内間安瑆《Forest Byobu (Shrub Oak-Autumn)》(部分)1979年、多色木版・紙、個人蔵/内間俊子《Putnam Nail》(部分)1979年、ミクストメディア、個人蔵

内間安瑆あんせい・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ

2026年1010(土) 2027年117(日)

内間安瑆あんせい・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ

2026年1010(土) 2027年117(日)

展覧会について

 

東京からニューヨーク、版画とコラージュによる50年

本展は、版画やコラージュを中心に、内間安瑆・内間俊子、二人の独自性ある豊かな創作世界を振り返るものです。俊子については、初期から晩年までの軌跡を辿る初めての機会となります。戦後の激動の時代において、創作だけでなく、日米のアーティストや文化人のネットワーク形成にも尽力した両者の功績を再評価するとともに、イサム・ノグチや棟方志功など関連作家の作品と併せて紹介し、戦後美術の新たな一面に光をあてます。

内間安瑆
Ansei Uchima (1921–2000) 色を織る―木版画を探究し続けた内間安瑆

沖縄からアメリカへ渡った両親のもとに生まれた内間安瑆(1921-2000、米国籍)は、1940年に来日し、早稲田大学で建築を学びました。第二次世界大戦後、恩地孝四郎らの創作版画に影響を受けた安瑆は、木版画での抽象表現を追究していきます。帰米後はニューヨークを拠点に制作を続け、1970年代後半、浮世絵の版画技法にもとづく「色面織り」の技法を確立。色鮮やかな〈Forest Byobu 森の屏風〉シリーズで評価を高めました。

内間安瑆《小さなアパート》1955年(摺り:1956年)
内間安瑆《小さなアパート》1955年(摺り:1956年)
多色木版、マルチブロック、紙 個人蔵
内間安瑆《相撲》1957年
内間安瑆《相撲》1957年
多色木版、紙 個人蔵
内間安瑆《Ripening》1966年
内間安瑆《Ripening》1966年
多色木版、紙 個人蔵
内間安瑆《In Blue (Dai)》1975年
内間安瑆《In Blue (Dai)》1975年
多色木版、紙 個人蔵
内間安瑆《Forest Byobu (Shrub Oak-Autumn)》1979年
内間安瑆《Forest Byobu (Shrub Oak-Autumn)》1979年
多色木版、紙 個人蔵
内間安瑆《Forest Byobu (Cobalt Weave) A》1981年
内間安瑆《Forest Byobu (Cobalt Weave) A》1981年
多色木版、紙 個人蔵
内間俊子
Toshiko Uchima (1918–2000) 記憶を紡ぐ―内間俊子の豊かな創造世界

大連で育った内間俊子(1918-2000、旧姓・青原)は、1935年に神戸へと移住し、小磯良平に絵画を学びました。1950年代初頭に上京すると、瑛九が中心となり結成された前衛的なグループ「デモクラート美術家協会」に参加。この頃、久保貞次郎や瀧口修造を知り、抽象的な油彩画や木版画を制作するようになります。1959年に夫の安瑆とともにアメリカへ渡り、後年は詩情あふれるコラージュやアッサンブラージュを制作しました。

内間俊子《彩のある風景》1954年
内間俊子《彩のある風景》1954年
油彩、カンヴァス 和歌山県立近代美術館蔵
内間俊子《愛の讃歌》1957年(摺り:1958年)
内間俊子《愛の讃歌》1957年(摺り:1958年)
多色木版、水彩、紙 個人蔵
内間俊子《ノクターン》1967年
内間俊子《ノクターン》1967年
多色木版、紙 個人蔵
内間俊子《Putnam Nail》1979年
内間俊子《Putnam Nail》1979年
ミクストメディア 個人蔵
内間俊子《彼女の名はデイジー》1985年
内間俊子《彼女の名はデイジー》1985年
コラージュ、パステル、紙 個人蔵
内間俊子《鳩のいるアパートメント》1986年
内間俊子《鳩のいるアパートメント》1986年
ミクストメディア 個人蔵
関連作家―戦後日米の
芸術家ネットワーク

恩地孝四郎、棟方志功、イサム・ノグチ、瑛九、泉茂ら、安瑆・俊子と深い関わりのあった作家の作品も紹介し、二人が築いた美術家ネットワークの一端をたどります。

展覧会の見どころ
内間安瑆・俊子の全体像に
迫る初の大規模な二人展

戦後に日米で活動し、木版画、コラージュとそれぞれ独自の創作世界を展開した内間安瑆と内間俊子の全体像に迫る本展。安瑆については、2014年に沖縄県立博物館・美術館で開催された展覧会以来約12年ぶりの回顧展、俊子に関しては生前を通して初めての大規模な回顧展となります。代表作のみならず、初期の油彩画やドローイングといった貴重な作例、そして版木や書簡等の多彩な資料を交えながら、二人の活動の軌跡を辿ります。

恩地孝四郎、棟方志功、
イサム・ノグチら交流の
あった作家の作品も紹介

本展では、安瑆・俊子と深い関わりのあった同時代の作家の作品も紹介します。安瑆に木版画の道を追究するきっかけをもたらした恩地孝四郎や棟方志功の版画作品のほか、家族ぐるみの交流があったイサム・ノグチの彫刻作品、デモクラート美術家協会時代に俊子が知り合った瑛九、泉茂らの作品など、二人が築いた美術家ネットワークの一端を窺い知れる内容です。

