MOMASのとびら これまでの報告
親子クルーズ「1枚の板から椅子が出来た!」
当館は、唇の形の椅子《マリリン》をはじめ、面白い形の椅子のコレクションがあり、みなさんに座って楽しんでいただいています。今日は展示されていない《セッラ》《Bin.Chair》を特別に鑑賞しました。「ぐらぐらしそう、どう使うのかな?」「穴がたくさん開いてるな」形から使い方や秘密を想像します。そして、鑑賞後は《Bin.Chair》をもとに、1枚の四角い板(デコパネ)をパズルのように切ったり、組み立てたりして椅子を作りました。目標は1枚の板を無駄なく全部使うことです。発泡スチロールカッターやホットボンドなど普段使わない道具を使って試行錯誤していると、世界に2つとない不思議な形の素敵な椅子が完成しました。「これは滑り台になっているよ!」「この椅子は歩くんだよ」「波の上で寝そべるイメージ椅子」などとっても楽しいアイディアに驚きました☆
◆マルがいくつあるかな??
「2つ? あ、そこにもある!」
◆親子で色とパーツの交換はOK!
相談しながら協力してつくっています。
◆どうやってくっつけようかな?親子で夢中です。
◆この椅子に座ると‘しあわせ’になれそう~♪誰と座る?
◆ウサギの椅子とピアノの椅子
◆みんなすごい!友達の作品みるのも楽しいね~☆
(参加者の声)
・きったりはったり楽しかった。パーツをぜんぶつけられてよかったです。(1年生男子)
・1つのいたでいろいろないすができあがったのはびっくりしました。(2年生女子)
・子供たちの自由な発想にビックリしました。危なそうな道具も使いこなしている姿にも驚きました。(保護者)
・大人にとっては色々な事を考えすぎて最初は難しかったけど、子供と一緒に相談しながら作品を作れたのはとてもいい経験でした。(保護者)
みる+つくる「うす暗い闇の中で感じた世界」
MOMASコレクションに展示中の、清水晃《漆黒から》を鑑賞しました。よく見ると釣針、はさみ、電球、チェーンなど、たくさんの素材が集まってできています。題名の通り「なぜ黒く塗ったのか」作家の故郷である富山の海岸の様子を想像し、黒い作品ができた理由を考えました。海のイメージは「水色ではなく黒いんじゃないかな」「砂や風もびょーっと吹いて近づくのが怖いくらい」、作家はそんな海を眺めてどんなことを感じていたのでしょう。作品の黒さが「カッコいい!」から「怖い」「痛そう」と変わって見えてきました。展示室から創作室に移動すると、今日は薄暗い部屋に変わり、木枯らしや雷の音が轟いていました。「もし、すごく寒い日で、こんな明るさで食事していたら」など想像を広げました。たくさん体験した後は、真っ黒に塗られた材料を使ってオブジェづくり。鑑賞した作品のように縦横に伸びていたり、四方八方にとげとげしていたり、釣り下がっていたり…みんな独創的、熱中していました★
◆たくさん魚がかかりそうな釣針がついてる!
◆「こわい?」「食事はこぼしそう。」
「でも、みんなでいると楽しいかも!」
◆吊り下げているのは何かな~
◆清水さんのように縦長なイメージでタワーになりました。
◆インスピレーションで作った清水さん風の大作!
「飛行機みたい」「宇宙ステーションみたい!」
◆スポットライトで黒い作品がきらり★素敵だね。
(参加者の声)
・しみずあきらさんのさくひんすごかったです(1年生女子)
・くろいさくひんなのでよるみたいでした。(1年生男子)
み~っけ!「びしょびしょアート」
今日の『み~っけ!』は、暑さを吹き飛ばすプログラムです!最初に、展示室で、丸山直文《puddle in the woods 6》とても爽やかな作品を見ました。「大きな絵に何が描いてあるのかな~?」「金魚、ヨット、帽子、恐竜の足と頭…」など、色々なモノが見つかりました!この絵は、森の中の水たまりをイメージして描いたり、水でつくる“にじみ”を活かしたりして制作をしています。今日のテーマは『水』。まずは、ビニール袋に入った水の中を覗いてみるとキラキラしてとってもキレイ★その感動を透明なシートに描きます「マジックですらすら描けて楽しい!」。続いて、白い紙に白いクレヨンで絵を描きます。「え?見えないよ~」2枚の絵が一体どうなるのでしょう…。最後の仕上げはベランダに移動。ここで何と白い絵にお水や色水をかけます!! 霧吹きや水鉄砲を使って全体を濡らすと2枚の絵が重なってとっても幻想的な作品になりました。「友達の絵も素敵だね♪」暑さも忘れ、うっとり見とれてしまいました★
◆じっくりみて親子でお話「みつけた!」
◆お水の中の世界を体験
◆片手だけでは足りず…。豪快に!
