MOMASのとびら これまでの報告

2023/3/4、3/11 工房「ザラザラ?つるつる?肌で感じて美術館!」

「埼玉県立近代美術館で1番大きな作品は何でしょう」。そんなクイズから「工房」は始まります。「地下にあったよ~」「美術館と合体している作品!」などさまざまな作品を思いつきました。「正解は、この埼玉県立近代美術館です!」ー実は美術館そのものが作品なのです。そして美術館を見渡すと四角がたくさんあることに気付きました。ただ、壁や扉、天井や床のどれも素材が異なります。「石かな、鉄かな…」。そこで今回は、素材の違う四角を使って自分だけの作品作りに挑戦です。素材によって触り心地や重さも違うので、素材をどんな風に使おうかアイデアも膨らみます。「鳥の巣みたいになったよ!」「四角が透けて別の四角ができた~」。最後はみんなで鑑賞会。自分の作ったものだけでなく他の人の作品の工夫やよさにも気付きました♪いろいろなものに目を向けることで美術館をもっと楽しむことができるかもしれませんね。

 

◆壁や床はどんな触り心地かな?

 

◆「このパネル素材を使おう」「段ボールも気になるなあ…」

 

◆「ゆっくりと立てるようにくっつけよう!」

 

◆みんなの作品を鑑賞します!

 

◆どれも違って素敵なかたちができました♪

 

 

(参加者の声)

・いろいろなそざいで作ってみると、より作品のよさがわかり、よかったです。(小2)

・色々な素材を使ってつくるのは楽しかったし、いい作品になりました。次は違う形を使った作品をつくりたいです。(小4)

2023/2/4,2/11 親子クルーズ「みえない気持ちをかたちにしたら」

親子クルーズは保護者の方も一緒に鑑賞、制作するプログラムです。小島喜八郎《九月の庭にて》、上田薫《ジェリーとスプーンC》を親子で鑑賞しました。小島の作品では「オレンジ色が金魚みたい」「ピンクは花かな~」と多くの色を見つけ、どんな作品なのかを考えました。上田の作品では、「ブドウ味のゼリー…いや、イチゴ味かも」「スプーンの中に畳がみえるよ」描かれているものをよく観察します。実はどちらの作品も身近な景色ですが、同じものをみてもひとり一人感じることは違います。今回は親子でその違い楽しむために、テーマを「楽しい時の気持ち!」として透明シートに表現します。いろいろな素材から自分の気持ちにふさわしいものを選んで接着しました。最後は親子2人で楽しい気持ちを合体させます。「サイクリングとスキーの楽しいが重なったね」「すき間から色がみえて違う楽しいができたよ」同じ気持ちでも色やかたちが違う作品の完成です!じっくり鑑賞して表現の違いを楽しんでくださいね♪

 

◆どんな色があるでしょう。

 

◆「赤いキラキラで楽しい!をつくるよ」

 

◆最後は親子で合体させて…

 

◆「ここからみると…」「逆からみたらどうだろう…」

 

◆楽しい時の気持ち!が2つ合体したら、どんな世界がみえますか。

 

参加者の感想

・合わせることでいろんな感じにみえて楽しかったです。(小2)

・「楽しい」を目に見えない表現をした娘、目に見える表現をした自分。その違いが面白かったです。(保護者)

2023/1/21、28 工房「板から椅子ができた!」

 埼玉大学の学生が進行する今回の「工房」は、3脚のグッドデザインの椅子鑑賞から始まります。「どんなものにみえるかな」「どんな人が座るのかな」学生に質問された参加者は、思い思いに答えていきます。「あひるのくちばしみたい」「偉い人とか社長が座るよ」椅子の特徴からさまざまな発見をします。最後にみた椅子は同じかたちがたくさんあります。実は、1枚の板を全部使ってできている椅子でした。鑑賞した椅子のように板を切って椅子作りに挑戦します。デコパネという素材を使って適当に切っていきます。切り出したパーツは全て使って完成!でも今回はもっと自分らしい椅子にするために、ビー玉やタイルなどから好きな素材を選んで接着します。「空を飛ぶよ!」「王様が座る!」出来上がったどの椅子も座ってみたいものでした☆

 

◆「この黄色はどんな黄色かな」「バナナ!」「滑り台みたい」

 

◆「この部分をよーくみると…」

 

◆次はどこをくっつけようか考え中。

 

◆「次はおはじきをつけるよ!」

 

◆ギザギザした形の椅子ができてきた!

 

(参加者の声)

・自分りゅう のいすをつくるのがたのしかったです。(小2)

・どこを工夫すると立つかを考えるのがとても面白かったです。(小5)

2023/1/14 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 2023年初めてのフリープログラムは「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」の2つのプログラムを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、2年半ぶりに地下1階の吹き抜けで2万個の洗濯ばさみを使って模様を描いたり、たくさんつなげてかたちを作ったりしました。床に並んだ洗濯ばさみを1階から覗くと、お花にみえたり、恐竜にみえたり…色鮮やかな世界ができました。「カクカクつなげて遊ぼう!」では、松本薫《Cycle90°》を鑑賞し、どんな感じがするか、何かにみえるか考えます。今回はストローを使ってカクカクの作品づくりです。自分だけのかたちを考えて、ストローをカクカクさせたら、作者も驚くカクカク作品の出来上がりです♪

 

◆「どんどんつなげて…」何ができるのかな?

 

◆足元にはたくさんの作品が!

 

 

2022/12/10.17 みる+つくる「ガクガク?わくわく?額縁をつくろう!!」

 12月最後の「みる+つくる」は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです。まずは、展示室に作品をみに行き、お話をせずにじっくり作品をみて、活動する部屋に戻ってから考えたことや感じたことを話していきます。今回は、パブロ・ピカソ《静物》、クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》、マルク・シャガール《二つの花束》の3作品を取り上げました。「どんな色があるかな」「何時ころに描かれたのだろう」など、作品とじっくり向き合いました。すると、学生から「この3作品に共通するところがみつかるかな」という問いが。今回はどの作品にも「額縁」がついていることに気付きます。「なんで額縁が必要なのかな」「この額縁…作品に似合っているのかな」そんなことを考えながら、3作品から1つ選んで作品に似合う額縁を作ります。「青のテープで暗くする!」「ふわふわした感じ!」作品から感じたことを表現したら額縁の完成です。「モールで優しいイメージにしたよ」「絵の続きを額縁に作ったよ」作品も喜びそうなさまざまな額縁が並びました♪

 

◆「じっくりみてね。どんなことを感じるかな」

 

◆「何色が見つかったかな」「赤!」「むらさき!」「濃いみどり!」

 

◆作品をみながら材料を選んで額縁をイメージします。

 

 

◆「ここに作品と同じ色をつけよう!」

 

◆鑑賞では自分が作った額縁についてお話ししました。

 

(参加者の声)

・じぶんのすきなえ を、えらんでまわりのがくぶちを つくれてよかった!(小1)

・ほかの人のがくぶちをみることができてよかった。ひとりひとりがぜんぜん違ったけどそれがよかった。(小5)