豊富な資料を掲載した
展覧会図録を刊行

出品作品の図版のほか、安瑆・俊子のご子息・内間安樹氏による回想録、戦後版画研究者の桑原規子氏による論考、略年譜や主要文献リストなどを収録した展覧会図録を刊行します。最新の研究成果に基づきながら構成し、一部英訳も収録した充実の一冊です。

関連事業
講演会
岡﨑乾二郎氏による講演会

内間安瑆・俊子夫妻と親交があり、安瑆に関する評論も執筆している批評家・岡﨑乾二郎氏に、安瑆の活動や作品を中心にお話しいただきます。

19(土)14:00~[90分程度](開場13:30)
講師岡﨑乾二郎(造形作家、批評家)
場所2階講堂
定員80人(申込不要、当日先着順)
参加費無料
レクチャー
「内間俊子とその時代」

戦後にデモクラート美術家協会や女流版画会で活動した内間俊子。彼女の作家としての軌跡を振り返るとともに、同時代の女性作家たちの活動にも目を向け、登壇者それぞれが専門分野に応じたレクチャーを行います。

1220(日)15:00~16:30(開場14:30)
登壇者桑原規子(本展学術協力者)
関直子(当館特任館長)
佐藤あゆか(当館学芸員)
場所2階講堂
定員80人(申込不要、当日先着順)
参加費無料
ミュージアム・シアター
ピアノコンサート
「内間夫妻によせるピアノ演奏会」

音楽を愛した内間安瑆と俊子に想いを馳せるピアノ演奏会です。

111(日)15:00~15:30
出演山本香紫(ピアニスト)
場所地階センターホール
参加費無料
曲目バダジェフスカ「乙女の祈り」、J.ケージ「おもちゃのピアノのための組曲」ほか

※ご鑑賞の座席には限りがあるため、立ち見となる可能性があります。

ワークショップ
「内間安瑆・俊子に学ぶ多版多色の木版画」

安瑆と俊子が用いた木版画の技法に学びながら、美術作家・関優花氏と多色木版画を制作します。

1129(日)13:00~17:00
ワークショップ「内間安瑆・俊子に学ぶ多版多色の木版画」参考写真1 ワークショップ「内間安瑆・俊子に学ぶ多版多色の木版画」参考写真2
講師関優花(美術作家・版画家/版行動メンバー)
場所3階創作室
対象高校生以上
定員15人(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
参加費600円(当日、現金でお支払いください)
その他葉書サイズの版画を制作します。当日は、作品のイメージ図や、写真をご用意ください。
汚れてもよい服装でご参加ください。
申込:電子申請による事前申込制。10月10日(土)募集開始予定です。申込ページは準備が整い次第ご案内します。
スライドレクチャー
担当学芸員によるスライドレクチャー
1123(月・祝)15:00~16:00(開場14:30)
場所2階講堂
定員80人(申込不要、当日先着順)
参加費無料
ギャラリートーク
担当学芸員によるギャラリートーク
1018(日)15:00~[60分程度] 1213(日)15:00~[60分程度]手話通訳付き
場所2階企画展示室
協働NPO法人エイブル・アート・ジャパン
参加費企画展観覧料

関連情報

展覧会チラシ

展覧会チラシ(表紙・中面・裏面)をPDFでご覧いただけます。

展覧会チラシ(PDF)
出品リスト
準備中
出品リスト

本展の出品作品は約200点です。会期中、一部展示替えがあります。出品リストは公開準備が整い次第、こちらからご覧いただけるようにします。

出品リスト公開準備中
グッズ写真
準備中
展覧会オリジナルグッズ

本展オリジナルグッズを販売します。当館だけでお求めいただける埼玉会場限定グッズも制作中です。お楽しみに。

内間安瑆・俊子展 展覧会図録表紙
展覧会図録

『内間安瑆・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ』B5判変形/税込2,500円
当館ミュージアム・ショップで販売いたします。

報道関係者の方へ

本展のプレスリリースはこちらからご覧いただけます。

プレスリリース(PDF)
WEB版「ソカロ」

本展にあわせて、内間安瑆と俊子の作品や歩みを紹介するWEB版記事を公開予定です。

公開準備中
開催概要
展覧会名内間安瑆・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ
会期2026年10月10日(土)~2027年1月17日(日)※会期中、一部展示替えがあります。前期:10月10日~11月29日 / 後期:12月1日~1月17日
休館日月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)※10月12日、11月9日、11月23日、1月11日は開館
開館時間10:00~17:30※展示室への入場は17:00まで
観覧料一般 1,400円(1,120円) 大高生 1,120円(900円)※( )内は20名以上の団体料金※中学生以下と障害者手帳等をご提示の方(付き添い1名を含む)は無料※企画展観覧券(ぐるっとパスを除く)をお持ちの方は、あわせてMOMASコレクション(1階展示室)もご覧いただけます。
出品作品約200点
主催埼玉県立近代美術館、東京新聞
協力JR東日本、FM NACK5
会場埼玉県立近代美術館 2階企画展示室〒330-0061 さいたま市浦和区常盤9-30-1(北浦和公園内)
JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分
TEL:048-824-0111