現在活躍中のアーティストを紹介する「アーティスト・プロジェクト#2.0」。2022年度は、新進気鋭のアーティスト・髙橋銑を迎えます。髙橋は東京藝術大学で彫刻を専攻し、現代美術の分野で活躍するかたわら、彫刻作品の保存修復にも携わってきました。近年では、保存修復の仕事のなかで培われた美術作品への洞察を起点に、作品の永続性や、作品の保存に関わる制度そのものを批評的に問う実践を展開しています。
作品の素材となる物質の変化や、物質が内包する時間に注目しながら、有限や消失、ときに死について表現する髙橋の作品は、人間の生というタイムスケールを越えた、普遍的な視点を私たちに与えてくれます。公立美術館での初個展となる本展では、ブロンズの保存技法をそのままニンジンに適用した代表作「Cast and Rot」シリーズをはじめ、新作を中心に展示します。
会期
2022年7月16日(土) ~ 10月2日(日)
休館日
月曜日(7月18日、8月15日、9月19日は開館)
開館時間
10:00 ~ 17:30
会場
2階展示室D、地下1階センター・ホール
観覧料
無料
主催
埼玉県立近代美術館
協力
LEESAYA
助成
公益財団法人 朝日新聞文化財団
企画
松江李穂
出品作品
作家プロフィール
髙橋 銑(たかはし せん)
1992年東京都に生まれる。2021年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了。近現代彫刻の保存修復に携わりながら、自身もアーティストとして作品制作を行う。保存修復の知識や経験を起点とし、彫刻、映像、インスタレーションなど多岐にわたる作品を展開している。
近年の主な展覧会
2019 | グループ展「生きられた庭」(京都府立植物園) |
2020 | グループ展「余白/Marginalia」(SNOW Contemporary、東京) |
グループ展「In a Grove」(LEESAYA、東京) | |
個展「二羽のウサギ/ Between two stools」(The 5th Floor、東京) | |
グループ展「Sustainable Sculpture」(駒込倉庫、東京) | |
2021 | 個展「CAST AND ROT」(LEESAYA、東京) |
グループ展「一歩離れて/A Step Away From Them」(ギャラリー無量、富山) | |
2022 | グループ展「Rebuilding」(染の里おちあい二葉苑、BaBaBa) |
関連イベント
予定等の詳細は決定しだいホームページでお知らせします。