MOMASのとびら これまでの報告
NVS迫り出す身体プログラム
現在開催中の企画展は、「身体」がテーマになっています。出品作家7名それぞれの作品を、今日は親子2組ずつスタッフと一緒にまわりました。小左さんの作品の前では、親子で向き合って手を握り子供が親の手を動かします。親がキャンバスになり、子どもが絵を描き「キャンバスと戦う」という作者の行為を追体験しました。目に見えない「重さ」を体感したり、描かれている顔を真似してみるなど、身体を使って充分に楽しみました。鑑賞の後は、目測で測った壁の長さを大人と子供の身長で何人分なのかを予想し、長いビニールに寝転がって測りながら予想の長さを実際に作りました。吹き抜けの壁で一斉にビニールをたらすと「あれ?全然違う。思ったより長~い。」目にみえない感覚を形に表すって難しいことに気づきました。何か身体の持つ感覚を研ぎ澄ますと世界が違って見えてくるかもしれませんね。
◆「シュ!ス~!」(子=作者) ◆子どもの重さを踏みしめる!
引っ張られる~(母=キャンバスの気持ち) 「ちょっときつい~~!!(汗)」
◆いろんな顔が隠れているね。 ◆カッコいいポーズ☆
次の動きはどんなかな?
◆「ええと、大人1人…2人分」 ◆「長すぎでしょ!!」
「地下に着いちゃった~」
<参加者の声>
・いろんなえがみれておもしろかった。(小2女子)
・長さが1人分ちがってざんねんだった!(小3男子)
・愛の重さを子どもがどう表現するのかドキドキして面白かった。(保護者)アート★ビンゴ 「やまぶき」
久しぶりのアート★ビンゴ! 今日はいつもより友達同士での参加が多かったです。中には学校の校外学習で来て、再び遊びに来てくれたお友達もいて嬉しい限りです。さらに美術館クイズにたくさん答えて【美術館博士】に認定された方が5人!! 素晴らしいですね☆ 初めての方、リピーター、多くの方にアート★ビンゴを楽しんでもらえたら嬉しいです♪ さて、今日の問題は、エレベーター前に展示された橋本真之さんの作品を見て何に見えるか考えたり、企画展の映像作品を見てたくさん想像をしました。不思議な図形を見て何なのかを考える問題では、「アイスかな?」「船かな?」「魚や猫にもみえる~」と、色々なものに見えますが、なんとそれは美術館を上空から見た形でした。「えっ、本当だ!」毎回新しい発見のあるクイズです。次回は12月10日、ご参加をお待ちしております。
◆これは何だろう? 「口を開けた恐竜」 ◆仮面をつけた赤い服の子
「下のはかぼちゃ?」「ライトかな?」 「何しているのかな~?」
◆音楽を聴くのにぴったりな椅子はどれかな? ◆子供たちだけでも真剣に考えていました!
座り心地も確かめないとね! 友達と美術館に行くって素敵☆
北浦和山水図巻
MOMASコレクションの中には、『道』が描かれている作品がたくさんあります。最初はグループごとに、参道や金色に輝く道、長い道、短い道など『道』を見つけながら展示室を巡りました。「一番長い道はどれかな?」と聞くと、橋本雅邦《大和山水図巻》が選ばれました。「道はどこに続いているのだろう?」「今の景色と何が違うのだろう?」「山はどんな描き方をしているのかな?」と、みんなでじっくり見て楽しみました。鑑賞の後は、自宅から近代美術館までの道のりを水墨で描き、巻物に仕立てました。「この辺に公園があって、ウサギがいて、お寿司屋さんがあって…」親子でお話しながら描く姿はとても楽しそう! 最後に各家族に発表してもらうと、空に何かが飛んでいたり、雷様や虹も現れたり、楽しい道が美術館まで続いていました。
◆「金色の道の先には何がある?」 ◆「何か気づいたことはある?」
「…梨の木!」「海!」 「高い建物がない…昔の絵!?」
◆水墨って初めて♪ ◆予想外のストーリーが展開☆
水で濃さをかえるんだね。
◆街もあり、自然もあり。現代版山水図巻 ◆来る途中で色々巻き起こってるね!
乗り物もたくさん!