◆荒波に水しぶきかな~?
◆水鉄砲は大人気☆
◆まなざしはアーティスト!
◆淡い色、カラフルな線、白い線のコラボレーション。
(参加者の声)
・ぜんぶたのしかった、もっとやりたかった。(4才男子)
・えをかくのがたのしかった。さいごにおみずをしゅっしゅするのがたのしかった。(5才女子)
・大きなシートや紙に思いっきり描くことができて楽しかったです。最後に色水をかけることで変化して
いく様子が興味深かったです。(保護者)
・この町に住んで45年…初めて地下と3階に入りました。こんな素敵な場所だと知りませんでした!!活動も子どもにちょうどよく、美術館という格式ばった場所への入門にぴったりでした。(保護者)工房『なりきりシャガール~思いを込めて花束を~』
今日の工房では、埼玉大学の学生と一緒にMOMASコレクションで展示中のマルク・シャガール《二つの花束》を鑑賞しました。じっと作品をみていると、いろいろなものが見つかります。その中でも特に花束に注目して、色や形から感じられることをみんなで話し合いました。実はこの花束は、シャガールが奥さんと娘さんを花にたとえて描いたものです。鑑賞後、参加者も大切な人を思い浮かべ、グループで「その人のどんなところが好き?」「その人の好きな色は…」など話しました。そして、シャガールのように、自分の大切な人を花束に表現しました。「やさしい感じはお花紙や綿で作ろう」「明るい感じはポンポンにしようかな」「毛糸でリボンをつけておしゃれにしよう」などイメージを形にしていきます。幸せそうな顔の花束が並び、大切な人にも見せてあげたい作品ができました。
◆「この花束をみてどんな気持ちになるかな?」
「あたたかい感じがするなぁ。」
◆「色はどうしようかな。楽しそうな感じにしたいな。」
「花瓶にさすと家族みんな一緒の感じがするね!」
◆家族をイメージして作った花束。
みんな表情がすてきですね。
◆材料の色や組み合わせ方もよく考えて作りました。
◆最後は、鑑賞会です。
相手への思いのこもった作品、鑑賞会もあたたかい雰囲気でした。
(参加者の声)
・自分だけの花を作れてうれしかったです。(小3男子)
・お父さんやお母さんに似せて作るのが楽しかったです。(小4女子)
「あらって見よう!彫刻作品」
今日は、親子で彫刻を洗って楽しむプログラム「彫刻あらいぐま」です。普段は作品に触れませんが、優しく洗いながら近くでじっくりみると「こんなに汚れているんだ!前より色が変わってる!」「あの作品揺れるんだ~」など様々な発見がありました。彫刻を洗うボランティアの皆さんに、素材の話を聞いて触り心地を確かめたり、硬さの違いを発見したり、ピカピカになった彫刻が「嬉しそう!」と感じたり、目で見て鑑賞するのとは一味違う鑑賞体験になりました。洗う前に「どうして彫刻を洗うのかな~」とみんなで考えました。洗ってみると「彫刻をもっと大切にしたいな~また洗いたい!」と愛着がわく人がたくさんいました。洗う目的は、“綺麗な状態を長持ちさせること”ではありますが、そうしたみんなの気持ちが美術館スタッフにとっても一番嬉しいです☆みんなで末永く大切にしましょうね。
◆優しくスポンジで洗います。
◆デッキブラシも使って、みんな一生懸命☆
◆高いところは高圧洗浄機!
◆この彫刻好き! 2度目の参加のお友達もいます。
(参加者の声)
・ちょうこくをあらえて、自分の心もきもちよくなりました。(小3男子)
・とても楽しかったです。シャワーをかけるのをまたやりたい。(小1女子)
・普段さっと通りすぎてしまうものをじっくりみて、さわれて楽しかったです。(保護者)
・前回もボテロさんを洗い、今回も洗い親しみがわいてきました。変色がみられ長持ちすると
いいなあと思いました。(保護者)