MOMASのとびら これまでの報告

みる+つくるMOMASコレクション「 鳥の世界へ 」

 MOMASコレクション展に現在展示されている橋本雅邦《花鳥図》には、12種類もの鳥が六曲一双の屏風の中に描かれています。今日はまずみんなで、展示室でバードウォッチング! 生き生きとした鳥の姿や、美しい羽根の色に注目して作品を鑑賞しました。飛んでいる鳥も水辺にいる鳥も、同じ姿勢の鳥は1羽もいません。橋本雅邦が描いた鳥をよーく観察したら、みんなも鳥を描きましょう。和紙と色水を重ねて鳥を描きます。鳥の動きや羽根の色を工夫するだけでなく、よく合う嘴や脚の色を考えたり、周りに花や木々、川を配置したりしました。静かな熱気の中、集中して作っていました。最後には、みんなが作った12枚の作品をつなぎ合わせて、六曲一双の屏風に! つないでみると、新しい物語が見えてきます。今日はおまけに、もう一度橋本雅邦の《花鳥図》を見に行きました。みんなで作った作品が一番!という子もいれば、やっぱり橋本雅邦の作品は凄い、という子も。作家の力も実感できたプログラムになりました。


◆遠くから全体を見つつ、             ◆近づいてよく見てみます。

 双眼鏡も使って、細かいところを見てみます。     気になる鳥に注目…。

 


◆2人1組で1枚の台紙に描きます。        ◆生き生きした大きい鳥も!

 色を重ねて、美しい鳥が生まれます。



◆つなげてみると、1つの新しい作品になりました。 ◆六曲一双のMOMASの扉花鳥図。

 場面が続いているみたい!             みんなの力で大作が出来ました。

 

<参加者の声>

・大きなびょうぶが作れて楽しかったです。(小2男子)

・みんなの作品も、自分達の作品もいい作品だなと思った。(小5女子)

わくわく鑑賞ツアー

 今日のツアーは北浦和公園にある彫刻作品からサトル・タカダ《子午線ー1993》と、MOMASコレクションからクロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》、吹き抜け周りに展示してあるグッド・デザインの椅子を見てまわりました。《子午線ー1993》は、クレーンのアーム型のものが付いたトロッコのような作品ですが、いったい何をする機械なのかみんなで推理してみました。「電車を修理する機械?」「穴を掘る機械!」などなど様々な考えが生まれました。実はこれ、地球上に経線を引くための機械なんです!モネさんの積みわらの絵では、描かれた時間や季節を想像して楽しみました。最後はグッド・デザインの椅子10脚の座り心地を味わいながら、お気に入りの椅子を選びました。30分が あっという間に過ぎました。今日の参加者も感じたことをいっぱいお話してくれました。


◆「線路をどこまで伸ばしたい?」       ◆「何が描かれていますか?」 

 「日本一周させたらいいんじゃない!」     「藁の家に後ろから光が当たっている!」



◆「座り心地はどう?」            ◆大人の方だけの参加もありました。

 「あ、ちょっと硬い。。。」          特別に、《果実の中の木もれ陽》を覗きました。

 

 

《果実の中の木もれ陽》がふえて、わかれて、ひろがって

  今日の工房は、埼玉大学の学生が企画・実施しました!橋本真之さんの《果実の中の木もれ陽》は昨年11月に木の上に伸びたり、新しい形を加えて増殖をしました。今日の鑑賞では、「どうして増やしたのかな?」と作者の気持ちや作り方も考えてみました。今日はみんなも作者になりきって作品を増殖させます!作品の写真をみて「どこに増やそうかな~?」と考えながら、スチレンボードを切って形を作り、へらで痕をつけたり、凹凸を作りました。さらにメタル箔という金属色のシールを貼って研磨剤で磨くと、金属らしさがアップ!完成した作品は、橋本さんの作品写真に貼りつけます。「クネクネしたところに合体させよう!」「地面からニョキニョキ生えてきた!」と、たくさん増殖していきました。みんなの作品に刺激され、本物がまた増殖するかもしれませんね♪



◆触り心地は…「冷た~い!」        ◆宇宙に見えたところに新しい星を!

