅子に座りたいのかな?」

 
美術館にある四角を探しているところ

◆美術館の中には四角がいっぱい!どこにあるかな?

 
門が開いて起こることを想像しているところ

◆「神様が出てくる門かな。」「開いたらパーッと光りそう!」

親子クルーズ「インポッシブル?!アッタライイナタワー☆」

 東京タワー、スカイツリー、エッフェル塔など、国内外にはいろいろなタワーがあります。今回展示室で見る作品もタワーです。映像や模型を鑑賞すると、「斜めになっていてすべり台みたい」「一番上は発射台になっているのかな」「うずまきみたいになっているところを、車が通っていきそう」など、想像が膨らみました。実は、このタワーは建てられていません。100年前に実現を目指して考えられた、ウラジーミル・タトリン《第3インターナショナル記念塔》のアイデアをもとに作られた展示です。そこで今日は、親子で「あったらいいな」というタワーを考えました。何ができるタワーで、どんな作りになっているのか話し合い、アルミ線を使ってタワーを作りました。動物と一緒に遊べるタワー、空中に住めるタワー、ターザンロープで移動できるタワーなど、楽しいタワーが出来上がりました。いつか、実際に建てられるかもしれませんね♪

映像を見ているところ

◆「大きなはしごみたい!」「アスレチックになっていそう!」

 
模型を見ながら想像しているところ

◆「螺旋の中の形でバランスをとっているのかな?」

 
タワーの高さやつくりを考えているところ

◆親子で考え中♪「高いところに部屋を作りたいな。」

 
親子で制作しているところ

◆力を合わせて作ります!

 
作品を並べた鑑賞会

◆あったら楽しそう!オリジナルのタワーができました。

 
親子の思いがつまったタワーです

◆中でできることも、形も、こだわりのタワーです!

(参加者の声)

・夢の、自分だけのタワーが作れて楽しかったです。(小3)

・お父さんときょう力して大きなタワーができてうれしかったです。(小1)

・親子でとても楽しい時間でした。あちこちに部屋があって展望台のついている建物を考えました。(保護者)

親子クルーズ「小さな小さな点々から生まれる世界」

 今回は、MOMASコレクションの瑛九《雲》を親子で鑑賞しました。たくさんの点で描かれたこの作品は、近くで見ると「地面、砂漠、星空」のように見えます。離れてみると、点の集まりや色の濃淡から形が見えてきて、「気球、飛んでいる鳥、雪が降り積もった木、ブラックホール」など、想像が広がりました。そこで今日は、点で絵を描きました。といっても、瑛九のように筆で描くのではなく、のり付きパネルの上で色鉛筆やコンテを紙やすりで削ります。削った粒が敷き詰められたり重なったりして、親子それぞれのパネルが色づいていきました。できたパネルを組み合わせ、「サイの顔にみえるよ!」「この並べ方が虹みたいで好き!」など、親子のいちばんお気に入りの並べ方で接着しました。小さな小さな点々から、親子の世界が出来上がりました♪

 
展示室で鑑賞しているところ

◆「平らなのにでこぼこしているように見えるよ!」

 
削って点々をつくっているところ

◆「点々が重なってきたよ!」「次は何色を削ろうかな?」

 
親子で並べ方を考えているところ

◆親子で並べ方を考え中…

 
ホットボンドで接着しているところ

◆ホットボンドでパネルを接着します!

 
親子で仕上げた作品

◆親子の作品完成!

 
並べ方も様々な作品ができました

◆一列に並んだ作品もありました♪


(参加者の声)

・てんてんができるのが楽しかったです。(小1)

・お母さんと合わせて、春夏秋冬のイメージができました。(小3)

フリープログラムSMF「ぞうが美術館にきたぞう!」

 今日は、埼玉県内で展覧会やワークショップを行っているSaitama Muse Forum(サイタマ・ミューズ・フォーラム)という団体から、アーティストのみゃうかさんを特別講師としてお呼びしました。今回のワークショップは、エントランスロビーで行ったのですが、様子がいつもとちょっと違います。窓ガラスに鼻の長~いぞうが登場したのです!「美術館に遊びに来たぞうに、みんなが描いた絵を見せてあげよう!」ということで、参加者の皆さんの絵を、透明ビニールに描いたぞうの上に貼っていきます。家族の似顔絵、好きな食べ物、かっこいい恐竜など、絵がどんどん増えて、ぞうの体がカラフルでにぎやかになりました。雪のちらつく寒い日でしたが、皆さんの絵で、気持ちが温かくなるような楽しいエントランスロビーになりました。

ガラスにぞうが登場!

◆ぞうさんが、美術館に来たよ♪どんな絵を見せてあげようかな?

