MOMASのとびら これまでの報告
工房「まるまる穴だらけのランプシェード」
今回の工房では、橋本真之さんの作品《果実の中の木もれ陽》を鑑賞しました。鍛金で作られた作品は植物や生き物のようにも見え、生命感が伝わってきます。作品の表面には大小様々な穴が開いており、作品の内部に光が注ぎこみます。子ども達は作品の中を覗き、「星みた~い!」と呟いていました。この作品の特徴である丸みのある形と穴がいっぱい開いていることをもとに、「まるまる穴だらけのランプシェード」を作りました。美術館のポスターをお花みたいに切って、パンチや鳩目抜きを使ってたくさん穴を開け、セロテープで貼り合わせていくと、不思議な形が出来上がりました。最後に暗い部屋でランプを点けると、天井に満天の星空が浮かび上がりました。エンヤのBGMが流れる中、幻想的な一時を過ごしました。
◆初めて使う鳩目抜き。「便利な道具だな~。」
◆音楽に合わせてランプをゆっくり回転させながら、光の動きも楽しみました。
<参加者の声>
◆ポスターでできると思いませんでした。お花みたいに切って組み立てるだけなので、家でも作ってみたいです。電気を点けるときれいでした。(2年女子)
◆驚きの連続でした。1枚の紙がランプになるなんて思いもしませんでした。個性的な作品が完成し、作品の発表の時は感動的な空間になりましたね。楽しかったです。(一般女性)
アート★ビンゴ【わかくさ】
今回は雨の降る中、アート★ビンゴが行われました。小学生のグループが「アート★ビンゴやってこうぜ!」と気軽に参加してくれ、アート★ビンゴが根付いていることを感じました。また、傘をさしながら音楽噴水の巨大なサキソフォンを鑑賞し、「こんな曲が流れたらいいな~。」と想像する親子連れや大学生もいました。1階吹き抜け周りでは、小村雪岱の挿絵の中から問題を探し、お化けのようなキャラクターに名前を付けて盛り上がりました。次回の「アート★ビンゴ【きん】」は、7月26日(土)です。楽しい問題を9問 用意しておきます! 是非、ご参加を!!
◆「この椅子、デカ過ぎでしょ!」
み~っけ!「半分仮面でおどろう!」
今回のみ~っけ!はいつもとちょ~っとちがった雰囲気です。創作室に入るとアフリカの音楽が鳴り響いています。アフリカの仮面を鑑賞した後、仮面作りを楽しみました。その名も「半分仮面」です。美術館の古いポスターを半分に折り、ハサミでチョキチョキすると線対称の模様が出来上がります。それを立体的になるように工夫して貼りながら仮面を飾りました。のぞき穴にカラーセロファンを貼ると、いつもと違った色の景色が広がります。最後は半分仮面を被って、これまた手作りのマラカスを振りながらアフリカの音楽に合わせて楽しく踊りました。
◆ここをテープで留めるとふくらんだ感じになるよ!
◆体も半分隠れるほどの半分仮面が勢ぞろい。カッコいぃね!
<参加者の声>
◆踊るのが嬉しくて楽しかった。形を切って作るのが楽しかった。(6歳男児)
◆ポスターがこんな立体的なものに変わるとは驚きです!(4歳女児保護者)
MOMASコレクション みる+つくる「カクカクころころ90°」
今回は近代美術館のエントランスの脇にある野外彫刻、松本 薫さんの作品《Cycle 90°》を鑑賞しました。ステンレスのパイプがカクカクと直角に曲がっている作品です。実はこの作品、良~く見ると動いているんです。動きながら形は変わるのですが、直角の部分は変わりません。この不思議な作品をもとに、90°をたくさん使った作品を作りました。曲がるストローを直角に曲げてカクカクつなげていきます。最初と最後をつなぐと「中にビーズを入れて1周させて遊べるよ。」と子ども達が提案してくれました。最後にみんなで作った《カクカクころころ90°》で遊びながらいろんな角度で作品を鑑賞しました。
◆今度はどっちにつないでいこうかな~?
◆最後は鑑賞会。いろんな形の作品が勢揃いしました。
<参加者の声>
◆ストローで面白い形ができたのでうれしかったです。(3年女子)
◆ストローを組み合わせて中にビーズを入れて遊べる物を作ったので、家でも遊びたいです。(4年男子)
MOMASコレクション 親子クルーズ「不思議な生き物親子ストラップ」
今回は北浦和公園に展示してある野外彫刻の中から、山本 信さんの《這うものたちの午後の眠り》を鑑賞しました。3体ある這うものたちの模様や形に注目し、『胸が太陽みたいだから太陽くん。』『首を伸ばしているから、ビヨ~ンちゃん。』などと、素敵な名前を付けてあげました。次に、この作品がタイルのモザイクで制作されていることから、卵の殻を使ったモザイク風のストラップを作りました。まず、“おゆまるくん”で不思議な生き物の形を作ります。特製ボンドを筆で塗り、そこに乳棒で細かく砕いた卵の殻をパラパラと振りかけると出来上がり! 完成した不思議な生き物の親子を主人公にした物語を書いて、作品と一緒に発表して盛り上がりました。
◆エビフライの衣をつけてるみたい!
◆きれいに色分けされたストラップ。作品に素敵なストーリーができました。
<参加者の声>
◆形づくりと卵の殻をつぶすのが特に楽しかった。(3年男子)
◆卵の殻のモザイク、家でも真似できそうで良かったです。名前付けや物語や作品、子供の発想はステキでうらやましかったです。(保護者女性)