MOMASのとびら これまでの報告

30周年特別企画 「音で奏でる美術館」

11月3日は美術館の誕生日。さらに今年は30周年という記念の年です。そこで、特別企画「音で奏でる美術館」を行いました。ホーメイ・口琴奏者である尾引浩志さんを特別講師に招き、「音と作品」のコラボレーションを試みました。
特別企画なので、いつもより長い丸1日のプログラムでした。午前中は身近なものから音を作り出し、午後は作品から感じたイメージを1曲に作り上げました。発表会は展示室の本物の作品の前で行い、一般のお客様にも演奏を聴いてもらいました。音を存分に楽しむ1日となりました。


尾引さんの手にかかると、プラステチックのスプーンも楽器に早変わり。


本物の作品の前で発表会。お客さんもたくさん聴いてくれました。

〈参加者の声〉
◆ストロー笛や風船で作った太鼓など、いっぱい楽器が作れたのでよかったです。音が鳴らなかったときに工夫したら音が鳴りました。(小2 女子)
◆美術館の絵の前で演奏するなんて、なんて楽しい経験なのでしょう!今日は1日、美術館に遠足に来た感じでした。(一般 女性)

MOMASコレクション みる+つくる

今年度は当館の開館30周年記念の年です。そこで第3期のMOMASコレクションでは、「コレクション名作選」として収蔵品の中でも選りすぐりの作品を展示しています。夏休みに行った作品の人気投票の結果、上位に入っている作品も数多く展示されています。そこで、今回のプログラムは、他の人が「すき」と感じる作品を鑑賞し、自分の「すき」な作品も探しました。さらに、作品から感じたイメージを色画用紙の紙片を組み合わせて表現する制作も行いました。


「写真みたい!」「でも、よく見ると絵なんだね。」




〈参加者の声〉
◆絵を覚えて、色紙で工夫しながらやるのが面白かった。(小4 女子〉
◆いろいろな形を重ねると楽しかったです。(小3 女子)

アート★ビンゴ【さくら】

ようやく涼しくなりました。公園内にもたくさんのお客さんが来ていたので受付を外に出してビンゴを行いました。そのせいか、たくさんの方が参加してくれました。美術館にまつわる9つの問題が印刷されたシートを渡し、自分たちで美術館の中をまわります。友達同士、親子連れなど楽しい会話をしながら問題の答えを考えてくれました。


作品の画像の一部を見て、作品探しをしました。


「外にも椅子があるんだね。」
「何の形が彫られているのかな?」

企画展物語 みる+つくる

「日本の70年代」展では、作品のほかにもポスターや雑誌、漫画など展示物が多岐にわたっています。今回は、その中でも文字のフォントに焦点を当てて、デザインされたフォントを探しながら展示室をまわりました。創作室では、植草甚一の作品をもとに、「大入り袋」の白抜きの文字の中に絵を描きました。直線を何本も書き入れ素敵なデザインにしたり、文字の中を海に見立てていろいろな魚たちを描いた子もいました。本来は「大入」という文字なのに、見方を変えると絵のようになって楽しかったです。


再現された70年代の部屋に上がりました。
参加者の子どもたちにとっては「これなんだろう?」という物も…。


大入り袋に絵を描きます。「何を描こうかな。」

《参加者の声》
◆70年代は、今と違うものがたくさんありました。(小6 男子)
◆「大入」やいろいろな文字があって楽しかったです。(小6 女子)

み~っけ!

MOMASの扉の幼児向けプログラム「み~っけ!」。今回は、作品の影が印刷されたシートを持って、館内で作品探しの旅に出かけました。創作室では、作品の形の型紙に蛍光色の絵具を付け、指で伸ばして遊びました。型紙を外すと作品の形が白抜きであらわれます。その形からイメージを膨らませ、蛍光チョークでさらにお絵描き。最後は、ブラックライトの光を当てみんなの作った作品が幻想的に光りました。参加者からは、「ワーッ!」とおもわず歓声が上がりました。


絵具を指でのばします。
型紙をはがすと…。「あっ、形が出てきた!」


最後は、ブラックライトでピカッ。
みんなの作品が、すてきに浮かび上がりました。

〈参加者の声〉
◆初めて美術館に来たので、作品を探しながらいろいろな作品を鑑賞でき、楽しかったです。子どもが作った作品も思わぬ形で引き立ててくれて感動でした。(保護者)
◆最初は7つの作品を「見つける」だけなのかなと思ったのですが、その後に制作があって楽しかったです。光る絵具は初めてでしたが、とても素敵に仕上がって、きれいで感動的でした。(保護者)