MOMASのとびら これまでの報告

2023/05/06 フリープログラム「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 5月のMOMASのとびらフリープログラムは、北浦和公園の緑が生い茂る中「風を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」を実施しました。「風を描こう!」では、肌で感じた風のイメージやアクリル板に映った風景を描いていきます。活動中には、強い風やそよそよとした風が吹き、全身で風を楽しんでいました。「カクカクつなげて遊ぼう!」は、まず松本薫《Cycle90°》を鑑賞します。「どこにあるか知っている?」実はこの作品、美術館の正面入り口付近にあるのです。作品が何にみえたか、どんな感じがするかなどを考えながら、ストローを使った作品作りに挑戦です。MOMASのとびらフリープログラムは、どなたでも参加できるプログラムです。MOMASのとびらチラシをチェックして家族で美術館へ遊びに来てくださいね☆

 

2023/4/29 彫刻あらいぐま

 4月29日の彫刻あらいぐまでは田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》を洗いました。「美術館にくっついている作品をどうやって…?」この作品を知っている人は、えっ!と驚くでしょう。実は美術館に刺さっているような目立つ1つの直方体だけではなく、地下まで広がる場所や空間も含めて作品なのです。今回はその空間に入り込んで作品を洗います。初めての場所に緊張しましたが、普段は見ることのできない角度から作品をみて洗いました。「空間全体が作品だから全部きれいにしないと!」参加者の熱は最高潮です!デッキブラシや歯ブラシを使って洗い、作品にも触れ、素材や工夫を知ることができました。残念なことに5月13日のプログラムは雨天のため中止…。また秋に彫刻あらいぐまプログラムを予定しています。今度は何を洗うのか楽しみにしていてくださいね。

 

 

◆「土やよごれがたくさん…土の下に穴がある!」「水を流し出す穴だね。」

 

◆全身を使って端からタイルをこすります。

 

◆1階公園からみた地下空間。広い!

 

 

(参加者の声)

・ふだんなかなか入れないところにはいって、洗えてうれしかった!(小学4年)

・貴重な体験ができました。すがすがしい気持ちになりました。後日もう一度見に行きたいと思います。(保護者)

2023/04/22フリープログラム「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」

お天気に恵まれたMOMASのとびら。フリープログラム!「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを実施しました。「キラキラ・カチカチ★スプーンワールド」では、当館収蔵作品である上田薫《ジェリーにスプーンC》を鑑賞します。絵の中にはスプーンがあり、そのスプーンの中をよーくみると…何か写っています!皆さんも本物のスプーンをのぞき込んだり、組み合わせたりして好きなかたちを作りましょう。「街ができた~」「自分が写っているよ」たくさん並べたスプーンが知っているものにみえたり、スプーンに写り込んだ自分を楽しんだりしました。「わくわく鑑賞ツアー」では、柳原義達《道標 鳩》《風の中の鴉》を鑑賞し、風がどちらから吹いているか聞くと、「足を踏ん張らせているから向かい風!」「毛がふさふさしているから追い風だよ!」作品の様子やかたちからたくさんのことを想像しました。フリープログラムはどなたでも参加できます!美術館でお待ちしています☆

 

2023/4/8フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」

新年度最初のMOMASのとびらでは、「洗濯ばさみで絵を描こう!」「わくわく鑑賞ツアー」の2つを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」では、カラフルな洗濯ばさみを床に並べたり、つなぎ合わせてかたちを作ったりします。「お城みたい」「ドラゴンだ」さまざまな模様やかたちができました。「わくわく鑑賞ツアー」は、約3年ぶりに屋外彫刻で復活です。1回30分のツアーでは、フェルナンド・ボテロ《横たわる人物》から、「友達に会いたそうな顔をしている」「からだが大きい」など、作品をじっくりみて作品の気持ちになったり、作品が持つかたちに気付いたりすることができました。あいにくの雨で、3回目のツアーは中止となりましたが、久しぶりにお話ししながら作品をみることができました☆フリープログラムはどなたでも参加できます!ぜひ美術館へ遊びに来てくださいね♪

