MOMASのとびら これまでの報告

2022/5/7、5/14 彫刻あらいぐま

 5月の彫刻あらいぐまは、7日に橋本真之《果実の中の木もれ陽》、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》、14日に鹿間厚次郎《静の旋律No.31》、志水晴児《NEGATIVE BALL》を洗いました。まず、なぜ屋外彫刻を洗うのかを考えました。「汚れたままはいやだから」「きれいな作品をみてほしいから」など、彫刻の気持ちに寄り添い、いざ、彫刻洗い!今回は、彫刻を洗うプロの方と一緒に洗います。彫刻の素材によって用具や洗い方を変え、スポンジに洗剤をつけたり、刷毛や雑巾を使ったりして、彫刻が傷まないようにしました。近くで彫刻をみると細かいところにも気付き、「色んな黒がまざっているよ!」「こっちの彫刻の方がやわらかいな~」普段みている彫刻から新しい発見ができました。洗い終えた彫刻はどれも気持ちよさそうでした♪

 

よくみて彫刻の細部まで洗います

◆彫刻の裏側ものぞきこんでふきます。

 

彫刻洗浄のプロと協力してきれいにします

◆大きな彫刻も高圧洗浄機で隅々まできれいに!

 

 洗っていると彫刻の変化にも気付きます

◆「ここに青色の石があるよ。」「洗いながら気づいたんだね!」

 

みんなで手分けして洗います

◆みんなで優しく洗おう!

 

(参加者の声)

・よくみながらあらえました。(小学1年)

・普段何気なく通り過ぎていましたが、間近にみて、触って、新たな発見ができました。(保護者)

 

2022/04/30 フリープログラム「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」

 今回のMOMASのとびらは、「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」の2つです。「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、グッドデザインの椅子を目でみて、お尻で楽しみ、自分のお気に入りを見つけます。「ハムみたい!」「思ったよりもやわらかい~」かたちや色から名前をつけたり、座ることで椅子のよさに気付いたりしました。「MOMAS探検隊!」では、1階の吹き抜け周りにある椅子や階段の踊り場からみえる彫刻作品を鑑賞しました。「壁にも作品だ!」「他にも何か隠れているかも!」思わぬところで作品に出合い、今まで以上に周りをよくみて作品を鑑賞しました。次のフリープログラムは8月を予定しています。ぜひ美術館に来てくださいね♪

 

みんなで鑑賞しているところです 

◆「どんな作りになっているのかな?」

 

 

いろいろな座り方を楽しみます

◆「こんな座り方もできちゃうよ!」

 

 

初めての椅子鑑賞です

◆初めての美術館!どきどきの作品!

 

 

作品みながらいろいろなことを想像します

◆「この作品どこから来たのかな?」

 

2022/04/09,04/23 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「MOMAS探検隊!」

 新年度、ドキドキワクワクの中、MOMASのとびらでは、「洗濯ばさみで絵を描こう!」「MOMAS探検隊!」の2つのプログラムを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、2万個の洗濯ばさみを使い、思い思いのかたちを表現します。「ながーい蛇!」「太陽の色みたい~」みんなの作ったものが集まると、部屋の中にも春が来たようにカラフルな景色が広がりました。「MOMAS探検隊!」は、美術館を探検しながら作品をみていきます。グッドデザインの椅子では「オタマジャクシだ!」「ピースしているみたい!」色やかたちから身近にあるいろいろなものにみえてきました。フリープログラムはどなたでも参加できるプログラムです。美術館デビューがまだの方、ぜひフリープログラムに来てくださいね!

 

工夫しながらつなげていきます

◆「どんどん長くなるぞ!」

 

 

できたものを鑑賞します

◆カラフルな国に迷い込んだみたい!

 

 

よくみてどんなふうに感じるかお話しします

◆座ったらどんな感じだろう?

 

みる角度を変えて鑑賞します

◆「お!下からみると大きなアリみたい!」

 

 

2022/3/12, 3/19 み~っけ!「かく、カク、四角!MOMAS発見!

 今日のみ~っけ!では、まず「MOMAS探検隊」になって、美術館にある「かたち」を探しました。「天井が四角だったよ。」「床のタイルも四角だった!」そうなのです!埼玉県立近代美術館には四角がたくさん。そこで今回は、四角い素材に絵の具をつけてスタンプします。発泡スチロールやスポンジ、木材などから、自分の好きなものを選んでスタンプします。どんどんスタンプしていくと「大きな四角が欲しいな~」という声が…。そこで、じゃじゃーん!!大きな四角のスタンプも用意しました!両手で抱えるほどの大きさなのでお家の方と協力してスタンプします。そしてもっともっと大きい、親子で一緒に乗れるくらい大きな四角も登場!!全身を使ってスタンプ!最後は出来た作品をみんなで鑑賞します。「音のリズムみたい♪」「プレゼントのかたちだ!」スタンプした四角がいろんなものにみえて、四角の国のようになりました。

 美術館を探検しています

◆上の方にはどんなかたちがあるかな~?

 

大きな紙の上でスタンプします 

◆遠くの方にも、えい!

