カテゴリ:2014年度の報告
冬の特別プログラム「昆虫を作ってアートしよう」in自然の博物館
今年度最後のMOMASの扉は埼玉県立自然の博物館とコラボして「昆虫を作ってアートしよう―色の冒険ー」を行いました。企画展「カラフル昆虫記」を、博物館の曽根﨑先生の面白解説を聞きながら鑑賞した後、拡大鏡を使って昆虫を細部まで観察しました。「げっ!毛が生えてる。」 そうです!、昆虫ってよく見ると結構毛が生えているんです。科学体験の後はアート体験です。ミラマットの昆虫パーツを自由に組み立て、蛍光チョークの粉を振り掛けたり、メタリックなタミヤカラーで色を塗っていきます。そうすると世界に1っぴきだけのオリジナル昆虫の出来上がりです! 最後に部屋の明かりを消してブラックライトを点けると、たくさんの昆虫が蛍光色に光り輝きました。幻想的な虫たちの世界を思う存分堪能しました。
◆「モルフォ蝶の羽の表面はギザギザして ◆「わ~、絨毯みたい!」
いて、青い光だけ反射するんだよ。」
◆光の素の蛍光チョークを振りかけたり、 ◆何とも愛らしいせ虫たちです。(新種?)
蛍光アクリルで模様を描きます。
◆作者の想像力が光り輝きます!「ま~、きれい!!!」
<参加者の声>
◆チョークで羽に描くと光りました。びっくりしました。(小1男子)
◆人間が見た昆虫の色と昆虫が見た昆虫の色。この二面性の色があることをブラックライトで表現されていた。自分の昆虫を美しく見せてもらって、ARTがまた好きになった。(保護者女性)
冬の特別プログラム「粘土で作ろう!みんなの街」
前回と同じく、若手陶芸家の森一平さんに講師をお願いし、埼玉大学さんで《粘土で作ろう!みんなの街》を行いました。素足になってブルーシートの上に上がり、用意されたテラコッタ粘土の山を見ると子供達は「え~、こんなにあるの!!!」とビックリ!!! 掻き出しベラで粘土をたくさん掻き出したら、それを細いひも状にしていきます。森さんの「用~意、ドン!」の掛け声で競争すると、一生懸命伸ばしていきました。次に、森さんが制作したテラコッタ製近代美術館が登場すると、「すげ~っ!」と興味しんしんに見ていました。「みんなで近代美術館の周りを街にしよう!」と言うと、自分の家や学校、公園や噴水、新幹線やクリスマスツリーなどがどんどんでき上がり、ステキな街になりました。
◆小さい子も上手に伸ばしていきます。 ◆「学校に階段を取り付けるぞ!」
◆さすが大人! ハイクオリティーです。 ◆鑑賞会では自分が頑張って作った作品を紹介し
ました。
<参加者の声>
◆新幹線やジバニャンを作っていたら、「すごいね!」って来てくれて、いい1日でした。(小1男子)
◆夢中で粘土工作をしたのは久々で、楽しかったです。低い姿勢で作品を見ると、粘土の世界が広がって面白いですね。
(保護者女性)
冬の特別プログラム「粘土で作ろう!みんなの街」
今回は、若手陶芸家の森一平さんに講師をお願いし、埼玉大学さんをお借りして《粘土で作ろう!みんなの街》を行いました。用意したのは何と、テラコッタ粘土の山!「これ、何キロぐらいあると思う?」と質問すると、「300キロ!」驚くことにズバリ正解! 学校で使っている油粘土とは違った土の匂いと滑らかな感触を確かめた後、「だれが一番、長~くできるかな。」「だれが一番、高くできるかな。」と競争するなどして粘土と遊びました。次に登場したのは森さん制作の埼玉県立近代美術館です。「みんなで近代美術館の周りを街にしよう!」の声掛けで、皆、思い思いに制作を楽しみました。作った作品を美術館の周りに置くと、参加者みんなが暮らすステキな街 ができ上がりました。
◆長~くした粘土をくるくる積み上げます。 ◆「みんな、街には何があるのかな?」
◆自動販売機をリアルに作ってます!!! ◆美術館の周りには家だけでなく、学校やトン
ネル、クリスマスツリーができました。
よ~く見ると、富士山やゴジラまで登場!!!
