MOMASのとびら これまでの報告

企画展物語 みる+つくる

現在行われている「ベン・シャーン展」を知るプログラムです。
今回は、ベン・シャーンの描く「手」に注目し、手が象徴的に描かれている作品を中心に鑑賞しました。それと同時に、ベンシャーンの作品にみられる、細く震えたような線にもスポットを当てて、次の制作に生かしました。鑑賞後は、面相筆とインクで自分の手を描きました。手にもいろいろな表情があることを知り、ベン・シャーンのような山の入った線をまねて描きました。


手だけしか描かれていないのに、その手にも表情があるように見えてきます。


実際の手に比べると、指が大きく強調されて描かれ、まるでベン・シャーンのようです。

〈参加者の声〉
◆ベン・シャーンの手の形が楽しかった。(小1 女子)
◆手にはいろいろな動きがあることを改めて実感した。(小5 女子)

工房

テーマは「とびだせ美術館!」。美術館の内外をまわり、鑑賞した作品からイメージを膨らませてポップアップカードを作りました。制作後は、スタッフが作った巨大美術館ポップアップカード?!のまわりに参加者の作品をおいて、小さな北浦和公園になりました。


「この作品をイメージしてつくったんだ。」


創作室が小さな北浦和公園になりました。

〈参加者の声〉
◆つなげたり考えたりするのは大変だったけど、とっても楽しかったです。(小4 女子)
◆試行錯誤をしていい作品ができてよかったです。(小3 男子)

アート★ビンゴ【そら】

今回も「アート★ビンゴ」のために多くの方が来館してくれました。参加者は、お気に入りの椅子を見つけたり作品を見て自分なりの想像をしたりして楽しんでいました。今回は、スタンプを40個集めてアート博士になった方が、なんと3人もいました。うれしいことです。


「どの作品が、いいかな…。」


「私はこの椅子がお気に入り!」

MOMASコレクション 親子クルーズ

美術館にある作品は、よく見ると不思議なものがたくさんあります。今回は「不思議」をテーマに作品を鑑賞しました。たっぷり不思議を感じた後は制作です。あらかじめ準備しておいた画像を切り抜き、一見、関係のない物を組み合わせたり途中で切り離したりして、不思議な作品をつくりました。


「いすに羽根が付いているなんて不思議だなぁ…」


無関係なものをはり合わせた作品に見えますが、制作者にはちゃんと意図やストーリーがあり、それを話してくれました。

〈参加者の声〉
◆ひとりひとり、全く違った作品ができあがったのがおもしろかったです。チョキチョキペタペタでさまざまなイメージが広がりとても楽しいひとときでした。(保護者 女性)
◆自分でふしぎの世界をつくるのがおもしろかったし、おもしろい発表もよかった。(小3 男子)

30周年特別企画 「音で奏でる美術館」

11月3日は美術館の誕生日。さらに今年は30周年という記念の年です。そこで、特別企画「音で奏でる美術館」を行いました。ホーメイ・口琴奏者である尾引浩志さんを特別講師に招き、「音と作品」のコラボレーションを試みました。
特別企画なので、いつもより長い丸1日のプログラムでした。午前中は身近なものから音を作り出し、午後は作品から感じたイメージを1曲に作り上げました。発表会は展示室の本物の作品の前で行い、一般のお客様にも演奏を聴いてもらいました。音を存分に楽しむ1日となりました。


尾引さんの手にかかると、プラステチックのスプーンも楽器に早変わり。


本物の作品の前で発表会。お客さんもたくさん聴いてくれました。

〈参加者の声〉
◆ストロー笛や風船で作った太鼓など、いっぱい楽器が作れたのでよかったです。音が鳴らなかったときに工夫したら音が鳴りました。(小2 女子)
◆美術館の絵の前で演奏するなんて、なんて楽しい経験なのでしょう!今日は1日、美術館に遠足に来た感じでした。(一般 女性)