 

好きな色を塗ります

◆「いろんな色でぬっちゃおう!」

 

全身を使ってスタンプします

◆お家の人と一緒に、乗ってスタンプ♪

 

作品を鑑賞しています

◆「四角で迷路をつくったんだよ~」

 

(参加者の声)

・ダンボールのスタンプが、はちゅうるいのうろこみたいになっておもしろかった。(6歳)

・家での絵の具遊びは準備や片付けが大変で躊躇してしまうのですが、思い切り大胆に活動していたので、参加できて良かったです。(保護者)

2022/1/22、3/5 工房「まるまるあなだらけのランプシェードをつくろう!」

橋本真之《果実の中の木もれ陽》を鑑賞していると、何かの形にみえてきます。「ライオンのたてがみ~」「胃腸みたい!」など、どんどんイメージが広がります。近づいてみると、たくさんの穴があいていることに気付きました。「キラキラしてるね。」「お星さまみたいだね。」穴からあふれる光もとてもきれいな作品です。鑑賞の後は、みんなも作品づくりにチャレンジ。橋本さんの作品のような、穴がたくさんのランプシェードをつくります。まずは、ランプシェードの展開図を描きます。「ギザギザ」、「ほわほわ」、好きな形に切って、穴あけパンチで穴をあけます。最後にランプシェードの形に組み立てて、ライトにかぶせたら完成です!暗くした部屋でみんなの作品をみると、「天井にも光の形がうつった!」「魚みたいな形があるよ!」部屋全体が作品のようです。組み立て方で、光のかたちが変わったり、光が重なったりして、うっとりするような光の空間になりました♪

 

屋外彫刻を鑑賞します

◆「何にみえるかな~?」

 

展開図を描きます

◆いろんな形!どこから切ろうか?

 

描いた形を切っていきます

◆どんどん切っていくよ!

 

 

穴あけパンチで穴をあけます

◆「ここには穴をたくさんあけよう!」

 

ライトを入れてみます

◆そっとライトにかぶせると…

 

つくったものを展示して鑑賞します

◆光が重なってすてきな空間に!!

 

(参加者の声)

・てんじょうにうつった光がきれいだった。(小3)

・さくひんをつくったら、さくひんのことがよくわかった。(小1)

 

 

2022/2/19 工房 SMFプログラム「和紙を貼って貼って〇ランプ!□ランプ!」

 今日のMOMASのとびらはアーティストのみゃうかさんをお招きしてのプログラムです!最初にみんなが集まった部屋は薄暗く、そこには優しく光る作品がたくさんありました!それらは、講師のみゃうかさんが和紙で制作した作品だったのです。今回はみゃうかさんに和紙の魅力を教えてもらいながら、ランプづくりに挑戦します。まずは、和紙の上にお花紙を貼って好きな模様や図柄をつくります。「海の中をイメージしたよ!」「お花のかたちにしよう」想像を広げていきます。次に、もう1枚の和紙を上から重ねて貼ります。最後に、ランプのかたちの土台になる円柱と角柱それぞれに、和紙を貼りつけて完成です!作品づくりの後は、部屋を暗くしてみんなの作品をみていきます。「プレゼントみたい!」「重なっているところがきれい!」和紙やお花紙がライトの光で浮かび上がりました。和紙の魅力をたくさん知ることができたワークショップでした♪

 

 

和紙の原料について話をききます

◆和紙の原料「楮(こうぞ)」です!

 

お花紙で模様を考えます

◆「やわらかいイメージの作品をつくろうかな~」

 

講師と貼り方を確認します

◆みゃうかさんと一緒に確認!

 

完成した作品です

◆〇ランプ!□ランプ!イメージを変えてみました~

 

部屋を暗くして作品鑑賞です

◆みんなで鑑賞会!

 

参加者の声

・和紙のいろいろな種類がわかりました。暗い所できれいに光るところが楽しかったです。(小3)

・和紙の組み合わせやライトの組み合わせなどをかえるだけで、また違った世界ができてとても楽しかったです。(小4)

 

 

2022/2/5,2/12 親子クルーズ「色やかたちで伝えよう!ここが好きだよ、すてきだよ。」

 今回の親子クルーズでは、マルク・シャガール《二つの花束》を鑑賞しました。「鳥やお花が描いてあるよ。」「月もある!」作品の中には、身近なものもたくさん描いてありました。そして、絵の右下をよ~くみると、人の顔が!実はこの人がシャガール本人で、頭に乗せている黄色の花や左の赤い花は、シャガールの奥さんや娘さんをイメージしたのでは…と考えられるのです。今日は、そんなシャガールさんのように、親子でお互いのイメージを色やかたちで表していきます。まずは、相手のどんな部分を表現するか考えます。イメージが決まったら、メインとなる素材にゆび絵の具で色を塗っていきます。「優しい色~」「元気な色!」お互いの性格や雰囲気を表す色で染まっていきます。素材を乾かしたら、相手のイメージに合った形に切って針金に接着し、お花のような作品が完成!同じ材料でも、その人らしい色やかたちになって、いつまでも飾っておきたくなるような作品ができました♪

 

作品を鑑賞しています

◆「何が描かれているかな~?」

 

絵の具を使って制作しています

◆「緑色を両手で…やさしいイメージ!」

 

色をつけた素材を組み立てていきます

◆「強そうな形をつくるぞ!」

 

自分の作品について発表しています

◆つくった人の説明を聞くと、色やかたちに納得!

