2018年6月の記事一覧

みる+つくる「うす暗い闇の中で感じた世界」

 MOMASコレクションに展示中の、清水晃《漆黒から》を鑑賞しました。よく見ると釣針、はさみ、電球、チェーンなど、たくさんの素材が集まってできています。題名の通り「なぜ黒く塗ったのか」作家の故郷である富山の海岸の様子を想像し、黒い作品ができた理由を考えました。海のイメージは「水色ではなく黒いんじゃないかな」「砂や風もびょーっと吹いて近づくのが怖いくらい」、作家はそんな海を眺めてどんなことを感じていたのでしょう。作品の黒さが「カッコいい!」から「怖い」「痛そう」と変わって見えてきました。展示室から創作室に移動すると、今日は薄暗い部屋に変わり、木枯らしや雷の音が轟いていました。「もし、すごく寒い日で、こんな明るさで食事していたら」など想像を広げました。たくさん体験した後は、真っ黒に塗られた材料を使ってオブジェづくり。鑑賞した作品のように縦横に伸びていたり、四方八方にとげとげしていたり、釣り下がっていたり…みんな独創的、熱中していました★

 

展示室で鑑賞しているところ 

◆たくさん魚がかかりそうな釣針がついてる!


創作室で暗がりを体験している 

◆「こわい?」「食事はこぼしそう。」

 「でも、みんなでいると楽しいかも!」

 

制作の様子
◆吊り下げているのは何かな~


 

◆清水さんのように縦長なイメージでタワーになりました。


作品鑑賞の様子 

◆インスピレーションで作った清水さん風の大作!

「飛行機みたい」「宇宙ステーションみたい!」


 

◆スポットライトで黒い作品がきらり★素敵だね。

 

(参加者の声)

・しみずあきらさんのさくひんすごかったです(1年生女子)

・くろいさくひんなのでよるみたいでした。(1年生男子)

み~っけ!「びしょびしょアート」

今日の『み~っけ!』は、暑さを吹き飛ばすプログラムです!最初に、展示室で、丸山直文《puddle in the woods 6》とても爽やかな作品を見ました。「大きな絵に何が描いてあるのかな~?」「金魚、ヨット、帽子、恐竜の足と頭…」など、色々なモノが見つかりました!この絵は、森の中の水たまりをイメージして描いたり、水でつくる“にじみ”を活かしたりして制作をしています。今日のテーマは『水』。まずは、ビニール袋に入った水の中を覗いてみるとキラキラしてとってもキレイ★その感動を透明なシートに描きます「マジックですらすら描けて楽しい!」。続いて、白い紙に白いクレヨンで絵を描きます。「え?見えないよ~」2枚の絵が一体どうなるのでしょう…。最後の仕上げはベランダに移動。ここで何と白い絵にお水や色水をかけます!! 霧吹きや水鉄砲を使って全体を濡らすと2枚の絵が重なってとっても幻想的な作品になりました。「友達の絵も素敵だね♪」暑さも忘れ、うっとり見とれてしまいました★


展示室で 

◆じっくりみて親子でお話「みつけた!」


水 

◆お水の中の世界を体験


マジックで絵を描いているところ 

◆片手だけでは足りず…。豪快に!


絵を描いているところ 

◆荒波に水しぶきかな~?


水をかけているところ 

◆水鉄砲は大人気☆


色水をかけているところ 

◆まなざしはアーティスト!

描いた作品を見ているところ 

◆淡い色、カラフルな線、白い線のコラボレーション。

 

(参加者の声)

・ぜんぶたのしかった、もっとやりたかった。(4才男子)

・えをかくのがたのしかった。さいごにおみずをしゅっしゅするのがたのしかった。(5才女子)

・大きなシートや紙に思いっきり描くことができて楽しかったです。最後に色水をかけることで変化して

いく様子が興味深かったです。(保護者)

・この町に住んで45年…初めて地下と3階に入りました。こんな素敵な場所だと知りませんでした!!活動も子どもにちょうどよく、美術館という格式ばった場所への入門にぴったりでした。(保護者)