MOMASのとびら これまでの報告

MOMASコレクションみる+つくる「えっ?《ドッキンgood》をつくろう」

 今回のMOMASコレクションみる+つくるでは、埼玉県立近代美術館を外から眺めました。「あっ!四角い形が突き刺さっている!」「美術館を支えている大切な四角かな・・・」 みな、不思議そうに眺めます。何とこれは、彫刻家 田中米吉さんの《ドッキング (表面)No.86_1985》という作品なんです。美術館の中からも鑑賞を楽しんだ後、2つの形を合体させた作品をつくりました。まず、粘土に物を押し当ててくぼみをつくります。そこに角柱を押し当ててから石膏を流すとあら不思議!貝殻やドアノブなどの形と直方体が合体するのです。最後に粘土の型からそ~と石膏を取り出すと「わ~、できた!」ドッキンgoodな作品が完成しました。石膏が固まる45分間は、みんなで彫刻作品を鑑賞して回りました。これも楽しかった!

 


◆どうですか? 美術館にささているんです! ◆中に何が入っていると思う?

                      「お宝!」「綿」「星」


◆「どの形をドッキングさせようかな~ 」  ◆「ここに棒をさしてみよ~っと!」
 「何が見えるかな?」


◆最後は鑑賞会。「私の作品はこれです!」  ◆いろんなドッキンgoodがあるね!


 <参加者の声>

◆貝殻と木をドッキングさせたのが楽しかったです。(2年女子)

◆中を取り出す時にドキドキしました。(5年男子)

もますまつり「リキシャカメラ登場」「洗濯バサミで絵を描こう!」

 半年間に及ぶ改修工事をようやく終え、411日(土)に埼玉近美が再起動しました。11日、12日には リニューアルオープン記念イベント“もますまつり”が盛大に行われ、たくさんのお客様でにぎわいました。MOMASの扉では、美術家 佐藤時啓さんが1999年にバングラデシュで制作したリキシャカメラに乗る体験と、ワークショップ「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。リキシャカメラに乗車してカーテンを閉めると、膝の上に置いた白い板に外の景色が映し出されます。この不思議な体験に、子供も大人も思わず「お~!」と驚きの声をあげていました。洗濯バサミの方も、親子で夢中になって遊んでいました。2日間でリキシャカメラを637人が体験し、洗濯バサミは550人が参加してくれました。

 


◆コバトンとさいたまっちがお出迎え!   ◆大人気!!! コバトンの優しいハグ!



◆「この白いボードに景色が映ります。」  ◆「あ~、面白かった! また乗りた~い!」
 「何が見えるかな?」


◆センターコートに広がる洗濯バサミの   ◆はみ出してしまってもそれがアート!

 世界。「美しい。」

冬の特別プログラム「昆虫を作ってアートしよう」in自然の博物館

今年度最後のMOMASの扉は埼玉県立自然の博物館とコラボして「昆虫を作ってアートしよう―色の冒険ー」を行いました。企画展「カラフル昆虫記」を、博物館の曽根﨑先生の面白解説を聞きながら鑑賞した後、拡大鏡を使って昆虫を細部まで観察しました。「げっ!毛が生えてる。」 そうです!、昆虫ってよく見ると結構毛が生えているんです。科学体験の後はアート体験です。ミラマットの昆虫パーツを自由に組み立て、蛍光チョークの粉を振り掛けたり、メタリックなタミヤカラーで色を塗っていきます。そうすると世界に1っぴきだけのオリジナル昆虫の出来上がりです! 最後に部屋の明かりを消してブラックライトを点けると、たくさんの昆虫が蛍光色に光り輝きました。幻想的な虫たちの世界を思う存分堪能しました。



◆「モルフォ蝶の羽の表面はギザギザして     ◆「わ~、絨毯みたい!」

  いて、青い光だけ反射するんだよ。」



◆光の素の蛍光チョークを振りかけたり、  ◆何とも愛らしいせ虫たちです。(新種?)
 蛍光アクリルで模様を描きます。
 


◆作者の想像力が光り輝きます!「ま~、きれい!!!」

<参加者の声>
◆チョークで羽に描くと光りました。びっくりしました。(小1男子)

◆人間が見た昆虫の色と昆虫が見た昆虫の色。この二面性の色があることをブラックライトで表現されていた。自分の昆虫を美しく見せてもらって、ARTがまた好きになった。(保護者女性)