2023/3/4、3/11 工房「ザラザラ?つるつる?肌で感じて美術館!」

「埼玉県立近代美術館で1番大きな作品は何でしょう」。そんなクイズから「工房」は始まります。「地下にあったよ~」「美術館と合体している作品!」などさまざまな作品を思いつきました。「正解は、この埼玉県立近代美術館です!」ー実は美術館そのものが作品なのです。そして美術館を見渡すと四角がたくさんあることに気付きました。ただ、壁や扉、天井や床のどれも素材が異なります。「石かな、鉄かな…」。そこで今回は、素材の違う四角を使って自分だけの作品作りに挑戦です。素材によって触り心地や重さも違うので、素材をどんな風に使おうかアイデアも膨らみます。「鳥の巣みたいになったよ!」「四角が透けて別の四角ができた~」。最後はみんなで鑑賞会。自分の作ったものだけでなく他の人の作品の工夫やよさにも気付きました♪いろいろなものに目を向けることで美術館をもっと楽しむことができるかもしれませんね。

 

◆壁や床はどんな触り心地かな?

 

◆「このパネル素材を使おう」「段ボールも気になるなあ…」

 

◆「ゆっくりと立てるようにくっつけよう!」

 

◆みんなの作品を鑑賞します!

 

◆どれも違って素敵なかたちができました♪

 

 

(参加者の声)

・いろいろなそざいで作ってみると、より作品のよさがわかり、よかったです。(小2)

・色々な素材を使ってつくるのは楽しかったし、いい作品になりました。次は違う形を使った作品をつくりたいです。(小4)

2023/2/4,2/11 親子クルーズ「みえない気持ちをかたちにしたら」

親子クルーズは保護者の方も一緒に鑑賞、制作するプログラムです。小島喜八郎《九月の庭にて》、上田薫《ジェリーとスプーンC》を親子で鑑賞しました。小島の作品では「オレンジ色が金魚みたい」「ピンクは花かな~」と多くの色を見つけ、どんな作品なのかを考えました。上田の作品では、「ブドウ味のゼリー…いや、イチゴ味かも」「スプーンの中に畳がみえるよ」描かれているものをよく観察します。実はどちらの作品も身近な景色ですが、同じものをみてもひとり一人感じることは違います。今回は親子でその違い楽しむために、テーマを「楽しい時の気持ち!」として透明シートに表現します。いろいろな素材から自分の気持ちにふさわしいものを選んで接着しました。最後は親子2人で楽しい気持ちを合体させます。「サイクリングとスキーの楽しいが重なったね」「すき間から色がみえて違う楽しいができたよ」同じ気持ちでも色やかたちが違う作品の完成です!じっくり鑑賞して表現の違いを楽しんでくださいね♪

 

◆どんな色があるでしょう。

 

◆「赤いキラキラで楽しい!をつくるよ」

 

◆最後は親子で合体させて…

 

◆「ここからみると…」「逆からみたらどうだろう…」

 

◆楽しい時の気持ち!が2つ合体したら、どんな世界がみえますか。

 

参加者の感想

・合わせることでいろんな感じにみえて楽しかったです。(小2)

・「楽しい」を目に見えない表現をした娘、目に見える表現をした自分。その違いが面白かったです。(保護者)

2023/1/21、28 工房「板から椅子ができた!」

 埼玉大学の学生が進行する今回の「工房」は、3脚のグッドデザインの椅子鑑賞から始まります。「どんなものにみえるかな」「どんな人が座るのかな」学生に質問された参加者は、思い思いに答えていきます。「あひるのくちばしみたい」「偉い人とか社長が座るよ」椅子の特徴からさまざまな発見をします。最後にみた椅子は同じかたちがたくさんあります。実は、1枚の板を全部使ってできている椅子でした。鑑賞した椅子のように板を切って椅子作りに挑戦します。デコパネという素材を使って適当に切っていきます。切り出したパーツは全て使って完成!でも今回はもっと自分らしい椅子にするために、ビー玉やタイルなどから好きな素材を選んで接着します。「空を飛ぶよ!」「王様が座る!」出来上がったどの椅子も座ってみたいものでした☆

 

◆「この黄色はどんな黄色かな」「バナナ!」「滑り台みたい」

 

◆「この部分をよーくみると…」

 

◆次はどこをくっつけようか考え中。

 

◆「次はおはじきをつけるよ!」

 

◆ギザギザした形の椅子ができてきた!

