アーティスト・プロジェクト#2.07 永井天陽
遠回りの近景

2023.10.14 [土] - 2024.1.28 [日]

彫刻家の永井天陽は、ものや出来事へのささやかな疑いを出発点として、人が無意識に抱く感覚や認識への問いをテーマに制作してきました。アクリル材や剥製、既製品など、異なる素材を重ね合わせた彫刻作品は、内と外が主張し合いながら一体化し、多重の認識を引き起こします。鑑賞者の視線の先で、表層とかたち、輪郭の関係は揺らぎ、日常的なものが姿を変えて立ち現れてきます。それは世界を「遠回り」で見ることにほかなりません。
本展覧会は、「metaraction」シリーズの新作を中心に、工業的な技術や複数の素材を用いた作品を交えて構成します。また、センターホールでは「urnto」シリーズのインスタレーションを発表します。「内でもなく、外でもない」建築コンセプトをもつ埼玉県立近代美術館の空間と、内外の境界が折り重なる永井の作品との出会いは、どんな景色を見せてくれるでしょうか。

会期

2023年10月14日(土) ~ 2024年1月28日(日)

休館日

月曜日(ただし、1月8日は開館)、12月25日(月)~1月3日(水)

開館時間

10:00 ~ 17:30

会場

2階展示室D、センターホールほか館内各所

観覧料

無料

主催

埼玉県立近代美術館、さいたま国際芸術祭実行委員会

協力

HARMAS GALLERY、株式会社渡辺プラスチック工業、株式会社アイル、トラフズク、江口孔版株式会社、株式会社コバプロ

広報協力

JR東日本大宮支社、FM NACK5

助成

公益財団法人 朝日新聞文化財団

作家プロフィール

永井 天陽 (ながい そらや)

1991年埼玉県飯能市出身。2016年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。
主な展覧会に2022年「感性の遊び場」ANB Tokyo 3F.4F、2021年「群馬青年ビエンナーレ2021」群馬県立近代美術館、2018年個展「名無しのかたち」武蔵野美術大学 gFAL、2014年個展「北に歩いて南へ向かう(八角堂プロジェクトPHASE2014) 」青森県立美術館など。

関連イベント

ワークショップ「かけら/かたち」

内容:作品の制作時に出たカラフルなアクリルの端材を組み合わせて、アクセサリーやオブジェなどを作ります。

日時:2023年11月18日(土)午後1時30分-3時

会場:3階創作室

講師:永井天陽

費用:無料

対象:小学生以上

定員:20名(事前予約制、応募者多数の場合は抽選)

申込方法:10月18日(水)受付開始

下記URL(埼玉県電子申請・届出サービス)からお申し込みください。
https://apply.e-tumo.jp/pref-saitama-u/offer/offerList_detail?tempSeq=61521

先着順ではありません。10月24日(火)の時点で応募者が定員を上回った場合、受付を締め切り、抽選とさせていただきます。受付を終了しました。

担当学芸員によるギャラリートーク

日時:2023年12月2日(土)午後3時から30分程度

会場:2階展示室D

費用:無料

プレス関係者の方へ

AP#2.07_永井天陽_プレスリリース.pdf

 
metaraction #31 P-1
《metaraction #31 P-1》2023年|アクリル材、ぬいぐるみ
撮影:赤羽佑樹

metaraction #25 O-1
《metaraction #25 O-1》2021年|アクリル材、バービー
撮影:赤羽佑樹

かわとかたち 海のおと
《かわとかたち 海のおと》2022年|水声樹脂、石膏ボード、アクリル材にスクリーンプリント
撮影:苅部太郎

「urnto」展示風景
「urnto」展示風景(武蔵野美術大学gFAL、2018年)
撮影:加藤健