MOMASのとびら これまでの報告
もますまつり
こどもの日、近代美術館では『もますまつり』を開催し3つのフリープログラムを実施しました。会場には去年を上回るたくさんの皆さんが遊びに来てくれました。「レゴブロックであそぼう!」では、地元のレゴ作家・ブロック博士と一緒に鯉のぼりを作ったり、レゴブロックで自由に遊んだりしました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、地下1階センターホールの床一面にカラフルな洗濯ばさみの絵ができました。「風を描こう!」では、公園にパネルを出して風を感じながら、そして風になったつもりで透けて見える風景に水性ペンで絵を描きこみました。体をいっぱい動かして表現するのは気持ちがいいですね。中には周りの人とつなげて作ったり描いたり、できたものを見せ合ったりしていたお友達も。『もますまつり』でアートの輪が広がり、楽しい一日となりました。
◆「何色がいいかな?」
「このブロックと組み合わせてみよう!」
◆「できたよ!オリジナル鯉のぼり!」
◆「次は何を作ろうかな♪」
ブロックの世界がどんどん広がっていきます。
◆「わぁ!すてきな模様だね!」
上の階から見ていた方々からも「きれい!」の声が上がりました。
◆「吹いている風の線を描いたよ。」
「絵が重なるのもおもしろいね!」
みる+つくる企画展物語『解体!?絵画の大変身』
開催中の企画展『モダンアートの再訪』の中からロスコ、フォンタナ等の作品4点を鑑賞しました。今日は「これって絵画?」をキーワードに展示室へ向かいました。第5章には、抽象的な作品、余白が切り取られたり、カンヴァスに切り込みが入っていたり、四角いカンヴァスにただ対象が描かれている絵画は見当たりません。「これらの作品はどうして生まれたのでしょうか?」じっくりと向き合います。ロスコの作品を見ていると、はじめはジャムを塗ったパンに見えていましたが、「白い半分はお弁当のごはん?いや、人じゃない!?」と見方が広がりました。「何だか気持ちが伝わってくるからこれは絵だよ!」また、隣のステラの作品は「組み立ててるから立体?」など十分にモダンアートを楽しみました。創作室戻り、大きなカンヴァスをみんなで解体!剥がした布で新しい作品を作りました。帽子、ロボット、動物、「絵って立体にもなるんだね。」子供のつぶやきに、絵でもない彫刻でもない新しい作品の可能性を感じました☆
◆赤紫色は何に見える?
「ジャム~!帽子?」
◆緑の奥に何か見えてるね!「後ろの絵をのぞく!」
「これは絵じゃない!立体だ」
◆みんなもフォンタナのように切り込みます。
「木枠がみえてきた」
◆穴あけパンチやホチキス、針金で作ります。
◆これは絵が起き上がって犬に!
◆ヴィアラの木枠や額縁を排除したカーテンのような作品にような
刺激をうけて制作!
<参加者の声>
・キャンバスがいろんなものにへんしんしておもしろかった。(小3女子)
・チョキチョキ切ったりするのが楽しかった。(小2男子)
「アート★ビンゴ」
もう夏が始まったかのように太陽が輝く中、今日はたくさんの方に「アート★ビンゴ」にご参加いただきました。「アート★ビンゴ」は館内の作品や美術館に関わるクイズに答えて楽しむプログラムです。今回は、西野康造《風の中で》を見て「この楽器はどんな人がふいているのかな?」と想像したり、ジャコモ・マンズー《枢機卿》を見て「着替えるとしたら何色のマントにする?」と考えたり、館内にあるいろいろな椅子に座って、自分のお気に入りを探したりして楽しみました。フリー参加のプログラムでは参加者のスタンプカードを作ります。問題は毎回変わりますので、初めての方もリピーターの方もぜひ遊びに来てください。お待ちしております♪
◆「かっこよくしたいから青!」「レインボーみたいにしよう!」
◆「ふわふわで気持ちいい!」「みんなで座れるね!」
◆どんな名前がいいかな?「目がくりくり…くりちゃん!」
◆最後にスタッフとお話…どんなことを感じたかな?
『わくわく鑑賞ツアー』
みなさんの美術館デビューはいつだったでしょうか。『わくわく鑑賞ツアー』で初めて展示室に入った方が今日もたくさん!公園で元気に遊んでいたお友達や親子が参加してくれました。最初に見た瑛九《雲》は細かな点描の作品です。「何に見えるかな?」と聞くと、「くじら、恐竜、人の横顔、炎を囲んでキャンプファイヤー、蒸気機関車が煙をはいてる」などたくさんの感想がでてきて「あ、見える~」とみんなで楽しみました。その後、鹿間厚次郎《静の旋律No.31》、堀越陽子《太陽の歌》など彫刻作品を見たり、椅子に座ったりして、あっと言う間の30分でした。気軽に参加できる鑑賞ツアーに皆さんのご参加をお待ちしております。
◆点点々が集まると何に見える?