 

(参加者の声)

・自分りゅう のいすをつくるのがたのしかったです。(小2)

・どこを工夫すると立つかを考えるのがとても面白かったです。(小5)

2023/1/14 フリープログラム「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」

 2023年初めてのフリープログラムは「洗濯ばさみで絵を描こう!」「カクカクつなげて遊ぼう!」の2つのプログラムを行いました。「洗濯ばさみで絵を描こう!」は、2年半ぶりに地下1階の吹き抜けで2万個の洗濯ばさみを使って模様を描いたり、たくさんつなげてかたちを作ったりしました。床に並んだ洗濯ばさみを1階から覗くと、お花にみえたり、恐竜にみえたり…色鮮やかな世界ができました。「カクカクつなげて遊ぼう!」では、松本薫《Cycle90°》を鑑賞し、どんな感じがするか、何かにみえるか考えます。今回はストローを使ってカクカクの作品づくりです。自分だけのかたちを考えて、ストローをカクカクさせたら、作者も驚くカクカク作品の出来上がりです♪

 

◆「どんどんつなげて…」何ができるのかな?

 

◆足元にはたくさんの作品が!

 

 

2022/12/10.17 みる+つくる「ガクガク?わくわく?額縁をつくろう!!」

 12月最後の「みる+つくる」は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです。まずは、展示室に作品をみに行き、お話をせずにじっくり作品をみて、活動する部屋に戻ってから考えたことや感じたことを話していきます。今回は、パブロ・ピカソ《静物》、クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》、マルク・シャガール《二つの花束》の3作品を取り上げました。「どんな色があるかな」「何時ころに描かれたのだろう」など、作品とじっくり向き合いました。すると、学生から「この3作品に共通するところがみつかるかな」という問いが。今回はどの作品にも「額縁」がついていることに気付きます。「なんで額縁が必要なのかな」「この額縁…作品に似合っているのかな」そんなことを考えながら、3作品から1つ選んで作品に似合う額縁を作ります。「青のテープで暗くする!」「ふわふわした感じ!」作品から感じたことを表現したら額縁の完成です。「モールで優しいイメージにしたよ」「絵の続きを額縁に作ったよ」作品も喜びそうなさまざまな額縁が並びました♪

 

◆「じっくりみてね。どんなことを感じるかな」

 

◆「何色が見つかったかな」「赤!」「むらさき!」「濃いみどり!」

 

◆作品をみながら材料を選んで額縁をイメージします。

 

 

◆「ここに作品と同じ色をつけよう!」

 

◆鑑賞では自分が作った額縁についてお話ししました。

 

(参加者の声)

・じぶんのすきなえ を、えらんでまわりのがくぶちを つくれてよかった!(小1)

・ほかの人のがくぶちをみることができてよかった。ひとりひとりがぜんぜん違ったけどそれがよかった。(小5)

2022/11/19,12/3 み~っけ!「カクカク カラフル かがやく四角!」

 埼玉県立近代美術館には、四角がたくさん隠されています。今日はみんなで「四角探しツアー」に出かけます。館内をよく見ると、床にも、扉にも、天井にも、数えきれないほど四角が見つかりました。その後は、四角を使った作品をつくっていきます。様々な大きさの四角に切り取られた型紙とスポンジを使って、大きな白い布を四角でいっぱいにします。スポンジに絵の具をつけて、優しくトントントン・・・型紙をはずすと、きれいな四角の出来上がりです。「次は何色の、どんな大きさの四角にしようかな。」白い布にどんどん四角を描いていると・・・あれ、停電だ!暗くなった部屋をブラックライトで照らすと、みんなが描いた四角が光り始めたではありませんか!光る絵の具でさらに四角を描いて完成です。美術館みたいに四角でいっぱいの素敵な作品ができあがりました♪

 

◆「あそこにも四角があったよ」

 

◆動かないようしっかり押さえて、優しくトントン

 

◆いろんな大きさの四角を組み合わせよう

 

◆「わっ!光った!」

 

◆美術館のように、四角でいっぱいになったね。

 

  

 

 (参加者の声)

・しかくをくみあわせて、ダイヤをつくったのが たのしかった。(6歳)

・子供がどんどん集中して、のめり込む姿があり、とても楽しく貴重な機会でした。(保護者)