「中に何か入っているぞ!」

                                     


◆「どこを増やそうかな~」         ◆作品からニョキニョキ!  

 「美術館にくっつけちゃう?」

                      


◆みんなどこに増やしたのかな~?      ◆「猫が登りそうだから猫の顔をつけたよ。」

                       「あれ?全体が大きな猫にも見えるぞ。」

<参加者の声>

・きるとき、くにゃくにゃまげるのがたのしかったです。(小1女子)

・本物に似たのができてよかった。(小4女子)

折り紙でキュビスム!

 今日のMOMASの扉は、開催中の企画展「日本におけるキュビスム ピカソ・インパクト」を親子でゆっくり鑑賞しました。どの親子も「あそこに魚が描かれているよ!」「え?どこ?」等と会話が弾み、あっと言う間に時間が過ぎます。しかしキュビスム作品の中には「四角や線ばかりで何が描いてあるかわからない」と言われることがあります。今日は、折り紙を使ってキュビスムを解説!キュビスムの創始者ピカソは、対象を色々な方向から見て、形を単純化し、絵の上に再構成しました。折り紙も対象を直線や基本図形で表していますよね。折った後再び広げてみると、残った跡はキュビスムに通じるものがあります。参加者も、折り紙を折って、開いて、切り取って、形の発見をしました。それを画用紙に貼るとキュビスム風な作品の完成です。折り紙の形は同じでも、パーツの並べ方は十人十色。キュビスムの作品を少し身近に感じることができました。



◆「ここにも家がある!」「煙突は?」   ◆下からのぞいて何かを発見!?

 「他に何が描いてある?」「花~」

                                     


◆「カニがいた?」「どこどこ?」     ◆まずは折り紙!  

                       「えぇと~…」久しぶり?



◆切って並べます! お、キュビスム!   ◆四角や三角で絵になった!

<参加者の声>

・おりがみをおってきるとへんなかたちやおもしろいかたちになった。(小1女子)

・「キュビスム」を難しく考えていたけれど、折り紙の分解で作品を作るうちに親しみが湧いてきた(保護者)


 

MOMASコレクション親子クルーズ「未来に願いを込めて」

 あけましておめでとうございます! 今日は、年が明けて最初のMOMASの扉、親子で埼玉県立近代美術館のコレクション展を楽しむ日です。今年1年で、楽しみなことは何かな?絶対にくる大切な日は、みんなや家族のお誕生日です。まずは展示室にて、家族を描いた作品を2点鑑賞します。どちらの作品も、家族をテーマにしながらお花も描いた、大切な家族への気持ちがこもった絵です。みんななら、どんなお花を家族に贈りたいかな?作品を見ながら考えます。さて、それでは親子で、家族だけのカレンダーを作りましょう! 休日も祝日もない黒一色のカレンダーに花を咲かせて、家族の誕生日が大切な記念日になったカレンダーに仕上げます。綿棒の先に家族にぴったりな色をつけてトントントントン…家族の誕生日を中心に、大きな花が咲きました。今日はこれで終わりではありません。誕生日に花が咲いたカレンダーの裏に、これから来る、未来の誕生日に届けたい誕生日メッセージを書きましょう。このメッセージカードは、誕生日の前の月に、みんなのお家に届きます。楽しみなことがたくさんの1年になりますように!


 

◆このお花が家族なのかな。              ◆家族が好きそうなお花を探します。

 大切だから大きく描いたんだと思う!          どんなお花をあげたいかな?


 

◆親子でお互いの誕生日に、              ◆こんなにきれいなお花が咲きました。

 大輪の花を咲かせます!