冬の特別プログラム「粘土で作ろう!みんなの街」

前回と同じく、若手陶芸家の森一平さんに講師をお願いし、埼玉大学さんで《粘土で作ろう!みんなの街》を行いました。素足になってブルーシートの上に上がり、用意されたテラコッタ粘土の山を見ると子供達は「え~、こんなにあるの!!!」とビックリ!!! 掻き出しベラで粘土をたくさん掻き出したら、それを細いひも状にしていきます。森さんの「用~意、ドン!」の掛け声で競争すると、一生懸命伸ばしていきました。次に、森さんが制作したテラコッタ製近代美術館が登場すると、「すげ~っ!」と興味しんしんに見ていました。「みんなで近代美術館の周りを街にしよう!」と言うと、自分の家や学校、公園や噴水、新幹線やクリスマスツリーなどがどんどんでき上がり、ステキな街になりました。

 

    ◆小さい子も上手に伸ばしていきます。      ◆「学校に階段を取り付けるぞ!」


◆さすが大人! ハイクオリティーです。 ◆鑑賞会では自分が頑張って作った作品を紹介し
                                                           ました。

<参加者の声>
◆新幹線やジバニャンを作っていたら、「すごいね!」って来てくれて、いい1日でした。(小1男子)
◆夢中で粘土工作をしたのは久々で、楽しかったです。低い姿勢で作品を見ると、粘土の世界が広がって面白いですね。
  (保護者女性)

冬の特別プログラム「粘土で作ろう!みんなの街」

今回は、若手陶芸家の森一平さんに講師をお願いし、埼玉大学さんをお借りして《粘土で作ろう!みんなの街》を行いました。用意したのは何と、テラコッタ粘土の山!「これ、何キロぐらいあると思う?」と質問すると、「300キロ!」驚くことにズバリ正解! 学校で使っている油粘土とは違った土の匂いと滑らかな感触を確かめた後、「だれが一番、長~くできるかな。」「だれが一番、高くできるかな。」と競争するなどして粘土と遊びました。次に登場したのは森さん制作の埼玉県立近代美術館です。「みんなで近代美術館の周りを街にしよう!」の声掛けで、皆、思い思いに制作を楽しみました。作った作品を美術館の周りに置くと、参加者みんなが暮らすステキな街 ができ上がりました。



◆長~くした粘土をくるくる積み上げます。 ◆「みんな、街には何があるのかな?」



◆自動販売機をリアルに作ってます!!!      ◆美術館の周りには家だけでなく、学校やトン
                                                               ネル、クリスマスツリーができました。
                                                               よ~く見ると、富士山やゴジラまで登場!!!

<参加者の声>
◆学校や変人などを作りました。校庭のタイヤとすべり台が力作です(小4男子)
◆粘土を掻きだしベラで掻きだしたり、紐状にしたり、紐を積み上げるなど、いろいろなやり方を教えてもらい、楽しかったです。他の人のアイディアとつながって広がるのが面白く感じました。(保護者女性)

秋のアーティストプログラム「どろせんワークショップ」

今回は、画家で埼玉大学教授である小澤基弘先生を講師に招き、埼玉大学さんをお借りして《どろせんワークショップ》を行いました。《どろせん》とは、「ドローイング1000枚プロジェクト」を縮めたもので、思い思い気の向くままに描き続けることで、自分の内面の奥底にあるものを表出させるプログラムです。小学校低学年の児童が多かったのですが、小澤先生から「ドローイング=らくがき!!!」という分かりやすい説明があり、皆、肩の力を抜いて自由に描いて描いて描きまくりました。わずか2時間足らずで884枚ものアートなドローイングを描くことができました。親子で絵を描く時間を共有し、芸術の秋を満喫できたようです。


   ◆「こんな絵、簡単に描けそうだろ~!」 ◆自然に鼻歌を歌いながらノリノリで描きます。
     小澤先生の楽しい講義に夢中です!


  ◆全員のドローイングを並べると圧巻!!!  ◆お気に入りの1枚を持って「はい、チーズ!」

<参加者の声>
◆いつも絵を描いているけど、見たり考えたりで新しい発想が生まれました。(小5男子)
◆久しぶりに絵をたくさん描いてストレス発散になりました。一生残したい作品がいっぱいできました。(保護者)

出張MOMASの扉@県庁「洗濯バサミで絵を描こう!」

1114日は埼玉県民の日! 県民の皆様に埼玉県庁を開放する“県庁オープンデー”で、出張MOMASの扉「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。県庁には朝から様々なブースが立ち並び、たくさんの親子連れで大賑わい! スタンプラリーやステージショー、ワークショップなどなど・・・、ワクワクする催し物が目白押し!! そんな中、10000個の洗濯バサミを自由に使ったアート体験に、100人を超える参加者が集まってくれました。抜群のバランス感覚で首を立てた龍や、バベルの塔の様なタワーなど、力作がたくさん生まれました。3歳の男の子も洗濯バサミ3個を上手に使って出来た形を見て、「チョウ!」と叫びながら、お母さんに笑顔で見せていました。


◆「これをここに つ~けよっかな~・・・」 ◆「もう6段にもなった~!」構造的に優れた建築物のようです。



◆教育委員会室が洗濯バサミで彩られました。まさに彩の国!!!

