2015年9月の記事一覧

MOMASコレクションみる+つくる「おしゃべりする掛け軸」

 今回は絵の中に入ったつもりで会話を楽しむプログラムを行いました。展示室で、アンドレ・ドラン《浴女》を観て「背中が焦げちゃったわ~」と嘆いたり、ロダンの彫刻の目の力強さから「社員の前に立つ社長さんに見えてきた。」などと、子供の想像したことを楽しく聞き合いました。創作室に戻った後は、小茂田青樹《春の夜》を鑑賞しました。登場するミミズクやネコの物語を考えて、会話を親子で考えました。考えた物語は創作室に現れた梅の花の舞台で実演! 動物になりきるために、画用紙で耳や髭や口ばしも作りました。ミミズクやネコに変装?し、照れていた親子も全員舞台で素敵な動物を演じてくれました。


◆「3人はなんて言っているのかな?」 ◆「ミミズクは何をしているのかな?どんな気持ち?」

 「ちょっと太った?」「え!?」    「星空をボーと眺めている」「獲物いないかな~」

 

◆物語を考え中             ◆耳はこの位置でいいかな~?

 「ネコはこの後どこへ・・・」    


   
◆悪いネコがお魚くわえて・・・  ◆ミミズクの丸い目やネコの口元の表情がいいね!

 「ちょうだい!(鳥)」      
  

 <参加者の声>

◆絵の中に入ってみたときにとても楽しかったです。またこんな体けんをしてみたいです!!(小3女子)

◆制作だと思っていたので「劇」をすることにオドロキました。他の方たちの劇も見られて

 楽しかったです。変装するのもみんなですると面白かったです。(保護者)


 

み~っけ!「 風になって 」

 小島喜八郎さんの《9月の庭にて》は、花々が揺れている瞬間をとらえた風を感じる大きな作品です。作品をしっかり観た後、みんなで風と遊びました。みんなが走ると飾りがひらひら揺れたり、紙の花吹雪が舞い上がってとってもきれい。ヒュルル~風の音も聞こえ、創作室に素敵な風が起こりました。たくさん遊んだ後は風になりきって絵を描きました。筆なんて使わず、手や足に絵の具を付けて勢いよく、みんな夢中で描いていました。まだ描き足りないので紙袋に親子で思い思いの風を描きました。「くるくるたつ巻扇風機~」「タンポポの花畑を吹く風」など、色がきれいな素敵な紙袋がいっぱいできあがりました。今日捕まえた風も詰め込んでみんな笑顔で帰っていきました。

 

◆「何に見えるかな?」          ◆ビニールが揺らして風になろう

 「魚が泳いでる!」「とりが飛んでる」     「僕は大きな風~、ビュォー」



◆風になって絵を描くぞ~        ◆手や足を使って描くなんてはじめて!! 

「ひゅるひゅるひゅるぅ~」


      
◆仲良く描いたら紙袋に戻します     ◆こんなに大きな風になりました~

 


 <参加者の声>

◆えのぐでぬるぬるしておもしろかったです(5才女子)

◆ずっと家でやらせてもらえず、やりたくてやりたくて仕方なかったことなので

 ものすごく楽しんでいました。(保護者)

 

アート★ビンゴ【きん】

 台風が通り過ぎ秋らしい晴れ間が広がりました。今日のアート★ビンゴは初参加の方が多く、「美術館にこんな楽しみ方もあるんだ~!」と楽しんでいる姿が見られました。今日は特別に展示室Aの中からも出題がありました。ロートレックのポスターでは、『この人は何をしているのかな?』という問題に、ポーズを真似しながら考えて、「踊っているところだよ」などと会話が盛り上がっていました。他にも、小島喜八郎の《草》シリーズをみて、『草の中にはどんな生き物がいるだろう?』と想像しました。MOMASの扉の新キャラクターの名前を募集したところ、素敵な名前がたくさん集まりました。どれにしようか迷ってしまいます。ビンゴをきっかけに、再び美術館を訪れて、たくさん想像力を働かせて作品を見てもらえると嬉しいです。


◆「こっちに傾いている?」         ◆3回目の彼は見方も上級者!



◆「私はタコにみえるわ~」        
◆「この人何をみているのかな~?」

 「俺は横になってる人にみえる!」