MOMASのとびら これまでの報告
2022/1/22、3/5 工房「まるまるあなだらけのランプシェードをつくろう!」
橋本真之《果実の中の木もれ陽》を鑑賞していると、何かの形にみえてきます。「ライオンのたてがみ~」「胃腸みたい!」など、どんどんイメージが広がります。近づいてみると、たくさんの穴があいていることに気付きました。「キラキラしてるね。」「お星さまみたいだね。」穴からあふれる光もとてもきれいな作品です。鑑賞の後は、みんなも作品づくりにチャレンジ。橋本さんの作品のような、穴がたくさんのランプシェードをつくります。まずは、ランプシェードの展開図を描きます。「ギザギザ」、「ほわほわ」、好きな形に切って、穴あけパンチで穴をあけます。最後にランプシェードの形に組み立てて、ライトにかぶせたら完成です!暗くした部屋でみんなの作品をみると、「天井にも光の形がうつった!」「魚みたいな形があるよ!」部屋全体が作品のようです。組み立て方で、光のかたちが変わったり、光が重なったりして、うっとりするような光の空間になりました♪
◆「何にみえるかな~?」
◆いろんな形!どこから切ろうか?
◆どんどん切っていくよ!
◆「ここには穴をたくさんあけよう!」
◆そっとライトにかぶせると…
◆光が重なってすてきな空間に!!
(参加者の声)
・てんじょうにうつった光がきれいだった。(小3)
・さくひんをつくったら、さくひんのことがよくわかった。(小1)
2022/2/19 工房 SMFプログラム「和紙を貼って貼って〇ランプ!□ランプ!」
今日のMOMASのとびらはアーティストのみゃうかさんをお招きしてのプログラムです!最初にみんなが集まった部屋は薄暗く、そこには優しく光る作品がたくさんありました!それらは、講師のみゃうかさんが和紙で制作した作品だったのです。今回はみゃうかさんに和紙の魅力を教えてもらいながら、ランプづくりに挑戦します。まずは、和紙の上にお花紙を貼って好きな模様や図柄をつくります。「海の中をイメージしたよ!」「お花のかたちにしよう」想像を広げていきます。次に、もう1枚の和紙を上から重ねて貼ります。最後に、ランプのかたちの土台になる円柱と角柱それぞれに、和紙を貼りつけて完成です!作品づくりの後は、部屋を暗くしてみんなの作品をみていきます。「プレゼントみたい!」「重なっているところがきれい!」和紙やお花紙がライトの光で浮かび上がりました。和紙の魅力をたくさん知ることができたワークショップでした♪
◆和紙の原料「楮(こうぞ)」です!
◆「やわらかいイメージの作品をつくろうかな~」
◆みゃうかさんと一緒に確認!
◆〇ランプ!□ランプ!イメージを変えてみました~
◆みんなで鑑賞会!
参加者の声
・和紙のいろいろな種類がわかりました。暗い所できれいに光るところが楽しかったです。(小3)
・和紙の組み合わせやライトの組み合わせなどをかえるだけで、また違った世界ができてとても楽しかったです。(小4)
2022/2/5,2/12 親子クルーズ「色やかたちで伝えよう!ここが好きだよ、すてきだよ。」
今回の親子クルーズでは、マルク・シャガール《二つの花束》を鑑賞しました。「鳥やお花が描いてあるよ。」「月もある!」作品の中には、身近なものもたくさん描いてありました。そして、絵の右下をよ~くみると、人の顔が!実はこの人がシャガール本人で、頭に乗せている黄色の花や左の赤い花は、シャガールの奥さんや娘さんをイメージしたのでは…と考えられるのです。今日は、そんなシャガールさんのように、親子でお互いのイメージを色やかたちで表していきます。まずは、相手のどんな部分を表現するか考えます。イメージが決まったら、メインとなる素材にゆび絵の具で色を塗っていきます。「優しい色~」「元気な色!」お互いの性格や雰囲気を表す色で染まっていきます。素材を乾かしたら、相手のイメージに合った形に切って針金に接着し、お花のような作品が完成!同じ材料でも、その人らしい色やかたちになって、いつまでも飾っておきたくなるような作品ができました♪
◆「何が描かれているかな~?」
◆「緑色を両手で…やさしいイメージ!」
◆「強そうな形をつくるぞ!」
◆つくった人の説明を聞くと、色やかたちに納得!
◆相手のイメージが詰まった作品が出来上がりました!