 ぞうに貼る絵を描いているところ

◆「すてきなお花を描いてあげよう!」

 参加者の絵がいっぱいになったぞう♪

◆絵がいっぱい!「ぞうさん、うれしそう!」

 サイも絵でいっぱいになりました

◆「サイタマ」のサイもいたよ♪

わくわく鑑賞ツアー

 今日のツアーでは、MOMASコレクションに展示中の瑛九《手》とポール・シニャック《アニエールの河岸》、そして吹き抜け周りにあるグッドデザインの椅子を見てまわりました。《手》は、画面の真ん中に手が描かれています。その手を見て、「太陽をつかもうとしている」「誰かを呼んでいる」「自分を包み込んでいる」など、様々な物語が生まれました。《アニエールの河岸》は、今年度当館のコレクションに仲間入りをした作品です!描かれた場所が画家にとってどんな場所だったのか聞くと、「落ち着く」「ほっこりする」「大好きな場所」という返答がありました。実は、絵になった場所は、作者のシニャックが暮らしていたところです。作者もこの河岸の道をのんびりと歩いていたのかもしれないと、さらに想像が膨らみました。MOMASコレクションの新しい作品も古株の作品も、グッドデザインの椅子も、たっぷり楽しみに来てくださいね♪

 

 色に注目して話し合っているところ

◆「わくわくしてくる色!」「後ろの方はちょっとさみしい感じ。」

 季節や温度を想像して話し合っているところ
◆「ひんやりした風がふいていそう。」「水がゆれてキラキラしているんだよ!」

 椅子の形を見立てて楽しんでいるところ

◆「マーブルチョコみたい♪」

工房「思い出ストップモーション!!」

 今回は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです!最初に、創作室に並んだ5枚の写真が何に見えるか話し合いました。「花?」「船?」「森の奥?」どれも不思議な写真ですが、実は、カメラを近づけて撮ったり、動いている人や物を撮ったりしたものでした。写真はその日の出来事や気持ちを思い出させてくれます。参加者のみんなとの話し合いで、新しい見方も見つかりました。そこで今日は、北浦和公園の中で撮った写真を使って作品をつくりました。まず、チェキを使い、気になるものや一瞬の動きを撮影します。「きれいな色発見!」「カメラを逆さにしたらかっこよく映ったよ!」見慣れた公園の風景が素敵な写真になりました。その後、お気に入りの写真を選び、その時の気持ちや写真の雰囲気に合った飾りと一緒に、透明ケースの中に大切に入れました。今日の思い出がつまった作品、違う日に見たら、また新しい発見があるかもしれませんね♪

 

写真をみて話し合っているところ
◆「え?これ写真なの?」「閻魔大王じゃないかな?」


近寄って写真を撮っているところ 

◆「すごく近くで撮ってみよう!」

 
葉をゆらして撮影しているところ

◆「葉っぱをゆらして撮ったらどうなるかな?」

 
写真を並べてお気に入りを見つけているところ

◆撮ってきた写真を見て話し合います。

 「かげの形がお気に入りなんだ!」

 写真をケースに貼っているところ

◆「写真を全部並べたいな。」「キラキラした感じにしよう!」

 できた作品を鑑賞しているところ

◆机に並べて鑑賞会♪

<参加者の声>

・今日しかとれない写真ができて楽しかったです。(小3)

・同じ日にとったのに、いろんな写真があっておもしろかった。(小3)

親子クルーズ企画展物語「発見!自分だけの形の世界☆」

 企画展「辰野登恵子 ON PAPERS」の一室には、大きな油絵が並んでいます。そのひとつ、《Aug-2-2003》は2つの形が重なっているように見えます。「赤いところは触ったら、ぐにゃぐにゃしていて、押したらとび出してきそう」と、触り心地を想像したり、「雲みたいにふわふわ広がっていきそう」など、絵の中の空間を想像したりしました。辰野作品に描かれた、複雑に重なり合って組まれた形や空間の面白さを味わった鑑賞の後は、立体で表現することに挑戦しました。スチレンボードを2つに切って、その隙間の形の間から見える世界を想像して、絵を描いたり、色画用紙やお花紙を使って表現したりしました。平面の絵を立体にしてみると新しい形や違う空間を発見することがあります。絵の見方も変わりそうですね。

 辰野作品を鑑賞しているところ
◆「黄色い形は、やわらかいところと硬いところがありそう。」

形の間から見える世界を表現しているところ 

◆「お花紙で、やさしい感じの世界を作ろうかな。」

 鑑賞からイメージを広げて作品をつくっているところ

◆「展示室で見た絵みたいに、とび出しているところもあるよ。」

 親子でパーツを交換した作品

◆親子で交換。

 近づいて覗くと、自分の世界が見えます!