<参加者の声>
・すみでまきものをかくのがすごくたのしかったです(小1女子)
・いつも見ている風景を2人で思い出し会話もたくさんできました。(保護者)
お家への道案内
さいたまトリエンナーレから、参加アーティストのアナットさんとマシャさんをお招きし、今日は『HOME』について考えました。2人が「みんなにとって『HOME』ってどんなもの?」と聞くと、「屋根、風呂、台所」など機能的なものから「幸せに感じられる場所」など感覚的な様々な回答がありました。次に、普段通る好きな道を思い出します。建物、出会う人や生き物、音や匂い、見て感じて記憶していることを紙に描いていくと小さな“自分の心の地図”が完成しました。その日常の小さな旅や冒険をふり返ったり楽しむことができる3つのグッズを作り、あっという間に終わりの時間。最後に、さいたま市の地図を広げ、みんなで上から眺めました。「自分の家やあの道はどこ??」自分にとって大切な場所『HOME』もあれば、街全体が1つの塊『HOME』にも見えます。みんなはどう感じたのでしょうか。今日の帰り道、作った望遠鏡をのぞいたらきっと違う景色に気づきそうですね。
◆アートは通訳いらず? …なんて☆ ◆「ここには何があるの?」
大きな声で「RED、YELLOW、GREEN!」 「えっとね~お花が咲いてるょ」
◆定規のような道しるべ。 ◆道の途中の出来事を本に書きます。
「あそこには河童の像が…」
◆紙を丸めてテープをくるくる☆ ◆虫眼鏡でのぞきます「私のうちはどこ?」
のぞいてみよう!! 「あ、学校こんなに小さいの?」
<参加者の声>
・地図や本を作ってとても楽しかったです(小3女子)
・他の国の人たちもきてくれてたのしかったです。(小2)
和紙と墨でぺたぺたにわとりを作ろう!
今日の「み~っけ!」は、雄鶏・雌鶏・雛が大きな屏風に描かれた小茂田青樹《鳴鶏》をみて、表情やポーズから鶏の気持ちを想像して楽しみました。「どんなお話しているのかな?」と聞くと、「暑いなー!」「涼しくしてあげるわパタパタ(羽で扇いであげている)」会話が聞こえてきそうです。また、背景の余白をみて「どうなっていると思う?」「鶏がいっぱい、水車、柿の木、田舎の田んぼ」など描かれていない景色を想像しました。鑑賞の後は、色んなポーズの鶏を作ります! 筆で和紙に描くのではなく、和紙をちぎってしまいます。それを濃さの違う墨や水にピタピタ浸して段ボールの台紙にペタッと貼ると体の完成、筆ペンでくちばし、赤い絵の具でトサカをつけるとぐっと鶏らしくなりました!最後にみんなの作品を屏風のようにつなげて鑑賞しました。「遊んでいる、走っている、花の中にいる」素敵な鶏にうっとりしました。
◆「籠の中の鶏はどうしているのかな?」 ◆水にピタピタつけると段ボールにぺったり!
「卵を温めてる」「病気で休んでる」 うす墨、濃い墨、お水でペタペタ!
◆白と黒のきれいな羽ができていきます。 ◆とさかの赤でぐっと鶏に!
◆桜の花びら舞う中の羽を広げたにわとり♪ ◆歩いてみると違う鶏が顔を出します!
◆屏風になると迫力があってステキ!!
<参加者の声>
・かみでぺたぺたはるのがたのしかった(5才女子)
・最後にみんなで並べてみると一つの作品になって感動しました。(男性保護者)
子どもが大人★親が子どもに変身!
今日は吹き抜け周りの彫刻3点を鑑賞しました。《ビアンキー二嬢》の年齢や性格を想像した後、「どんな仕事をしていると思う?」と聞くと、「音楽の先生、看護師、モデル、女王様」など、たくさんの答えが返ってきました。さて、今日集まった子ども達は、大きくなったらどんな姿をしているのでしょうか?今日は、保護者は子どもの成長した姿を、子どもは保護者が子どもの頃の姿を想像して、灰色の軽量紙粘土で頭像を作りました。まずはお互いにインタビュー!「ママは子どもの頃どんな子どもだった?」どの親子もちょっと照れながら自分のことを語っていました。完成した作品を並べると、ちょっと不思議な気分!私とママの年齢が逆転しています。でも、どこか僕が今のパパに似ていたり、やっぱり親子か兄弟のような作品たち。発表会で他の親子の話を聞く時も、楽しい中に心がジーンとなる感慨深い観賞会でした。
◆「どんな性格かな?」 ◆お父さんの小学校3年生の時
「優しそう!」
◆制作中 親子で見つめて触って寄り添って ◆「お母さんは元気に外で遊んでたよ」
とっても良い雰囲気
◆「俺の若いころにそっくり…。」 ◆「大きくなったら図工の先生になりたい!」
<参加者の声>
・じぶんのかおをつくるんじゃなくて、お父さんをつくってびっくりした。(小2女子)
・娘と将来のことを話す時、とても嬉しそうに笑っていたので私も嬉しくなりました。アートを通じてこういうコミュニケーションが生まれるのはいいなと思います。(保護者)
わくわく鑑賞ツアー
