MOMASのとびら これまでの報告

「洗濯ばさみで絵を描こう!」

 ジャコモ・マンズー《枢機卿》などの彫刻があり、厳かな雰囲気の地下1階センターホールが、今日はカラフルでにぎやかな空間になりました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、洗濯ばさみをつなげたり並べたりして床に絵を描くプログラムです。「長~い龍がこっちに向かってきているところ!」「海の中で花火があがる世界だよ♪」「恐竜たちが散歩をしているんだ。」など、親子で、友達で、お話しながら作り、絵が広がっていきました。参加者の皆さんによる洗濯ばさみアートは、ずっと残しておきたくなるような、素敵な作品になりました。

 
兄弟で協力して作っているところ

◆「黄色いピラミッドをいっぱい作ったよ!」

 
出来上がった作品を見て、笑顔が広がります

◆「太陽も笑っているよ♪」

 
作品が広がっていくところ

◆どんどん大きくなるアートです!

 
洗濯ばさみを王冠にしているところ

◆洗濯ばさみ王国の王子様かな?

「わくわく鑑賞ツアー」

 春らしいポカポカ陽気の中、屋外にある橋本真之《果実の中の木もれ陽》を鑑賞しました。作品の周りを歩いてから「何に見えるかな?」と聞くと、「掃除機、ホース、ラッパ、ひまわり、妖怪」などたくさんの答えが出て、それぞれをイメージして盛り上がりました。この作品、表面に穴がいっぱい開いています。中を覗いてみると、「星空みたい!」「ブラックホールだよ!」など、また違う世界が広がりました。その後、マルク・シャガール《二つの花束》を見て作者の気持ちを想像したり、重村三雄《階段》の彫刻の真似をしたりして楽しみました。わくわく鑑賞ツアーは、美術館の作品が楽しめる1回30分のツアーです。毎回みる作品は変わります。次回もお楽しみに!


作品の中を覗いているところ 

◆「何か動き出しそう!」「キラキラしていてきれいだよ!」

 
描かれているものについて話しているところ

◆「真ん中の家の色が好き♪」「おもしろい顔の動物がいるよ!」

 
描かれている人の真似をしているところ

◆描かれている人の真似をしてみよう!どんな気持ち?

 
彫刻の気持ちを考えているところ

◆「友達待っているのかも!」「景色きれいだな~、かな。」

「アート★ビンゴ」

 今年度1回目のMOMASのとびらは「アート★ビンゴ」!作品や美術館に関するクイズに挑戦します。今回は、グッドデザインの椅子が何の形に見えるか考えたり、開催中のブラジル先住民の椅子展のポスターを見て、サルの親子がどこへ行くのか想像したりして楽しみました。アート★ビンゴは、参加者の皆さんの数だけ答えがあります。「彫刻広場にある、湯村光の《天空へのメッセージ》の続きはどうなると思う?」というクイズでは、「花が咲く」「近代美術館にある四角い形がいっぱい出てくる」「伸びて宇宙まで届く」など、彫刻広場がさらに楽しくなりそうな答えがたくさん出ました。申し込み不要のプログラムは、どなたでも参加できます。ぜひ気軽に来てみてくださいね♪

 
サルがどこへ行くか想像しているところ

◆「仲間を探しているのかな?」「バナナを食べにいくんだよ!」

 
椅子の形からイメージしているところ

◆「つぼから煙が出ているところかな。」「キノコにも見えるよ。」

 
彫刻の気持ちになっているところ

◆「お花見したいって言ってる!」

 
マントに描きたい模様を考えているところ

◆マントに模様を描くとしたら?
 「星でいっぱいにしたらかっこよくなりそう!」

み~っけ!SMF「フワリつばさで 鏡の国を飛んでみよう!」

 今日は、埼玉県内で展覧会やワークショップを行っているSaitamaMuse Forum(サイタマ・ミューズ・フォーラム)という団体から、造形作家の加藤典子さんを特別講師としてお呼びしました。「みんなの背中につばさが生えたら、鳥や飛行機のように飛んでいきたいね。」という話から、つばさ作りをしました。画用紙にお花紙などの材料を貼ったり、カラーペンで絵を描いたりして、素敵なつばさが出来上がりました。でも、つばさは1人1枚しかありません。そこで、特別なシートをつけて鏡のようになった窓に、つばさを貼って下から覗いてみることに。すると、まるで2枚のつばさが空中に浮いているようになりました!そして、フワフワと飛んでいきそうなつばさを見て楽しみました。オリジナルのつばさで、新しい季節にむかって飛んでいけそうですね♪

お花紙を飛ばしているところ

◆飛ぶってどんな感じかな?お花紙や紙飛行機を飛ばしてみよう!

