MOMASのとびら これまでの報告

企画展物語 親子クルーズ


企画展「たまもの」を巡るワークショップです。
資料を入れると約1000点の作品が展示されていますので、今回は焦点を絞り、木村直道の作品だけを鑑賞しました。展示室だけでなく、館内のいたるところに作品が置かれていますので、参加者は、あらかじめ作品の印刷されたシートを持って作品探しを楽しみました。創作室では、日用品の部品や廃材を使って、親子でお互いの顔を制作しました。部品の形によって表情が変わりどの作品もおもしろいものになりました。


常設展示室にも作品があります。


立体的な作品になりました!

〈参加者の声〉
◆作品を探している時の、子どもの楽しそうな様子を間近で見られて、とても貴重な体験ができました。(保護者)
◆ぼくが一番工夫したところは口です。また楽しくやりたいです。(小2 男子)

アート★ビンゴ【そら】

ゴールデンウィークの土曜日、北浦和公園にはたくさんの人が訪れていました。おかげで「アート★ビンゴ」にもたくさんのお客様が参加してくれました。現在、企画展「たまもの」を開催しますが、展示室以外のあちこちにも作品が点在していますので、ビンゴに参加しただけのお客様も、いろいろな作品を見ることができ、楽しめたと思います。次回は6月1日に「アート★ビンゴ【やまぶき】」を予定しています。どうぞご参加ください。


多くの家族連れが参加してくれました。


お気に入りの椅子を見つけました!

MOMASコレクション 親子クルーズ

当館のコレクションである、ピカソの《静物》を鑑賞しました。
ピカソは、対象をいろいろな方向から見て、それらを組み合わせるキュビスムの手法で描いており、私たちが見慣れている物の形とは違って見えます。この描き方を取り入れて、親子でお互いの似顔絵を描いてみました。白紙からのスタートでは難しいので、輪郭、目、鼻だけはピカソの作品から取り入れ、そのほかの耳や髪形などは自分で描きました。目や鼻など、ピカソの表現は一部しか使っていないのに、出来上がった顔はどれもピカソが描いたような作品になりました。それだけピカソの表現は力強く強烈であるということですね。

実物とは違って見えるピカソの《静物》。


どことなくピカソのような作品になるから不思議です。

〈参加者の声〉
◆頭ではわかるのですが、自分でピカソのように描くのは難しかったです。次は、もっと思い切って描いてみたいです。(保護者)
◆ピカソになった気分。結構、頭を使いますね。(保護者)

企画展物語 みる+つくる

企画展「たまもの」は32のテーマで構成されています。今回は展示してある作品から「どんなテーマなのか?」を考えながら鑑賞しました。「世界は丸い」というテーマの部屋では、さまざまな球や丸い作品と出合い、中でもマルセル・デュシャンの《ロト・レリーフ》を鑑賞しました。中心のずれた大小の円が重なっている作品ですが、これが回ると奥行きがあるように見えてくるので不思議です。創作室ではこの《ロト・レリーフ》をまねてつくりました。


丸や球の作品がいっぱいです。


できた作品を並べて回してみました。

〈参加者の声〉
◆いろいろな色を混ぜるとどうなるのか予想がつかないところが楽しかった。(中1 女子)
◆回している時と回していない時の感じが全然違ってびっくりしました。(小4 女子)

MOMASコレクション みる+つくる

北浦和公園内にはたくさんの彫刻作品があります。今回は、その中でも子どもたちに人気のある《果実の中の木もれ陽》という作品を鑑賞しました。作品に触れて感触を確かめるところから始め、「何に見えるかな?」と聞いてみました。「アリの巣」「野菜」「ウナギ」「人の横顔」と参加者の感じ方はさまざまでした。
創作室に戻ってからは、それぞれが感じた作品のイメージをもとにして、身近な物で作品をつくりました。作品がヘビに見えた子は、そのお友達をつくり、果物に見えた子はそれを入れるかごをつくるなどして、自分の感じたことをもとに制作を楽しみました。


「触ると冷たいね。」「意外とツルツルしている!」


制作した物を、作品の近くに飾りました。

〈参加者の声〉
◆身近な物でつくっておもしろかった。(小2 男子)
◆いん石が落ちたようにつくっていたけれど、だんだん違ってきてしまった。でも、楽しかった。(小5 女子)

