2019年1月の記事一覧
わくわく鑑賞ツアー
今日のツアーでは、MOMASコレクションに展示中の瑛九《手》とポール・シニャック《アニエールの河岸》、そして吹き抜け周りにあるグッドデザインの椅子を見てまわりました。《手》は、画面の真ん中に手が描かれています。その手を見て、「太陽をつかもうとしている」「誰かを呼んでいる」「自分を包み込んでいる」など、様々な物語が生まれました。《アニエールの河岸》は、今年度当館のコレクションに仲間入りをした作品です!描かれた場所が画家にとってどんな場所だったのか聞くと、「落ち着く」「ほっこりする」「大好きな場所」という返答がありました。実は、絵になった場所は、作者のシニャックが暮らしていたところです。作者もこの河岸の道をのんびりと歩いていたのかもしれないと、さらに想像が膨らみました。MOMASコレクションの新しい作品も古株の作品も、グッドデザインの椅子も、たっぷり楽しみに来てくださいね♪
◆「わくわくしてくる色!」「後ろの方はちょっとさみしい感じ。」
◆「ひんやりした風がふいていそう。」「水がゆれてキラキラしているんだよ!」
工房「思い出ストップモーション!!」
今回は、埼玉大学の学生が考えたプログラムです!最初に、創作室に並んだ5枚の写真が何に見えるか話し合いました。「花?」「船?」「森の奥?」どれも不思議な写真ですが、実は、カメラを近づけて撮ったり、動いている人や物を撮ったりしたものでした。写真はその日の出来事や気持ちを思い出させてくれます。参加者のみんなとの話し合いで、新しい見方も見つかりました。そこで今日は、北浦和公園の中で撮った写真を使って作品をつくりました。まず、チェキを使い、気になるものや一瞬の動きを撮影します。「きれいな色発見!」「カメラを逆さにしたらかっこよく映ったよ!」見慣れた公園の風景が素敵な写真になりました。その後、お気に入りの写真を選び、その時の気持ちや写真の雰囲気に合った飾りと一緒に、透明ケースの中に大切に入れました。今日の思い出がつまった作品、違う日に見たら、また新しい発見があるかもしれませんね♪
◆「え?これ写真なの?」「閻魔大王じゃないかな?」
◆「すごく近くで撮ってみよう!」
◆「葉っぱをゆらして撮ったらどうなるかな?」
◆撮ってきた写真を見て話し合います。
「かげの形がお気に入りなんだ!」
◆「写真を全部並べたいな。」「キラキラした感じにしよう!」
<参加者の声>
・今日しかとれない写真ができて楽しかったです。(小3)
・同じ日にとったのに、いろんな写真があっておもしろかった。(小3)親子クルーズ企画展物語「発見!自分だけの形の世界☆」
企画展「辰野登恵子 ON PAPERS」の一室には、大きな油絵が並んでいます。そのひとつ、《Aug-2-2003》は2つの形が重なっているように見えます。「赤いところは触ったら、ぐにゃぐにゃしていて、押したらとび出してきそう」と、触り心地を想像したり、「雲みたいにふわふわ広がっていきそう」など、絵の中の空間を想像したりしました。辰野作品に描かれた、複雑に重なり合って組まれた形や空間の面白さを味わった鑑賞の後は、立体で表現することに挑戦しました。スチレンボードを2つに切って、その隙間の形の間から見える世界を想像して、絵を描いたり、色画用紙やお花紙を使って表現したりしました。平面の絵を立体にしてみると新しい形や違う空間を発見することがあります。絵の見方も変わりそうですね。
◆「黄色い形は、やわらかいところと硬いところがありそう。」
◆「お花紙で、やさしい感じの世界を作ろうかな。」
◆「展示室で見た絵みたいに、とび出しているところもあるよ。」
◆親子で交換。
<参加者の声>
・自分のせかいのふんいきを出すにはどうしたらいいか、考えるのが楽しかったです。(小2)