<参加者の声>
◆学校や変人などを作りました。校庭のタイヤとすべり台が力作です(小4男子)
◆粘土を掻きだしベラで掻きだしたり、紐状にしたり、紐を積み上げるなど、いろいろなやり方を教えてもらい、楽しかったです。他の人のアイディアとつながって広がるのが面白く感じました。(保護者女性)
秋のアーティストプログラム「どろせんワークショップ」
今回は、画家で埼玉大学教授である小澤基弘先生を講師に招き、埼玉大学さんをお借りして《どろせんワークショップ》を行いました。《どろせん》とは、「ドローイング1000枚プロジェクト」を縮めたもので、思い思い気の向くままに描き続けることで、自分の内面の奥底にあるものを表出させるプログラムです。小学校低学年の児童が多かったのですが、小澤先生から「ドローイング=らくがき!!!」という分かりやすい説明があり、皆、肩の力を抜いて自由に描いて描いて描きまくりました。わずか2時間足らずで884枚ものアートなドローイングを描くことができました。親子で絵を描く時間を共有し、芸術の秋を満喫できたようです。
◆「こんな絵、簡単に描けそうだろ~!」 ◆自然に鼻歌を歌いながらノリノリで描きます。
小澤先生の楽しい講義に夢中です!
◆全員のドローイングを並べると圧巻!!! ◆お気に入りの1枚を持って「はい、チーズ!」
<参加者の声>
◆いつも絵を描いているけど、見たり考えたりで新しい発想が生まれました。(小5男子)
◆久しぶりに絵をたくさん描いてストレス発散になりました。一生残したい作品がいっぱいできました。(保護者)
出張MOMASの扉@県庁「洗濯バサミで絵を描こう!」
11月14日は埼玉県民の日! 県民の皆様に埼玉県庁を開放する“県庁オープンデー”で、出張MOMASの扉「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。県庁には朝から様々なブースが立ち並び、たくさんの親子連れで大賑わい! スタンプラリーやステージショー、ワークショップなどなど・・・、ワクワクする催し物が目白押し!! そんな中、10000個の洗濯バサミを自由に使ったアート体験に、100人を超える参加者が集まってくれました。抜群のバランス感覚で首を立てた龍や、バベルの塔の様なタワーなど、力作がたくさん生まれました。3歳の男の子も洗濯バサミ3個を上手に使って出来た形を見て、「チョウ!」と叫びながら、お母さんに笑顔で見せていました。
◆「これをここに つ~けよっかな~・・・」 ◆「もう6段にもなった~!」構造的に優れた建築物のようです。
◆教育委員会室が洗濯バサミで彩られました。まさに彩の国!!!
<参加者の声>
◆「はぁ~、がんばった! 楽しかった!」(小4女子)
◆「子供の発想って、ほんとに豊かですよね~。家でもたくさん買ってやってみます。」(保護者)
秋の特別プログラム「み~っけ!ファッションショー」
今回は伊奈町総合センターさんをお借りして、「み~っけ!ファッションショー」を行いました。You Tubeで子供服のファッションショーを見た後、「今日はファッションショーをするよ!」「でも、着る服が無いね~・・・」「じゃぁ、今から作ろうか!」と言って、服作りに取り掛かりました。使う材料はミラマットという梱包材量です。コップやお茶碗が割れないように包む、白くてフワフワした素材です。これを使うと真っ白な飾りがいっぱい付いたカワイイお洋服ができるのです。帽子やアクセサリーまで作って、思い思いに変身?しました。最後はきゃり~なみゅぱみゅさんの曲に合わせてブルーカーペットの上を歩き、かわいくポーズを決めました。みんなと~ってもステキ♥でした!
◆「ひらひらの次はリボンを付けようかな~」
◆「魔法使いのイメージです。」「帽子がキュート!!!」◆「1歳でもがんばりました!」
<参加者の声>
◆すごいたのしかった。もいっかいやりたい。(6歳男子)
◆ファッションショーをやって緊張したけど、服を作ったりショーをやったりして楽しかった。(小4女子)
秋の特別プログラム「かくかくしかくのアートなランプをつくろう!」
今回は東松山市の松山市民活動センターさんをお借りして、「かくかくしかくのアートなランプをつくろう!」を行いました。「美術館に隠れている形はな~んだ?」黒川紀章さんが設計した埼玉県立近代美術館には、正方形の格子状のデザインがたくさん用いられています。美術館の中の四角い形クイズで盛り上がった後は制作です。障子紙を貼った正方形の格子パネルを5枚、6枚、7枚、8枚・・・と、ホットボンドで接着していくと、様々な立体造形ができ上がりました。LEDライトにこれを被せると、ランプシェードになるのです。水彩絵の具でお気に入りの動物やお花の絵を描くと、きれいなオリジナルランプのでき上がり! 最後に真っ暗な部屋で灯りをともすと「わ~、きれい!」みんな大満足でした。
◆「今度はどこに付けようかな・・・」「ちょっとずらして貼るのも芸術的だよね!」
◆同じ材料で同じ様に作っているのに同じ形は一つもありません。そこがアートのイイところ!
