MOMASのとびら これまでの報告

みる+つくる企画展物語「どこまで増える?!MOMAS計画2019」

 近代美術館の中で一番大きな作品は何だと思いますか?正解は、美術館の建物です!今日は美術館を設計した黒川紀章さんの建築を紹介する展示を見に行きました。《東京計画1961Helix計画》の映像や模型を見ると、「鳥のくちばしみたいな形がいっぱい!」「ちょっとずつ動いているみたいな形!」「空まで届きそう!」など、造りや高さに驚きの声が挙がりました。鑑賞した作品は、人口の増加に合わせて生き物のように成長する都市のアイデアを模型や映像にしたものです。海を埋め立てるのではなく、垂直に伸びていく建築が考えられました。そこで、みんなもどんどん増えていく建物をイメージして作品づくりをしました。低学年の子たちはブロックのような角材を、高学年はアイスの棒をメインに、木材を組み合わせてホットボンドで接着します。「川や海を乗り越えるよ!」「建物が好きな方向に増えるんだ!」など想像が膨らみ、100人、200人…もしかしたら世界中の人が暮らせるかもしれない建物ができました。


模型を鑑賞しているところ 

◆「くねくね ねじれてる!」「長~いエレベーターで昇るのかな。」

 
映像を鑑賞しているところ

◆「一番上に住んだら星がいっぱい見られそう!」

 
角材を接着しているところ

◆ホットボンドで接着中♪

 
組み合わせを考えているところ

◆組み合わせ方もポイントです☆

 
鑑賞会で並んだ作品

◆どこまでも増える建物が完成!!

 
思いのつまった作品です

◆デザインも増え方も様々な作品ができました!

(参加者の声)

・とてもたのしかったです。いつかたてられるといいな。(小1)

・外国にあって、よこに広がって、どんどん日本にちかづいていくのを作りました。(小2)

・美術館や見た作品のように、同じ形をつなげていきました。(小6)

「アート★ビンゴ」

 今日は、どなたでも参加できる「アート★ビンゴ」です!親子で、友達で、たくさんの方が問題に挑戦しました。「瑛九の《田園》に、君ならどんな題名をつける?」という問題では、「夕方にドーンとあがった花火」「ものすごい勢いの竜巻」「暗い森の中の洞窟」など、聞こえてくる音やその場の様子などもイメージして題名をつけてくれました。「橋本省の《流水の門》が開いたら何が起こると思う?」という問題では、「長い道が続いている」「魔法の国がある」「宇宙人が出てくる」など、楽しい物語が生まれました。他にも、グッドデザインの椅子や館内のマークに関する問題に、参加者の皆さんの想像力豊かな答えが出ました。普段は通り過ぎてしまいそうなところでも、楽しい発見ができるかもしれません。これから暖かくなる季節、ぜひ美術館に遊びに来てくださいね♪

 背もたれの形を見立てているところ

◆何の形に見える?「オムライス!」「海の中にいるカモメ!」

 
彫刻の気持ちになって考えているところ

◆「困った顔しているよ。」「椅子に座りたいのかな?」

 
美術館にある四角を探しているところ

◆美術館の中には四角がいっぱい!どこにあるかな?

 
門が開いて起こることを想像しているところ

◆「神様が出てくる門かな。」「開いたらパーッと光りそう!」

親子クルーズ「インポッシブル?!アッタライイナタワー☆」

 東京タワー、スカイツリー、エッフェル塔など、国内外にはいろいろなタワーがあります。今回展示室で見る作品もタワーです。映像や模型を鑑賞すると、「斜めになっていてすべり台みたい」「一番上は発射台になっているのかな」「うずまきみたいになっているところを、車が通っていきそう」など、想像が膨らみました。実は、このタワーは建てられていません。100年前に実現を目指して考えられた、ウラジーミル・タトリン《第3インターナショナル記念塔》のアイデアをもとに作られた展示です。そこで今日は、親子で「あったらいいな」というタワーを考えました。何ができるタワーで、どんな作りになっているのか話し合い、アルミ線を使ってタワーを作りました。動物と一緒に遊べるタワー、空中に住めるタワー、ターザンロープで移動できるタワーなど、楽しいタワーが出来上がりました。いつか、実際に建てられるかもしれませんね♪

