アメリカの国民的画家、アンドリュー・ワイエス(1917-2009)は、生まれ故郷のペンシルヴェニア州チャッズフォードとメイン州クッシングの地で、アメリカの原風景とそこで暮らす身近な人々を描き続け、心に深く響く作品を残しました。とくに《クリスティーナの世界》は、アメリカ美術を代表する傑作として知られています。モデルとなったクリスティーナ・オルソンと弟のアルヴァロが住むオルソンの家は、ワイエスにとってもっとも重要なモチーフとしておよそ30年にわたって描き続けられました。これらの作品は、「オルソン・シリーズ」としてワイエスの画業の中でもとくに重要な位置を占めています。
埼玉県朝霞市にある「丸沼芸術の森」が所蔵する「オルソン・シリーズ」の水彩・素描は、その重要性が世界的に評価されています。本展は、ワイエスの創造の軌跡をとどめる水彩と素描を中心とする「丸沼芸術の森」のワイエス・コレクションの全貌を紹介する、最初で最後の機会となります。
会期
2010.9.25 [土] - 12.12 [日]
休館日
月曜日(10/11は開館)
開館時間
10:00~17:30 (入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般1000円(800円)、大高生800円(640円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館、丸沼芸術の森
協力
JR東日本大宮支社、FM NACK5