「お魚がいるよ! 眼があるよ!」
◆「穴の形はB?3?」四角も3っつ?
◆逆さまの「♪」に見えませんか?
どんなリズムの曲かな~?
◆《レッド&ブルー》が好き!滑り台みたい。
『洗濯ばさみで絵を描こう!』『レゴブロックで遊ぼう!』
4月で入学・進級された皆さんおめでとうございます!今年度の“MOMASのとびら”は2つのプログラムでスタートです。1つは、定番のカラフルな洗濯ばさみを並べて遊ぶ『洗濯ばさみで絵を描こう!』、2つめは、地元のレゴ作家:ブロック博士と一緒に『レゴブロックで遊ぼう!』。こちらは初めての実施です。創作室の半分を自由に遊べるスペースに、半分では小さなマグネットプレートの上に様々なブロックを想像力を働かせて自由につける創作スペースにしました。「魚だよ。トンボだよ。線路とお花畑」など、マッチ箱ほどの世界がステキに彩られていきました。次は5月5日にブロック博士が登場します!皆さんでぜひ遊びに来て下さいね。
◆作品の一部かな?
◆春を感じるな~
◆ブロックコレクション!
◆動物たちがお出かけ!
みる+つくる MOMASコレクション「みんなでつくる 石・竹・風のかたち」
北浦和公園の石積みのベンチ《風のかたち》のまわりに、日本庭園協会埼玉県支部の庭師9名の皆さんと竹を使った共同制作に挑戦しました。庭師の手にかかると、固い竹がしなやかに曲がる細い竹に変身します!最初は恐る恐るの様子な子供たちも、竹を次々と上手に割ることができました。それを使って「石のベンチから風が流れている様子をイメージしてみよう!」が今日のテーマです。1本1本を緩やかな半円になるよう地面に差し込みます。「もっと竹を短くして小さくしたら? 交差させてみよう!」アイデアを出し合いながら、みんなで“風”を表現しました。「石のベンチが草むらの中にいるヘビみたいだ!」「しゃがんでみるとすごい迫力があるよ!」展示室の外で自然を感じ、自然を表現する楽しいワークショップでした。
◆職人さんの技に感動!
◆みんなで力を合わせて竹を割るのに挑戦!
◆「どこに竹をさそうかな?」
◆「固い竹がこんなに曲がるなんてすごい!」
◆「ここから見ると、小人が住んでいそうだよ!」
◆職人さんとみんなの共同作業で、素敵な作品が出来ました!
<参加者の声>
・竹を丸くしただけなのに、素敵な作品ができてびっくりしました。(小1女子)
・初めて竹をさわって、つるつるでいい感触でした。(小4女子)
みる+つくる 企画展物語 「写真と版画で夢の世界を広げよう!」
『版画の景色』では、展示中の島州一《ゲバラ》菅井汲《スクランブルC》など、写真を活用した版画作品を楽しめます。今日は鑑賞後に、写真を印刷した版画用紙5種類から好きなものを選び、版を重ねる制作に挑戦しました。写真は美術館の建物等を撮ったもので、「美術館が月明かりに照らされている世界」など自由に膨らませたイメージを、○、□、△など切られたパーツの版を組み合わせて構成します。配色を変えたり、何度も試し刷りできたりするのは版画の楽しいところ♪お気に入りの1枚に額をつけて完成!「色を変えたら、イメージが変わって面白い!」同じ写真でも、そこから想像する世界は一人一人違い、オリジナリティあふれる作品が並びました!
◆「どんな美術館に変えちゃおうかな?」
◆「月のイメージはやっぱり○かな~?」
◆「なに色にしようかな~」
◆「思い通りに刷れるといいな」
◆「お家に飾りたいな!」
◆みんなの思いが詰まった作品を鑑賞!素敵な世界が広がったね!