◆家族の誕生日に、素敵な花が咲きました。       ◆子は親に、親は子に、未来の誕生日への

                            メッセージを書きます。真剣です…

 

<参加者の声>

・かぞくにメッセージがとどくのがたのしみです。(小1男子)

・簡単で楽しくて、心の温まるワークショップでした。(保護者)

企画展物語みる+つくる「メリー キュビスマス!」

 今日はクリスマスイブ。MOMASの扉の会場にも、クリスマスツリーが用意されています。よく見ると、ツリーの飾りが変な顔ばかり。美術館の企画展「日本におけるキュビスム―ピカソ・インパクト」展に集められた、○や△や□、不思議な色や形の顔を模写して飾りにしたものです。まずは、不思議な顔を探して、どんな風に描かれているかよく見る時間。右向きにも左向きにも見える顔や、棒が集まったような顔をみんなでじっくり見てみます。次はみんなが顔を集めて、飾りをつくる時間。気になる顔を見つけたら、よ~く見ながら模写をします。笑える顔を集める子もいれば、可愛い顔を集める子もいます。集中して模写をして、自分がいいと思う色を塗って、特製のクリスマスオーナメントの完成です。更に…今日は子どもたちがサンタクロースになって、美術館で働いている人たちにプレゼントを渡しましょう!作ったばかりの自慢のクリスマスオーナメントを、いつもは入らない事務室や、ショップやレストラン、看視員さんにも配ってまわりました。子どもが大人を幸せにする、特別なクリスマスを過ごしました。


◆この顔、どっち向いているんだろう?    ◆展示室には、面白い顔がたくさん。

 右!左!上!正面??            よく見て描いています。


◆どこに顔があるのかな。          ◆ぴったりの色を塗ります。

 鼻を見つけた!



◆素敵なオーナメントがたくさん出来ました! ◆小さいサンタが、プレゼントを配ります。メリーキュビスマス!

<参加者の声>

・展示室で絵を描くのがとてもたのしかったです。(小4女子)

・人にわたすことができてよかった。(小2男子)

 

工房「のぞいたら・・・あっっ!!」

 彫刻の中を覗いたことはありますか? 今日は橋本真之さんの《果実の中の木もれ陽》に近づいて穴の中を覗いて鑑賞しました。MOMASの扉でもお馴染みの作品ですが、先月作品が増殖され、形や大きさが大変身!作品を覗くと「あれは何かな?」「宝物・果物・卵!」穴の中にも新たな発見がありました。もう一度離れて鑑賞してみると「たくさんの穴から何か出てきそう!」きっと穴の中に何か住んでいるのでは!?と想像が広がりました。今日は発泡スチロールなどを組み合わせて、作品の中に住んでいそうな生き物・ありそうなものを作りました。「あの穴に住んでる鳥を作ろう!穴から飛び立つよ」「あの不思議な形の中には不思議な植物が…」など多種多様な作品が生まれました。最後に秘密の素材が登場、そのシールで作ったものを覆うと橋本さんの彫刻の銅の色にそっくり!最後は創作室を作品の中の様に設えて観賞会をしました。彫刻の中に入ったみたい!で楽しい観賞会でした。


         
◆この中ではいったい何が?                          ◆中に何かある!

 「え?どれどれ~?」             「光が差し込んでキレイね~」



◆何が居たら面白いかな~?          ◆金属みたいな色のシールをペたぺた。


 

◆橋本さんの作品をのぞいているみたい。       ◆そわそわ、穴の下をくぐりたい・・・。

 光の中、それとも暗いとこに置こうかな?      それって作品の中に入るってこと!?

