MOMASのとびら これまでの報告

工房

MOMASの扉の運営を手伝ってくれている研究員の蓜島さんは、普段は大学で版画の制作を行っています。そこで今回の工房では、蓜島さんが主担当になり、「リトグラフ」という版画に挑戦しました。アルミ板にアラビアゴムで絵を描き、薬品を刷り込むと…あら不思議、これで版の出来上がりです。学校で版画をやったことのある参加者もいましたが、インクの付け方も版画の摺り方も違い、びっくりしていました。


リトグラフの説明です。後ろは蓜島さんの作品です。


すてきな作品に仕上がったね。

〈参加者の声〉
◆リトグラフという言葉は聞いたことがありましたが、こんなに楽しいことだとは知りませんでした。(一般 男性)
◆子どもがいつも楽しみにしている理由がわかりました。とても楽しかったです。(一般 女性)

企画展物語 親子クルーズ

今回は、親子でデルヴォー展を楽しみました。デルヴォーの好きなものがたくさん詰まった夢のような世界をたっぷりと鑑賞した後は、《夜明け》という作品の一部分を北浦和公園の景色や噴水などに置き換え、写真に撮って作品にしました。親子で協力しながら構成を考えて写真を撮っている姿が、なんとも微笑ましかったです。出来上がった作品も秀作ぞろいでした。


「何か不思議なところはないかな?」


写真を撮り重ねるにつれて面白い工夫が見られました。

〈参加者の声〉
◆親子ならではの写真が撮れたのでとても楽しかったです。(小4 女子)
◆普段見落としていたものの見方、見え方の発見を不思議な世界を通してみることができました。他の人たちの作品を見ると、さまざまでさらに発見があり、楽しめました。(保護者)

アート★ビンゴ【きん】

美術館にかかわる9つのクイズが印刷されたビンゴシートを手に、参加者が館内をまわって楽しむアート★ビンゴ。今回は今年度最後のビンゴでした。風が強く日が差しても寒い日中でしたが、常連参加者の方や地下で行われていた「埼玉県小・中学校児童生徒美術展の中央展覧会」の出品者の方も参加してくださり、多くの参加者でにぎわいました。初めて参加した方が多く、美術館や作品の面白さを知っていただくよい機会になりました。
次回は、来年度の4月6日(土)13:30-15:30「アート★ビンゴ【さくら】」となります。ふるってご参加ください。


「フカフカしていい気持ち!」


この作品の中に描かれている遊び道具は?

企画展物語 みる+つくる

「ポール・デルヴォー展」の中に美しい女性が並んで歩いている絵画《行列》という作品があります。この作品を見て、参加者の子どもたちは「きれい」「お祈りに行くのかな?」などと感じてくれたようです。作品の鑑賞をもとに、参加者は女性のお面をかぶり、ランプを持って体に白い布を巻き、美術館の周りの小道で《行列》の作品の再現をしてみました。どの場所で、どんな速さで歩くとよいかを話し合い実際に歩いてみました。周囲には北浦和公園の木々が立ち、石造りの道を行列で歩くとすてきな雰囲気が漂いました。


みんなで《行列》の鑑賞をしました。


木の間から一人ずつ加わって行列になりました。

〈参加者の声〉
◆歩き方やランプの持ち方を工夫して歩いてみて、後でビデオの自分を見たら変だったけど楽しかった。(小4 女子)
◆いつもは経験できない“変”な世界に浸れて面白かったです。(小6 女子)

MOMASコレクション みる+つくる

MOMASコレクションの3室には郭徳俊の〈大統領と郭〉のシリーズ作品があります。これは、TIME誌の表紙を飾るアメリカの大統領と自分の顔を重ね合わせた作品です。この作品の鑑賞をもとにして、参加者は他人の顔画像と自分の顔を鏡を使って重ね一つの作品にしました。まったく自分と似ても似つかぬ顔の人物と自分を重ね合わせても、一つの顔になるところが面白く楽しく活動することができました。


なぜ、大統領と自分を重ね合わせたのかな?


輪郭や鼻の位置調整が意外と難しいのです。

〈参加者の声〉
◆変な顔ができて面白かった。(小3 女子)
◆いろいろな顔と組み合わせて、全然違う顔ができました。(小6 男子)