 
材料を貼っているところ

◆「キラキラのつばさにしたいな!」

 
模様を描いているところ

◆「どんな模様にする?」親子で話し合い中~

 
親子で制作しているところ

◆「ここも材料を貼ろう!」力を合わせて作ります☆

 
つばさを貼っているところ

◆「お母さんのとなりに貼りたいな。」

 
フワリつばさが現れました

◆「どこまでも飛んで行けそう!」「お花畑を飛びたいな♪」

(参加者の声)

・じぶんがそらにまいたちそうだった。(6才)

・とりさんみたいになったよ。たのしかった。(4才)

・制作の時間が足りないくらい、夢中で作っている子供の姿を見られてとても良かったです。(保護者)

みる+つくるMOMASコレクション「なりきり瑛九☆光を使って描こう!」

 今日は、最初に創作室で瑛九《希望》を鑑賞しました。「泳いでいるタコだ!」「ガイコツの頭にみえる!」さらに「電気でビリビリしていそう」「カミナリが鳴ったところかな」など、暗い中で明るく光っている世界ではないかと話が広がりました。その後、描き方のヒントを探しに展示室にいきました。そこで型紙を発見!色々な作品の中に、印画紙という特別な紙の上に型紙や身近な物を置き、光をあてて型を写し取った作品がありました。そこでみんなも、瑛九のように光を使って制作しました。おはじきなど透明な素材や紙の重ね方、光の当て方で、様々な色や形が浮かび上がるのを楽しみました。最後に額をつけて完成です!太陽の光をつかまえたアートができました♪

 

瑛九の作品を鑑賞しているところ 

◆「ステージの上でライトをあびているみたい!」

 
描き方のヒントを見つけたところ

◆「型紙と同じ形が絵の中にあるよ!」

型紙や材料を並べているところ

◆型紙や材料の置き方を考えます。「型紙を重ねてみようかな♪」

 
感光紙を日光に当てているところ

◆「あ!だんだん色が変わってきた!」

額をつけているところ

 

◆最後に額をつけます。「いい作品ができたよ!」

 
すてきな作品が並びました

◆海の中、楽しい遊園地…いろいろなイメージの作品ができました☆

 

(参加者の声)

・光をあててきれいなかたちができてうれしかったです。(小1)

・光で絵がかけてびっくりしました。森の中みたいになりました。(小2)

 

みる+つくる企画展物語「どこまで増える?!MOMAS計画2019」

 近代美術館の中で一番大きな作品は何だと思いますか?正解は、美術館の建物です!今日は美術館を設計した黒川紀章さんの建築を紹介する展示を見に行きました。《東京計画1961Helix計画》の映像や模型を見ると、「鳥のくちばしみたいな形がいっぱい!」「ちょっとずつ動いているみたいな形!」「空まで届きそう!」など、造りや高さに驚きの声が挙がりました。鑑賞した作品は、人口の増加に合わせて生き物のように成長する都市のアイデアを模型や映像にしたものです。海を埋め立てるのではなく、垂直に伸びていく建築が考えられました。そこで、みんなもどんどん増えていく建物をイメージして作品づくりをしました。低学年の子たちはブロックのような角材を、高学年はアイスの棒をメインに、木材を組み合わせてホットボンドで接着します。「川や海を乗り越えるよ!」「建物が好きな方向に増えるんだ!」など想像が膨らみ、100人、200人…もしかしたら世界中の人が暮らせるかもしれない建物ができました。


模型を鑑賞しているところ 

◆「くねくね ねじれてる!」「長~いエレベーターで昇るのかな。」

 
映像を鑑賞しているところ

◆「一番上に住んだら星がいっぱい見られそう!」

 
角材を接着しているところ

◆ホットボンドで接着中♪

 
組み合わせを考えているところ

◆組み合わせ方もポイントです☆

 
鑑賞会で並んだ作品

◆どこまでも増える建物が完成!!

 
思いのつまった作品です

◆デザインも増え方も様々な作品ができました!

(参加者の声)

・とてもたのしかったです。いつかたてられるといいな。(小1)

・外国にあって、よこに広がって、どんどん日本にちかづいていくのを作りました。(小2)

・美術館や見た作品のように、同じ形をつなげていきました。(小6)

「アート★ビンゴ」

 今日は、どなたでも参加できる「アート★ビンゴ」です!親子で、友達で、たくさんの方が問題に挑戦しました。「瑛九の《田園》に、君ならどんな題名をつける?」という問題では、「夕方にドーンとあがった花火」「ものすごい勢いの竜巻」「暗い森の中の洞窟」など、聞こえてくる音やその場の様子などもイメージして題名をつけてくれました。「橋本省の《流水の門》が開いたら何が起こると思う?」という問題では、「長い道が続いている」「魔法の国がある」「宇宙人が出てくる」など、楽しい物語が生まれました。他にも、グッドデザインの椅子や館内のマークに関する問題に、参加者の皆さんの想像力豊かな答えが出ました。普段は通り過ぎてしまいそうなところでも、楽しい発見ができるかもしれません。これから暖かくなる季節、ぜひ美術館に遊びに来てくださいね♪

 背もたれの形を見立てているところ

◆何の形に見える?「オムライス!」「海の中にいるカモメ!」

 
彫刻の気持ちになって考えているところ

◆「困った顔しているよ。」「椅子に座りたいのかな?」

 
美術館にある四角を探しているところ

◆美術館の中には四角がいっぱい!どこにあるかな?