参加者の感想
・人を人じゃないものであらわすのはむずかしかったけど、つくるのが楽しく、そうぞう力がアップしたと思います。(小2)
・家庭では用意するのが大変な絵の具や材料を使っての制作で、面白かったです。(保護者)
2022/1/8、1/15 フリープログラム「MOMASを冬色に染めよう!」「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」
あけましておめでとうございます。2022年のMOMASのとびらは、3つのフリープログラムからスタートです。「MOMASを冬色に染めよう!」では、お花紙や針金などを使って、自分が考える「冬」を作り、MOMASの文字の形をした巨大なオブジェに接着していきます。「こたつにみかん~」「寒い色を合わせたよ!」目に見えるものだけでなく、冬の音やにおいもイメージして作りました。「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、いろんな角度から椅子をみたり、お尻で座り心地も確かめたりして、自分にぴったりの椅子をみつけました。「MOMAS探検隊!」では、館内の作品をじっくりみることで、今までとは違った感じ方や考え方ができました。美術館の裏側も探検して、MOMASに詳しくなったかもしれません。フリープログラムは、1回の活動時間が短いので美術館に初めて来る方にもおすすめです!
◆できた「冬」をどんどん飾っていきます。
◆冬色MOMASの完成!
◆椅子の後ろはどうなっているんだろう?
◆ちょうどいいフィット感♪
◆サイが歩いているよ!
◆この作品…宇宙から飛んできたのかな?
フリープログラム「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」「洗濯ばさみで絵を描こう!」
2021年最後のMOMASのとびらは、フリープログラムを3つ行いました。「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、やわらかい触り心地の椅子やカクカクした形の椅子などいろいろな椅子に座り、目だけでなくおしりでも鑑賞します。「MOMAS探検隊!」では、美術館の中を探検し、展示室以外にある作品を見つけていきます。美術館の窓から見える公園にも、多くの作品があることに気付きました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、久しぶりのプログラムです。たくさんの洗濯ばさみを床に並べたり、つなげたりして模様や形を作っていきます。「長くて強いドラゴン!」「虹や星の空の模様だよ~」楽しみながら進めていくと、会場がどんどんカラフルに♪みんなの模様や形が集まると、まるで一つの作品のようになりました。パワーあふれる作品が出来て、みんなでよい年が迎えられそうです♪
◆「ここもきもちいいよ~」
◆「椅子だけど…くぐっちゃえ!」
◆「下からのぞくと、何にみえるかな?」
◆この作品はどこからきたのでしょう?
◆洗濯ばさみをどんどん並べていきます!
◆みんなの作品が集まって大きな作品ができました!
みる+つくる「動く生き物?! あんな動き?こんな動き!」
2階で開催中の企画展「大・タイガー立石展」で、タイガー立石《汝、多くの他者たち》を鑑賞し、生き物が動いているように見えるしかけの作品づくりに挑戦しました。まずは、動かしたい生き物を描き、その形の輪郭だけ透明シートを使って写します。写しとった形はスタッフが切り抜いて型にします。その間に、みんなは背景づくり。様々な色や形を透明折り紙で表現しました。背景の雰囲気をみながら、出来上がった生き物の型を使って、別の透明シートに同じ形を描いていきます。シートは全部で7枚。1枚ずつ少し型を動かして描いていきます。シートを重ねると…なんだか生き物が動いているように見える作品が完成です!背景と合わせて立体的になりました。最後に全員の作品を一斉に吊るしてライトアップ!みんなが描いた生き物たちの足音が聞こえてくるようでした♪
◆「太陽も馬も動いているみたい!」
◆「どんな生き物を描こうかな~?」
◆「背景には丸を入れた世界を作ろう」
◆「動かすのは、この順番にするよ!」
◆全部並ぶとにぎやかになりました☆
(参加者の声)
・少しずつキャラクターの向きを変えて、命がふきこまれたように感じる作品ができてよかったです。(小4)
・ほんとうにうごいているようにみえたのでおもしろかったです。(小2)
み~っけ!「キラキラ枢機卿に大変身!」
「み~っけ!」は、コロナ禍での中止が続き、なんと約2年ぶりです!地下1階のジャコモ・マンズー《枢機卿》の鑑賞からスタートです!「寒いのかな~」「ここで眠っちゃったのかも…」と、ポーズや表情から作品の気持ちを考えます。作品の姿になりきったら、もっと作品の気持ちがわかるはず!そこで、みんなも枢機卿のようにマントや帽子を身に着けます。でも、みんな真っ白で同じ…だから、自分だけの模様を描いておしゃれにします!描ける部屋に移動して、絵の具で模様をつけます。「くるくる、水が流れるよ!」「とんとんとん、リズムよく♪」好きな模様でマントがカラフルになっていきました。途中、描いていると停電が!?暗くなった部屋では、ブラックライトでみんなのマントが光りました!光る模様を楽しみながら、もっともっと描いていきます。最後はみんなでお披露目ランウェイ♪ポーズも決まって、枢機卿もびっくりの作品ができました。
◆「ながい帽子だな~」
◆お膝の上で作品と同じポーズ!
