MOMASのとびら これまでの報告

親子クルーズ 企画展物語「1つの版から無限の世界!」

 始めに「版画の景色~現代版画センターの軌跡~」の靉嘔《I love you》を鑑賞しました。「人は何人いるかな?何色が使われているかな?」みんなで話をしている中で、同じ版で色や位置を変えて7種類の作品ができていることに気づきました。今日はみんなも、いろいろな工夫をしながら版を作ったり、刷ったりしてみましょう!まずは、親子でスチレンボードに「住みたいお家」の凹版を作ります。次に、いろいろな形に切り分けたスチレンボードを使って、家の周りの様子をイメージした凸版を作ります。最後に、それぞれの版を1枚の紙に刷ることで完成!更に、版の位置をずらしたり、向きを変えたり、色を変えたり、色を重ねたり、凸版と凹版を組み合わせたり…、みんなどんどん工夫を重ねていきます。「同じ版からいろいろな作品ができておもしろい!」お互いの作品を鑑賞し合い、版画の楽しさを味わうことができました。

 

 

《I love you》を鑑賞しているところ
◆同じ版でいろいろな作品ができるんだね!

親子で版を制作しているところ
◆子供が考えて下描きをした「住みたいお家」を保護者の方が彫ります。

親子で版を制作しているところ
◆お家のまわりはどんなイメージにしようかな?

親子で版にインクをつけているところ
◆黄色でやってみよう!きっと明るくなるんじゃないかな!

作品を刷っているところ
◆バレンでゴシゴシ!うまく刷れるといいな~!

鑑賞しているところ
◆とても素敵な作品がズラリと並びました!

同じ版でできた作品
◆色や向きが変えて、理想の世界を表現しました。

 

 

<参加者のこえ>

・素敵な未来が描けてよかったです。版画のことがよくわかりました。(小2女子)

・単純な色と形の組み合わせの版画で創造性の豊かな体験ができました。(保護者)

 

どこへ行く~イスと旅する365日~

 今日の『工房』は、<ツル><レッド&ブルー><タン>の3脚のイスを取り上げました。「このイスと一緒にどこへ出かける?」と想像を膨らますプログラムを、埼玉大学の学生が考えてくれました。鑑賞では、タンが「滑り台、チョウチョ、トランポリンに見える!」という参加者に、常連の参加者が「これはベロなんだよ!」と教えている場面もありました。ざらざら・ふわふわなど“触り心地”や、“誰にぴったり?”、“座って何をする?”と対話が盛り上がりました。制作の時間には、色々な景色の写真を眺め、自分とお気に入りのイスで“どこを旅したいか”考えました。「雲の上、自然の森の中、外国の街…」イスに座ってこんな景色を見れたらいいなとイメージの旅を楽しみました。

鑑賞の様子
3脚とも個性的。「どのイスが好き?」

≪ツル≫鑑賞の様子
◆「このイス 紙飛行機みたい」


制作の様子
◆海にしようかな~山にしようかな。

制作の様子
◆制作の様子


作品
◆大きなひまわりの葉っぱの上にみどりのイス


作品を見せているところ
◆外国のおしゃれな街を旅しているレッド&ブルー

<参加者の声>

・同じいすでも人それぞれちがうところにもっていくのがおもしろいと思った!(小2・女子)

・今日はいすをいろんなところから見るのが楽しかった。しゃしんをえらぶのが楽しかった(小1・男子)


 

アート★ビンゴ

 2018年最初のMOMASのとびらは「アート★ビンゴ」です。館内や公園にある作品などに関わる問題に答えます。北浦和公園にある橋本真之《果実の中の木もれ陽》が何の形に見えるかを考えたり、「MOMASコレクション」ポスターにある作品の中に人は何人いるかを数えてみたり、シャルル・デスピオ《ビアンキーニ嬢》と見つめ合って会話をしたりして楽しみました。最後にスタッフと答え合わせ。お話をしながら、どんどん想像を膨らませることができました。とても寒い日ではありましたが、たくさんの方に参加していただけました。これからも、ぜひ親子や友達と一緒に美術館へ遊びに来てください!