<参加者の声>
・3回目の版画で前よりもきれいに描けてうれしいです。(小2)
・写真に理想の姿を版画で描けて楽しかったです!(小5)
みる+つくるSMF「逆さま動画プロジェクト」
皆さん、逆再生の動画を見たことはありますか?例えば、前を向いたまま後ろに歩くと前に進む動きになりますが、ちょっとぎこちない動きで面白い映像になったり、現実ではありえないことが出来てしまいます!今日は、映像クリエイターの浅沼奨さんを講師に招き、わくわくする動画制作を行いました。お題は『美術作品とコラボ』です!彫刻の真似から動きを考えたり、小道具や衣装を作ったり、グループに分かれて相談している子供たちはノリノリ♪ 練習を重ね、全て逆の動きもばっちり撮影できました。しかし、今日はここまで!!映像作品は、講師の先生が編集し、後日美術館にて公開予定です。美術作品と子供たちのコラボ作品。完成をお楽しみに!
◆「投げた紙が戻ってくる!」「しぼんだ風船が膨らんだ!」こんなことが簡単にできます!
◆「公園のヘビみたいな作品に変身しよう!」
◆どんな動きをしたら、もっと面白くなるかな?
◆この衣装はどの彫刻でしょう??
◆浅沼さんに相談しながら、アイデアを膨らませました。
◆「まわりの人たちが逆に動いてる!」逆再生の面白さを味わいました!
<参加者の声>
・美術品を真似する動きができて楽しかったです。(小2)
・逆にすることで、面白い作品が作れるのがすごいと思いました。またやってみたいと思いました。(小5)
<完成映像>
「逆さま動画プロジェクト」(YouTube)
みる+つくるSMF 「からだであらわす あの気持ち この気持ち」
今日は特別講師に、ダンサーの愛智伸江さんと岡崎弓佳さんを招き、からだを使ったプログラムを1日開催しました。始めに、スーパーボールが体の中を転がっていることをイメージしたり、ティッシュが落ちないように下から息を吹きかけたり、全身を使って普段とは違う色々な動きを体験しました。次に2チームに分かれて、それぞれ別の“感情”を表現し、最後に互いのチームの発表を鑑賞しました。動くときは、2人が棒でつながって動きます。後ろの人が前の人を操り、相手が動きやすいように、自分の気持ちが伝わるように、共演者や見る人に「伝える」という事をたくさん意識しました。鑑賞後、感想を伝え合いました。絵や彫刻以外にも思いを表現する方法はたくさんありますね。今日は動きというアート、動きで表現するダンサーから楽しく学びました。
◆紙を落とさないように、友達と息を合わせよう!
◆言葉のイメージを膨らませます「嫌なことを言われたときに怒るよ」「嬉しいときにも泣くよね」
◆はじめて動きで表現しました。手をどう動かせば伝わるかな?
◆みんなの前で発表!「どんな言葉を表現していると思う?」
◆講師の2人の動きに魅了されていました。
◆「腕の動きが怒っているみたい」「膝を曲げて泣いているみたい」動きで言葉が伝わったかな?
<参加者の声>
・大きく体を使っていろいろな遊びができて、とても楽しかったです。(小2)
・形として残る作品を今まで作ってきたが、今回のような永遠に残らない作品も、時間を費やして作る価値があると思った。(小6)
親子クルーズ 企画展物語「1つの版から無限の世界!」
始めに「版画の景色~現代版画センターの軌跡~」の靉嘔《I love you》を鑑賞しました。「人は何人いるかな?何色が使われているかな?」みんなで話をしている中で、同じ版で色や位置を変えて7種類の作品ができていることに気づきました。今日はみんなも、いろいろな工夫をしながら版を作ったり、刷ったりしてみましょう!まずは、親子でスチレンボードに「住みたいお家」の凹版を作ります。次に、いろいろな形に切り分けたスチレンボードを使って、家の周りの様子をイメージした凸版を作ります。最後に、それぞれの版を1枚の紙に刷ることで完成!更に、版の位置をずらしたり、向きを変えたり、色を変えたり、色を重ねたり、凸版と凹版を組み合わせたり…、みんなどんどん工夫を重ねていきます。「同じ版からいろいろな作品ができておもしろい!」お互いの作品を鑑賞し合い、版画の楽しさを味わうことができました。
◆同じ版でいろいろな作品ができるんだね!
◆子供が考えて下描きをした「住みたいお家」を保護者の方が彫ります。
◆お家のまわりはどんなイメージにしようかな?
◆黄色でやってみよう!きっと明るくなるんじゃないかな!
◆バレンでゴシゴシ!うまく刷れるといいな~!
◆とても素敵な作品がズラリと並びました!
◆色や向きが変えて、理想の世界を表現しました。
<参加者のこえ>
・素敵な未来が描けてよかったです。版画のことがよくわかりました。(小2女子)
・単純な色と形の組み合わせの版画で創造性の豊かな体験ができました。(保護者)