                   

 <参加者の声>

◆穴の中がのぞけてうれしかったです。(小2女子)

◆シールをはって鉄みたいになっておもしろかったです。(小3男子)

 

アート★ビンゴ 「もえぎ」

 冬らしい寒さの公園は少し人手が減りましたが、館内はお客さまとビンゴの参加者で賑わいました。今日の問題は、橋本真之さんの《果実の中の木もれ陽》のドローイングをもとに、自分だったらどんなふうに作品を増殖させるかを考えたり、企画展「日本におけるキュビスム展」の萬鐵五郎さんの《もたれて立つ人》のポーズを真似して一言を考えたりしました。作者や絵の中のモデルになりきって見るのも鑑賞の醍醐味です。皆、想像力をフルに発揮して、答えてくれました。アート★ビンゴは作品鑑賞を楽しむための問題が9問出題されています。親子で作品を探しながら鑑賞するのも楽しいですよ!


◆こんなところに穴が!            ◆目をつぶってどんな夢を見ているのかな?
 穴の中をのぞいてみよう~           「コタツで温まっている夢!」



◆絵のモデルポーズを真似して一言!      ◆何をしているのかって!?

「このポーズ、い、痛い…」           「椅子の声を聞いているんだょ!」

わたしたちは びじゅつかんで ゆめをみる

 「みんな、眠っているときのこと覚えている? 眠っているときの顔、見たことある?」難しい質問です。「実際に寝ている人に聞いてみよう!」ということで、MOMASコレクション展に展示中のジュール・パスキン《眠る裸女》へ。作品を見ながら、自分が寝ているときのことや夢の世界のことをお話します。次は、寝ている自分を描いてみよう!模造紙のお布団に寝転がって輪郭をなぞったら、自分の寝ている様子を描きこんでいきます。幸せそうな寝姿ばかり! さらに、夢の世界におでかけします。重ねた透明シートに、森の中のお城やたくさんのご馳走を描きこんで、夢の世界がどんどん充実していきます。最後はみんなの夢見る寝姿を並べて、寝転がって下からみてみると、夢の中に入ったみたい!透明シートは、頭から被れるようになっています。楽しい夢をみる“夢パジャマ”の出来上がりです! 夢の中でも、いっぱい遊んでね。

 


◆この人、どんな夢をみてるのかな。        ◆寝ているときのポーズで寝転がって、なぞってもらいます。

 みんなは、どんな夢をみてる?     そんな恰好で寝てるの!?



◆こんなパジャマ着てるんだよ。       ◆夢の中では、ブランコに乗って遊ぶ!



◆みんなの夢の世界を、寝ながら見てみます。◆夢の世界がパジャマに! いい夢見れるね。

 

<参加者の声>

・たのしかったよ。またきたいな。(6才女子)

・想像がどんどん膨らむ活動でした!(保護者)

MOMASの扉アートカードをつくろう!

 今日は、埼玉大学の大学院生が考えてくれた、アートカードを使った楽しいプログラムでした。アートカードは県内の美術館の作品が絵葉書のようなカードになっており、遊び感覚で鑑賞が楽しめます。「○○なのはどっち?」とゲームで盛り上がった後、展示室へ行って好きな作品をスケッチしました。みんなも色鉛筆で絵を仕上げ、世界に1枚の『MOMASの扉アートカード』を作りました! そして、自分のカードに関する3つのヒントを考えました。鑑賞会では「ふわふわ・明るい色・家族、さぁ、このカードはど~れだ?」と、ヒントをもとにそれぞれのカードを選びました。中には同じ絵のカードが2枚並び、ヒントが微妙に違う難問があり楽しめました! お迎えに来た保護者の方が「元の絵はどんなだろう?」と子供に手をひかれて展示室へGO。本物の絵とカードをみて、たくさんお話してくださいね。



◆「音がしそうなのはどっち?」            ◆「絵を描くの? さっきの絵だ~!」



◆「この猫の絵にしようかな?」         ◆「おいしそうな果物だね!」



◆素敵なカードが完成!              ◆「やっぱり、このカードだったんだ!」

 

<参加者の声>

・わたしは、ばらがあったえのなかにいたやぎがちいさかったので、おおきくかきました!(小1女子)

・最初のヒントゲーム楽しかったです。家でももっとカードを作りたいです!(小5男子)