 

受付をしているところ
◆アート★ビンゴに出発!9つの問題に挑戦しよう!

《果実の中の木もれ陽》を鑑賞しているところ
◆「クジラやイルカみたいだな~」「アリの巣にも見えるよ!」

MOMASコレクションのポスターを見ているところ
◆「この作品に描かれているのは人なのかな…?」

《ビアンキーニ嬢》を鑑賞しているところ
◆子供「首を曲げて体操しているの?」ビアンキーニ嬢「そう!気持ちいいよ!」

答えあわせをしているところ
◆子供の発想力にスタッフもびっくり!「その考えはとても面白いね!」

 

 

わくわく鑑賞ツアー

 今年最後の「MOMASのとびら」は、館内の作品をスタッフとお話をしながら楽しむ「わくわく鑑賞ツアー」です。展示室ではモーリス・ドニ《トレストリニェルの岩場》を観ました。参加者からは「海岸で楽しそうに遊んでいるね!なんで裸なんだろう?」などの感想がありました。1階吹き抜け周りにあるオーギュスト・ロダン《ウスタッシュ・ド・サンピエールの頭像》では、「この人はどんな人なんだろう?偉い人かな?」など、表情を真似しながら人物像を想像していました。3階では4脚のグッドデザインの椅子を鑑賞。ベストデザインの椅子グランプリを獲得した《マリリン》の他、とても大きな《XL(プランクトン1.8)》やシンプルでかわいい《タン》、ゆらゆら揺れる《ロッキング・チェア》に実際に座って、楽しくお気に入りを見つけていました。来年も「MOMASのとびら」に是非ご参加ください!!

 

モーリス・ドニ《トレストリニェルの岩場》を鑑賞しているところ
◆「この作品には何が描かれているのかな?」

オーギュスト・ロダン《ウスタッシュ・ド・サンピエール》を鑑賞しているところ
◆「立派なひげだな~。何をしている人だろう?」

グッドデザインの椅子に座っているところ
◆「私はこの椅子がお気に入り!!」

スタンプカードを手渡しているところ
◆たくさんスタンプ集めてね!

 

 

工房「なりきり瑛九!シュシュシュッあーちすと」

 今日の工房は、いつもMOMASのとびらのスタッフをしている埼玉大学教育学部の学生が内容を考え、進行をしてくれました。まずは、瑛九の作品《手》の鑑賞からスタート。「どんな色や形があるかな。明るいかな。暗いかな。」《手》は、いろいろな型紙を使って吹き付けの技法で制作した作品です。カラースプレーを使って実演すると、子供たちは「やりた~い!」と大興奮。早速、制作に取り組みました。型紙を変えたりずらしたりして着色していくと色も形もどんどん変化していきます。「裏と表で全然違う!」「クリスマスみたいになってきた!」など、偶然の造形を発見することからイメージがわいていきます。できたアクリル板を重ねて、作品の変化を更に楽しんで完成。最後にスポットライトの前に素敵な作品を並べて鑑賞会をしました。「4色のスプレーからたくさんの色ができた!」「偶然できた色や形だったけど、すごいきれいでびっくりした!」みんな瑛九に負けないくらいの『あーちすと』になれましたね!

 

《手》を鑑賞しているところ
◆どんな形がありますか?「丸!四角!手もあるよ!」

型紙を選んでいるところ
◆どの型紙を使おうかな!

スプレーで着色しているところ
◆スプレーで色を塗ろう!

制作しているところ
◆アクリル板を重ねると、色も重なってきれいだね!

作品についてお話しているところ
◆「見て!見て!向こう側が透けて見えるよ!」

鑑賞会の様子
◆光を通すと、さらに素敵な作品になるね!

 

<参加者の声>

・たくさんの色を重ねて、きれいな色ができたから、おもしろいなと思いました(小2・女子)

・思ったものとは違った色・形ができ、いろいろ工夫ができて楽しかったです。(大人)