◆「次はどんな模様にしようかな~?」
◆ブラックライトで絵の具が光のようにみえました!
◆背中にもたくさん模様が描けました♪
(参加者の声)
・みんなきれいだった(6歳)
・今日のイベントに参加させて頂いて、難しく考えず、芸術に触れていきたいと感じました。(保護者)
もますまつり「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」
県民の日、もますまつりを行いました!「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、いくつかの当館所蔵のグッドデザインの椅子から自分のお気に入りをみつけます。「ふわふわだ~」「岩みたい!」など、座り心地や色、形から椅子のよさを感じ取り、自分のいちばんの椅子をみつけることができました。「MOMAS探検隊!」は、館内のいろいろなところにある作品をみつけたり、美術館の裏側をみたりしながら、美術館を探検していきます。「このくちびるの椅子はキュウリを食べそう!」「サイが行進してる!」「大きなエレベーターだ!」今まで気づかなかった美術館の作品や裏側を知って、「MOMAS博士」が増えたかもしれません。もますまつりは1年に1度しかありませんが、来年も県民の日に実施する予定です。ぜひ、埼玉県立近代美術館に遊びにきてくださいね♪
◆「どんな座り方をしようかな~」
◆さあ、この椅子は何かに似ているかな?
◆この絵の中でかくれんぼするならどこにしよう?
◆「中からちょうちょが出てくるかも!」
みる+つくる「ニューMOMAS?! 進化する建物を作ろう!」
今回みる作品は、埼玉県立近代美術館で一番大きい作品…《埼玉県立近代美術館》(美術館の建物)です!黒川紀章が設計したこの美術館をよく見ると、多くの四角があります。実はこの四角、細胞をイメージしたものです。細胞のように、成長していく美術館でいてほしいという気持ちが込められています。みんなで美術館を探検したら、わくわくする作品がたくさんありました。黒川紀章は《東京計画 1961-Helix計画》という、人口の成長とともに、建物も上へ上へ成長する建物も考えました。そこで今日はみんなも、進化する建物をつくります!木材をグルーガンでつけて、組み立てていきます。「動物の中に住める建物~」「戦う家にしたよ!」「横にどんどん広がる家だよ~」アイデアいっぱいの進化する建物がたくさんできました♪埼玉県立近代美術館も負けていられません!美術館に来たら建物にも注目してみてくださいね。
◆美術館の入り口~!入る時には気づかなかった四角がたくさん!
◆「どんどん大きくしていくぞ!」
◆何段にも重ねると…どんな建物になるかな♪
◆「しっかり押さえて高くしよう!」
◆「鳥がとまれる建物をつくったよ!」
(参加者の声)
・木のぼうでつくるのは少しむずかしかったけれど、またやりたいです!(小4)
・70かいをこえるたてものをつくれてびっくりしました。(小1)
親子クルーズ「生き物発見! どんな生物?こんな生き物!」
今回の親子クルーズは、最上壽之《バッ ドラネコミャオ―》をみるところからスタートです。2匹の猫をイメージした作品ですが、この2匹はどんな関係だと思いますか?「親子で親が子どもをだっこしているところ!」「ライバル関係なのかな」など、作品のかたちや雰囲気から考えます。展示室の作品にはスポットライトが当たっているので、影が強そうにみえたり、重さを感じたりすることにも気づきました。展示室での鑑賞の後は、みんなで作品つくりに挑戦です。クリアでカラフルなスプーンやフォーク、洗濯ばさみを使って生き物を作ります!そして作った作品には《バッ ドラネコミャオ―》ように響きの楽しい題名も考えます。愛情たっぷりの生き物、かっこいい生き物、それぞれ工夫がいっぱいです。最後には展示室の作品のようにライトアップ!素材が光って影には色がつき、《バッ ドラネコミャオ―》もびっくりの生き物が誕生しました♪
◆下から、横から、のぞいてみよう!
◆「この組み方にしようかな~?」
◆「ビューンと飛ぶドラゴンを作ったよ!」
◆ライトを当てると…別の生き物!?
(参加者の声)
・ライトをあてたらかっこよくなってうれしかった。(小2)
・子どもと創作する機会はめったになく、自身のみでも創作する胸のワクワク感がなつかしく楽しかったです。(保護者)