映像を見ているところ

◆「大きなはしごみたい!」「アスレチックになっていそう!」

 
模型を見ながら想像しているところ

◆「螺旋の中の形でバランスをとっているのかな?」

 
タワーの高さやつくりを考えているところ

◆親子で考え中♪「高いところに部屋を作りたいな。」

 
親子で制作しているところ

◆力を合わせて作ります!

 
作品を並べた鑑賞会

◆あったら楽しそう!オリジナルのタワーができました。

 
親子の思いがつまったタワーです

◆中でできることも、形も、こだわりのタワーです!

(参加者の声)

・夢の、自分だけのタワーが作れて楽しかったです。(小3)

・お父さんときょう力して大きなタワーができてうれしかったです。(小1)

・親子でとても楽しい時間でした。あちこちに部屋があって展望台のついている建物を考えました。(保護者)

親子クルーズ「小さな小さな点々から生まれる世界」

 今回は、MOMASコレクションの瑛九《雲》を親子で鑑賞しました。たくさんの点で描かれたこの作品は、近くで見ると「地面、砂漠、星空」のように見えます。離れてみると、点の集まりや色の濃淡から形が見えてきて、「気球、飛んでいる鳥、雪が降り積もった木、ブラックホール」など、想像が広がりました。そこで今日は、点で絵を描きました。といっても、瑛九のように筆で描くのではなく、のり付きパネルの上で色鉛筆やコンテを紙やすりで削ります。削った粒が敷き詰められたり重なったりして、親子それぞれのパネルが色づいていきました。できたパネルを組み合わせ、「サイの顔にみえるよ!」「この並べ方が虹みたいで好き!」など、親子のいちばんお気に入りの並べ方で接着しました。小さな小さな点々から、親子の世界が出来上がりました♪

 
展示室で鑑賞しているところ

◆「平らなのにでこぼこしているように見えるよ!」

 
削って点々をつくっているところ

◆「点々が重なってきたよ!」「次は何色を削ろうかな?」

 
親子で並べ方を考えているところ

◆親子で並べ方を考え中…

 
ホットボンドで接着しているところ

◆ホットボンドでパネルを接着します!

 
親子で仕上げた作品

◆親子の作品完成!

 
並べ方も様々な作品ができました

◆一列に並んだ作品もありました♪


(参加者の声)

・てんてんができるのが楽しかったです。(小1)

・お母さんと合わせて、春夏秋冬のイメージができました。(小3)

フリープログラムSMF「ぞうが美術館にきたぞう!」

 今日は、埼玉県内で展覧会やワークショップを行っているSaitama Muse Forum(サイタマ・ミューズ・フォーラム)という団体から、アーティストのみゃうかさんを特別講師としてお呼びしました。今回のワークショップは、エントランスロビーで行ったのですが、様子がいつもとちょっと違います。窓ガラスに鼻の長~いぞうが登場したのです!「美術館に遊びに来たぞうに、みんなが描いた絵を見せてあげよう!」ということで、参加者の皆さんの絵を、透明ビニールに描いたぞうの上に貼っていきます。家族の似顔絵、好きな食べ物、かっこいい恐竜など、絵がどんどん増えて、ぞうの体がカラフルでにぎやかになりました。雪のちらつく寒い日でしたが、皆さんの絵で、気持ちが温かくなるような楽しいエントランスロビーになりました。

ガラスにぞうが登場!

◆ぞうさんが、美術館に来たよ♪どんな絵を見せてあげようかな?

 ぞうに貼る絵を描いているところ

◆「すてきなお花を描いてあげよう!」

 参加者の絵がいっぱいになったぞう♪

◆絵がいっぱい!「ぞうさん、うれしそう!」

 サイも絵でいっぱいになりました

◆「サイタマ」のサイもいたよ♪