「GTS観光アートプロジェクト」

夏期研修会 「藝大・台東・墨田 GTS観光アートプロジェクト」を歩く
東京都台東区・墨田区

リポーター : H.K.

平成24年8月26日(日)、今最も注目されているスカイツリー周辺の散策へ。今回は、新たに彫刻ボランティアに加わった7期生4名を含めた総勢9名の見学研修会となりました。
近年、スカイツリー建設に伴い浅草界隈まで含めたエリアにて、3者地域連携プロジェクト(隅田川西側浅草を有する台東区、東側スカイツリーを有する墨田区、東京藝術大学の3者)によるパブリックアートが配置されています。
さて、晴天の14:00、駅を降りると去年の館林に匹敵する?いや、コンクリートだらけなので、それ以上の唸る暑さと人、人、人。業平橋駅時代からは想像できないほどの人の多さに、観光スポットになったのか〜と少し唖然としました。

最初は、駅西側道路を挟んだ児童公園の一角に設置された161本のポールのオブジェ《おぼろげ》。スカイツリーをバックに、ポールにより下層部分が見え隠れとなりスカイツリーがダイレクトになることを意図しているようです。個人的には、竹林をヒントにされているならば、日本的に木製(竹)がよかったかな〜と思いましたが、維持管理が大変でしょうか。

次は、船舶先端のモチーフが目に留まる大横川親水園内に設置されているオブジェ《Reflectscape》、度々TVでも紹介される凸面鏡を利用した個人記念撮影スポットです。
さすがにこのスポットは、人気があり我々以外にも観光客が訪れていました。見てもらって、触ってもらって、遊んでもらってのパブリックアート、そこにコミュニケーションが発生する。・・・・このオブジェはまさにパブリックアートのエリートですね。(まあ、マスコミの力もあると思いますが)

 その後も炎天下の中、学芸員の方のベストな誘導により最善日陰ルートを歩きます。

□墨田区側
・墨田区役所付近の交差点歩道に設置されたトーチの様なオブジェ《ゆらぎツリー》。
・ふれあい広場には、木製のかごの様なオブジェ《スカルプチャーツリー》干支の木彫が所狭しと据え付けてあります。

□台東区側
・隅田川公園内には、パノラマアンテナの様なオブジェ《グリーンプラネット》。穴があいており表面には、所狭しと草花が植えてあります。しかしながら少し荒らされたような痕跡が!・・・・・近所の方の話だと、酔っぱらいや子どもが中に入り遊んでしまうとの事。・・・子供はまだしも、酔っぱらい(大人)は節度を考えてもらいたいです。花火、花見の名所なので仕方ない、では許されません。

・休憩ベンチと筒型望遠鏡が隣接する《LOOK》。ただ筒という発想はおもしろいとは思うのですが、ほとんどボケて見えないし目の前が隅田川で開けているため、普通にツリーが拝めてしまう?・・・・・

そして最後に、
・旧小学校跡地の公園に石の塊を設置した《石の舟》。
地元児童の作品らしきブロンズ作品が所狭しと埋め込まれています。地域との共同作品は数ありますが、児童個人の作品が公共の場に設置されるなんて自慢話になると同時に5年、10年、20年後に想い出がよみがえりますね。

今回見た作品は、発想がすばらしい作品もありましたが、この場所にこの作品!という理由がイマイチのものもありました。ただ、地域環境をより良いものへ!というこうしたプロジェクトは、地域の津々浦々にも広がってほしい活動です。

炎天下の中、歩き疲れた私たちは、当然のごとく、浅草の名店「神谷バー」にて残暑払い?を決行と相成りました。これが、本来の目的かと思うほどの宴会でした。