2011年10月の記事一覧
彫刻あらいぐま、またまたまたまたまた参上!!!!!
埼玉県立近代美術館
リポーター : M.N.
前日の強い雨が朝方まで残り、開催が心配されていた彫刻あらいぐまの日。重い雲は午前中にどこかへ消えてなくなり、午後にはすっかり晴れて洗浄日和となりました。
洗浄方法についてまずは講座室にてスタッフから説明をしました。その後美術館から外に出たところで、洗浄にとりかかる前に公園内の野外クルーズに出ました。
参加者の皆さん全員で彫刻に親しみを持っていただけるようなクイズをしながら園内を回りました。フェルナンド・ボテロの《横たわる人物》ではその人物の髪型をあてるという問題。正面からだと意外に後ろまで気づかないですね。皆さんと後ろに回って答えを確かめました。山本信の《這うものたちの午後の眠り》にはたくさんのカラフルなタイルが使われています。いったい何色かな。答え合わせでは「あか、みどり、くろ、きいろ」とみんなで数えてみました。サトル・タカダの《子午線-1993》では彫刻の中に三角形がいくつ隠れているかなという問題。答えを聞くと「ええーっそんなに!?」。三角形はとても大事なのですね。最後は橋本真之の《果実の中の木もれ陽》。作品を遠くから見て、穴がいくつあるでしょうかという問題。答えは近寄ってみるとわかります。大きい穴もありますが、小さい穴がたくさん!ここから木もれ陽が射しこんだ時に中を覗くと、とても幻想的かもしれませんよ。
これから訪れる方もこのクイズに挑戦してみてはいかがでしょうか。
実際の洗浄(いよいよ本番)
参加者の皆さんにはワックス塗りと磨き上げをしていただきました。まるまると太った作風のブロンズ像をあらかじめスタッフが水と洗剤で洗浄しておきました。乾いた状態の像全体に、刷毛を使ってワックスを塗ります。ワックスはわりとすぐ乾くので、薄くむらなく塗るのにはある程度の塗るスピードも大切。皆さんも気を使って真剣に取り組まれていたようでした。そのあと布で全体をこすりますが、「磨き上げるのには結構力がいりますねぇ」の声があがりました。だんだんピカピカになってきて皆さん嬉しそうでした。
《果実の中の木もれ陽》橋本真之
まとめ