今日は現在展示中のMOMASコレクションから小茂田青樹《鳴鶏》と屋外展示室にある重村三雄《階段》、吹き抜け周りにある椅子をスタッフと一緒に巡りました。小茂田さんが描いた大きな屏風では、鶏のポーズや表情から「どんな関係?」「どんなお話をしているのかな?」と関係性を考えたり、鳴き声を想像してみたり、「背景はなぜ描いていないのかな~、どうなっていると思う?」と背景を想像して話が盛り上がりました。重村三雄さんの人物をかたどった彫刻は「あれ?おかしい!」と思う部分をみんなで探しました。小さなお子様連れ親子が多かったのですが、「もっとみた~い!」「30分飽きずに見られた」と好評でした。毎回内容も変わりますのでお子様の美術館デビューにぜひ遊びに来てください。
◆何で背景は描いてないのかな?」 ◆グループごとにじっくりと作品を
「きっと鶏を目立たせるためだよ!」 みられます。「同じ人の作品かぁ」
◆「何か変わったところある?」 ◆座った時に少し動いたのはコの形に
「あ!ひじが…!!」 秘密があるんだね。
企画展物語みる+つくる「ココロレントゲン」
美術館に展示されている作品の中には、作者の想いや気づき、世界に密かに存在する美しさなど、いつもは眼に見えないものが映し出されています。まずは、現在開催中の「竹岡雄二展 台座から空間へ」へ出発。台座やショーケース、大きなガラス張りの部屋のような作品をみんなで見て、話し合いながら、「見えないものを見えるようにする」仕組みについて考えます。竹岡さんは、いつもは見えない、美術館の壁の中まで見えるようにしてしまっています。そこで、参加者のみんなも、自分の心の中を見えるようにしちゃいましょう!気になるチラシを集めたら、切ったり貼ったりして、自分の心の中に潜む、「いいな」「すごいな」「素敵だな」という気持ちを、見えるようにしていきます。出来上がったら、心臓の大きさのセロファンを貼って、ちょうど心臓の上にピンで留めます。心の中が見えるようになったら、なんだか恥ずかしい気もしてきた…心の中の豊かさ、面白さが見えるようになった時間でした。
◆竹岡雄二展に出発! ◆何も見えないと思っていたけど、
竹岡さんの心の中にお邪魔します。 よ~く見るといろいろ見えてくる…。
◆気に入ったチラシを集めました。 ◆どこを使おうかなあ。真剣です。
どこが気になったのかな。
◆私が気に入ったものを集めた上に、 ◆みんなの心の中が見えちゃう。
心臓の大きさのフィルムをぺたり! なんだか緊張するね。
<参加者の声>
・自分が思ったことをやれて楽しかった。(小2男子)
・しんぞうをみせるのがはずかしかった。(小1女子)
・自分の心の中を作るなんてすごいと思いました。(小4女子)
サマー・アドベンチャー「変身!野菜の大冒険」
今日は美術家の増田拓史さんをお招きし、『野菜』をテーマに親子で1日ワークショップを開催! 午前中は、各家庭で手作りしてきたお弁当を眺め、どんな野菜が使われているか調べました。「トウモロコシってどうやって生っているのかな?」「ジャガイモはどんな花が咲くのかな?」など、野菜にまつわるクイズをしたり、お弁当を食べながらじっくりと考えました。午後は野菜の特徴を活かして超軽量粘土でキャラクター作りに挑戦です! 芯を入れる方法や、粘土の表面をきれいにする方法など、増田先生が丁寧に教えてくれました。「どの野菜にする? 何をしているキャラクターにする?」親子で仲良く相談し、制作時間があっという間に過ぎました。「みると幸せになれる野菜の鳥」「子供を楽しませるアスパラのピエロ」など色も形も可愛いユニークな作品たちが完成! 素敵な作品をチェキで撮影し、参加者全員分の作品を図鑑にして今日の思い出を持ち帰りました。
◆本物の野菜に触って観察! ◆このお野菜はどうやって作ろうかな?
◆どんどん成長中!? ◆『トマトくん』の冒険記。
みんなで協力して素敵☆ お家に住む妖怪をやっつけます!
◆カボチャとジャガイモとゴマのダンサーズ!楽しい感じが伝わりますね。
◆お野菜キャラクターが大集合!!
<参加者の声>
・野菜のことがわかって粘土の作品をつくれて楽しかった。(中1女子)
・もっとやさいのはなしをしりたい。(小1男子)
・一緒に工作して親子の会話の時間になりました。(保護者)
・野菜とアートの融合が斬新な体験でした。(保護者)
サマー・アドベンチャー
今日は、4回目を迎える『座れる段ボールの椅子グランプリ』入賞作品の鑑賞会を行いました!今回は大阪・奈良・東京からの応募があり、全部で42校71脚が美術館の1階と3階にずらりと勢ぞろいしました。その中で総合グランプリをとったのは中学校。制作者は模型をつくって形を研究したそうです。審査員からは「眺めても美しく、人が座っても美しい!」「軽くて段ボールの特性を上手くいかしている」と評価が高く今回の受賞となりました。観賞会は、お互いの作品制作のエピソードを楽しく聞きながらも、審査員のデザイナー高須賀昌志先生や美術館館長の話を真剣に聞く姿が印象的、すでに来年を見据えているのでしょうか…。28日まで展示します。ぜひ工夫を凝らした作品たちをご覧ください。
◆制作者の話がおもしろい! ◆白くまの愛らしい表情にうっとり。
デザインの専門家からのお話もいっぱい。 毛並一本一本まで頑張りました!!
◆奈良から駆けつけてくれました!!とても ◆やっぱり座ってみないとね☆
繊細な編み込みに女性かと…男性チームでした!