2025年度 第2回ミュージアム・シアター

2025年度 第2回ミュージアム・シアター

没後25年 勅使河原宏 ―美術、文学、テクノロジー―

 芸術家・勅使河原宏は、いけばな草月流の創始者・勅使河原蒼風の長男として生まれ、草月流第三代家元としての活動のみならず、陶芸、舞台美術、映画監督などジャンルを越境して活躍しました。2026年は勅使河原宏の没後25年の節目にあたります。ミュージアム・シアターでは、勅使河原宏の映画監督としての姿に焦点を当て、作品上映を行います。小説家・安部公房との数々の協働、磯崎新や三木富雄、高松次郎による美術の導入、1970年の大阪万博における4面マルチ・スクリーンを用いた作品上映など、当時の社会状況と呼応しながらも斬新かつ画期的な取り組みを行なった勅使河原の姿勢を見つめ直し、その前衛的な活動を現代の視点から再考します。

日時

2026年2月14日(土曜日)
2026年2月15日(日曜日)
※上映スケジュールの詳細は下記を参照

上映作品

「砂の女」(1964)、「他人の顔」(1966)、「1日240時間」(1970)
(全作品DVD・Bru-rayでの上映)

講演会

日時|2月15日(日曜日)「1日240時間」上映終了後~[80分程度]
講師|友田義行氏(甲南大学教授)
内容|勅使河原宏研究に長年携わられている甲南大学教授の友田義行氏をお招きし、大阪万博のために制作された短編映画「1日240時間」を中心に、勅使河原宏監督作品についてご講演いただきます。

上映スケジュール

【2月14日(土曜日)】
10時30分~12時35分 「砂の女」 ※開場は10時00分
13時15分~15時20分 「他人の顔」 ※開場は12時55分
16時00分~16時35分 「1日240時間」 ※開場は15時40分

【2月15日(日曜日)】
11時00分~13時05分 「他人の顔」 ※開場は10時30分
14時20分~14時55分 「1日240時間」 ※開場は13時50分
上映終了後~16時20分ごろ 友田義行氏 講演[80分程度]

場所

2階 講堂

定員

各回80名(事前申込不要、当日先着順)

費用

無料

問い合わせ先

048-824-0110 


ミュージアム・シアター2025-2画像
2025年度 第2回ミュージアム・シアターフライヤー.pdf
 
「砂の女」画像1
「砂の女」©一般財団法人草月会
 
「砂の女」画像2
「砂の女」©一般財団法人草月会
 
「他人の顔」画像1
「他人の顔」©一般財団法人草月会
 
「他人の顔」画像2
「他人の顔」©一般財団法人草月会
「1日240時間」画像
「1日240時間」©一般財団法人草月会
2025年度 第1回ミュージアム・シアター

2025年度 第1回ミュージアム・シアター
「バレエ・スエドワ解散100周年記念 舞踊と美術」

展覧会で紹介する機会の少ない時間芸術を楽しんでいただくイベント、ミュージアム・シアター。
今回は、知られざるバレエ団「バレエ・スエドワ」の解散100周年を記念して、ダンスと美術のコラボレーションをテーマに、イベントを開催します。

※バレエ・スエドワとは?
スウェーデンの貴族、ロルフ・ド・マレが主宰したバレエ団。
活動期間はたった5年(1920-25年)ながら、バレエでの初の映像使用等バレエ史上極めて重要な業績を残した。
レオナール・フジタやフェルナン・レジェら多くの芸術家が舞台美術や衣裳などを手がけたことも特徴。

MOMASコレクションで関連展示を開催中(9月6日~11月30日)

① ダンスパフォーマンス「From there.」

日時

2025年11月24日(月・休)11:30~/13:30~(2回公演、各回15分程度)

会場

埼玉県立近代美術館 地階 センターホール

内容

ダンスカンパニーOrganWorksを主宰し、ダンサー、振付師として国内外で活躍する平原慎太郎氏が新作を披露します。

出演

平原慎太郎、池上たっくん、稲田涼香、今泉かなこ、杉崎舞花、AYUBO

費用

無料

申込

不要 ※立見でのご鑑賞となります。

平原 慎太郎 プロフィール


©Hajime Kato

振付・演出など舞台芸術における空間構成全般を創作する作家として活動。
シアターカンパニー【OrganWorks】主宰。
自作品発表のほか、中山晃子、冨安由真、蓬莱竜太など他分野のアーティストとの交 流も積極的に行う。
2021年TOKYO2020オリンピック開閉会式振付担当。
2022年「浜辺のアインシュタイン」ミュージック・ペンクラブ現代音楽部門年度賞受賞。

② 講演会
「忘れられたバレエ団 ~バレエ・スエドワとロルフ・ド・マレ~」

日時

2025年11月24日(月・休)15:00~16:30 ※開場は14:30

会場

埼玉県立近代美術館 2階 講堂

内容

レオナール・フジタやフェルナン・レジェなど多くの画家が携わったバレエ団、バレエ・スエドワについてご紹介します。

講師

芳賀直子

費用

無料

定員

80名(申込不要。当日先着順)

芳賀 直子 プロフィール


©Photo SAI

舞踊史研究家。
1998年の「バレエ・リュス」展(セゾン美術館)を皮切りに、執筆、講演、展覧会監修等を行うようになる。
近年では「パリ・オペラ座〜芸術の殿堂」(アーティゾン美術館、2022-23年)学術協力など。
著書に『バレエ・ヒストリー』(世界文化社)他。
大正大学客員教授、一般社団法人日本バレエ・リュス&バレエ・スエドワ協会理事。