 
門が開いて起こることを想像しているところ

◆「神様が出てくる門かな。」「開いたらパーッと光りそう!」

親子クルーズ「インポッシブル?!アッタライイナタワー☆」

 東京タワー、スカイツリー、エッフェル塔など、国内外にはいろいろなタワーがあります。今回展示室で見る作品もタワーです。映像や模型を鑑賞すると、「斜めになっていてすべり台みたい」「一番上は発射台になっているのかな」「うずまきみたいになっているところを、車が通っていきそう」など、想像が膨らみました。実は、このタワーは建てられていません。100年前に実現を目指して考えられた、ウラジーミル・タトリン《第3インターナショナル記念塔》のアイデアをもとに作られた展示です。そこで今日は、親子で「あったらいいな」というタワーを考えました。何ができるタワーで、どんな作りになっているのか話し合い、アルミ線を使ってタワーを作りました。動物と一緒に遊べるタワー、空中に住めるタワー、ターザンロープで移動できるタワーなど、楽しいタワーが出来上がりました。いつか、実際に建てられるかもしれませんね♪

映像を見ているところ

◆「大きなはしごみたい!」「アスレチックになっていそう!」

 
模型を見ながら想像しているところ

◆「螺旋の中の形でバランスをとっているのかな?」

 
タワーの高さやつくりを考えているところ

◆親子で考え中♪「高いところに部屋を作りたいな。」

 
親子で制作しているところ

◆力を合わせて作ります!

 
作品を並べた鑑賞会

◆あったら楽しそう!オリジナルのタワーができました。

 
親子の思いがつまったタワーです

◆中でできることも、形も、こだわりのタワーです!

(参加者の声)

・夢の、自分だけのタワーが作れて楽しかったです。(小3)

・お父さんときょう力して大きなタワーができてうれしかったです。(小1)

・親子でとても楽しい時間でした。あちこちに部屋があって展望台のついている建物を考えました。(保護者)

親子クルーズ「小さな小さな点々から生まれる世界」

 今回は、MOMASコレクションの瑛九《雲》を親子で鑑賞しました。たくさんの点で描かれたこの作品は、近くで見ると「地面、砂漠、星空」のように見えます。離れてみると、点の集まりや色の濃淡から形が見えてきて、「気球、飛んでいる鳥、雪が降り積もった木、ブラックホール」など、想像が広がりました。そこで今日は、点で絵を描きました。といっても、瑛九のように筆で描くのではなく、のり付きパネルの上で色鉛筆やコンテを紙やすりで削ります。削った粒が敷き詰められたり重なったりして、親子それぞれのパネルが色づいていきました。できたパネルを組み合わせ、「サイの顔にみえるよ!」「この並べ方が虹みたいで好き!」など、親子のいちばんお気に入りの並べ方で接着しました。小さな小さな点々から、親子の世界が出来上がりました♪

 
展示室で鑑賞しているところ

◆「平らなのにでこぼこしているように見えるよ!」

 
削って点々をつくっているところ

◆「点々が重なってきたよ!」「次は何色を削ろうかな?」

 
親子で並べ方を考えているところ

◆親子で並べ方を考え中…

 
ホットボンドで接着しているところ

◆ホットボンドでパネルを接着します!

 
親子で仕上げた作品

◆親子の作品完成!

 
並べ方も様々な作品ができました

◆一列に並んだ作品もありました♪


(参加者の声)

・てんてんができるのが楽しかったです。(小1)

・お母さんと合わせて、春夏秋冬のイメージができました。(小3)

フリープログラムSMF「ぞうが美術館にきたぞう!」

 今日は、埼玉県内で展覧会やワークショップを行っているSaitama Muse Forum(サイタマ・ミューズ・フォーラム)という団体から、アーティストのみゃうかさんを特別講師としてお呼びしました。今回のワークショップは、エントランスロビーで行ったのですが、様子がいつもとちょっと違います。窓ガラスに鼻の長~いぞうが登場したのです!「美術館に遊びに来たぞうに、みんなが描いた絵を見せてあげよう!」ということで、参加者の皆さんの絵を、透明ビニールに描いたぞうの上に貼っていきます。家族の似顔絵、好きな食べ物、かっこいい恐竜など、絵がどんどん増えて、ぞうの体がカラフルでにぎやかになりました。雪のちらつく寒い日でしたが、皆さんの絵で、気持ちが温かくなるような楽しいエントランスロビーになりました。

ガラスにぞうが登場!

◆ぞうさんが、美術館に来たよ♪どんな絵を見せてあげようかな?

 ぞうに貼る絵を描いているところ

◆「すてきなお花を描いてあげよう!」

 参加者の絵がいっぱいになったぞう♪

◆絵がいっぱい!「ぞうさん、うれしそう!」

 サイも絵でいっぱいになりました

◆「サイタマ」のサイもいたよ♪