MOMASコレクション みる+つくる

今年度は当館の開館30周年記念の年です。そこで第3期のMOMASコレクションでは、「コレクション名作選」として収蔵品の中でも選りすぐりの作品を展示しています。夏休みに行った作品の人気投票の結果、上位に入っている作品も数多く展示されています。そこで、今回のプログラムは、他の人が「すき」と感じる作品を鑑賞し、自分の「すき」な作品も探しました。さらに、作品から感じたイメージを色画用紙の紙片を組み合わせて表現する制作も行いました。


「写真みたい!」「でも、よく見ると絵なんだね。」




〈参加者の声〉
◆絵を覚えて、色紙で工夫しながらやるのが面白かった。(小4 女子〉
◆いろいろな形を重ねると楽しかったです。(小3 女子)

アート★ビンゴ【さくら】

ようやく涼しくなりました。公園内にもたくさんのお客さんが来ていたので受付を外に出してビンゴを行いました。そのせいか、たくさんの方が参加してくれました。美術館にまつわる9つの問題が印刷されたシートを渡し、自分たちで美術館の中をまわります。友達同士、親子連れなど楽しい会話をしながら問題の答えを考えてくれました。


作品の画像の一部を見て、作品探しをしました。


「外にも椅子があるんだね。」
「何の形が彫られているのかな?」

企画展物語 みる+つくる

「日本の70年代」展では、作品のほかにもポスターや雑誌、漫画など展示物が多岐にわたっています。今回は、その中でも文字のフォントに焦点を当てて、デザインされたフォントを探しながら展示室をまわりました。創作室では、植草甚一の作品をもとに、「大入り袋」の白抜きの文字の中に絵を描きました。直線を何本も書き入れ素敵なデザインにしたり、文字の中を海に見立てていろいろな魚たちを描いた子もいました。本来は「大入」という文字なのに、見方を変えると絵のようになって楽しかったです。


再現された70年代の部屋に上がりました。
参加者の子どもたちにとっては「これなんだろう?」という物も…。


大入り袋に絵を描きます。「何を描こうかな。」

《参加者の声》
◆70年代は、今と違うものがたくさんありました。(小6 男子)
◆「大入」やいろいろな文字があって楽しかったです。(小6 女子)

み~っけ!

MOMASの扉の幼児向けプログラム「み~っけ!」。今回は、作品の影が印刷されたシートを持って、館内で作品探しの旅に出かけました。創作室では、作品の形の型紙に蛍光色の絵具を付け、指で伸ばして遊びました。型紙を外すと作品の形が白抜きであらわれます。その形からイメージを膨らませ、蛍光チョークでさらにお絵描き。最後は、ブラックライトの光を当てみんなの作った作品が幻想的に光りました。参加者からは、「ワーッ!」とおもわず歓声が上がりました。


絵具を指でのばします。
型紙をはがすと…。「あっ、形が出てきた!」


最後は、ブラックライトでピカッ。
みんなの作品が、すてきに浮かび上がりました。

〈参加者の声〉
◆初めて美術館に来たので、作品を探しながらいろいろな作品を鑑賞でき、楽しかったです。子どもが作った作品も思わぬ形で引き立ててくれて感動でした。(保護者)
◆最初は7つの作品を「見つける」だけなのかなと思ったのですが、その後に制作があって楽しかったです。光る絵具は初めてでしたが、とても素敵に仕上がって、きれいで感動的でした。(保護者)

企画展物語 親子クルーズ

9月15日から始まった「日本の70年代」展を親子で巡るプログラムでした。
70年代のポスターや雑誌のロゴに注目し、いろいろなフォントをが印刷されたワークシートをもって、展示室内で作品探しをしました。同じく、70年代にはやったスマイリーのマークを美術館の階段や椅子などにはりつけて、美術館をスマイルマークでいっぱいにして楽しみました。


椅子の形とニコちゃんがピッタリ合ってかわいいですよね。


最後は、みんなの作品を飾って鑑賞しました。
これは、時計にニコちゃんをはりました。

〈参加者の声〉
◆ニコちゃんマークをいろいろな所につけて、楽しかった。(小3 女子)
◆親子でニコちゃんはりをしましたが、うちの子にこういう感性があるんだ~と新たに小さな発見がありよかったです。私の感性のなさも同時に気付きますが…。(保護者)