◆近づいて覗いてみると…。

<参加者の声>

・自分のせかいのふんいきを出すにはどうしたらいいか、考えるのが楽しかったです。(小2)

・形のあいだからとび出すせかいを作りました。(小1)

「アート★ビンゴ」

 今日は冷たい雨がしとしと降り、北浦和公園は寂しい様子でしたが、美術館の中は「アート★ビンゴ」で盛り上がりました!「小茂田青樹《樹上猿》に描かれている猿は何を見ていると思う?」という問題では、「夕焼けを見てしんみりしている」「バナナの山を見てうれしい気持ち」「遠くの景色を見ながら友達が来るのを待っている」など、みんな猿になりきって想像してくれました。他にも、吹き抜け周りにあるグッドデザインの椅子の背もたれが何に見えるか考えたり、彫刻の気持ちを想像したりしました。最後にスタッフとお話をすると、親子や兄弟、友達で、全く違う答えが出てきて、楽しいイメージが広がっていきます。次回は3月2日です。ぜひ、遊びに来てくださいね!

 壁の絵を見て想像しているところ
◆壁にも絵があります!2頭のサイはどんな話をしているのかな?

 階段から作品を見ているところ

◆「あんなところに箱がある!」
 「きっと宝物がたくさん詰まっているんだよ!」

 彫刻の靴を想像しているところ

◆どんな靴を履いていると思う?

「今日の天気に合わせて長靴かな。」「日本らしく下駄かも!」

 好きな椅子を探しているところ

◆「この椅子、わたしにぴったり!」

みる+つくるMOMASコレクション「やすって!磨いて!彫刻を知ろう!」

 今回は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです!最初に、ジャコモ・マンズー《枢機卿》を鑑賞しました。よく見ると、枢機卿の服の裾と台がつながっていることや、石を削った跡があることを発見!作品が、ひとつの大きな石からできていることに気付きました。でも、ひとつの石なのに、ツルツルのところもあればザラザラしているところもあります。どうやって削ったのでしょう?そこで今日は、同じような材質の石をやすりで磨く体験をしました。粗さの違うやすりで順番に磨いていくと、ゴツゴツしていた石の角が丸くなり、触り心地もよくなっていきました。最後には、「いい形になってきた!」「もっと削りたい!」「おうちに飾りたい!」と声があがる程、愛着のわく石になりました。美術館にある彫刻作品の作者も、同じような気持ちで作っていたのかもしれませんね。

彫刻を鑑賞しているところ

◆「ドリルで削ったのかな?」「固いからハンマーを使っていると思う!」

 石を割っているところ
◆スタッフによる石を割るデモンストレーション!

 「割った跡があるよ!」「枢機卿にもあったね!」

 一生懸命磨いているところ
◆「ピカピカにするぞ!」「削れると気持ちいい!」

 みんなで競争しているところ

◆誰が、石の角をいちばん丸くできるかな?

 触り心地を楽しんでいるところ

◆「ツルツルすべすべになってきたよ!」

 鑑賞会をしているところ

◆みんなの作品を並べて鑑賞会♪
 「大きい石を磨くのは大変だったろうなぁ。」

<参加者の声>

・ザラザラの石からツルツルの石になって楽しかった。(小3)

・石をいろいろな形にできることがわかった。またやってみたい。(小4)

工房「MOMASに宇宙人がやってきた!?」

 埼玉県立近代美術館には、展示室以外にも作品があります。今日はその一つ、田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を鑑賞しました。美術館に突き刺さっている箱のような形を見て、子供たちから「遠い惑星から飛んできたんだよ。」「ブラックホールから来たのかな?」という声があがりました。美術館好きの宇宙人がやってきたのかもしれない!という話に広がり、参加者全員が「MOMAS探検隊」となって、美術館の中で宇宙人が潜んでいそうなところを探しました。探検後は、創作室に戻って作品づくりです。スチレンボードに宇宙人の形を描いて切り抜きます。宇宙人の姿を想像しながら、模様を描いたりカラーセロファンなどの材料を貼ったりしました。次に、「宇宙人は、どんな星から来たのかな?」とイメージして、星に見立てた発砲スチロールの球に絵を描きました。最後に、宇宙人と星を合体させて完成です!宇宙人も気になる?美術館の作品や場所、ぜひ見つけてみてくださいね。
 

作品鑑賞の後、探検に行くところ
◆隊員の皆さん、宇宙人が潜んでいるところを探してきてください!

探検ツアーをしているところ
◆「椅子の形になって隠れているかも!」「扉の模様の中にもいそうだよ。」
 

スチロールカッターを使って切っているところ
◆宇宙人の形をスチロールカッターを使って丁寧に切り抜きます!
 

宇宙人の星をイメージして作っているところ
◆「宇宙人の星はカラフルにしよう♪」

様々な宇宙人の完成!
◆美術館大好き宇宙人、現る!

鑑賞会で作品が並んだところ
◆彫刻の中に潜んだり、椅子に変身したり、ユニークな宇宙人が揃いました☆

<参加者の声>

・身の回りにあるもので、もっと宇宙人を探してみたいです。(小4)

・自分だけの星と宇宙人を作れてよかったです。(小3)