<参加者の声>
◆普段はできない活動や体験ができたのでとても良かったです。とての楽しかったです。(中学生女子)
◆障子紙に色を塗るのは初めてで、にじみ具合が美しく、子ども達も楽しんでいました。ライトを点けた時、また違った雰囲気になりステキでした。(保護者女性)
美術館がとびだす! 秋の特別プログラム「洗濯バサミで絵を描こう!」
今回は和光市立北原小学校さんの体育館をお借りして、和光市の小学生を対象に「洗濯バサミで絵を描こう!」を行いました。体育館にグレーのカーペット10m×12mを敷き、カラフルな洗濯バサミが映えるように工夫しました。もちろん用意した洗濯バサミは20000個です! さて、集まった子供たち32人で、体育館がどの様に彩られたのでしょうか。
友達と相談しながら協力してつくる子や、一人で黙々と洗濯バサミを繋げる子など様々ですが、みんな笑顔! 富士山周辺の大自然を表現したり、組体操のピラミッドあり、カッコイイ恐竜あり、中には巨大な大統領まで出来上がりました。最後に体育館2階のギャラリーから全体を眺めたり、一人ひとりお気に入りの角度からデジカメで撮影し、それをもとに鑑賞会をして見どころを発表しました。楽しんだ子供たちですが、もう少しやりたかったようです。家の洗濯バサミでも遊んでみてね!
◆「ここに富士山を置こうよ!」 湖に影富士が映っているの、分かります?
◆「見所は、大統領のお腹の★です!」 とってもユニークな作品ですね!
<参加者の声>
◆はじめて洗濯バサミで遊んで、何も言えないくらい楽しかった。(小1女子)
◆洗濯バサミで遊んだのが意外で、面白かった。(小3女子)
美術館がとびだす!秋の特別プログラム「カクカクころころ90°」
9月から近代美術館が改修工事に入ったため、さいたま市岸町公民館をお借りしてMOMASの扉を行いました。図工が大好き♥な子供達25人と、アートが大スキ♥な大人達10人が集まりました。まず、ビデオで撮影した松本薫さんの作品《Cycle90°》を見て、何か気付いたら答えるゲームを行いました。実はこの作品、ゆっくりと形を変えながら動いているのです。
「あっ!」と気付いた時にはアハ体験で脳が活性化されました。次に、美術館で作ってきた模型を外で組み立てると、その大きさに驚きの声が上がりました。が、なんと次の瞬間に模型が倒壊!!! 実際に動くところが見られず残念・・・ 制作はストローを90°に曲げながら何本もつなげていき、スタートとゴールを決めてビーズを転がして遊びました。運動会のBGMをかけながら、みんなで競争して遊びました。
◆ショック! この模型、あまりの重さに耐えられず途中で折れてしまいました。
◆競争が始まると子供も大人も真剣勝負!「あ、ビーズが何処か分からない・・・」
<参加者の声>
◆長い角角ころころ90°になったけど、上手に転がせたので楽しかったです。(小2男子)
◆家族の良いひとときになりました。(保護者男性)
サマー・アドベンチャー「自分だけの小屋をつくってみよう」
この夏 最後のサマー・アドベンチャー(第5弾)は、講師に彫刻家で埼玉大学教育学部准教授の石上城行氏を招き、旅するオブジェプロジェクト「自分だけの小屋をつくってみよう」を行いました。午前中の活動はなんと、粘土作りです。粘土の素を木槌でガンガン叩き割り、ふるいにかけてさらさらなパウダー状にしていきます。そこに水を少しずつ混ぜてこねこねしていくと あら不思議、やわらか粘土の完成です! 手にマメをつくった甲斐がありました。午後は自分だけの小屋作りです。1人20kgの粘土を与えられ、紐で同じ厚さに切ったり棒で伸ばしたりして板状にします。壁や屋根を どべ という粘土の接着剤でつけていきます。すると、子供たちの夢がいっぱい詰まった家ができました。実はこの後、埼玉大学で焼成され、完成した小屋が旅をしていきます。9月20日に北浦和商店街に展示され、小さな街をつくります! 是非、ご覧ください!!!
◆「まさか、粘土から作るとは・・・ でも楽しい!」驚きのワークショップです!
◆「なんだか美味しそうだね!」ケーキにも見えてくるから不思議!(石上先生)
<参加者の声>
◆粘土づくりからやれて楽しかったし、先生たちのアドバイスがうれしかったです。(小3女子)
◆とても自由に考えられました!(小6男子)