<参加者の声>
◆「はぁ~、がんばった! 楽しかった!」(小4女子)
◆「子供の発想って、ほんとに豊かですよね~。家でもたくさん買ってやってみます。」(保護者)

秋の特別プログラム「み~っけ!ファッションショー」

今回は伊奈町総合センターさんをお借りして、「み~っけ!ファッションショー」を行いました。You Tubeで子供服のファッションショーを見た後、「今日はファッションショーをするよ!」「でも、着る服が無いね~・・・」「じゃぁ、今から作ろうか!」と言って、服作りに取り掛かりました。使う材料はミラマットという梱包材量です。コップやお茶碗が割れないように包む、白くてフワフワした素材です。これを使うと真っ白な飾りがいっぱい付いたカワイイお洋服ができるのです。帽子やアクセサリーまで作って、思い思いに変身?しました。最後はきゃり~なみゅぱみゅさんの曲に合わせてブルーカーペットの上を歩き、かわいくポーズを決めました。みんなと~ってもステキ♥でした!


◆「ひらひらの次はリボンを付けようかな~」


◆「魔法使いのイメージです。」「帽子がキュート!!!」◆「1歳でもがんばりました!」


<参加者の声>
◆すごいたのしかった。もいっかいやりたい。(6歳男子)
◆ファッションショーをやって緊張したけど、服を作ったりショーをやったりして楽しかった。(小4女子)

秋の特別プログラム「かくかくしかくのアートなランプをつくろう!」

今回は東松山市の松山市民活動センターさんをお借りして、「かくかくしかくのアートなランプをつくろう!」を行いました。「美術館に隠れている形はな~んだ?」黒川紀章さんが設計した埼玉県立近代美術館には、正方形の格子状のデザインがたくさん用いられています。美術館の中の四角い形クイズで盛り上がった後は制作です。障子紙を貼った正方形の格子パネルを5枚、6枚、7枚、8枚・・・と、ホットボンドで接着していくと、様々な立体造形ができ上がりました。LEDライトにこれを被せると、ランプシェードになるのです。水彩絵の具でお気に入りの動物やお花の絵を描くと、きれいなオリジナルランプのでき上がり! 最後に真っ暗な部屋で灯りをともすと「わ~、きれい!」みんな大満足でした。



「今度はどこに付けようかな・・・」「ちょっとずらして貼るのも芸術的だよね!」



同じ材料で同じ様に作っているのに同じ形は一つもありません。そこがアートのイイところ!

<参加者の声>
◆普段はできない活動や体験ができたのでとても良かったです。とての楽しかったです。(中学生女子)
◆障子紙に色を塗るのは初めてで、にじみ具合が美しく、子ども達も楽しんでいました。ライトを点けた時、また違った雰囲気になりステキでした。(保護者女性)

美術館がとびだす! 秋の特別プログラム「洗濯バサミで絵を描こう!」

今回は和光市立北原小学校さんの体育館をお借りして、和光市の小学生を対象に「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。体育館にグレーのカーペット10m×12mを敷き、カラフルな洗濯バサミが映えるように工夫しました。もちろん用意した洗濯バサミは20000個です! さて、集まった子供たち32人で、体育館がどの様に彩られたのでしょうか。

友達と相談しながら協力してつくる子や、一人で黙々と洗濯バサミを繋げる子など様々ですが、みんな笑顔! 富士山周辺の大自然を表現したり、組体操のピラミッドあり、カッコイイ恐竜あり、中には巨大な大統領まで出来上がりました。最後に体育館2階のギャラリーから全体を眺めたり、一人ひとりお気に入りの角度からデジカメで撮影し、それをもとに鑑賞会をして見どころを発表しました。楽しんだ子供たちですが、もう少しやりたかったようです。家の洗濯バサミでも遊んでみてね!


◆「ここに富士山を置こうよ!」 湖に影富士が映っているの、分かります?



◆「見所は、大統領のお腹の★です!」 とってもユニークな作品ですね!


<参加者の声>
◆はじめて洗濯バサミで遊んで、何も言えないくらい楽しかった。(小1女子)
◆洗濯バサミで遊んだのが意外で、面白かった。(小3女子)