MOMASのとびら これまでの報告
企画展物語 親子クルーズ「写真を撮ってアートしよう!」
今回の企画展 親子クルーズでは、「private,privateわたしをひらくコレクション展」のセクション「アナザー・ヴィジョン・サイタマ」を鑑賞し、自分のお気に入りの作品を選びました。これは埼玉にゆかりのある現代アートの作品コーナーです。写真や写真のように見える作品は、私たちの眼には映らない世界を浮かび上がらせています。作家さんの様々な表現をみると、やってみたくなるものです。鑑賞の次は、一人一枚風景写真を撮影し、障子紙にプリントしました。表にはクレヨンでぐにゃぐにゃした線を描き、裏側から透明水彩絵の具で色を塗りました。にじみを生かしたり、現実とは異なる色を塗ることで、写真がアートになりました。
◆「この作家さんの作品が気に入った人は?」 ◆「現実とは違う色を塗ってみよう!」
◆「美術館のこの曲面が好きなので、きれいな ◆噴水を眺める少年がアートに!
色に塗ってみました。」
<参加者の声>
◆絵が発表に出されてうれしかったです。(2年女子)
◆写真を撮って何をするのかとてもワクワクしました。色をつけて新しい作品ができて楽しかったです。(5年男子)
MOMASコレクションみる+つくる「えっ?《ドッキンgood》をつくろう」
今回のMOMASコレクションみる+つくるでは、埼玉県立近代美術館を外から眺めました。「あっ!四角い形が突き刺さっている!」「美術館を支えている大切な四角かな・・・」 みな、不思議そうに眺めます。何とこれは、彫刻家 田中米吉さんの《ドッキング (表面)No.86_1985》という作品なんです。美術館の中からも鑑賞を楽しんだ後、2つの形を合体させた作品をつくりました。まず、粘土に物を押し当ててくぼみをつくります。そこに角柱を押し当ててから石膏を流すとあら不思議!貝殻やドアノブなどの形と直方体が合体するのです。最後に粘土の型からそ~と石膏を取り出すと「わ~、できた!」ドッキンgoodな作品が完成しました。石膏が固まる45分間は、みんなで彫刻作品を鑑賞して回りました。これも楽しかった!
◆どうですか? 美術館にささているんです! ◆中に何が入っていると思う?
「お宝!」「綿」「星」
◆「どの形をドッキングさせようかな~ 」 ◆「ここに棒をさしてみよ~っと!」
「何が見えるかな?」
◆最後は鑑賞会。「私の作品はこれです!」 ◆いろんなドッキンgoodがあるね!
<参加者の声>
◆貝殻と木をドッキングさせたのが楽しかったです。(2年女子)
◆中を取り出す時にドキドキしました。(5年男子)
もますまつり「リキシャカメラ登場」「洗濯バサミで絵を描こう!」
半年間に及ぶ改修工事をようやく終え、4月11日(土)に埼玉近美が再起動しました。11日、12日には リニューアルオープン記念イベント“もますまつり”が盛大に行われ、たくさんのお客様でにぎわいました。MOMASの扉では、美術家 佐藤時啓さんが1999年にバングラデシュで制作したリキシャカメラに乗る体験と、ワークショップ「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。リキシャカメラに乗車してカーテンを閉めると、膝の上に置いた白い板に外の景色が映し出されます。この不思議な体験に、子供も大人も思わず「お~!」と驚きの声をあげていました。洗濯バサミの方も、親子で夢中になって遊んでいました。2日間でリキシャカメラを637人が体験し、洗濯バサミは550人が参加してくれました。
◆コバトンとさいたまっちがお出迎え! ◆大人気!!! コバトンの優しいハグ!
◆「この白いボードに景色が映ります。」 ◆「あ~、面白かった! また乗りた~い!」
「何が見えるかな?」
◆センターコートに広がる洗濯バサミの ◆はみ出してしまってもそれがアート!
世界。「美しい。」
冬の特別プログラム「昆虫を作ってアートしよう」in自然の博物館
今年度最後のMOMASの扉は埼玉県立自然の博物館とコラボして「昆虫を作ってアートしよう―色の冒険ー」を行いました。企画展「カラフル昆虫記」を、博物館の曽根﨑先生の面白解説を聞きながら鑑賞した後、拡大鏡を使って昆虫を細部まで観察しました。「げっ!毛が生えてる。」 そうです!、昆虫ってよく見ると結構毛が生えているんです。科学体験の後はアート体験です。ミラマットの昆虫パーツを自由に組み立て、蛍光チョークの粉を振り掛けたり、メタリックなタミヤカラーで色を塗っていきます。そうすると世界に1っぴきだけのオリジナル昆虫の出来上がりです! 最後に部屋の明かりを消してブラックライトを点けると、たくさんの昆虫が蛍光色に光り輝きました。幻想的な虫たちの世界を思う存分堪能しました。
◆「モルフォ蝶の羽の表面はギザギザして ◆「わ~、絨毯みたい!」
いて、青い光だけ反射するんだよ。」
◆光の素の蛍光チョークを振りかけたり、 ◆何とも愛らしいせ虫たちです。(新種?)
蛍光アクリルで模様を描きます。
◆作者の想像力が光り輝きます!「ま~、きれい!!!」
<参加者の声>
◆チョークで羽に描くと光りました。びっくりしました。(小1男子)
◆人間が見た昆虫の色と昆虫が見た昆虫の色。この二面性の色があることをブラックライトで表現されていた。自分の昆虫を美しく見せてもらって、ARTがまた好きになった。(保護者女性)
冬の特別プログラム「粘土で作ろう!みんなの街」
前回と同じく、若手陶芸家の森一平さんに講師をお願いし、埼玉大学さんで《粘土で作ろう!みんなの街》を行いました。素足になってブルーシートの上に上がり、用意されたテラコッタ粘土の山を見ると子供達は「え~、こんなにあるの!!!」とビックリ!!! 掻き出しベラで粘土をたくさん掻き出したら、それを細いひも状にしていきます。森さんの「用~意、ドン!」の掛け声で競争すると、一生懸命伸ばしていきました。次に、森さんが制作したテラコッタ製近代美術館が登場すると、「すげ~っ!」と興味しんしんに見ていました。「みんなで近代美術館の周りを街にしよう!」と言うと、自分の家や学校、公園や噴水、新幹線やクリスマスツリーなどがどんどんでき上がり、ステキな街になりました。
◆小さい子も上手に伸ばしていきます。 ◆「学校に階段を取り付けるぞ!」
◆さすが大人! ハイクオリティーです。 ◆鑑賞会では自分が頑張って作った作品を紹介し
ました。
<参加者の声>
◆新幹線やジバニャンを作っていたら、「すごいね!」って来てくれて、いい1日でした。(小1男子)
◆夢中で粘土工作をしたのは久々で、楽しかったです。低い姿勢で作品を見ると、粘土の世界が広がって面白いですね。
(保護者女性)