アート★ビンゴ【さくら】

4月4日から企画展「たまもの」が始まっています。この展覧会は、当館所蔵の作品や関連資料を1000点近く展示している、いわば当館の大コレクション展です。展示室だけでなく館内のいたるところに作品が展示してあり、いつもよりにぎやかな雰囲気の館内です。今回は、「アート★ビンゴ」だったので、いろいろな作品をお客様に見てもらうことができました。特にふきぬけ周りには、グッド・デザインの椅子がたくさん置いてあります。親子連れが多く、楽しく座っている姿が微笑ましかったです。みなさんも、ぜひいらしてください。


「座り心地いいなぁ。」


どんな人が座るとピッタリかな?

工房

ドアなどに使われている蝶番(ちょうつがい)を知っていますか?実は、当館の屏風(びょうぶ)の作品にも使われているのです。私たちの身の回りでは金属性の蝶番が一般的ですが、屏風の作品には紙蝶番が使われているのです。しかも、一方向に開くのではなく手前にも後ろ側にも開くという仕組みです。先人の知恵って素晴らしいですね。
今回の工房は、この紙蝶番の原理を利用してパタパタ開く屏風をつくりました。開き続けると全部で八面あります。それぞれの面にあらかじめ切ってある色画用紙を組み合わせて作品をつくりました。原理はちょっと難しかったけれど、皆さん制作を楽しんでいました。


それぞれの面に色画用紙でコラージュしました。


最後にみなさんの作品を鑑賞しました!

〈参加者の声〉
◆何かをイメージして、貼ってつくるという楽しみがわかりました。(小2 男子)
◆想像することがとても楽しくて、自由にできた。イメージをふくらます力も使えて、すごく楽しかったです。(中1 女子)

MOMASコレクション 親子クルーズ

当館ではグッド・デザインの椅子を多数コレクションしています。
今回の親子クルーズでは、この椅子のなかにある「おもしろい線」をさがしました。椅子をいろいろな方向から見たり実際に座ったりして、お気に入りのラインを探します。その線をパネルを台にして紐で表現しました。親子でじっくり椅子を鑑賞して楽しそうに制作していました。


横から見たり下から見たりして鑑賞の段階から工夫をしていました。


この椅子は、足の形がおもしろいんです。

〈参加者の声〉
◆はじめてこういうことをやって楽しかったです。今度はイス以外のものでやってみたいです。(小4 女子)
◆普段見ない角度からいろいろな椅子の形を見て、新たな発見があった。(保護者)

み~っけ!

去年10月以来の「み~っけ!」。楽しみにしてくれている参加者も多いようです。
今回は、ビニール袋に絵を描きました。最初は細長い傘袋にクレヨンで描き、気持ちも乗ってきたところで、巨大ビニールに水性マジックで好きなものを描きました。イチゴやハート電車など、ちびっこたちの好きなものがたくさん詰まった夢の世界が出来上がりました。床に寝転がり、下から作品を見上げて鑑賞しました。いつもと違うシチュエーションに幼児たちは大興奮でした。


傘袋の作品は、上からつるして飾りました。


大きなビニール袋の作品をドームにして中から鑑賞しました。

〈参加者の声〉
◆身近にある素材で、こんなに楽しく遊べるなんて驚きでした。(保護者)
◆みんなで描いた大きなビニール袋の作品を下から寝転がって見たのが楽しかったです。(保護者)

工房

MOMASの扉の運営を手伝ってくれている研究員の蓜島さんは、普段は大学で版画の制作を行っています。そこで今回の工房では、蓜島さんが主担当になり、「リトグラフ」という版画に挑戦しました。アルミ板にアラビアゴムで絵を描き、薬品を刷り込むと…あら不思議、これで版の出来上がりです。学校で版画をやったことのある参加者もいましたが、インクの付け方も版画の摺り方も違い、びっくりしていました。


リトグラフの説明です。後ろは蓜島さんの作品です。


すてきな作品に仕上がったね。

〈参加者の声〉
◆リトグラフという言葉は聞いたことがありましたが、こんなに楽しいことだとは知りませんでした。(一般 男性)
◆子どもがいつも楽しみにしている理由がわかりました。とても楽しかったです。(一般 女性)