 

親子の作品を並べてみました

◆相手のイメージが詰まった作品が出来上がりました! 

 

参加者の感想

・人を人じゃないものであらわすのはむずかしかったけど、つくるのが楽しく、そうぞう力がアップしたと思います。(小2)

・家庭では用意するのが大変な絵の具や材料を使っての制作で、面白かったです。(保護者)

 

2022/1/8、1/15 フリープログラム「MOMASを冬色に染めよう!」「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」

 あけましておめでとうございます。2022年のMOMASのとびらは、3つのフリープログラムからスタートです。「MOMASを冬色に染めよう!」では、お花紙や針金などを使って、自分が考える「冬」を作り、MOMASの文字の形をした巨大なオブジェに接着していきます。「こたつにみかん~」「寒い色を合わせたよ!」目に見えるものだけでなく、冬の音やにおいもイメージして作りました。「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、いろんな角度から椅子をみたり、お尻で座り心地も確かめたりして、自分にぴったりの椅子をみつけました。「MOMAS探検隊!」では、館内の作品をじっくりみることで、今までとは違った感じ方や考え方ができました。美術館の裏側も探検して、MOMASに詳しくなったかもしれません。フリープログラムは、1回の活動時間が短いので美術館に初めて来る方にもおすすめです!

 

冬色にしているところ 

◆できた「冬」をどんどん飾っていきます。

 

 冬色MOMAS

◆冬色MOMASの完成!

 

 椅子の後ろを鑑賞しているところ

◆椅子の後ろはどうなっているんだろう?

 

 椅子に座って鑑賞しているところ

◆ちょうどいいフィット感♪

 

 壁面を鑑賞しているところ

◆サイが歩いているよ!

 

館内作品を鑑賞しているところ

◆この作品…宇宙から飛んできたのかな?

フリープログラム「お気に入りの椅子をみつけよう!」「MOMAS探検隊!」「洗濯ばさみで絵を描こう!」

 2021年最後のMOMASのとびらは、フリープログラムを3つ行いました。「お気に入りの椅子をみつけよう!」では、やわらかい触り心地の椅子やカクカクした形の椅子などいろいろな椅子に座り、目だけでなくおしりでも鑑賞します。「MOMAS探検隊!」では、美術館の中を探検し、展示室以外にある作品を見つけていきます。美術館の窓から見える公園にも、多くの作品があることに気付きました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、久しぶりのプログラムです。たくさんの洗濯ばさみを床に並べたり、つなげたりして模様や形を作っていきます。「長くて強いドラゴン!」「虹や星の空の模様だよ~」楽しみながら進めていくと、会場がどんどんカラフルに♪みんなの模様や形が集まると、まるで一つの作品のようになりました。パワーあふれる作品が出来て、みんなでよい年が迎えられそうです♪

 

さまざまな角度から鑑賞します

◆「ここもきもちいいよ~」

 

全身を使って鑑賞します

◆「椅子だけど…くぐっちゃえ!」

 

展示されている椅子は目でみて鑑賞します

◆「下からのぞくと、何にみえるかな?」

 

親子で感じたことを伝え合います

◆この作品はどこからきたのでしょう?

 

模様や形をみながら置いていきます

◆洗濯ばさみをどんどん並べていきます!

 

模様や形を鑑賞します

◆みんなの作品が集まって大きな作品ができました!

 

みる+つくる「動く生き物?! あんな動き?こんな動き!」

 2階で開催中の企画展「大・タイガー立石展」で、タイガー立石《汝、多くの他者たち》を鑑賞し、生き物が動いているように見えるしかけの作品づくりに挑戦しました。まずは、動かしたい生き物を描き、その形の輪郭だけ透明シートを使って写します。写しとった形はスタッフが切り抜いて型にします。その間に、みんなは背景づくり。様々な色や形を透明折り紙で表現しました。背景の雰囲気をみながら、出来上がった生き物の型を使って、別の透明シートに同じ形を描いていきます。シートは全部で7枚。1枚ずつ少し型を動かして描いていきます。シートを重ねると…なんだか生き物が動いているように見える作品が完成です!背景と合わせて立体的になりました。最後に全員の作品を一斉に吊るしてライトアップ!みんなが描いた生き物たちの足音が聞こえてくるようでした♪

 

展示室で作品を鑑賞します

◆「太陽も馬も動いているみたい!」

 

生き物を描いています

◆「どんな生き物を描こうかな~?」

 

背景を作ります

◆「背景には丸を入れた世界を作ろう」

 

シートの順番を考えます

◆「動かすのは、この順番にするよ!」

 

吊るして鑑賞します

◆全部並ぶとにぎやかになりました☆

 

(参加者の声)

・少しずつキャラクターの向きを変えて、命がふきこまれたように感じる作品ができてよかったです。(小4)

・ほんとうにうごいているようにみえたのでおもしろかったです。(小2)